問題一覧
1
イネには、 ①主に西アフリカで栽培されている( )と ②アジアを中心に世界中で広く栽培されている( )がある。 ①のご先祖は( )流域の Oryza barthiiであり ②のご先祖は Oryza rufipogonである。うちジャポニカ米の起源地は( )域である。
グラべリマイネ, アジアイネ, ニジェール川, 長江下流
2
イネの生産量トップはどこか
中国
3
イネの輸出量トップはどこか。
タイ
4
日本の2023年時点での水稲作付面積を答えよ
約153万ha
5
イネの第1葉は( )が初期に退化しているため葉のように見えず( )と呼ばれる。
葉身, 不完全葉
6
イネの出葉間隔は( )日である
4〜6
7
葉の光合成速度は、光が強くなるほど増えるが、その増え方は徐々に鈍くなり、ある光の強さ以上になると増えなくなる。 このときの光の強さを( )という。
光飽和点
8
( ① )の面積を葉面積と呼ぶ。 また単位面積上にある葉の全面積を( ② )といい、イネの葉の面積 / 土地の面積 の値を指す。 光合成量が最大となる(②)を( ③ )という。
葉身, 葉面積指数, 最適葉面積指数
9
穎果とは、外穎、内穎に包まれたイネ科植物の果実のことである。 イネの玄米の構造としては、最外層から順に 果皮、( ① )、( ② )、( ③ )、胚乳である。 (②)は退化しており、(①)とくっついているため判別が難しい。
種皮, 外胚乳, 糊粉層
10
糊粉層は発芽に大きくかかわっている。 種籾が十分に給水すると、( ① )から( ② )に 植物ホルモンである( ③ )が分泌され、糊粉層に働きかけることで 糊粉細胞に( ④ )などの酵素ができる。 この酵素が胚乳の( ⑤ )を分解し、( ⑥ )を通して栄養が 胚に送り込まれることで胚が成長し、発芽する。
胚, 胚乳, ジベレリン, アミラーゼ, デンプン, 胚盤
11
イネの育苗における最適土壌pHを答えよ
5
12
イネの穎果は以下の通り。 ちなみに左右の護穎は退化した( ① )であり 副護穎は本来であれば( ② )であった部分が退化したものである
穎花, 護穎
13
玄米の中で幼芽は( ① )に包まれており 幼根は( ② )に包まれている。 幼根は発芽とともに(②)を突き破って飛び出し、種子根となる。
鞘葉, 根鞘
14
主茎や早くに出穂した穂の籾は 遅れて出た穂の籾よりも発芽が( ① )。 生育は( ② )。 また穂の中でも上位の穎果の方が開花が早く、 その後基部側が開花して順次下から開花していく。 そのため昔から種もみは穂先からとられている。
いい, 早い
15
種籾用のイネは発芽能力を損なわないために自然乾燥させる。 自然乾燥方法には、刈り取ったイネを地面に立てかける( ① ) 横に組んだ棒に稲束をかける( ② ) 立てた棒に稲束を組み上げる( ③ ) などがある。
地干し, はさ掛け, 棒掛け
16
イネを乾燥させる際は籾の水分量が ( ① )%ほどになるまで乾燥させるが 自然乾燥させる際は過乾燥を防ぐためにも 水分量( ② )%ほどで感想を止める。
15, 15.5
17
火力乾燥とは異なり、イネの自然乾燥には日数が必要である。 その気候によって必要となる日数も異なり、 暖地では( ① )週間ほど 寒地では( ② )週間ほどを要する。
1, 3
18
予措の順番を答えよ
選種, 消毒, 浸種, 催芽
19
選種についての問題 種籾を選ぶ際は、2年以上自然状態で保管しておくと発芽力が低下するため( ① )に採取されたものを用いる。 選種には比重を利用する。主に食塩水を用いた( ② )を行う。 粳(うるち)品種での比重は( ③ ) 糯(もち)品種での比重は( ④ )である。
前年, 塩水選, 1.13, 1.08
20
種籾の消毒についての問題 薬液につけたり粉衣処理を行ったりする。 防ぐことができる病気としては ( ① ) ( ② ) ( ③ ) などが挙げられる。
いもち病, ばか苗病, ごま葉枯病
21
浸種についての問題 イネの籾では、風乾重の約( ① )の水分を吸収したとき発芽活動が始まる。 浸種を行う際の温度は( ② )ほどを保ち、期間としては( ③ )ほど必要である。 籾内部の( ④ )を流しだしたり胚に( ⑤ )を供給するためにも 流水による浸種が好ましい。
