問題一覧
1
六信
アッラー、天使、諸啓典、預言者、来世、定命
2
五行
信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼
3
イスラム教徒が礼拝する方角
キブラ
4
イスラム暦における12番目の月、この月にハッジの巡礼やイード・アル=アドハーという儀礼祭を開催する
ズー・アルヒッジャ月
5
モスクのキブラ壁に設置された窪み状の設備、モスクにはマスジド・ハラームを例外として必ずある。
ミフラーブ
6
ヒジュラ暦の9番目の月で、ムスリムはこの月にサウムを行う
ラマダーン月
7
イスラームの聖典であり、「読み上げるもの」という意味
クルアーン
8
「後継者」という意味であり、イスラーム国家の指導者、最高権威者の称号
カリフ
9
ムハンマドの死後、ムスリムによる選挙で選ばれてイスラム共同体を指導した、最初の4代のカリフ
正統カリフ
10
世界には終わりがある、終末の日、すべての人間は神の審判を受ける
最後の審判
11
神が天使、預言者を介し人間に与える超越的な言葉
啓示
12
神に呼び出され、その言葉を伝えるもの
預言者
13
最後の預言者
ムハンマド
14
啓典を与えられた人間
啓典の民
15
1つの啓典を与えられた集団(宗教共同体)
ウンマ
16
審判を下す神、黙示録的
メッカ啓示
17
慈悲深い創造主、生活・社会に関する具体的規範
メディナ啓示
18
イスラム教で万物を支配する唯一神
アッラー
19
サウジアラビアのメッカにあるマスジド・ハラームの中央に位置する建造物で、イスラームにおける最高の聖地とみなされている聖殿
カアバ神殿
20
4世紀頃からメッカ近郊を勢力圏として遊牧および交易を行っていたアラブ人の部族であり、イスラム教の創始者である預言者ムハンマドの出身部族として知られている
クライシュ族
21
アラビア半島の都市で、マッカに次ぐイスラームの第2の聖地
メディナ
22
イスラム教最大の聖地であり、祈りを捧げるところである
メッカ
23
622年にイスラームの預言者であるムハンマドと彼に従うムスリムがメッカからメディナへ移住した出来事
ヒジュラ
24
イスラム史上最初の世襲イスラム王朝
ウマイヤ朝
25
中東地域を支配したイスラム帝国第2のイスラム王朝
アッバース朝
26
イスラム世界における君主号のひとつ、アラビア語で「権力」、「権威」を意味する
スルターン
27
「道」を意味し、来世で信徒を天国へ導く行動指針
シャリーア
28
人間が啓示を解釈し、現実の具体的な行動規範を導き出すこと
イジュティハード
29
「深い理解」、「完全な理解」を意味する
フィクフ
30
宗教儀礼(礼拝、喜捨、断食、巡礼)
イバーダート
31
家族法(結婚、離婚、親権、相続)・商法(商取引、契約)・刑法・訴訟法・国際法(外交など)
ムアーマラート
32
法判断の拠り所となる4つの典拠
ウスール
33
預言者ムハンマドの生前の言行
ハディース
34
ムスリムが従うべき慣行
スンナ
35
ウンマ全体の合意はイスラーム法とみなす
イジュマー
36
ABの事案が相似→Aに規定法が存在する場合、その規定をBにも適用
キヤース
37
禁止される行為(飲酒・食豚の禁忌、姦通・利息)
ハラーム
38
義務的、推奨、許容、忌避される行為(イスラーム法的に合法、認められる領域)
ハラール
39
イスラーム刑法においてクルアーンに刑罰の内容が明記された(と法学者により解釈されている)刑罰のことをさす。このため固定刑とも呼ばれる。
ハッド刑
40
クーファ学派の流れを汲み、法学者の個人的見解を重視する派
ハナフィー派
41
メディナ学派を継承し、慣行を重視、時代や地域の事情に適合した法解釈をした派
マーリク派
42
メディナ・クーファ両派の方法論を統合、4法源の定義の厳密化、キヤースの方法を確立した派
シャーフィイー派
43
クルアーン・ハディースの重視、厳密な字義的解釈、イジュマーは認めず、明文に基づくキヤースのみ容認する派
ハンバル派
44
イスラーム世界における裁判官、イスラーム政権の統治者からの権限の委譲を受けて、裁判などの法的裁定に対してシャリーアに基づいた適用を職務としていた
カーディー
45
個別の法的問題の質問に対して出される、イスラーム法学上の見解・勧告
ファトワー
46
シャリーアの解釈と適用に関して意見を述べる資格を認められたイスラム教の宗教指導者であり、一般的にファトワーを発行する資格を有する
ムフティー
47
クルアーン、ハディース、法学(フィクフ)、神学に関する知識を習得した人々
ウラマー
48
