問題一覧
1
上皮組織の名称
単層扁平上皮
2
上皮組織の名称
単層円柱上皮
3
上皮組織の名称
重層扁平上皮
4
上皮組織の名称
移行上皮
5
上皮組織の名称
多列上皮
6
下表は細胞内学のイオンの濃度を示したものである.空欄に入るべきイオン種を記入せよ。(上から順番に)
Na+、K+、Ca2+、Cl-
7
単層扁平上皮が観察される器官は?
肺胞
8
単層円柱上皮が観察される臓器は?
大腸
9
重層扁平上皮が観察される臓器は?
皮膚
10
移行上皮が観察される臓器は?
膀胱
11
多列上皮が観察される臓器は?
気管
12
細胞内外のイオンの輸送には,高濃度側から低濃度側すなわち濃度勾配に準じる輸送と,低濃度側から高濃度側への輸送すなわち濃度勾配に逆らう輸送の2種類が生じている.このうち,濃度勾配に準じた輸送は(1)輸送と呼ばれ,主に細胞膜に存在する(2)を介して生じる.一方,濃度勾配に逆らう輸送は(3)輸送と呼ばれ,(4 )を解する.この( 3 )輸送はエネルギーの消費を必要とするものであり,エネルギー物質である(5)→(6)の反応を伴う.
1受動2イオンチャネル3能動4イオンポンプ5ATP6ADP
13
生きた細胞では定常状態でも細胞外が(7 + or - )に荷電しており,細胞内外で常に微弱な電流が流れている.この電流によって生じる細胞内外の電位差を(8)電位と呼び,通常(9)mV程度である.
7+8静止膜9-70〜-90
14
細胞膜に存在する受容体は,特定の生理活性物質の濃度変化など細胞外の環境の変化を感知して細胞内へと情報を伝えるタンパク質である.情報伝達系に関する下記の模式図中の物質名を記入せよ.
1アデニル酸シクラーゼ(AC)2cyclic AMP3プロテインキナーゼA(PKA)
15
細胞膜に存在する受容体は,特定の生理活性物質の濃度変化など細胞外の環境の変化を感知して細胞内へと情報を伝えるタンパク質である.情報伝達系に関する下記の模式図中の物質名を記入せよ.
1ホスホリパーゼC(PLC)2ジアシルグリセロール(DAG)3プロテインキナーゼC(PKC)4イノシトール三リン酸(IP3)5Ca2+6Ca2+7Ca2+/カルモジュリンキナーゼ(CaMK)
16
3種類のグリア細胞の名称を挙げ,その役割を記せ.
アストロサイト、オリゴデンドロサイト、マイクログリア
17
下の図はニューロンの基本的構造である各部の名称を記入せよ.
A細胞体B樹状突起C軸索D神経終末
18
下図のC部には,グリア細胞が巻きついた構造体が見られる.この構造体をなんと呼ぶか?
有髄神経
19
活動電位の発生機構について説明せよ. (1)の(2)が開き、(3)を起こし、その後(4)を開けることで(5)を起こす。
1Na+2イオンチャネル3脱分極4K+チャネル5再分極
20
全か無かの法則とはなにか? (1)を越えなければ、(2)は生じない。(2)の大きさは細胞内外の(3)によってのみ決まる。
1閾値2活動電位3濃度差
21
ニューロンの機能である伝導と伝達の違いについて簡潔に説明せよ. 伝導は(1)からの(2)を伝える。伝達は(3)によって(4)を伝える。
1細胞体2電気的な刺激3シナプス4化学的な情報
22
ニューロンの活動には,軸索に生じる「小電流」が重要な役割を果たす。小電流について説明せよ。 (1)を刺激する(2)である。
1シナプス2電気的信号
23
「絶対不応期」と「相対不応期」の違いについて説明せよ. (1)はどんなに強い刺激を加えても、次の(2)は起こらない。(3)は(4)は(2)が生じないが(5)で起こる。
1絶対不応期2活動電位3相対不応期4閾刺激5閾上刺激
24
アセチルコリンの化学構造式を記せ
アセチルコリン
25
アドレナリンの化学構造式を記せ
アドレナリン
26
12対の脳神経の名称を全て答えよ
嗅神経、視神経、動眼神経、滑車神経、三叉神経、外転神経、顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経
27
12対の神経のうち,眼球運動に関わるのはどれか,全て答えよ.
動眼神経、滑車神経、外転神経
28
12対の神経のうち,副交感神経の繊維を含むものはどれか?
動眼神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経
29
脊髄より発する脊髄神経は,ヒトでは全部で(1)対存在し,このうち頚椎より発するのが(2)対である.