15%, 10~13℃, 1週間, 発芽阻害物質, 酸素
22
催芽についての問題 浸種が終わった種もみを催芽に最適な温度、( ① )で置いておくと 幼芽と幼根が( ② )mmほどまで伸び、( ③ )状態となる。
32℃, 1, はと胸
23
イネの発芽最適温度は( ① )である。
30~32℃
24
イネを暗闇条件下で発芽させると鞘葉節から種子根基部までの間が伸びる。 この間を( ① )という。
メソコチル
25
イネの苗を育てる場所を苗代といい 湛水状態で育てる( ① )苗代 畑状態で育てる( ② )苗代 前半は(①)、後半は(②)の( ③ )苗代 などがある。 田植え機を使うためには箱育苗が行われているが、 現在木枠やビニールで仕切りを作って行われている ( ④ )育苗は(①)のひとつである。
水, 畑, 折衷, プール
26
苗は移植する際の葉齢によって名前が変わる。 ( ① )は一番小さい苗の名称であり 葉齢が( ② )に満たない苗を指す。 他の苗とは異なり主に( ③ )を培地として育てる。 しかし培地の影響で浮き苗になりやすいため苗の半分程度まで植え付け、活着までは浅水。
乳苗, 3.0, ロックウール
27
苗は移植する際の葉齢によって名前が変わる。 ( ① )は二番目に小さい苗の名称であり 葉齢が( ② )前後の苗を指す。
稚苗, 3.2
28
苗は移植する際の葉齢によって名前が変わる。 ( ① )は二番目に大きな苗の名称であり 葉齢が( ② )前後の苗を指す。
中苗, 4.5
29
苗は移植する際の葉齢によって名前が変わる。 ( ① )は一番大きい苗の名称であり 葉齢が( ② )の苗を指す。
成苗, 6~7
30
苗箱について 稚苗、乳苗用の苗箱の大きさは( ① )cm ×( ② )cm ×( ③ )cmである。 底に空いた穴は、苗が幼いほど( ④ )。
30, 60, 3, 少ない
31
苗箱の床土について 床土には水田の表土や畑の土、山土などが用いられる。 pHは( ① )が望ましく、硫黄華や硫酸で調節したのち、 苗箱の約( ② )cmまで詰める。
5, 2
32
苗箱の肥料について 肥料は、N,P,Kそれぞれを箱当たり 稚苗であれば( ① )g 中苗であれば( ② )g 混入する やせた土(窒素の少ない土)の場合は窒素を( ③ )gほど リン酸吸収係数の高い土であればリン酸を( ④ )gほど混入する。
1.5~2.0, 1~1.5, 2, 2~3
33
1箱あたりの種籾の播種量も苗によって異なる。 乾籾の重量でいえば、 乳苗は約( ① )g 稚苗は約( ② )g 中苗は約( ③ )g 播種する。 催芽籾の重量は、乾籾の値に1.15~1.3をかけた数である。大体。 成苗は記載なし…
200, 150~180, 80~100
34
種籾の播種機は 床土詰め⇒播種⇒( ① )⇒( ② ) までの一連の作業を行う。 1反(10a)の水田に必要な苗箱の数は 稚苗で( ③ )枚 中苗で( ④ )枚程度である。
灌水, 覆土, 18~20, 24~30
35
播種、覆土された苗箱は育苗機などに入れられる。 電熱式のものや蒸気式のものがある。 育苗機に入れられた後の籾は3つのプロセスを経て苗となる。 ●( ① ) …播種、覆土した苗箱を育苗機に入れ、( ② )で( ③ )日間温めること。 これは暗黒条件下で行われる。 ●( ④ ) …(①)させた苗箱を( ⑤ )で( ⑥ )日間保つこと。 これは弱光下で行われる。白黄色の鞘葉から緑色の第1,2葉が出てくるためそう呼ばれる。 ●( ⑦ ) …(④)させた苗箱をビニールハウスやビニールトンネル内に置き自然環境に慣れさせること。 ( ⑧ )℃ほどで管理し、徒長や軟弱苗にならないようにするため、( ⑨ )を越さないようにする。
出芽, 30~32℃, 2, 緑化, 25, 2, 硬化, 20, 30
36
育苗期間は苗によって異なり、 乳苗は( ① )日間 稚苗は( ② )日間 中苗は( ③ )日間行われる。
7, 20, 30~45
37
