問題一覧
1
冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式で凝縮器の出口側に連結して用いられる低圧受液器とがある。
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2
高圧受液器は単に受液器と呼ばれることが多く、運転状態の変化があっても冷媒液が凝縮器に滞留しないように冷媒液量の変動を吸収する役割がある。
◯
3
低圧受液器は、冷媒液強制循環式冷凍装置で使用され、液面制御、気液分離、液溜めなどの機能をもつ
◯
4
低圧受液器から蒸発器の蒸発量より多い冷媒を液ポンプで強制的に送り込む。未蒸発の冷媒液は気化した蒸気とともに低圧受液器に戻る方式を冷媒液強制循環式冷凍装置、または液ポンプ方式という。
◯
5
蒸発器は冷媒の蒸発形態により乾式蒸発器、満液式蒸発器に分類される。満液式蒸発器である冷媒液強制循環式蒸発器は大規模の冷蔵庫などに用いられ、乾式蒸発器に比較して冷媒の充てん量が多くなる。
◯
6
冷却塔の運転性能は、水温、水量、風量および湿球温度によって定まる。また、冷却塔の出入口の冷却水の温度差は、クーリングレンジといい、その値はほぼ 5K 程度である。
◯
7
冷却塔の運転性能は、水温、水量、風量および湿球温度によって定まる。冷却塔の出口水温と周囲空気の湿球温度との温度差をアプローチと呼び、その値は通常 5K 程度である。
◯
8
蒸発式凝縮器では、空気の湿球温度が高くなると、凝縮温度も高くなる。
◯
9
蒸発式凝縮器は、開放型冷却塔と同様に湿球温度を利用して冷却するが、飛散防止のエリミネーターがあるので補給水の必要がない。
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10
膨張弁は、過冷却となった冷媒液を絞り膨張させることで、蒸発圧力まで冷媒の圧力を下げる。このとき、冷媒は周囲との間で、熱と仕事の授受を行うことで冷媒自身の温度が下がる。
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11
二段圧縮冷凍装置では、蒸発器からの冷媒蒸気を低段圧縮機で中間圧力まで圧縮し、中間冷却器に送って過熱分を除去し、高段圧縮機で再び凝縮圧力まで圧縮するようにしている。圧縮の途中で冷媒ガスを一度冷却しているので、高段圧縮機の吐出しガス温度が単段で圧縮した場合よりも低くなる。
◯
12
冷凍サイクルの成績係数は運転条件によって変化するが、蒸発圧力だけが低くなった場合や、あるいは凝縮圧力だけが高くなった場合には、成績係数の値は大きくなる。
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13
固体壁表面からの熱移動による伝熱量は、伝熱面積、固体壁表面の温度と周囲温度との温度差および比例係数の積で表されるが、この比例係数のことを熱伝導率という。
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14
冷媒の熱力学性質を表にした飽和表から、飽和液および飽和蒸気の比体積、比エンタルピー、比エントロピーなどを読み取ることができ、飽和蒸気の比エントロピーと飽和液の比エントロピーの差が蒸発潜熱となる。
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15
ブラインは、一般に凍結点が0℃以下の液体で、それの顕熱を利用してものを冷却する媒体のことである。
◯
16
無機ブラインは、できるだけ空気と接触しないように扱う。それは、酸素が溶け込むと腐食性が促進され、また水分が凝縮して取り込まれると濃度が低下するためである。
◯
17
多気筒の往復圧縮機では、吸込み弁を閉じて作動気筒数を減らすことにより、容量を段階的に変えることができる。
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18
多気筒圧縮機の容量制御は、一般に、インバータによって圧縮機の回転速度を調整することにより行われる。
◯
19
強制給油式の往復圧縮機は、クランク軸端に油ポンプを設け、圧縮機各部のしゅう動部に給油する。この際の給油圧力は、油圧計指示圧力とクランクケース圧力の和となる。
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20
冷蔵用の空気冷却器では、庫内温度と蒸発温度との平均温度差は通常5~10K 程度にする。この値が大き過ぎると、蒸発温度を高くする必要があり、装置の成績係数が低下する。
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21
大きな容量の乾式蒸発器では、多数の冷却管に均等に冷媒を分配させるためにディストリビュータ(分配器)を取り付けるが、ディストリビュータでの圧力降下分だけ膨張弁前後の圧力差が小さくなるために、膨張弁の容量は小さくなる。
◯
22
電磁弁には、直動式とパイロット式がある。直動式では、電磁コイルに通電すると、磁場が作られてプランジャに力が作用し、弁が閉じる。
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23
断水リレーは、水冷凝縮器や水冷却器で、断水または循環水量が減少したときに、冷却水ポンプを停止させることによって装置を保護する安全装置である。
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24
