問題一覧
1
Aさん(65歳、男性)は、右下葉の肺癌(T3N2M0)と診断され、抗癌化学療法(シスプラチン+エトポシド)1クール4日間を4クール行うことになった。入院時のAさんは、体温36.2℃、呼吸数18/分、脈拍72/分、血圧124/74mmHgであった。経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>は98%で、咳嗽が時々みられるが、痰の喀出はなく、胸部の聴診にて副雑音はない。Aさんの血液検査の結果は、白血球5,600/μL、アルブミン3.7g/dL、CRP0.3mg/dLであった。Aさんは20歳のころから毎日20本の煙草を吸っていたが、60歳のときに禁煙した。
リンパ節転移が見られる
2
特定の抗原となる物質によって生じるアレルギー反応で引き起こされるショックはどれか。
アナフィラキシーショック
3
頭蓋内圧亢進を助長するのはどれか
便秘
4
気管切開患者の吸引に関して、適切な対応はどれか
不整脈を認めた場合は吸引を中止する
5
大量の輸液が必要と考えられる。救急患者はどれか2つ選べ
オートバイ事故で両大腿が変形している, 火事で顔面、胸腹部、背部および両上肢にⅡ度の熱症を追っている。
6
前立腺肥大症で正しいのはどれか。2つ選べ。
進行すると、水腎症となる, 外科的治療は経尿道的前立腺切除術行う
7
急性大動脈解離について正しいのはどれか
若年者ではマルファン症候群の患者に見られる
8
患者の行動に起因する計画外抜去予防に必要なアセスメントのうち、最も優先度が高いのはどれか
患者の認知機能
9
冠動脈バイパス術〈CABG〉後5時間が経過したとき、心囊ドレーンからの排液が減少し、血圧低下と脈圧の狭小化とがあり、「息苦しい」と患者が訴えた。 最も考えられるのはどれか。
心タンポナーデ
10
輸液ポンプの使用上の注意として、適切でないものは次のうちどれか
輸液ポンプは、輸液スタンドの高い位置に取り付ける
11
58歳の男性。コンピュータプログラマー。3か月前から右下肢に歩行時の疼痛があり右下肢閉塞性動脈硬化症と診断され、経皮的血管形成術の目的で入院した。 問題1 右大腿動脈からカテーテルを挿入し、右外腸骨動脈閉塞部へのステント留置術が施行された。
穿刺部位の出血確認
12
Aさん (63歳女性)は、右変形性股関節症で、人工股関節術置換術を受けた脱臼の予防のために行う指導で適切なのはどれか。
床に落ちたものを拾う時は、右膝をつく
13
狭心症の手術に最も重要な検査はどれか
C
14
気管挿管中で、人工呼吸による換気を受けている患者に最高起動内圧の上昇が見られた場合の対応として、適切なものは次のうちどれか
人工呼吸器の100%酸素の投与を行い、閉鎖式吸引を行って分泌物を除去する
15
次の文を読み問題2に答えよ。 Aさん(62歳、男性)。1人暮らし。1週前から感冒様症状があり様子をみていたが、呼吸困難と咳嗽が増強したため外来を受診した。胸部エックス線写真と胸部CTによって特発性肺線維症による間質性肺炎と診断され入院した。 既往歴:42歳で糖尿病と診断された。59歳と61歳で肺炎に罹患した。 生活歴:3年前から禁煙している(20~59歳は20本/日)。 身体所見:BMI 17.6。体温38.8℃、呼吸数 30/分、脈拍112/分、血圧140/98mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉91%。両側下肺野を中心に、吸気終末時に捻髪音あり。呼気時は問題ないが、吸気時に深く息が吸えない。ばち状指を認める。 検査所見:血液検査データは、白血球 13,000/μL、Hb 10.5g/dL、総蛋白5.2g/dL、アルブミン2.5g/dL、随時血糖85mg/dL、CRP13.2mg/dL。