乳苗の特徴としては、胚乳成分が( ① )ほど残っているため ある程度の不良環境でも育つことができることが挙げられる。 移植時に切断される根が少ないため活着が早い。 また低節位の分げつ(T2,T3)の退化が少なく、過繁茂になりやすい。
50%
38
稚苗の特徴としては、高密度条件で育つため葉身や葉鞘が細く長いことが挙げられる。 また、植え付けの際にはそれまでに出ていた根がほとんど切られてしまうが、 活着の際に大きな働きをする( ① )が出始めるタイミングが葉齢3.2の時であるため、活着がよいという特徴がある。 これより早いと(①)が出るまでに時間がかかり活着が遅れ、 これより遅いと貯蔵物質が枯渇し苗の( ② )が起きる。
第1節冠根, 老化
39
中苗の初発分げつ芽は、その葉齢のものから出ることが多い。 例えば葉齢が5.5の場合( ① )号分げつから出ることが多い。 これは稚苗でも同様である。 また、中苗は稚苗に比べて苗の密度が低いため苗の老化が( ② )である。 分化しても出てこない根や、やっと出始めた根が常に何本かあるため、葉齢によらず移植後新しい根がすぐに生えてくる。
5, 緩やか
40
ポット苗の特徴としては、育苗にポットを使うことが挙げられる。 密度が( ① )く、移植の際に根が傷まない。 1つのポットに( ② )粒ずつ籾をまき、葉齢は( ③ )まで育てる。 そのため、ポット苗は( ④ )ポット苗とも呼ばれる。
低, 1~2, 5~6, 成苗
41
苗箱の播種密度は苗の生育に大きな影響を与えており、 播種密度が大きいほど乾物中の増加量が緩やかになり、葉齢が早くから( ① )。 そのため稚苗用の播種量の苗を中苗と同様の時間をかけて 育苗すると( ② )を招く。
進まなくなる, 苗の老化
42
乳苗の出穂期は、稚苗や中苗に比べて( ① )く訪れる。
遅
43
日本では縄文時代からイネを( ① )して育てていたが 奈良時代のころから( ② )して移植するようになった。
直播き, 育苗
44
移植を行うにあたり、水田の準備をする必要がある。 ( ① ) (①)は作土を掘り起こして柔らかくすることで、一般的に耕てん機やトラクターでの( ② )が行われる。 (②)以外にも、数年に一度は( ③ )を行うことが望ましい。 (③)によって土壌中の潜在的肥効が高まる( ④ )が見込めたり、雑草が生えにくくなる。
耕起, ロータリー耕, プラウ耕, 乾田効果
45
移植を行うにあたり、水田の準備をする必要がある。 耕起を行った後は( ① )を行う。 まず畦畔からの水漏れを防ぐための( ② )を行い その後伝面を均すために( ③ )を行う。 (③)には作土から下への( ④ )や( ⑤ )の発生を防ぐ役割もある。
整地, あぜぬり, 代掻き, 漏水, 雑草
46
微生物が有機物を( ① )することによって植物が栄養として利用することができるようになる。 乾田効果(乾土効果)とは、土壌が還元状態から酸化状態になることによって土壌中の有機物が(①)されることによって起きる。 乾田効果で放出される無機窒素は( ② )である。
無機化, アンモニア態窒素
47
水田における施肥量は、地域や品種によって異なるためあまり簡単に求めることはできない。 式としては 必要性分量ー( ① )=施肥量×( ③ ) であり、 必要な施肥量={必要性分量ー(①)}/(③) となる
天然供給量, 吸収率
48
田植え機が普及するようになったのは( ① )年ごろである 現在主流なのは( ② )条植えのものである。
1970, 6~8
49
除草機が発明されたことで、それまで乱雑に植えられていたイネはまっすぐ植えられるようになった。 株と株の間の距離を( ① )、列と列の間の距離を( ② )という。 (①)は( ③ )cmが多く (②)は( ④ )cmが多い。 どちらも(④)cmで植える正方形植えもあり、こちらは(①)まで除草機を入れられるので便利。
株間, 条間, 15, 30
50
イネの単位面積当たりの株数は株間・条間によって異なるが 0.3m×0.15m=0.045㎡ よって1㎡あたり( ① )株となる。 1株当たりの本数は苗によって異なり 稚苗では( ② )本 中苗えは( ③ )本が多い。 植え付け深は( ④ )cmが目安である。
