問題一覧
1
次の文は、JIS Z 3060に基づく鋼溶接部の探傷における探傷範囲の選定について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
突合せ継手で片面両側から探傷を行う場合、探傷範囲は、直射法及び一回反射法の範囲である。
2
次の文はJIS G 0801について述べたものである。[1]に適する語句をそれぞれ一つ選び、記号で答えよ。 JIS G 0801の適用範囲は、原子炉、[1]、圧力容器などに使用する厚さ6mm以上、300mm以下の炭 素鋼又は合金鋼(但し、ステンレス鋼を除く)の鋼板に対する自動又は手動による超音波探傷検査方法 について規定している。
ボイラ
3
次の文は、JIS Z 3060について述べたものである。〔1〕~〔4〕に適する語句をそれぞれ一つ選び、 記号で答えよ。 JIS Z 3060の適用範囲は、厚さ〔1〕mm以上の〔2〕系鋼の完全溶込み溶接部に対して、パルス反射 法による〔3〕表示の探傷器を使用して、〔4〕で行う超音波探傷試験方法について規定している。
〔1〕a, 〔2〕a, 〔3〕a, 〔4〕c
4
次の文は、圧力容器用鋼板の超音波探傷について述べたものである。〔1〕、〔2〕に適する語句を それぞれ一つ選び、記号で答えよ。
〔1〕c, 〔2〕a
5
次の文は、JIS Z 3060によりSTB-A2形系のφ4mm、深さ4mmの標準穴を用いて感度調整する場合につ いて述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
屈折角70度の探触子を使用する場合は、H線に探傷感度を合わせて探傷を行う。
6
次の文は、JIS G 0801に基づく垂直探傷のきず分類に関する規定について述べたものである。 正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
エコー高さが100%のきずは、中きずで、表示記号は△となる。
7
次に示す値は、「鋼構造建築溶接部の超音波探傷検査規準・同解説」に規定する対比試験片のARBの 標準穴の直径について示したものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
φ3.2mm
8
次の文は、JIS Z 3060に基づく鋼溶接部の斜角探傷における探傷感度の調整について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
探触子の屈折角70度を使用する場合、RB-41Aの標準穴のエコー高さをH線に調整する。
9
次の文は、JIS G 0587に基づく試験片方式による探傷感度の調整の対比試験片について述べたもので ある。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
対比試験片としてSTB-G V3、STB-G V5、STB-G V8を用いることができる。
10
次の文は、斜角探傷における超音波探傷器の探傷図形について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
デジタル探傷器を用いて斜角探傷を行う場合、ビーム路程の読み取りはゲートで捉えられたエコーについて、表示部に示された数値を読み取るのがよい。
11
次の文は、K走査探傷法について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
K走査探傷法とは、鉄筋圧接部の不完全接合部の検出に用いる探傷法である。
12
次の文は、両面平行な鋼板を局部水浸法によって垂直探傷した結果について述べたものである。 〔1〕~〔4〕に適する数値を解答群からそれぞれ一つ選び、記号で答えよ。ただし、図1の探傷図形は水 距離を鋼板の厚さの1/3にして探傷したものであり、鋼板の縦波音速を5920m/s、横波音速を3230m/s、 水の縦波音速を1480m/sとする。
[1]:c, [2]:c, [3]:b, [4]:a
13
次の文は、水浸法で鋼材を探傷する場合について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答 えよ。
水距離は、試験体の厚さの1/4を超える距離にする。
14
次の文は、減衰のある鍛鋼品の垂直探傷における感度調整について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
底面エコー方式の感度調整による探傷では、試験片方式による感度調整よりも、きずを大きめに評価する傾向がある。
15
次の文は、垂直探傷における感度調整について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答え よ。
底面エコー方式による感度調整は、試験体の探傷面の粗さの影響を受けにくい。
16
次の文は、超音波探傷における感度調整について述べたものである。正しものを一つ選び、 記号で答えよ。