13128
30
脊髄神経は,求心性神経と遠心性神経は解剖学的な入力部が異なっており,このうち前根より発するのは( )である.
遠心性
31
交感神経節は,脊髄の近傍で連続的な神経節の集合体を形成するが,縦につながるこの集合体を( )と呼ぶ.
交感神経幹
32
自律神経の節前線維と節後線維では,形態学的な違いがあり,このうち有髄神経は( )である.
節前ニューロン
33
自律神経節で働く神経伝達物質は(1)であり,(2)受容体で受容される.また,交感神経の節全線維は副腎髄質にも投影されており,ここでは(3)を分泌する.
1アセチルコリン2ニコチン3アドレナリン
34
心臓で交感神経の節後線維からの伝達物質を主に受容するのは(1)受容体で,本受容体が活性化されると心拍は(2)される.
1β12促進
35
気管支で副交感神経の節後線維からの伝達物質を主に受容するのは(1)受容体で,本受容体が活性化されると気管支筋は(2)する.
1M32収縮
36
アドレナリン は,体内でアミノ酸の(1)を出発物質として生合成されるが,この際に中間体のDOPAからドーパミンへの変換には酵素(2)が関わる.
1チロシン2DOPAデカルボキシラーゼ
37
アセチルコリンは,神経終末から放出されたのちに速やかに分解されるが,この分解に関わる酵素は( )である.
コリンエステラーゼ
38
ノルアドレナリンの受容体にはシナプス前膜に存在するものがあるが,その名称は(1)受容体で,本受容体が活性化されるとNAdの(2)が抑制される.
1α22分泌
39
ノルアドレナリンの分解を生じる酵素には2種類あるが,これらのうち細胞外での分解に関わるのは(1)で、細胞内に関わるのが(2)である。
1カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ=COMT2モノアミンオキシターゼ
40
言葉を発するのに重要な役割をする(1)とは(2)に存在する(3)の言語中枢である.
1運動性言語中枢2前頭葉3ブローカ
41
脳内の運動野と体性感覚野を隔てるのは(1)であり,この大きなくぼみの前側にあるのが(2)である
1中心溝2運動野
42
視覚情報は(1)から脳に伝えられるが,その最初の入力部位は(2)に存在する(3)である.
1視神経2後頭葉3視覚野
43
頭頂連合野の障害は,(1)の原因となり,一方,後頭連合野の障害は(2)の原因となる.
1失認証症2精神盲
44
左右で対をなさず1つだけ存在するものの記号をすべて答えよ. a. 中心溝,b. 大脳縦裂,c. 外側溝,d.三叉神経,e. 動眼神経,f.ウェルニッケの言語中枢,g.尾状核,h. 被殻,i. 迷走神経,k 錐体,L 外側皮質脊髄路
b
45
不随意運動に関係するものの記号をすべて答えよ. a. 中心溝,b. 大脳縦裂,c. 外側溝,d.三叉神経,e. 動眼神経,f.ウェルニッケの言語中枢,g.尾状核,h. 被殻,i. 迷走神経,k 錐体,L 外側皮質脊髄路
g,h
46
随意運動の伝導径路に関係する部位を全て答えよ. a. 中心溝,b. 大脳縦裂,c. 外側溝,d.三叉神経,e. 動眼神経,f.ウェルニッケの言語中枢,g.尾状核,h. 被殻,i. 迷走神経,k 錐体,l 外側皮質脊髄路
k,l
47
副交感神経繊維を含むと考えられるものの記号をすべて答えよ. a. 中心溝,b. 大脳縦裂,c. 外側溝,d.三叉神経,e. 動眼神経,f.ウェルニッケの言語中枢,g.尾状核,h. 被殻,i. 迷走神経,k 錐体,L 外側皮質脊髄路
e,i
48
大脳皮質の機能局在に関して、各機能に最も関連が深い皮質部位を下線部に記入せよ。 1. 視覚 2.聴覚 3.体知覚 4.運動性言語 5.高次機能
1後頭葉2側頭葉3頭頂葉4前頭葉下部5前頭葉連合野
49
次の記述の空欄を埋めよ。 大脳基底核とは大脳の基底部に島状に点在する(1)の総称である.なかでも不随意運動の中継核をなしているのが,(2)と(3)である.(2)はさらに解剖学的には(4)と(5)に分けられる.この中継核では(2)から(3)に向かって(6)含有神経が神経線維を投影し,一方(3)から(2)に向かっては(7)含有神経が投影している.これらの神経は互いを抑制し合うことでバランスをとり,スムーズな不随意運動を可能としている.なお,このバランスが崩れると,振戦,無動,筋固縮などを特徴とする(8)を発症するが,その多くは(7)含有神経の機能低下によって生じる.