動脈血液ガス分析で、pH7.35、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO2〉38Torr、動脈血酸素分圧〈PaO2〉56Torr。胸部エックス線写真と胸部CTで、下肺野を中心に輪状影、網状影、淡い陰影あり。 問題2 Aさんは入院後に呼吸機能検査を受けることになった。換気障害の分類を図に示す。 Aさんの呼吸機能検査の結果で考えられるのはどれか。
A
16
環行帯の巻き方でただしいのはどれか
A
17
輸液ポンプを用いて流量130ml/h予定量260ml(2時間)で抗悪性腫瘍薬の投与開始した。30分後に輸液完了のアラームが鳴った。この医療事故の原因として最も可能性が高いのは次のうちどれか。
『 流量』と『 予定量』を逆に入力した
18
急性期患者の生体反応で正しいのはどれか
異化が更新する
19
急性期の患者の特徴で、適切なのはどれか2つ選べ
身体の恒常性が崩れやすい, 生命の危機状態になりやすい
20
食道癌について正しいのはどれか。2つ選べ。
アルコール飲料は危険因子である, ヨードを用いた内視鏡検査は、早期診断に有用である
21
肘正中皮静脈での採血終了後止血のためにまず行うのはどれか
針刺入部を圧迫する
22
開頭術を受けた患者の看護で適切なのはどれか
髄膜炎症状の観察を行う
23
人工股関節置換術を受けた患者で、麻痺をきたす危険性が高いのはどれか
腓骨神経
24
シリンジポンプを用いた輸液管理の手順として適切なものはどれか
接続前に早送り機能使用し、薬剤を延長チューブの先端まで満たす
25
Aさん (47歳、男性会社員)は妻と2人暮らしで自宅の室内で犬を飼っている。15年前に慢性糸球体腎炎と診断され、徐々に腎機能低下が認められたので、2年前から慢性腎不全のため血液透析療法を週3回受けている。今回弟から腎臓の提供の申し出があり、生体腎移植の目的で入院した。入院3日目。Aさんの整体、院食事は予定通り終了した。 Aさんは順調に回復し、移植後の拒絶反応もなく退院することになった。Aさんは「腎臓が悪くなってから気をつけないといけないことが多かったのですが、移植してこれまでの制約がなくなりますね」と話した。 Aさんの退院後の生活で継続が必要なのはどれか
体重の管理
26
輸液ポンプを用いた輸液の手段として、適切なのは次のうちどれか
クレンメは輸液ポンプの直下に固定する
27
次の文を読み問題2に答えよ。 A君(14歳、男子)は、夏休みのサッカー部の部活動で、朝10時から12時まで屋外で練習した。昼食時におにぎり2個とお茶を500mL摂取し、休憩後の13時から15時まで再び練習した。この日は晴天で、外気温は32℃であった。15分休憩し練習を再開したところ、A君は突然頭痛と悪心とを訴え、グラウンドの隅に座り込んだ。サッカー部担当のB教諭が、A君を日陰で横にして休ませ様子をみていたが、症状が改善せず、顔面蒼白、冷汗が出現した。A君は「気持ち悪い」と言った後に嘔吐した。 問題2 B教諭に付き添われて、A君は病院に到着した。来院時、A君のバイタルサインは、体温 38.5℃、呼吸数26/分、脈拍128/分、血圧90/48mmHgであった。口唇粘膜は乾燥し、皮膚をつまむとゆっくり戻る状態であった。血液検査データは、赤血球580万/μL、白血球12,500/μL、Hb16.8g/dL、Na152mEq/L、K4.0mEq/L、Cl109mEq/L、クレアチニン0.9mg/dLであった。尿比重1.035。受診時の身長165cm、体重57kg(発症前60kg)。 A君の状態に対するアセスメントとして適切なのはどれか。