標準試験片や対比試験片に加工されている標準穴は、決められた形状・寸法の穴であり、超音波探傷器の 感度調整などを行うとき標準反射源として用いる。
17
次の文は、探傷器のゲイン調整について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
表示器上、80%のエコーに対し、ゲイン値を10dB下げると、そのエコーは25%になった。
18
次の文は、DGS線図について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
DGS線図はSTB-Gのような円形平面きずに換算して評価するときに用いる。
19
次の文は、DGS線図の利用について述べたものである。[1]に適する数値を1つ選び、記号で答えよ。
d
20
次の文は、DGS線図について述べたものである。〔1〕に適する標準試験片の名称を一つ選び、記号 で答えよ。
c
21
次の文は、DGS線図によるきずの大きさの推定について述べたものである。〔1〕に適する数値を一つ選び、記号で答えよ。
c
22
次の文は、デシベル低下法を用いて大きな広がりを持った、きずの寸法の測定について述べたもので ある。次の文のうち正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
デシベル低下法は、きずエコー高さの影響を受けにくい。
23
次の文は、超音波探傷におけるきず高さの測定について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
きず高さは、TOFD法や端部エコー法で測定することができる。
24
板厚19mmの鋼突合せ溶接部を5Z10×10A70を用いて、STB-A2により探傷感度を調整し、検出レベルを M 検出レベルに選定して斜角探傷した。その結果ビーム路程が59mm の位置にエコー高さが80%のきず エコーが検出された。このきずについて、左右走査グラフは図1のとおりであった。また、エコー高さ 区分線は図2のとおりである。このきずの指示長さはいくらになるか。正しいものを一つ選び、記号で 答えよ。なお、表示器の測定範囲は125mmである。
c
25
板厚19mmの鋼突合せ溶接部を5Z10×10A70を用いて、STB-A2により探傷感度を調整し、検出レベルを L 検出レベルに選定して斜角探傷した。その結果ビーム路程が75mmの位置にエコー高さが70%のきず エコーが検出された。このきずについて、左右走査グラフは図1のとおりであった。また、エコー高さ 区分線は図2(測定範囲125mm)のとおりである。この場合きずの指示長さはいくらになるか。適する数値を一つ選び、記号で答えよ。
d
26
次の文は、平板継手溶接部をJIS Z 3060により探傷し、検出されたきずの評価について述べものであ る。〔1〕~〔2〕に適する文章および数値をそれぞれ一つ選び、記号で答えよ。 厚さ20mmの鋼突合せ溶接部を、JIS Z 3060 により超音波探傷をしたところ、同じ断面位置で数箇所か らきずを検出した。きずエコー高さはいずれも領域Ⅲであった。これらのきずは〔1〕である。また、こ の溶接部のきずの分類は〔2〕類である。なお、きずの指示長さおよびきずときずの間隔は、図のとおりである。
〔1〕a, 〔2〕d
27
次の文は、溶接部の斜角探傷結果について述べたものである。(1)の〔1〕~〔3〕に適するものを、 また、(2)の〔4〕、〔5〕に適切な数値を、それぞれ一つ選び、記号で答えよ。 板厚20mmの平板突合せ溶接部をA面から超音波探傷を行って下記のデータを得た。溶接部は図1に示すような開先形状である。探傷に使用した探触子は5Z10×10A70(STB屈折角70.0度)、測定範囲は125mm である。
[1]:b, [2]:b, [3]:c, [4]:c, [5]:b
28
次の文は、溶接部の斜角探傷結果について述べたものである。[1]~[3]に適する語句を[4][5] に適切な数値をそれぞれ一つ選び、記号で答えよ。 板厚20mmの平板突合せ溶接部をA面から超音波探傷を行って下記データを得た。溶接部は図に示すよ うな開先形状である。探傷に使用した探触子は5Z10×10A70(STB屈折角69.5 度)、測定範 囲は125mmである。
[1]:b, [2]:c, [3]:c, [4]:d, [5]:c
29
次の文は、垂直探傷における残留エコーの発生について述べたものである。正しいものを一つ選び、記 号で答えよ。
減衰が小きい材料で、パルス繰返し周波数が高すぎると残留エコーが発生する。
30
次の文は、保守検査で材質STPT(高温配管用炭素鋼鋼管)、100Aのプラント配管の肉厚測定について 述べたものである。測定上の注意点について正しいものを一つ選び、記号で答えよ。ただし、プラント は稼働中で内部は100℃の蒸気配管である。
接触媒質は、測定面の温度で十分性能を発揮する高温用の接触媒質を使用する。