1灰白質2線条体3黒質中脳4尾状核5被殻6γ-アミノ酪酸7ドーパミン8パーキンソン病
50
大脳辺縁系は,古皮質とも言われ,(1. 随意運動の協調,2. 不随意運動の伝道路,3. 本能行動や記憶,4. 体内時計の形成,5. 体性神経の中継路)に関わっている.
3
51
大脳辺縁系を構成する部位は,帯状回,脳弓のほかに,(1),(2),(3)である.
1海馬2扁桃体3乳頭体
52
右図の赤○で囲まれた部位は,(1)と呼ばれる領域で,(1.「快」,「不快」の感情,2.摂食行動,3. 短期記憶の形成,4. 不随意運動の調節,5. 運動性言語中枢)に関わる.
1海馬、3
53
a視床,b視床下部,c海馬,d扁桃体,e松果体のうち,左右に分かれて対で存在するのは?
a,c,d
54
視床下部で調節される下垂体からのホルモン分泌の様式は,下垂体前葉と下垂体後葉で異なっている.下垂体前葉は視床下部の神経細胞が産生した伝達物質を(1)を介して下垂体へ運ぶのに対して,下垂体後葉は(2)によって運搬する.
1下垂体門脈2軸索輸送
55
視床下部には様々な働きを調節する神経核が存在するが,このうち摂食中枢のうち満腹中枢が存在するのは(1)という神経核で,一方,空腹中枢は(2)に存在する.また,これらの摂食中枢はいずれも血液中の(3)濃度を感知する.
1腹内側核2視床下部外側野3グルコース
56
サーカディアンリズム(概日リズム)の形成には,視床下部の(1)という神経核が重要で,ここから投影された刺激は視床後部の(2)からの(3)というホルモンの分泌を調節する.
1視交叉上核2松果体3メラトニン
57
大脳辺縁系は情動行動と密接な関係にある.例えば,病的な不安は(1)〜大脳辺縁系を繋ぐ(2)含有神経の働きが過剰となった結果と考えられている.一方,統合失調症の発症には,(3)〜大脳辺縁系を繋ぐ(4)含有神経の働きの過剰である.
1視床下部2セロトニン3中脳4ドーパミン
58
記憶は保持時間によって即時,短期,近時および遠隔記憶に,また内容によってエピソード記憶,意味記憶,手続き記憶などに分類される.このうち海馬が深く関わるのは(1)の(2)記憶である.一方,恐ろしい体験などの恐怖記憶は普段忘れていても脳の奥深くに記憶されており,この記憶に関わる部位は(3)である.
1短期2エピソード3扁桃体
59
記憶が形成されるメカニズムは近年,解明されつつあり,シナプス後電位が大きくなる(1)の変化と,(2)が関わっていると考えられている.
1シナプス可塑性2長期増強
60
脳幹部はほとんどの脳神経の起点となっていいぇ,(1)と(2)を除く全ての脳神経の神経核が存在する.
1嗅神経2視神経
61
脳幹部に存在する神経核は,他の部位の神経核のように明確に細胞体が密集した構造をとらず,( )とよばれる構造体のなかに存在する.
脳幹網様体
62
脳幹部は睡眠―覚醒の調節に関わっているが,脳幹部の(1)と呼ばれる部位から発する(2)含有神経の神経網が覚醒に,一方,(3)から発する(4)含有神経の神経網が睡眠誘発に重要である.
1青斑核2ノルアドレナリン3縫線核4セロトニン
63
小脳に入力する神経路は2つだけであり,このうち橋核から小脳内の顆粒細胞層へつながる神経路は(1)線維,一方,下オリーブ核から小脳内の平行線維へつながる神経路を(2)線維と呼ぶ.
1苔状2登上
64
小脳の主要な働きは2つであり.(1)と(2)である.
1随意運動の協調と姿勢の保持2運動学習
65
脳神経のうち中脳に神経核を形成するものを全て答えよ
黒質、腹側被蓋野、赤核、動眼神経核、動眼神経副核、滑車神経核
66
中脳に細胞体を持つドーパミン神経には投影先の異なるものが複数存在する.次の部位へ投影するドーパミン神経の役割を述べよ 1) 大脳辺縁系(側坐核) 2) 線条体 3) 前頭葉皮質
あ
67
レム睡眠時に生じる特徴的身体反応を3つ答えよ. 急速な(1)、(2)、(3)の不規則な動き、(4)の消失
1眼球運動2顔面3手足4筋緊張
68
α波,β波,θ波と呼ばれる脳波の特徴を述べよ。
α→目を閉じて安静にしているとき β→意識明瞭で活発な運動をしているとき θ→意識がもうろうとしているとき
69
骨格筋の主な働きは4つあり,(1),(2),(3),(4)であるが、この(3)の働きは体温の保持に重要な役割を果たしており,(5)の消費により賄われている.