22.2, 4~5, 3~4, 3
51
田植え機によって根が切り裂かれるため、一時的に生育が止まったように見えることがある。 このような状態のことを( ① )といい、葉齢の進みが回復したことを( ② )の指標にすることがある。 (②)には温度が関係しており、(②)に必要な最低温度を( ③ )という。 (③)は苗によって異なり、 稚苗では( ④ )前後 中苗では( ⑤ )前後 成苗では( ⑥ )前後であるとされている。
植傷み, 活着, 活着限界温度, 13, 14, 15
52
図を見て答えよ。 活着後、分げつが出始める時期を( ① ) そのあと分げつが増加する時期を( ② ) 茎数が最も多くなった時期を( ③ ) という。 穂をつける分げつを( ④ )、つけない分げつを( ⑤ )という。
分げつ開始期, 分げつ盛期, 最高分げつ期, 有効分げつ, 無効分げつ
53
葉面積が増えすぎると光が上位の葉によってさえぎられるため下位の葉に光が当たらなくなる。 この状態を( ① )という。 (①)は( ② )の多施用や苗の( ③ )、( ④ )な気候の地域で起こりやすい。
過繁茂, 窒素, 密植, 温暖
54
過繁茂になると生育が阻害されるため同化産物だけが徒に消耗され、生育が停滞する。 寒冷地では穂首形成期を迎えてから( ① )日後に最高分げつ期が訪れ その8~10日後に( ② )が訪れる。 この最高分げつ期から(②)までの間は分げつが増えないため茎数は( ③ )していく。 この分げつが停滞・(③)していく期間を( ④ )という。 暖地や密植、晩生品種では最高分げつ期が早めに訪れるため(④)になり( ⑤ )。
2, 幼穂形成期, 減少, 停滞期, やすい
55
田面に亀裂が入るほど水田の水を落とす作業のことを( ① )という。 (①)は普通( ② )から( ③ )まで行われる。
中干し, 有効分げつ決定期, 最高分げつ期
56
中干しには様々なメリットがある。 ・土壌中に酸素が供給され( ① )や( ② )の発生が抑えられる。 ・土壌中のアンモニア態窒素が( ③ )となり( ④ )されるため、窒素の過剰吸収を抑える。 ・無効分げつが抑えられる。 ・過繁茂が抑えられるため( ⑤ )が抑えられ、( ⑥ )が増す。 ・土壌が締まり倒伏しにくくなるため( ⑦ )がよくなり( ⑧ )の増加が見込める。
有機酸, 硫化水素, 硝酸態窒素, 脱窒, 下位節間の伸長, 耐倒伏性, 受光体勢, 収量
57
中干を行う際はその水田の環境を鑑みて行う。 乾燥した土地の水田であれば乾かしすぎで根が切れないようにする。 温暖・湿潤な土地の水田であれば強く乾燥させる。 排水をよくするためにも( ① )を行うのもよい。
溝切り
58
イネの成熟した葉身の中には全窒素の約( ① )%が葉緑体として含まれている。 葉緑体の窒素のうち、可溶性タンパク質の約40~60%は( ② )である。
75~85, ルビスコ
59
中干しによる乾田効果について 水田表面の土壌からは分解できる有機物が少なくなっていくため酸素が余り( ① )状態になる。 一方水田土壌中は有機物はあっても酸素がないため( ② )状態になる。 中干しを行うと、乾燥による脱水効果により土壌中の( ③ )が分解されやすい形、( ④ )になる。 そのあと、微生物や水によってさらに植物に吸収されやすい形、( ⑤ )になり、放出される。 これが乾田効果である。
酸化, 還元, 有機物, 易分解性窒素, 無機態窒素
60
現在、稲作の省力・省コスト化の兼ね合いで( ① )が注目されてる。 (①)には乾いた田に直接行う( ② )と 代掻きをした後、あるいはその水を落とした状態で行う( ③ )がある。 (②)は水を張らずに行うため( ④ )で (③)は水を張って行うため( ⑤ )で向いている。
直播栽培, 乾田直播, 湛水直播, 温暖地, 寒冷地
61
直播きする場合には、田植え機とはまた違った播種の仕方をする。 播種の種類には( ① )、( ② )、( ③ )の3つがある。 (①)は深さ2~3cmの穴をあけてそこに3~4粒播種する方法であり、田植え機の( ④ )同様の密度に播種される。 (②)は播種機ではなく、田植え機に専用の条播機を取り付けて行う。 (③)は大面積でのコスト削減が見込められる方法である。しかし播種ムラや倒伏が起きやすい。 ミスト機や乗用播種機、( ⑤ )などで行われる。