高ナトリウム血症である。
28
頭頚部外傷がある場合の気道確保で最も適切なのはどれか
下顎挙上法
29
虚血性心疾患の危険因子はどれか。2つ選べ。
喫煙, ストレス
30
総胆管結石による閉塞性黄疸と胆管炎を発症した患者に内視鏡的経鼻胆道ドレナージ術を行った。トレーナー技術は問題なく終了し、術後24時間の経過は良好である。正しいのはどれか。
血清ビリルビン値が低下する
31
胃切除術後のダンピング症候群を予防するための食事指導で適切なのはどれか
1回の摂取量を少なくする
32
乳がんの自己検診法の説明で適切なのはどれか
乳房の皮膚のくぼみの有無を観察する
33
次の文を読み問題3に答えよ。 A君(14歳、男子)は、夏休みのサッカー部の部活動で、朝10時から12時まで屋外で練習した。昼食時におにぎり2個とお茶を500mL摂取し、休憩後の13時から15時まで再び練習した。この日は晴天で、外気温は32℃であった。15分休憩し練習を再開したところ、A君は突然頭痛と悪心とを訴え、グラウンドの隅に座り込んだ。サッカー部担当のB教諭が、A君を日陰で横にして休ませ様子をみていたが、症状が改善せず、顔面蒼白、冷汗が出現した。A君は「気持ち悪い」と言った後に嘔吐した。 問題3 A君は熱中症と診断された。点滴静脈内注射の後、A君の状態は回復し、家族とともに帰宅することとなった。付き添いのB教諭から、今後の部活動における熱中症予防について看護師に相談があった。 熱中症予防のための指導内容で適切なのはどれか。
口渇がなくても水分摂取を促す。
34
急性中毒患者の急性期管理で適切なのはどれか
一酸化炭素中毒では、高濃度酸素を吸入する
35
Aさん(55歳男性)は胃がんに対して胃全摘術を受けている。食事の摂取後に腹痛と嘔吐があり来院した。腹部膨満があり、腹部X線検査で腸閉塞と診断されて緊急入院した。 入院後イレウス管を留置したAさんへの看護で適切なのはどれか
間欠的な低圧持続吸引を行う
36
包帯法の原則として適切なのはどれか。
使用部位によって包帯を使い分ける。
37
A君(14歳、男子)は、夏休みのサッカー部の部活動で、朝10時から12時まで屋外で練習した。昼食時におにぎり2個とお茶を500mL摂取し、休憩後の13時から15時まで再び練習した。この日は晴天で、外気温は32℃であった。15分休憩し練習を再開したところ、A君は突然頭痛と悪心とを訴え、グラウンドの隅に座り込んだ。サッカー部担当のB教諭が、A君を日陰で横にして休ませ様子をみていたが、症状が改善せず、顔面蒼白、冷汗が出現した。A君は「気持ち悪い」と言った後に嘔吐した。 問題1 B教諭が病院に電話連絡したところ、熱中症の疑いがあるため、A君をタクシーで病院に連れて行くこととなった。このときのA君の意識は清明で、体温は 38.7℃であった。 病院到着までに、看護師がB教諭に指示する処置として適切なのはどれか。
A君の体を冷やす
38
前腕出血時の間接的圧迫止血部位で最も最適なのはどれか
上腕動脈
39
フィンクS・Lの危機モデルの過程で第3段階はどれか
承認
40
シリンジポンプのアラーム対応として不適切なものはどれか
閉塞アラームの場合、ロック付きシリンジと延長チューブにかかる圧を患者側に逃す
41
気管吸引の適用となる気管切開中の患者の状態として、適切でないものはどれか
前回の吸引から1時間が経過した場合
42
動脈性外出血の止血帯を用いた間接圧迫法について適切なのはどれか。
圧迫開始時刻を記載する
43
前腕の内側中央部に創部がある患者で、創部のガーゼがずれないよう固定をする必要がある。 伸縮性のある巻軸包帯を使う場合に適切なのはどれか。2つ選べ。
前腕部の巻き方は螺旋帯とする。, 巻き終わりは環行帯とする。