一般に、フィルタドライヤは液管に取り付け、フルオロカーボン冷凍装置、アンモニア冷凍装置の冷媒系統の水分を除去する。
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25
冷媒をチャージするときの過充填量は、サイトグラスで測定することができる。
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26
高圧液配管は、冷媒液が気化するのを防ぐために、冷媒の流速は1.5m/s以下、流れ抵抗による圧力降下は、20kpa以下になるような管径にする。
◯
27
高圧液管に大きな立ち上がり部があり、その高さによる圧力降下で飽和圧力以下に凝縮液の圧力が低下する場合には、フラッシユガスは発生しない。
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28
フルオロカーボン冷凍装置には液ガス熱交換器を設けることがある。それの主な役割は、冷凍装置の成績係数を改善することである。
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29
液ガス熱交換器は、冷媒液を過冷却させるとともに、圧縮機に戻る冷媒蒸気を適度に過熱させ、湿り状態の冷媒蒸気が圧縮機に吸い込まれることを防止する。
◯
30
フルオロカーボン冷凍装置の吸込み配管では、油が確実に圧縮機に戻るようにするため、横走り管では横走り管約3.5m/s以上、立ち上がり管では約6m/s以上を確保する。
◯
31
容量制御装置をもった圧縮機の吸込み蒸気配管では、アンロード運転での立ち上がり管における冷媒液の戻りが問題になる。一般に、圧縮機吸込み管の二重立ち上がり管は、冷媒液の戻り防止のために使用される。
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32
圧縮機に取り付けるべき安全弁の最小口径は、ピストン押しのけ量の立方根と冷媒の種類により定められた定数との積で求められる。
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33
圧力容器に取り付ける安全弁の最小口径は、同じ大きさの圧力容器であっても高圧部と低圧部によって異なり、多くの冷媒では高圧部のほうが大きい。
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34
高圧遮断装置は異常な高圧圧力を検知して作動し、圧縮機を駆動している電動機の電源を切って圧縮機を停止させ、運転中の異常な圧力の上昇を防止する。
◯
35
引張荷重を作用させた後、荷重を静かに除去したときに、ひずみがもとに戻る限界を弾性限度という。
◯
36
圧力容器では、使用する材料の応力-ひずみ線図における弾性限度以下の応力の値とするように設計する必要がある。
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37
圧力容器の腐れしろは、材料の種類により異なり、鋼、銅および銅合金は1 mm とする。また、ステンレス鋼には腐れしろを設ける必要がない。
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38
圧力容器の腐れしろは、材料の種類により異なり、鋳鉄1 mm 、鋼は条件により0.5~1 mm 、また、銅、銅合金およびステンレス鋼は0.2 mm の腐れしろを設ける。
◯
39
一般的な冷凍装置の低圧部設計圧力は、冷凍装置の停止中に、内部の冷媒が43℃まで上昇したときの冷媒の飽和圧力とする。
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40
耐圧試験は、一般に液体を使用して行う試験であるが、使用が困難な場合は、空気や窒素などの気体を使用することができる。
◯
41
耐圧試験を液体で行うときは、液体を満たし空気を完全に排出した後に、液圧を徐々に加え耐圧試験圧力まで上げて、その圧力を1分間以上保もち、続いて耐圧試験圧力の5/10まで下げる。
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42
真空試験は、冷凍装置の最終確認として微量の漏れやわずかな水分の侵入箇所の特定のために行う試験である。
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43
真空放置試験は、数時間から一昼夜近い十分に長い時間が必要で、必要に応じて、水分の残留しやすい場所を中心に加熱するとよい。
◯
44
凝縮温度の標準的な値は、シェルアンドチューブ凝縮器では冷却水出口温度よりも3~5K 高く、空冷凝縮器では外気乾球温度よりも8~10K 高い。
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45
圧縮機の吸込み蒸気の圧力は、蒸発器や吸込み配管内の抵抗により、蒸発器内の冷媒の蒸発圧力よりもいくらか低い圧力になる。
◯
46
毎日運転する冷凍装置の運転開始前の準備では、配管中にある電磁弁の作動、操作回路の絶縁低下、電動機の始動状態の確認を省略できる場合がある。
◯
47
冷凍機の運転を停めるときには、液封を生じさせないように、圧縮機吸込み側止め弁を閉じてしばらく運転してから圧縮機を停止する。
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48