点播, 条播, 散播, 長方形植え, 無人ヘリコプター
62
令和4年度時点での統計によると、 直播栽培面積は 【①2.2万ha ②3.6万ha ③7.1万ha ④10.9万ha】 に上り 乾田直播の面積はおよそ 【①0.2万ha ②0.8万ha ③1.6万ha ④1.9万ha】 湛水直播の面積はおよそ 【①0.5万ha ②1.0万ha ③1.6万ha ④2.8万ha】 である。
②, ④, ③
63
令和4年の統計をもとに、直播栽培面積について 【北海道、東北、関東、北陸、東海、近畿、中国・四国、九州】 から選んで答えよ。 直播栽培が多い地域は( ① )、( ② )が圧倒的である。 乾田直播が多い地域は( ③ )、( ④ ) 湛水直播が多い地域は( ⑤ )、( ⑥ )である。
東北, 北陸, 東北, 東海, 東北, 北陸
64
乾田直播には3つの栽培方法がある。うち1つについて答えよ。 ・( ① )法 水田を耕てん・整地して、施肥・播種・覆土をいっぺんに行う。 使う農業機械は( ② )である。 水による保温効果が期待できないため( ③ )での栽培に向いている。 しかし乾いた土壌でしか行うことができないため( ④ )には向いていない。
裸地耕起直播, ドリルシーダー, 暖地, 低湿田
65
乾田直播には3つの栽培方法がある。うち1つについて答えよ。 ・( ① )栽培 南西の暖地では播種時期に雨が多くなる。 これは雨が降っても行える播種法で、蒔き方は( ② )か( ③ )。 しかしその方法上田面の凹凸が大きく播種精度が下がる。
不耕起直播, 条播, 点播
66
近年、不耕起直播の方法として( ① )県で発明された( ② )を用いたものが注目されている。 まず冬期に( ③ )あるいは( ④ )を行い、田面の均平化と地耐力を高め 初春に(②)で幅( ⑤ )cm、深さ( ⑥ )cmの溝を掘り 種子、肥料を入れてチェーン付き分銅で覆土する。
愛知, 不耕起V字溝播種機, 代掻き, 鎮圧, 2, 5
67
乾田直播には3つの栽培方法がある。うち1つについて答えよ。 ・( ① ) 他2つとは異なり、生育期間が見込めない場合に前作が残っている圃場に播種する。 ムギ類の畝間に播種されることがほとんどのため、( ② )とも呼ばれる。 ムギ類の収穫を機械で行うとイネがダメージを受けるため、手作業で行う必要がある。
作物間直播, 麦間直播
68
乾田直播は代かきや畔塗りを行わずに播種するため、 ・土壌の( ① ) ・(①)による窒素の脱流、( ② ) ・( ③ )の増大 ・畦畔からの水の浸透 ・( ④ )の発生 が起きる。
酸性化, 脱窒, 減水深, 雑草
69
湛水直播には2つの栽培方法がある。うち1つについて答えよ。 ・( ① ) 代かきをした後、あるいは一度落水させた後に播種する方法。 湛水状態で播種した場合は、( ② )を防ぐために一度落水させる( ③ )を行う。
湛水直播, 浮き苗, 芽干し
70
湛水直播には2つの栽培方法がある。うち1つについて答えよ。 ・( ① ) 従来の湛水直播で課題となっていた耐倒伏性を上げるための播種法。 これは落水を行わない、湛水状態の土中( ② )mmに播種する方法である。 通常、過酸化石灰剤( ③ )でコーティングされた種籾を用いる。 通常土壌中は還元状態のため、そのままの種籾では発芽することはできないが、 (③)が水と反応して( ④ )を発生させることで正常に生育することができる。 分げつが旺盛で( ⑤ )になりやすく、( ⑥ )型の生育になりやすい。
湛水土中直播, 5~10, カルパー, 酸素, 過繁茂, 後期凋落
71
湛水直播を行うにあたり、浮き苗の発生を防ぐことは重要な問題である。 現在、鉄粉をコーティングすることによって比重を高めた( ① )が注目されている。 製造工程としては、 まず消毒した種子を( ② )℃で( ③ )日間浸漬し その後一度水分を( ④ )%以下まで乾燥させる。この状態の種子は( ⑤ )といい、長期保存が可能。 最後に(⑤)に鉄粉と酸化促進剤を水とともに吹きつけ、鉄が錆びる際の熱で乾燥させる。
