問題一覧
1
陽圧換気の意義について誤って述べているものを1つ選べ
圧をかけると単位体積あたりの肺の重量が増える
2
鉄の肺と陽圧換気の予後の違いを知るきっかけとなったデンマークで1952年に流行した感染症を1つ選べ
ポリオ
3
次のうちNPPVが望ましくない状況を全て選べ
呼吸停止, 顔面外傷, 喀痰大量, 繰り返す嘔吐, 意識障害
4
次のうちバロトラウマについて誤って述べたものを1つ選べ
高い気道内圧そのものが危険
5
人工呼吸でできることとして誤って述べたものを1つ選べ
肺コンプライアンスの低下
6
腹臥位にして体位ドレナージをする場合、どこからのドレナージを目的とするか2つ選べ
S6, S10
7
肺の右上葉、肺尖区を表すものを選べ
S1
8
次のうちwheezeが聞こえる病態を3つ選べ
喘息, COPD, 心不全
9
次のうちARDSの身体所見として誤っているものを1つ選べ
呼気延長
10
次のうち肺胞のガス交換について誤って述べたものを1つ選べ
一度に1L程度の血液がガス交換できる
11
以下の内容から正しいものを2つ選べ
大気が入ってきて気道を通過するとき気管分岐部付近で37度、湿度100%となる, 喀痰が柔らかくなっており気管チューブ内にも結露が見られたことより適正な加湿が行われていると判断した
12
以下の内容から正しいものを3つ選べ
温度センサーは上向きに回路を固定する, 長期間の人工呼吸器管理が予想される時は人工鼻より加温加湿器のほうが有利である, 加湿について感染の面から考えると加温加湿器よりも人工鼻の使用が有利である
13
以下の内容から正しいものを3つ選べ
気管吸引時はスタンダードプリコーションを遵守することが重要である, 気管吸引の目的は『気道の開放性を維持・改善することにより呼吸仕事量(努力呼 吸)や呼吸困難感を軽減すること、肺胞でのガス交換能を維持・改善すること』である, 院内感染や人工呼吸器関連肺炎(ventilator associated pneumonia: VAP)発症抑制効果があるのは閉鎖式回路である
14
以下の内容から誤っているものを2つ選べ
SIMVでは自発呼吸は行うことはできない, CPAPは自発呼吸がない患者に使用される
15
以下の内容から正しいものを2つ選べ
呼気フローがゼロに戻らないことをauto-PEEPという, PSは自発呼吸のある患者に用いられ、呼吸仕事量の軽減やガス交換能の改善を目的に使用される
16
SIMVで設定するパラメータを全て選べ
PS圧, 酸素濃度, 呼吸回数, 換気量
17
呼吸仕事量について正しいものを1つ選べ
呼吸仕事量の増悪により、呼吸不全増悪という悪循環に陥りやすい
18
PEEPについて誤っているものを1つ選べ
心不全患者では胸腔内圧上昇による循環不全を起こしうるため、禁忌である
19
自発呼吸が無くても問題ない呼吸器のモードを2つ選べ
CMV, SIMV
20
人工呼吸器の適応を1つ選べ
低換気
21
気道確保の方法として正しいものを2つ選べ
下顎挙上をやめれば気道閉塞の状態になる場合はエアウェイの使用を考慮する, 舌根沈下や高度の声門浮腫、重度の顔面外傷による気道閉塞時は気管挿管の適応となる
22
以下の内容から正しいものを3つ選べ
せん妄発症は死亡率増加などの患者の予後不良因子である, 鎮静薬を開始する際、適切な鎮静スケールを使用することが推奨される, 過剰鎮静は深部血栓症や肺梗塞のリスクが増大する
23
以下の内容から正しいものを3つ選べ
致命的なアラームのひとつに無呼吸アラームがある, 人工呼吸器管理中に突然、ピーク圧、プラトー圧ともに上昇したときは気胸も鑑別に挙げられる, 突然の低酸素状態には、まず患者の人工呼吸器の回路を外し、バッグバルブマスクによる用手換気をする
24
NPPVの適応として正しいものを2つ選べ