31
次の文は、超音波探傷器による厚さ測定について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答 えよ。
超音波探傷器を用いて厚さ測定を行う場合、標準試験片あるいは調整用試験片による測定範囲の調整を行う必要がある。
32
次の文は、JIS G 0801によって、探触子5C20Nを用いて板厚19mmの厚鋼板を垂直探傷し、探傷図形に 「積算効果」が現れたときの評価について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
板厚30mmを超える厚鋼板の探傷と同様に、F₁で評価すべきである。
33
次の文は、林状エコーに対する対策について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
林状エコーが多数発生する試験体の探傷では、広帯域探触子を用いる。
34
次の文は、ISO 9712について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
非破壊検査の資格試験に関する規格である。
35
次の文は、超音波探傷装置の点検に関するJIS Z 3060の規定の一部である。文中の〔1〕~〔5〕に適 する数値又は語句を解答群からそれぞれ一つ選び、記号で答えよ。
〔1〕:c, 〔2〕:d, 〔3〕:c, 〔4〕:a, 〔5〕:b
36
次の文は、厚さ測定に用いる二振動子垂直探触子を測定物に接触させた状態で走査することが好ましく ない主な理由を述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
探触子のくさびが摩耗、劣化及び損傷し、表示が不安定になる。
37
次の図は、鋼試験体にエポキシコーティングを行った概念図を示したものである。コーティング上から 厚さ測定した結果、厚さ計表示値は15.7mmと表示された。鋼試験体の厚さは何mmか、正しいものを 一つ選び、記号で答えよ。ただし、コーティング厚さは0.9mm、鋼の音速5900m/s、エポキシ樹脂 の音速2700m/sとする。
13.7
38
次の文は、垂直探触子の近距離音場限界距離以遠での中心軸上の超音波の音圧について述べたもので ある。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
中心軸上の音圧は、振動子の面積に比例し、波長及び距離に反比例する。
39
次の文は、遅れエコーについて述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
幅が狭く長い試験体を長手方向に垂直探傷し、きずエコーを検出した場合、きずからの遅れエコーが発生する場合がある。
40
次の文は、幅の狭い試験体の垂直探傷における現象について述べたものである。[1]~[4]に適する語句又は記号をそれぞれ一つ選び、記号で答えよ。
[1]:c, [2]:d, [3]:b, [4]:c
41
図1は、直径100mmの丸棒の健全部を円柱面から垂直探傷したとき、表示器に現れる探傷図形を示したものである。また、図2は、図1の探傷図形に現れるエコーに対応する超音波の伝搬経路を示したものであり、実線は縦波を、破線は横波を表している。正しい探傷図形〔1〕及び伝搬経路〔2〕を、それぞ れのa)~d)のうちから一つ選び、記号で答えよ。ただし、測定範囲を鋼中縦波で200mmに調整してあ る。
〔1〕c, 〔2〕a
42
次の超音波探触子のうち、一般的によく使用されているものを一つ選び、記号で答えよ。
ジルコンチタン酸鉛
43
次の文は、超音波ビームの指向性について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
周波数が高くなると指向角は小さくなる。
44
次の垂直探触子のうち、近距離音場限界距離の最も長い探触子はどれか。正しいものを一つ選び、記号 で答えよ。
5Z20N
45
次の文は、鋼の組織と超音波の減衰の関係について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
焼入れ焼戻しされた材料は、減衰が小さい。
46
次の文は、超音波の減衰係数について述べたものである。〔1〕に適する数値を一つ選び、記号で答えよ。 ただし、答えは小数点以下第3位を四捨五入せよ。 厚さ50mm の鋼板を、5C20N の探触子で垂直探傷を行い、健全部でB1=75%、B2=15%の底面エコーを得 た。拡散損失を0.4dB、探傷面での反射損失を1.5dB、底面での反射損失を0.2dBとすると、この鋼板の 超音波の減衰係数は、〔1〕(dB/mm)である。
0.12
47
次の文は、超音波斜角探傷におけるきずの検出について述べたものである。〔1〕~〔4〕に適する語句をそれぞれ一つ選び、記号で答えよ。
〔1〕:a, 〔2〕:d, 〔3〕:c, 〔4〕:b
48