鉄コーティング種子, 15~20, 1~2, 14, 活性化種子
72
葉を作り続ける成長を( ① ) 穂を作り実を実らせる成長を( ② )という。
栄養成長, 生殖成長
73
イネは( ① )植物であるが、品種によっては 日長の変化が穂の分化につながる( ② )を強く持つものと 高温の連続が穂の分化につながる( ③ )を強く持つものがある。 日本では、( ④ )で(②)を持つ品種が ( ⑤ )で(③)を持つ品種が主に栽培されている。
短日, 感光性, 感温性, 温暖地, 寒冷地
74
雄しべは( ① )つの雄しべ原基から分化して作られる。 雄しべ原基は( ② )と( ③ )に分化する。 (③)の内面には( ④ )が付着しており、(④)が減数分裂して( ⑤ )つの半数体の細胞が密着した花粉4分子が作られる。 この4分子は( ⑥ )となり、未熟な花粉となる。 花粉の発芽に最適な温度は( ⑦ )℃である。
6, 花糸, 葯, 花粉母細胞, 4, 小胞子, 30~35
75
雌しべ原基の分化は雄しべ原基の分化よりも( ① )。 子房の中では胚のう母細胞が分化しており、( ② )分裂により( ③ )つに分裂し、うち1つが( ④ )となる。 (④)は3回核分裂し8つの核を作る。 うち最も基部側の核が( ⑤ )となり、横の2核が( ⑥ )となる。
遅い, 減数, 4, 胚のう細胞, 卵細胞, 助細胞
76
幼穂分化期~幼穂形成期にかけての時期に穎花の数が決まる。 ・幼穂分化期は主に2つの時期から成り立つ。 ( ① ) ( ② )の原基が分化したのち( ③ )の原基が分化する。これが穂の分化の始まりである。 (③)は次々に分化して増えていく。 はじめに分化する(③)の基部が( ④ )となるため、この時期を( ⑤ )ということもある。 ( ⑥ ) (①)を経て(②)の葉腋から( ⑦ )が出てくる。 しばらくして成長点が生育を止め(⑦)の増殖が止まる。それまでの期間を(⑥)という。 この成長点は穂軸の先端の一次枝梗にこぶとして残る。
第1苞原基分化期, 止葉, 苞葉, 穂首節, 穂首分化期, 一次枝梗原基分化期, 一次枝梗原基
77
幼穂分化期~幼穂形成期にかけての時期に穎花の数が決まる。 ( ① )に入ることで幼穂形成期が始まる。 第1苞は止葉のような形で葉状に残ることもあるが、第2苞以下の苞は葉状にならずに白い毛状になる。 このように毛状の苞を( ② )という。 (①)は一次枝梗原基の基部から( ③ )が分化し、幼穂全体がこの(②)に包まれる時期である。
二次枝梗原基分化期, 苞毛, 二次枝梗原基
78
幼穂長が( ① )mmほどになったころ、最上部の一次枝梗の先端では成長点が( ② )と( ③ )に取り囲まれる。 これが( ④ )の分化の始まりである。 この時期に雄しべと雌しべが分化する。
1, 外穎原基, 内穎原基, 穎花原基
79
補葉齢とは、( ① )の葉位から( ② )の葉位を引いた値である。 例えば、補葉位が3.5のとき幼穂分化期に入る場合、止葉が15だとすると葉位が( ③ )のときに幼穂分化期に入るということがわかる。
止葉, 求めたい位置, 11.5
80
減数分裂期はイネの生育の中で特に重要な時期である。 そのため減数分裂期を見極めることが重要になる。 外見から減数分裂期を推定する際に用いられる指標として( ① )がある。 これは止葉の葉耳とその下の葉の葉耳の間の距離のことである。 単位はcmで、止葉が抽出しきる前はマイナスで表記される。 減数分裂期は(①)が ( ② )cmの時から始まり ( ③ )cmの時に最盛期を迎え ( ④ )cmのころに終わる。
葉耳間長, -10, +3, +10
81
低温障害について 低温障害に一番弱い時期は( ① )直後である。 この時期に最高気温が( ② )℃未満の日や 最低気温が( ③ )℃以下の日が 数日間続くことで低温障害が発生し、花粉形成に支障が出る。 また、花粉形成以外にも(①)前後に低温に遭うことで ( ④ )が退化する。