意識レベルは清明である, 血行動態が安定している
25
以下の内容から正しいものを3つ選べ
心原性肺水腫の呼吸管理法としてNPPVが推奨される, NPPV施行時に意識レベル悪化があれば気管挿管に切り替える, COPD急性増悪はNPPVの適応疾患である
26
SIMVで設定するパラメータを全て選べ
PS圧, 酸素濃度, 呼吸回数, 換気量
27
呼吸仕事量について正しいものを1つ選べ
呼吸仕事量の増悪により、呼吸不全増悪という悪循環に陥りやすい
28
PEEPについて誤っているものを1つ選べ
心不全患者では胸腔内圧上昇による循環不全を起こしうるため、禁忌である
29
自発呼吸が無くても問題ない呼吸器のモードを2つ選べ
CMV, SIMV
30
人工呼吸器の適応を1つ選べ
低換気
31
酸素化の設定、調整について正しいものを2つ選べ
PEEPの調整により虚脱した肺胞の拡張が起こり、酸素化が改善する, 高濃度酸素で管理することにより吸収性無気肺など様々な弊害が起こる
32
PEEPについて正しいものを2つ選べ
過剰なPEEPにより、呼吸仕事量はかえって増悪する, PEEP自体は胸腔内圧上昇をもたらすが、適正なPEEPであれば、心拍出量にはそこまで大きな影響は与えない
33
自発呼吸と人工呼吸に関する項目で正しいものを1つ選べ
CPAPは人工呼吸離脱に適したモードである
34
換気量の設定、調整について誤っているものを1つ選べ
換気量の設定において、体重は実測体重を用いて計算する
35
高二酸化炭素許容人工換気について正しいものを3つ選べ
頭蓋内圧亢進をきたすため、重篤な頭部外傷では禁忌である, 肺胞内圧、換気量の上昇による肺傷害を防ぐことに付随する概念である, 高二酸化炭素許容人工換気での管理は主にアシドーシスによって難しくなることが多い
36
人工呼吸関連肺傷害(VILI)について誤っているものを1つ選べ
胸壁が硬い状態である場合、吸気努力による肺の過膨張が起こりやすい
37
人工呼吸中の換気量について正しいものを1つ選べ
敗血症では代謝亢進により必要な換気量が増大する
38
VAPについて正しいものを3つ選べ
禁忌が無ければ頭部を挙上した状態で管理することが望ましい, 原因として最も多いのは口腔内分泌物の誤嚥である, CDCガイドラインではサーベイランス的手法で診断することが推奨されている
39
人工呼吸のトラブルに関する項目で誤っているものを2つ選べ
CSVで管理中に無呼吸となっても、現在の多くの呼吸器ではバックアップ換気がなされるため、そのまま様子を見ていてもよい, DOPEアプローチのOはObesity(肥満)の意味である
40
低酸素血症と関与するものを2つ選べ
シャント, V/Qミスマッチ
41
次のうちARDSに理想的な呼吸管理として不適切なものを1つ選べ
高二酸化炭素血症は避ける
42
次のうち閉塞性障害の代表的疾患として不適切なものを1つ選べ
サルコイドーシス
43
次のうち拡散ついて誤って述べているものを1つ選べ
O2は拡散障害を受けにくい
44
肺胞低換気の原因として不適切なものを1つ選べ
代謝性アシドーシス
45
次のうちARDSについて誤って述べているものを1つ選べ
PaO2/FiO2≦400で診断される
46
酸素化の評価について正しいものを1つ選べ
パルスオキシメーターは簡便であるが、末梢循環不全などでは評価が難しいなどの弱点がある
47
換気量の調整について誤っているものを1つ選べ
PaCO2と換気量の関連は少ない
48
換気や呼吸様式の評価について誤っているものを2つ選べ
呼吸様式の変化と病態の変化の間には関連性が薄く、臨床的な意義は乏しい, Cheyne-Stokes呼吸などの失調性呼吸は脳出血などの中枢性疾患でのみ出現する
49
人工呼吸器のパラメータや設定について正しいものを全て選べ