1能動的な運動2姿勢の維持3熱の産生4血糖値の調節5ATP
70
骨格筋は,腱を介して骨に付着している.この付着部位のうち動きの大きな方を(1)少ない方を(2)と呼ぶ.
1停止2起始
71
筋肉の収縮様式には2種類あり,そのうち筋肉長の伴う収縮を(1)収縮,変化を伴わない収縮を(2)収縮という.
1等張性2等尺性
72
運動神経終末部の伝達物質は,(1) であるが,骨格筋細胞はこれを(2)性受容体で受容する.この受容体は, (3. イオンチャネル内蔵型 ・ Gs共役型 ・ Gq共役型 ・ Gi共役型)であり,活性化すると筋細胞に脱分極を生じる.この脱分極は細胞膜が大きく陥没した(4)と呼ばれる構造体へと伝わり,さらにその近傍に存在する筋小胞体の(5)受容体を介した(6)イオンの遊離を引き起こす.骨格筋の細胞内で(6)濃度が上昇すると,(6)は細胞内のタンパク質(7)と結合する.このことが筋収縮の機序として重要な役割を果たす.
1アセチルコリン2ニコチン3イオンチャネル内蔵型4横代小管5リアノジン6Ca2+7トロポニン
73
骨格筋の筋原線維は主に2種類の線維性タンパク質によって構成されており,このうち細いフィラメントと呼ばれるのが(1),太いフィラメントと呼ばれるのが(2)である.骨格筋では,これらのフィラメントの規則正しい配列が(3)の形成につながっている.
1アクチン2ミオシン3横紋
74
骨格筋の収縮に重要なアセチルコリン受容体に対する自己抗体などが原因で発症する疾患は(1)であり,(2)阻害薬などが治療薬として用いられる.
1重症筋無力症2コリンエステラーゼ
75
運動神経の終末部は扁平で大きな表面積をもつが,この構造を( )と呼ぶ.
運動終板
76
下図は腹壁の骨格筋の走行を示した模式図である,赤で示される斜め方向に走る筋肉の名称は( )である.
外腹斜筋
77
自律神経による各筋組織に対する反応とそれに関連する受容体について下表の空欄を埋めよ.
1β12α13β24Gs5Gq6Gs7弛緩8収縮9抑制10M211M312M313M314Gi15Gq16Gq17Gq18心拍抑制19収縮20弛緩21促進
78
平滑筋や心筋では,隣接する細胞間で興奮が伝播する仕組みが備わっているが,この仕組みを(1)結合とよび,(2)という膜タンパク質が2つの細胞間に形成する孔が重要である.
1ギャップ2コネクリン
79
心筋の収縮には主に3種のイオンが関わっている.まず,(1)イオンの流入により生じる脱分極が生じ,これによって(2)チャネルが開口,(3)イオンが細胞内に流入することで収縮を起こし,最後に(4)イオンが流出することで再分極し,これを繰り返して拍動している.
1Na+2Ca2+3カルシウム4カリウム
80
心臓の刺激伝導系は,大静脈の付け根付近に存在するペースメーカーである(1)の興奮を心臓全体に伝搬させるために存在する.その後,心房筋 → (2)→(3)→(4)→心室筋へと刺激は伝えられる.また,これらのうち,(2)→(3)の伝達速度が他に比べて大幅に遅いため,心房筋と心室筋が同時に収縮することはない.
1洞房結節2房室結節3ヒス束4プルキンエ線維
81
血管平滑筋は生理的条件下で,アセチルコリンによって(1)するが,これは本伝達物質を(2)細胞が受容して,(3)を放出するためである.
1弛緩2内皮3NO
82
平滑筋は主に,例えば,血管,気管,消化管などの管腔状の器官の壁を構成する組織であるが,これらのうち(1)だけは平滑筋層が2層存在し,その内側が(2)筋,外側が(3)筋層である.
1消化管2輪走3縦走
83
下図のA〜Dは,骨格筋,固有心筋,平滑筋,神経細胞に生じる典型的な活動電位を現したものである.それぞれの図の下の番号に該当する細胞種の番号を記入せよ。
1固有心筋2平滑筋3神経細胞4骨格筋