固体壁表面からの熱伝達による伝熱量は、伝熱面積、固体壁表面の温度と固体壁から十分に離れた位置の流体の温度との温度差および比例係数の積で表されるが、この比例係数のことを熱伝達率という。
◯
49
二段圧縮冷凍装置では、蒸発器からの冷媒蒸気を低段圧縮機で中間圧力まで圧縮し、中間冷却器に送って過熱分を除去し、高段圧縮機で再び凝縮圧力まで圧縮する。
⚪︎
50
往復圧縮機が、冷媒蒸気をシリンダに吸い込んで圧縮した後、シリンダ内から吐き出す量は、実際にはピストン押しのけ量よりも小さくなる。その理由の1つは、クリアランスボリューム内の圧縮ガスの再膨張である。
⚪︎
51
往復圧縮機の吸込み蒸気の比体積と体積効率の大きさが運転条件によって変わると、運転中の圧縮機の冷媒循環量は変化する。
⚪︎
52
実際の圧縮機吐出しガスの比エンタルピーは、圧縮機吸込み蒸気の圧力、温度および圧縮機吐出しガスの圧力が同じでも、理想的な断熱圧縮を行ったときより低い値となる。
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53
混合冷媒であるR404AおよびR507Aは、どちらも温度勾配が0.2~0.3Kと小さいので、疑似共沸混合冷媒とも呼ばれる。
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54
体積能力は、圧縮機の単位吸込み体積当たりの冷凍能力のことであり、その体積能力は、冷媒の種類によって異なる。往復圧縮機の場合、体積能力の大きな冷媒は、体積能力のより小さな冷媒と比べ、同じ冷凍能力に対して、より大きなピストン押しのけ量を必要とする。
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55
圧縮機は冷媒蒸気の圧縮の方法により、往復式と遠心式に大別される。
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56
容量制御装置が取り付けられた多気筒の往復圧縮機は、吸込み板弁を開放して作動気筒数を減らすことにより、段階的に圧縮機の容量を調節できる。
⚪︎
57
一般に、空冷凝縮器では、水冷凝縮器より冷媒の凝縮温度が高くなる。
⚪︎
58
凝縮器への不凝縮ガスの混入は、冷媒側の熱伝達が不良となるため、凝縮圧力の低下を招く。
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59
開放形冷却塔では、冷却水の一部が蒸発して、その蒸発潜熱により冷却水が冷却される。冷却塔では、冷却水の一部が常に蒸発しながら運転されるので、冷却水を補給する必要がある。
⚪︎
60
水冷シェルアンドチューブ凝縮器では、冷却水中の汚れや不純物が冷却管の内面に水あかとなって付着し、水あかの熱伝導率が小さいので、熱通過率の値が小さくなり、凝縮温度が低くなる。
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61
空気冷却器用蒸発器の平均熱通過率に与える空気側の熱伝達率の影響は、冷媒側の熱伝達率より相当に大きく、冷却管外表面のフィンの高性能化が極めて重要となる。
⚪︎
62
定圧自動膨張弁は、蒸発圧力が設定値よりも高くなると開き、逆に低くなると閉じて、蒸発圧力をほぼ一定に保ち、蒸発器出口冷媒の過熱度を制御する。
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63
吸入圧力調整弁は、圧縮機吸込み圧力が設定値よりも下がらないように調節し、凝縮圧力調整弁は、凝縮圧力を所定の圧力に保持する。
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64
圧力スイッチは、圧縮機の過度の吸込み圧力低下や吐出し圧力上昇に対する保護、凝縮器の送風機の起動、停止などに使われる。
⚪︎
65
高圧液配管内の圧力が、液温に相当する飽和圧力よりも上昇すると、フラッシュガスが発生する。
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66
ガス漏えい検知警報設備は、冷媒の種類や機械換気装置の有無にかかわらず、必ず設置しなければならない。
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67
溶栓は、圧力を感知して冷媒を放出するが、可燃性や毒性を有する冷媒を用いた冷凍装置では使用できない。
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68
液封による事故は、二段圧縮冷凍装置の過冷却された液配管や、冷媒液強制循環式冷凍装置の低圧受液器まわりの液配管で発生することが多い。
⚪︎
69
薄肉円筒胴に発生する応力は、長手方向にかかる応力と接線方向にかかる応力があるが、長手方向にかかる応力のほうが接線方向にかかる応力よりも大きい。
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70
板厚が一定の圧力容器であれば、さら形鏡板に応力集中は起こらない。
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71
円筒胴圧力容器の必要な板厚は、設計圧力、容器の内径、材料の許容引張応力、腐れしろ、溶接継手の効率を用いて計算する。
⚪︎
72
耐圧試験は、気密試験の前に冷凍装置のすべての部分について行わなければならない。