SIMVでは強制換気と自発呼吸の部分両方の設定が必要である, CSVでは設定する項目がもっとも少ない, CMVではVCまたはPCいずれの管理でもPEEPやFiO2の設定が必要である, 呼吸器との同調性のため、トリガーや吸気時間など様々な設定の調整をする必要がある
50
PEEPやその他のパラメータについて正しいものを1つ選べ
PEEPには人工呼吸関連肺傷害の予防や呼吸仕事量低減の効果がある
51
非侵襲的陽圧換気の各種モードについて誤っているものを2つ選べ
自発呼吸が弱い場合はS/Tモードは禁忌である, 呼吸に合わせた陽圧をかけたい場合はCPAPが最適である
52
心不全における非侵襲的陽圧換気の生理的作用について正しいものをすべて選べ
胸腔内圧の上昇により、左室負荷が減少し、後負荷が低下する, 肺胞の虚脱改善によりガス交換能を改善し、酸素化の改善をもたらす
53
非侵襲的陽圧換気のメリット、デメリットについて誤っているものをすべて選べ
侵襲的陽圧換気よりも不完全な管理のため、鎮静する必要性が増加する, 人工呼吸関連肺炎が多くなる
54
非侵襲的陽圧換気の適応について正しいものを1つ選べ
固形臓器移植後、免疫抑制患者で適応を支持するエビデンスがある
55
非侵襲的陽圧換気について正しいものをすべて選べ
経口挿管による合併症を回避することができる, インターフェイスによっては顔面の潰瘍を作るなどのデメリットがある, マスクや経鼻デバイスなど、複数のインターフェイスがある
56
NPPVのよい適応の病態や疾患を2つ選べ
心原性肺水腫, COPD急性増悪
57
NPPVの目的について誤っているものを2つ選べ
気道確保, 呼吸仕事量の増大
58
NPPVの皮膚障害を避ける対策として誤っているものを2つ選べ
ドレッシング材を貼れば、ストラップは強めに締めてよい, 皮膚障害を予防するため、マスクが接する皮膚すべてにドレッシング材を貼った
59
マスクフィッティングについて正しいものを2つ選べ
目元のリークが多いため、サポートアームで微調整した, マスクのクッションが潰れたりシワにならない程度の強さでストラップを締めた
60
リークについての説明で誤っているものを1つ選べ
リークの量は患者の呼吸状態や同調性にかかわらず、常に0になるようにする
61
NPPVの設定項目の組み合わせについて正しいものを2つ選べ
EPAPは「酸素化」に関わる, IPAPとEPAPの差が「換気」に関わる
62
NPPVが成功・失敗した例として誤っているものを1つ選べ
NPPV導入後もSpO2>90%を維持できなかったが、NPPVを継続した
63
低酸素血症や高二酸化炭素血症の評価の説明で誤っているものを1つ選べ
健常人で肺胞気動脈血酸素分圧格差(A-aDO2)の正常値は0である
64
NPPV設定の有害事象について正しい対応を1つ選べ
NPPV設定やマスクフィッティングを調整しても患者の不快感が強いため、デクスメデトミジンで浅い鎮静をかけた
65
NPPVのグラフィックの異常から察知できる問題について誤っているものを1つ選べ
COPD患者のフロー波形は、気道抵抗が低いため、呼気が延長しフロー波形が基線に戻るまで時間がかかる
66
NPPVで鎮静薬を使用する場合の注意点で正しいものを1つ選べ
鎮静深度の目標はRASS -2~0程度の浅い鎮静とする
67
NPPV使用時のモニタリングで誤っているものを1つ選べ
腎機能・尿量
68
CPAPモードやS/Tモードの付加機能の説明で正しいものを2つ選べ
CPAPモード使用時に、呼気時の違和感を改善させるためC-Flexを設定した, Ramp機能を設定する場合は、患者が慣れやすくなる反面、治療の目標圧に達するまで時間がかかることに注意が必要である
69
NPPVのアラームの種類と原因・対応で誤っている組み合わせを1つ選べ