次の文は、板厚25mmの鋼板突合せ溶接部の斜角探傷において、JIS Z 3060によるきずの指示長さの 測定方法について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
きずの指示長さは、1mm単位で測定する。
49
次の文は、透過法による超音波探傷試験について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で 答えよ。
透過法は、送受二個の探触子を用いて探傷を行う。
50
次の文は、端部エコー法について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
端部エコー法によりきず高さを測定してきずを評価する場合、きずエコー高さの領域は無視してもよい。
51
次の文は、端部エコー法について述べたものである。文中の〔1〕に適する数値を一つ選び、記号で答えよ。 板厚が45mmの鋼突合せ溶接継手を5Z10×10A45(STB屈折角44.5度)の探触子を用いて端部エコー法で探 傷した。きずの上端部からのエコー(WFU)及び下端部からのエコー(WFL)がそれぞれ32.0mm、54.5mmに現れ た。きずの高さはおよそ〔1〕mmであると推定される。
16
52
次の文は、鋼材溶接部をTOFD法を用いて探傷する場合に使用する探触子について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
溶接部を挟んで、送信及び受信用縦波斜角探触子を試験体表面に配置して、探傷する。
53
次の文は、JIS Z 2305で決められているNDT指示書について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
NDT指示書は、レベル2以上の技術者が作成する。
54
次の文は、鍛鋼品の超音波探傷が鋼板に比べて探傷に技量が必要とされる理由について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
大型品が多く、メタルフローが複雑になっておりきずの方向性が複雑である。
55
次の文は、溶接部の探傷における横割れの検出について述べたものである。正しいものを一つ選び、 記号で答えよ。
横割れの検出には、可能であれば余盛を切削して溶接線上走査で行うのがよい。
56
次の語句は、溶接部に発生する「横割れ」を検出する探触子の走査方法を示したものである。最も適切な方法を一つ選び、記号で答えよ。ただし、溶接部の表面側の余盛は削除されているものとする。
溶接線上走査
57
次の文は、溶接部の斜角探傷試験におけるきずの検出について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
ベベル角30度のV開先突合せ溶接部に発生する開先面の融合不良の検出には、屈折角60度の探触子 を用いて一回反射法で探傷するのがよい。
58
次の文は、鋳鋼品を超音波探傷する場合に、注意する事柄について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
鋳鋼品には、引け巣のような強度に影響するきずが発生するので、きずの発生を予測して、垂直探傷 や斜角探傷も行う必要がある。
59
次の文は、図のような正方形の角材の側面のA面と90度異なるB面から超音波探傷したときの探傷結果について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
A面から探傷したときとB面から探傷したときのF/BFが大きく異なったので、面状の割れが長手方向に伸びたきずである。
60
次の文は、NDIS2432「角形鋼管柱溶接部の超音波探傷探傷試験方法」について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
きずときずの間隔の求め方は、実測の指示長さによらず別に定められた計算式で行う。
61
次の文は、超音波探触子の振動子に用いられる圧電素子の特徴及び用途について述べたものである。 正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
ジルコンチタン酸鉛は、変換効率が高いので高感度の探触子として使用される。
62
次の文は、二振動子垂直探触子の特性について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答 えよ。
二振動子垂直探触子は、その特性から試験体の表面近くのきずの検出が可能である。
63
次の文は、広帯域探触子について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
広帯域探触子は、ダンピングが大きく、パルス幅が狭いという特徴を持っている。
64