ウラマー養成の教育機関
マドラサ
49
イスラム教の礼拝堂のこと
マスジド
50
エジプトの改革思想家、西洋近代思想とイスラーム的価値観の融和を目指した
ムハンマド・アブドゥフ
51
絶対的な存在を理性を超え、内面で直接に体験・理解することを求める思想
スーフィズム
52
イスラームにおける神秘主義者、「愛する者」という意味を持つ
スーフィー
53
ひたすら神の名を唱え、思念を神に集中するスーフィーのタリーカ
ズィクル
54
自我の消滅、神との合一
ファナー
55
スーフィズムに信仰の基礎を見出した人物
ガザーリー
56
スーフィーの修行道
タリーカ
57
人々の総意により「聖者」と認定された人物
ワリー
58
簡素な生活を営み、アッラーを畏れる故に罪を犯すことを慎み、世界の世俗的で物質的な側面を嫌うことで、現世的な欲求に無関心であること
ズフド
59
スーフィズムにおける感性的知識
マーリファ
60
預言者のスンナ(慣行)に従う派
スンナ派
61
「指導者」、「模範となるべきもの」を意味する語で、イスラム教の「指導者」を指す
イマーム
62
クライシュ族ハーシム家に生まれた初代イマーム
アリー
63
第4代カリフ・アリーとその直系子孫をイマームとみなす派
シーア派
64
シーア派における第3代イマーム
フサイン
65
680年、シーア派のイマーム、フサインがウマイヤ朝軍に敗れた戦い
カルバラーの悲劇
66
アリーの子孫の12代をイマーム(指導者)として尊崇し、第12代イマームは「隠れイマーム」となって終末に再臨すると信じる派
12イマーム派
67
最後の審判の前に再臨する救世主
マフディー
68
第3代イマーム、フサインの哀悼儀式、ムハッラム月
アーシューラー
69
〈努力する者〉を意味するが,イスラム神学・法学の用語としては,教義決定および立法の行為,すなわちイジュティハードを行う者を意味する
ムジュタヒド
70
ムジュタヒドのイジュティハードを否定した派
アフバール派
71
ムジュタヒドのイジュティハードを認めた派
ウスール派
72
イスラム教シーア派の多くの分派においては、彼らの認める最後のイマームが死ぬことなく隠れており、いつか再臨すると主張する思想を指している
ガイバ
73
16世紀初め、神秘主義教団サファヴィー教団がイランに建国した国家。シーア派の十二イマーム派を国教とし、スンナ派のオスマン帝国、ムガル帝国と抗争した、近世イランの黄金時代を築いた王朝
サファヴィー朝
74
イスラム教の信徒が見習い,従うべき模倣の源泉の意、イランにおけるシーア派ウラマー (イスラム法学者) の最高権威
マルジャア・アッ=タクリード
75
ゴムのホウゼに学び、教鞭を執る。白色革命を批判し、国外追放。イラク・聖地ナジャフで教鞭をとりつつ、国外から説教を通し、反国王運動を指導した人物
ホメイニー
76
ホメイニーによる、ムジュタヒドがイマームの統治権をも代弁することで、正しい統治が可能になると述べた論
法学者の統治
77
イスラームの開祖ムハンマドの娘で、第4代正統カリフアリーの妻
ファーティマ
78
初期イスラームの精神への回帰を目指そうとする思想
サラフィー主義
79
イスラーム法遵守を主張した派
ムジャッディド派
80
ワッハーブが始めた、サウジアラビア建国に繋がったイスラーム純化運動
ワッハーブ運動
81
帝国主義・植民地支配への抵抗と危機の覚醒を訴え、パン・イスラーム主義を唱えた人物
ジャマールッディーン・アフガーニー
82
イスラーム教徒が民族、宗派の違いを越えて協力することをめざす様々な思想をいうが、特に19世紀後半に顕著になったヨーロッパ帝国主義諸国の侵出に対して、アフガーニーによって提唱され、オスマン帝国、エジプト、イランなどの中東各地における反英闘争を導いた思想が重要
パン・イスラーム主義
83
「ムハンマド・アブドゥフの影響を最も受けた人物」 と呼ばれるシリア出身のイスラーム法学者、ジャーナリストであり、20世紀イスラーム主義運動の思想的基盤を作った人物
ラシード・リダー
84
ラシード・リダーによる改革思想雑誌であり、「モロッコからジャワまで」イスラーム圏各地に流布した
マナール
85
西洋化による社会の病弊を正しいイスラームの実践による克服を試みる主義
バンナー主義
86
ハサン・アル=バンナーが結成した、1939〜40年代にエジプト最大となった大衆組織
ムスリム同胞団
87
アメリカ→物質文明への批判→イスラーム回帰→迫害目撃→急進的思想→「道標」獄中執筆 人物
サイイド・クトゥブ
88
秘密結社としてムスリム同胞団を結成
ハサン・バンナー