吸気圧上限のアラームがなったため、マスクのズレやリークがないか確認した
70
鎮静、鎮痛の循環および呼吸への作用として適切なものを1つ選べ
人工呼吸との同調を期待できる
71
鎮静のメリット、デメリットで正しいものをすべて選べ
適切な鎮静によりPTSDの発症率を軽減できる, 過剰な鎮静によりせん妄が悪化する
72
疼痛の評価スケールを1つ選べ
CPOT
73
鎮痛について誤っているものをすべて選べ
痛みを訴える患者にはまず鎮静薬で眠ってもらうのがよい, 人工呼吸中の患者にとっては疼痛は無視できる程度に軽微である
74
せん妄について正しいものを2つ選べ
評価スケールを用いた評価が重要である, せん妄患者の治療目的であればベンゾジアゼピン系の使用は避けたほうが良い
75
次のうち鎮痛の影響について誤って述べているものを2つ選べ
異化が亢進する, 悪心、嘔吐、心筋虚血の頻度が上がる
76
次のうち筋弛緩薬の適応として不適切なものを1つ選べ
PEEPが低い時
77
次のうち、NRSについて述べたもので正しいものを2つ選べ
最大10点、最低0点である, 4点以上は鎮痛を考える
78
次のうち、鎮静の影響として不適切なものを2つ選べ
基礎代謝を上げることができる, ストレス反応は高める可能性がある
79
次のうち深い鎮静の弊害として誤っているものを1つ選べ
ベンゾジアゼピン投与でせん妄が防げる
80
次のうち低血圧が起こりにくい薬剤を2つ選べ
フェンタニル, ペンタゾシン
81
次のうち、VAP治療について誤って述べているものを1つ選べ
培養結果が出てから抗菌薬投与を行う
82
次のうち、VAP対策について誤って述べているものを1つ選べ
気管切開をなるべく早期におこなう
83
次のうちVAPについて述べたもののうち誤っているものを1つ選べ
診断には気管支肺胞洗浄が必須である
84
次のうちICU-AWついて誤って述べているものを1つ選べ
リハビリ介入は症状悪化につながる
85
次のうち、麻薬の特徴として不適切なものを2つ選べ
消化管機能を亢進させる, 咳反射を起こすことがない
86
次のうち、鎮静薬について誤って述べたものを1つ選べ
ジアゼパムは作用時間が短い
87
次のうち気管支喘息の治療について誤って述べているものを1つ選べ
筋弛緩を用いて呼吸器に同調させる
88
次のうち多発胸部外傷の管理について誤って述べたものを1つ選べ
早期の除痛は自発呼吸を妨げるので極力避ける
89
次のうち筋弛緩薬について誤って述べているものを1つ選べ
ベクロニウムの拮抗薬にスガマデクスがある
90
次のうち人工呼吸から早期離脱をする目的として不適切なものを1つ選べ
原疾患の治療
91
次のうちPICSについて誤って述べているものを1つ選べ
ICU患者の5%に発生する
92
次のうち、せん妄について誤って述べているものを1つ選べ
一般に意識障害は伴わない
93
次のうちPICSのABCDEFGHバンドルについて誤って述べたものを2つ選べ
早期離床はPICSの増悪を招く, 連日の呼吸器離脱トライアルは避ける
94
次のうち、ICU-AWの説明として不適切なものを2つ選べ
原因として炎症に伴う中枢神経の微小循環障害が考えられている, 利き手に優位な筋力低下を起こす
95
次のうちウイニングについて誤って述べているものを1つ選べ
鎮静・鎮痛の状態によらずウイニングは可能である
96
次のうち抜管について誤って述べているものを1つ選べ
ウイニングできたら抜管可能である
97
次のうち抜管失敗リスクとして考えられるものを全て選べ
咳嗽反射が弱い, 頻回の吸引が必要, 輸液過剰, 高齢, 無計画な抜管
98
次のうち、ウイニングについて誤って述べているものを1つ選べ
基本的にはSIMVでのウイングが望ましい
99
次のうち、SBTの方法として不適切なものを1つ選べ
鎮静薬はそのままの容量で行う