次の文は、アルミニウム用斜角探触子について述べたものである。〔1〕に適する数値を解答群から選 び、記号で答えよ。ただし、答えは小数点以下第2位を四捨五入せよ。 アルミニウム用の公称屈折角70度の斜角探触子を、垂直探触子とアクリル樹脂のくさびを用いて作 りたい。このとき、くさびの角度は[1]度とした。ただし、アルミニウムの縦波音速は 6260m/s、横波音速は3080m/s、アクリル樹脂の縦波音速2730m/s、横波音速1430m/sとした。
56.4
65
次の文は、探触子ケーブルについて述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
探触子ケーブルは作業性を重視し、柔らかく耐久性のあるものを選択するのがよい。
66
次の文は、垂直探触子の保護膜について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
保護膜の厚さが変化すると、同じ反射源でもエコー高さが変化する。
67
次の文は、デジタル探傷器について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
斜角探触子の屈折角及び板厚を入力しておくと、斜角演算機能により、きずの深さ位置及び探触子きず距離を表示できる。
68
次に示す図は、探傷とその表示様式について示したものである。[1]~[4]に適切な表示方式をそれぞれ一つ選び、記号で答えよ。
〔1〕a, 〔2〕b, 〔3〕c, 〔4〕d
69
次の文は、超音波探傷における不感帯について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
不感帯とは送信パルスやくさび内エコーのため超音波探傷ができない領域のことをいう。
70
次の文は、超音波探傷器における分解能について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
遠距離分解能とは、遠距離音場内にあるビーム路程の異なる2個の反射源からのエコーを区別して識別できる能力をいう。
71
次の文は、接触媒質について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
グリセリンと油を比較するとグリセリンの方が伝達効率が高い。
72
次の文は、接触媒質について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
マシン油は、防錆効果があり標準試験片に適用されるが、グリセリンに比べて超音波の伝達効率は低い。
73
次の文は、横波垂直探触子を用いた探傷に使用する接触媒質について述べたものである。正しいものを 一つ選び、記号で答えよ。
専用の接触媒質を使用する。
74
次の文は、標準試験片の音速について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
標準試験片であっても、音速は個別に測定する必要がある。
75
次の文は、溶接部の斜角探傷について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
一般に、V開先の溶込み不良は、ブローホールより高いエコー高さになる。
76
次の文は、溶接部のきずの発生予測について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
溶接部に発生するスラグ巻込みは、開先面や多層盛の層間に発生する。
77
次の文は、JIS Z 3060について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
JIS Z 3060に規定している領域とは、エコー高さを測定してきずを分類するために、表示器上に作成さ れたエコー高さの範囲をいう。
78
次の文は、JIS Z 3060による鋼溶接部の斜角探傷において、探傷条件を調整する内容について述べた ものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
エコー高さ区分線の時間軸方向の作成範囲は、探傷に使用するビーム路程より大きい範囲とし、その 本数は3本以上とする。
79
次の文は、JIS Z 3060に基づく曲率半径が200mmの円周継手溶接部の斜角探傷における探傷感度の調 整について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
RB-42 を用いて探傷感度を調整する。
80
次の文は、JIS Z 3060にもとづく曲率半径が225mmの長手継手溶接部の斜角探傷における探傷感度の調整について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
RB-43 を用いて探傷感度を調整する。
81
次の文は、JIS Z 3060に記載されている対比試験片について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
