問題一覧
1
支離滅裂な妄想の拡大による人格の崩壊を引き起こす進行性精神障害として早発性痴呆という概念を提唱した人物
クレペリン
2
認知症または認知症をきたす疾患に関する次の記述で、正しいものは?
レビー小体病→幻視が先行し動作が緩慢になり前傾姿勢が目立つ
3
Aさん(68男)は脳梗塞の既往がある。日常生活に支障はなく、自立していた。慢性腎不全の治療で入院中、3日前から38℃の発熱があり昨夜に解熱鎮痛剤を服用したところ、出勤すると言って深夜に出かけようとした。今朝は傾眠状態である。 この患者に疑われる疾患または病態は?
せん妄
4
アルコール依存症の離脱症状
発汗
5
アルコール依存症の治療について正しいもの
抗酒剤は、服用後に飲酒すると頭痛や嘔吐などを引き起こすことで飲酒を抑止する
6
統合失調症の陰性症状
思考の貧困化
7
予後が良いとされる統合失調症の特徴
発症してから未治療の期間が短い
8
特に誘因なく発症したうつ病患者への、急性期における家族からの声掛けとして適切なもの
大切なことを決めるのは後にしよう
9
双極性障害の躁病エピソードについて正しいもの
考えが次々と浮かんでくる, 「自分はなんでもできる」と気が大きくなる
10
高校生のA(16女)は、部活動で重要な発表会を控えており強いプレッシャーを感じていた。2ヶ月前、地下鉄を利用して通学している際、地下鉄が地上から地下に入る地点に近づいた時に息苦しさや動悸、めまいが生じ次の駅で下車した。心配した駅員がAの母に連絡を入れ、迎えに来た母とともにAは総合病院の救急外来を受診したが身体的な異常は認められなかった。しかしその後もAには同様の症状が繰り返しみられ、特に外出の際には「同じような症状に襲われるのではないか」という不安が持続して、次第に外出も苦痛になってきた。 Aに疑われる疾患または病態は?
パニック障害
11
パニック障害で見られる症状
呼吸苦
12
強迫性障害(強迫症)について正しいものは?
暴露反応妨害法(ERP)は、有効な精神療法の1つ
13
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状として正しいもの
フラッシュバック
14
強迫性障害によく見られる症状
儀式行為
15
A(25男)は職場でパワーハラスメントにあったことで意欲低下や食欲低下、不眠などが続き出勤できなくなった。人事担当者は産業医及びAと相談し部署を異動させたところ、症状は7日後に改善した。 Aの病名は?
適応障害
16
解離性(転換性)障害の症状
けいれん
17
重篤で進行性の身体疾患に罹患している可能性への頑固なとらわれが主な症状である疾患
心気障害
18
成人で発症した神経性無食欲症の典型的な症状
無月経
19
神経性大食症の患者に認められる過食に対する不適切な代償行為
緩下剤乱用
20
境界性パーソナリティ障害の特徴
理想化とこきおろし
21
B(3男児)は同世代の子供と一緒に遊べないことと言葉の遅れがあるため病院を受診し、自閉スペクトラム症と診断された。お気に入りのぬいぐるみが複数あり、どこに行くにもぬいぐるみを持っていかないと気が済まない。帰宅するとぬいぐるみも決まった順番で壁際に並べる。 Bに見られる症状は?
こだわり
22
小児自閉症について正しいものは?