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73
多気筒圧縮機を支持するコンクリート基礎の質量は、圧縮機の質量と同程度にする。
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74
アンモニア冷凍装置の気密試験には、乾燥空気や窒素ガスを使用し、炭酸ガスを使用してはならない。
⚪︎
75
冷蔵庫に高い温度の品物が大量に入り、冷凍負荷が増加すると、庫内温度が高くなり、冷媒の蒸発温度が上昇する。また、冷凍負荷の増加に対応して凝縮圧力も上昇する。
⚪︎
76
往復圧縮機を用いた冷凍装置では、同じ運転条件において、アンモニア冷媒を用いた場合に比べ、フルオロカーボン冷媒を用いた方が、吐出しガス温度は高くなる。
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77
アンモニア冷凍装置の冷媒系統に水分が侵入すると、アンモニアがアンモニア水になるので、少量の水分の侵入であっても、冷凍装置内でのアンモニア冷媒の蒸発圧力の低下、冷凍機油の乳化による潤滑性能の低下などを引き起こし、運転に重大な支障をきたす。
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78
吐出しガス配管では、冷媒ガス中に混在している冷凍機油が確実に運ばれるだけのガス速度が必要である。ただし、摩擦損失による圧力降下は、20kPaを超えないことが望ましい。
⚪︎
79
凝縮器が圧縮機よりも高い位置にあって吐き出し配管が8mの場合、凝縮器入口配管に逆止め弁を取り付けるが、圧縮機吐出口配管にトラップは必要ない。
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80
高圧液配管は、冷媒液が気化するのを防ぐために、流速ができるだけ大きくなるような管径とする。
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81
液配管内の冷媒流速は、25m/s以下にする。
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82
高圧液管に大きな立ち上がり部があり、その高さによる圧力降下で飽和圧力以下に凝縮液の圧力が低下する場合には、フラッシユガスは発生しない。
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83
高圧液配管内の圧力が、液温に相当する飽和圧力よりも上昇すると、フラッシュガスが発生する。
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84
高圧液配管内で液の圧力が上昇すると、フラッシュガスが発生し、膨張弁の冷媒流量が減少して冷凍能力が減少する。
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85
高圧冷媒液管でのフラッシュガス発生を防止するために、液ガス熱交換器を設置した。(フルオロカーボン配管の問題)
⚪︎
86
フラッシュガス発生防止のために、一般に凝縮器をでる冷媒液は15℃以上過冷却されている。(フルオロカーボン配管の問題)
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87
圧縮機吸込み管の管径は、冷媒蒸気中に混在している油を、最小負荷時にも圧縮機に戻せるような蒸気速度が保持でき、かつ、過大な圧力降下が生じない程度の蒸気速度を上限として決定する
⚪︎
88
冷媒蒸気中に混在している冷凍機油を戻すために圧縮機の吸込み配管径を小さくして冷媒流速を大きくすると、吸込み圧力は低下する。
⚪︎
89
法定の冷凍能力と空調用における実際の冷凍能力の値を比較すると、空調用における実際の冷凍能力のほうが大きい。 H23/03
⚪︎
90
冷凍装置を凝縮温度一定の条件で運転する場合、蒸発圧力が低いほど、冷凍能力が減少する。 H30/03
⚪︎
91
低圧圧力スイッチのディファレンシャルを小さくし過ぎると、圧縮機の運転・停止を短時間で繰り返すハンチングが生じ、電動機破損の原因になる。
⚪︎
92
高低圧圧力スイッチは、高圧遮断用と低圧遮断用の圧力スイッチを組み合わせたものであり、電動機の過負荷防止に用いる。 H10/11
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93
圧力センサは冷媒圧力の検出に使われ、インバータ圧縮機の回転制御、電子膨張弁、ファンの回転制御、室外機と室内機のバランス制御など多くの制御に必用とされている。 by echo
⚪︎
94
管径20mm以下の吸込み管に、感温筒を取り付ける場合は、管の下側に伝熱がよくなるように銅バンドでしっかり密着させる。 by echo
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95
管径20mmを超える吸込み管に、感温筒を取り付ける場合は、管の中心下側45°の部分に伝熱がよくなるように銅バンドでしっかり密着させる。 by echo
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96
液ガス熱交換器のある冷凍装置に温度自動膨張弁の感温筒を取付ける箇所は、圧縮機の吸込み配管に取付ける。 by echo
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