RB-41A の標準穴は、板厚によってφ3.0mmとφ6.0mmの横穴がある。
82
次の文は、斜角探触子(5Z10×10A45、5Z10×10A60、5Z10×10A70)を用いた場合の鋼のコーナー エコーの反射率について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
反射率が最も低いのは、60度である。
83
音響異方性のある材料を横波垂直探触子を用いて厚さ測定したところ下記のような値が得られた。 この材料のSTB音速比は〔1〕である。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
1.024
84
次の文は、鋼材溶接部に適用するV透過探傷法について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
V透過探傷法は、層間の融合不良の検出に有効である。
85
次の文は、垂直探傷におけるSTBを用いた感度調整について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
試験片方式による感度調整は、減衰の著しい試験体のとき、きずを過小評価する恐れがある。
86
次の文は、鍛鋼品の垂直探傷について述べたものである。〔1〕、〔2〕に適する語句をそれぞれ一つ 選び、記号で答えよ。
〔1〕c, 〔2〕d
87
次の文は、斜角探傷におけるエコー高さ区分線の作成について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
RB-41Aを用いて作成したエコー高さ区分線を使用して試験体の探傷を行う場合は感度補正の必要はない。
88
次の文は、JIS Z 3060の規定について述べたものである。[1]~[4]に適する語句をそれぞれ一つ 選び、記号で答えよ。
[1]c, [2]c, [3]a, [4]a
89
次の文は、DGS線図を用いて等価きず直径を推定する方法について述べたものである。〔1〕に最も適する手法を解答群から一つ選び、記号で答えよ。 DGS線図を用いて等価きず直径を推定する場合、基準としてSTB-Gの円形平面きずを用いる場合のほか、 〔1〕方法がある。
試験体の健全部の底面エコーを基準とする。
90
次の文は、エコー高さの評価について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
F/BGを用いる場合、健全部の底面エコー高さで感度調整すれば、同材質、同一形状の試験体について同一感度で探傷できる。
91
次の文は、超音波探傷試験における林状エコーについて述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
林状エコーは、試験体中の結晶粒界による超音波の散乱によって生じる。
92
次の文は、垂直探傷における残留エコーの発生について述べたものである。正しいものを一つ選び、 記号で答えよ。
減衰の小さい材料の探傷において、パルス繰返し周波数が高すぎたために発生した。
93
次の文は、保守検査に超音波探傷がよく利用されている理由について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
使用中の材料や構造物に発生する割れなどのきずの探傷が容易に可能である。
94
板厚15mmの鋼溶接部をJIS Z 3060に従って(直射法により)L検出レベルで探傷したところ、 溶接始端部から30mmの位置で、領域Ⅲ、指示長さ20mmのきずエコーが検出され、4類と分類 された。このきずを、溶接部の反対側から探傷したところ、溶接始端部から35mmの位置に、領 域Ⅱ、指示長さ15mmのきずエコーが検出され、3類と分類された。次の文は、このきずの評価 について述べたものである。きずの評価について正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
このきずの分類は4類である。
95
細長い軸類を長手方向に垂直探傷するとき、段付き部などの遅れエコーが現れてきずエコーと見誤ることが多い。次の文は、この現象に最も強く影響している原因について述べたものである。正しいも のを一つ選び、記号で答えよ。
往復の間に側面に当たり、縦波から横波に、変換した超音波が段付き部などから反射して発生する。
96
次の文は、NDTに関する技術文書について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
NDT指示書は、レベル2以上の技術者が作成する。
97
次の文は、JIS Z 3060による探傷装置の調整及び点検について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
測定範囲及び探傷感度は作業開始時、作業開始から4時間以内ごと及び作業終了時に点検し確認しなければならない。