3歳までに症状が明らかになる
23
注意欠如・多動症(ADHD)の不注意の症状
日々の活動で忘れっぽい, 課題や活動を順序立てることが困難
24
注意欠如・多動症(ADHD)の症状
課題や活動を順序立てて行うことが困難
25
認知症患者に用いられるドネペジル塩酸塩について正しいもの
心疾患には特に注意が必要
26
C(18男)は「部屋に隠しカメラがある」と3ヶ月前から訴えるため、心配した両親と共に精神科を受診した。Cはリスペリドンを処方され服用を始めた2日目の夕方より「足がムズムズする」「じっとしていられないので、部屋の中を歩き回ってしまう」と強く訴えた Cに2日目夕方より現れた症状として正しいもの
アカシジア
27
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の副作用
眠気, 嘔気
28
抗精神病薬の主な副作用
遅発性ジスキネジア
29
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を処方するときのうつ病患者に対する説明
イライラ感の出現に注意してください
30
気分障害の薬物療法
気分障害(単極型)の治療として抗うつ薬を使用する際は副作用に注意し、少量から漸増していくのが原則
31
正しいもの【器質性精神障害、認知症】
器質性精神障害は、脳器質性と症状性の精神障害を含む, 非器質性精神障害は、内因性と心因性を含む, 記憶障害は、認知症の中核症状, アルツハイマー認知症は、側頭葉の萎縮があるので記憶障害が目立つ, レビー小体病認知症では、パーキンソニズムや幻視が見られる, クロイツフェルト・ヤコブ病では認知症が急速に進行する, 正常圧水頭症は可逆性の認知症症状を示す
32
正しいもの【物質関連障害】
抑制系の精神作用物質は身体依存を起こすことが多い, アルデヒド脱水素酵素が欠損している場合、アルコール依存症になりやすい, 抗酒薬の作用は、アルデヒド脱水素酵素阻害である, 興奮系の精神作用物質は脳内のドパミンを増加させる作用がある
33
正しいもの【統合失調症】
統合失調症の生涯有病率0.8%(1%くらい), 幻視どうしで対話しているものはシュナイダーの一級症状の1つ, 陰性症状のひとつとして、意欲の低下がある, 統合失調症の病因は、遺伝子、神経発達、ストレスなど多因子であると考えられる, 抗精神病薬は、脳内で過剰になっているドパミンの作用を抑える目的で使用される
34
正しいもの【うつ病】
女性に多い, 2本における自殺者は過去10年で減少傾向(2021は増加), 集中力低下は抑うつの症状の1つ
35
正しいもの【双極性】
躁病では、睡眠欲求の低下による不眠が生じる, 双極性障害(躁うつ病)の診断にはうつ病エピソードも必要, リチウムは双極性障害の治療薬
36
正しいもの【不安障害】
パニック症では、パニック発作を繰り返し、発作のない時は予期不安や回避を呈する, 強迫症の症状は自我違和的である, PTSDにおけるフラッシュバックは侵入症状の1つ, PTSDにおけるアンヘドニア(無快楽症)は、陰性変化の症状の1つ
37
正しいもの【適応障害・心身症】
適応障害はストレス因が継続すると、うつ病に移行することがある, 変換症・転換性障害では、麻痺や視力障害など実際に症状を呈する, 病気不安症では、身体の些細な症状に対して過度に不安になり検査をしても不安を払しょくできない
38
正しいもの【生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群】
神経性無食欲症では、body imageに関する認知の歪みがベース, 神経性無食欲症では、栄養失調となるがむしろ過活動となることがある, むずむず脚症候群では、脚をさすったり動かしたりすると症状が緩和すること, 双極性障害の躁病では、睡眠欲求の低下による不眠が生じる
39
正しいもの【パーソナリティ障害と行動の障害】
DSM5では5つの病的パーソナリティ傾向の要素として、否定的感情、離脱、対立、脱抑制、精神病的を想定している, 境界性(情緒不安定性)パーソナリティ障害では、理想化とこき下ろしが見られる, 強迫性パーソナリティ障害では、強迫性障害の病前性格であることがある
40
正しいもの【知的能力障害、精神遅滞】
ダウン症候群では。21番染色体がトリソミーとなっている
41
正しいもの【心理的発達の障害】
小児自閉症は男児に多い, 自閉スペクトラム症に見られるタイムスリップ現象は、過去の嫌な場面が突然思い出されるものである, ASDの診断基準には「感覚の過敏性」も含まれる, レット症候群は通常、女児に生じる
42
正しいもの【小児期および青年期に発症する障害】
注意欠如・多動症の診断には、複数の場面で症状が観察される必要がある(例:学校と家), DSM5における反社会性パーソナリティ障害の診断基準には、15歳以前に素行症の徴候が出ていることが条件, 遺尿症に使用する三環系抗鬱薬は、副作用の抗コリン作用を利用している, ゲーム障害は国際疾病ICD11に認定された
43
正しいもの【精神神経薬理学】
抗精神病薬は、ドパミンD2受容体を遮断する, 三環系抗うつ薬はSSRIに比べ抗コリン作用の副作用が多い, 炭酸リチウムなどの気分安定薬は血中濃度を測定する必要がある, ベンゾジアゼピン抗不安薬は筋弛緩や依存形成のリスクがある, SSRIの投与初期の副作用として消化器症状(嘔気)が多い, ベンゾジアゼピンは筋弛緩、記憶障害を引き起こす, 悪性症候群では高熱をきたす
44
抗精神病薬と副作用の組み合わせで正しいもの
炭酸リチウム→甲状腺機能低下症
45
自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)について正しいもの
ICD-10における小児自閉症は,限局した反復的な行動・執着的な行動を特徴の1つとする