減数分裂期, 20, 17, 穎花
82
低温障害について 低温障害に二番目に弱い時期は( ① )である。 この時期に低温に遭うと穂が( ② )することで開花に支障が出る。 また開花障害のせいで( ③ )がうまくいかないこともある。
出穂開花期, 出すくみ, 受粉
83
低温障害について 一次枝梗原基分化期~穎花分化期ごろに低温に遭うと ( ① )が減少して1穂穎花数が減少する。
二次枝梗
84
低温障害について 減数分裂期前後の幼穂は地上からおよそ( ① )cmの高さに存在する。 そのため、( ② )cmの深水管理を行って保温することがある。 また、( ③ )ごろから減数分裂期あたりまでおよそ( ④ )cmの深水管理を行う( ⑤ )を組み合わせるとより効果的である。
20~30, 17~20, 二次枝梗分化期, 10, 前歴深水
85
イネの倒伏には なびくように倒れてしまう( ① )と 下位の伸長節間が折れ曲がって倒れる( ② )がある。
なびき倒伏, 挫折倒伏
86
中干し終了後、土壌の急激な還元を防ぐために、一気に水を入れずに( ① )を行う。 水がなくなったら( ② )を行う。 ( ③ )から( ④ )にかけては地上部の生育量が最大になるため大量の水を必要とする。 この時期の湛水を( ⑤ )という。
走り水, 間断灌漑, 穂ばらみ期, 出穂開花期, 花水
87
追肥について ( ① )は1穂籾数を増やすために行う。 時期には2つあり、 1穂穎花数を増やすために、出穂( ② )日前の( ③ )に行うもの 枝梗や穎花の退化を防ぐため、また籾殻の大きさを確保するために、出穂( ④ )日前の( ⑤ )に行うもの がある。
穂肥, 20~25, 穎花分化期, 10~15, 減数分裂期
88
出穂について 幼穂分化期から出穂まではおよそ( ① )日かかり 幼穂形成期から出穂まではおよそ( ② )日かかる。 幼穂分化期から出穂するまでの穂を幼穂と呼び 幼穂で止葉葉鞘が膨らんでいる時期を( ③ )という。 実際に穂が完成するのは出穂のおよそ( ④ )日前である。
30, 25, 穂ばらみ期, 2~3
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イネの開花は、( ① )が水を含んで膨らむことで起きる。 曇天や雨天の際は開き切らず葯が内側に残ってしまうため、品質が低下する。 時間帯としては午前( ② )時~午後( ③ )時頃が多いが、晴れた日には短時間に集中して起こる。 開花の適温は( ④ )℃であり、穎花の発育順序通りに開花していく。1つの穂で1週間ほどかかる。
鱗皮, 9, 1, 30~32
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受粉した花粉は、( ① )を伸ばして基部の子房を目指す。 (①)内は2つの( ② )と1つの( ③ )が通り、子房基部の( ④ )から胚のう内に侵入する。
花粉管, 精核, 花粉管核, 珠孔
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受粉して花粉管を通して胚のう内に入った2つの精核はそれぞれ ( ① )と融合して( ② )となり ( ③ )と融合して( ④ )となる。 このように2つの受精が同時に行われることを( ⑤ )という。
卵核, 受精卵, 極核, 胚乳原核, 重複受精
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水田での最終的な穂数に対して、 約( ① )%出穂した時期を( ② )という。 半分の約( ③ )%出穂した時期を( ④ )といい、(②)から( ⑤ )日かかる。 約( ⑥ )%出穂した時期を( ⑦ )といい、(④)から( ⑧ )日かかる。
10, 出穂はじめ, 40~50, 出穂期, 2~3, 90, 穂ぞろい期, 5~7
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出穂はじめの1週間も前から出穂する穂が表れることがある。 これは( ① )と呼ばれ、出穂が近いことを知らせる。 逆に生育が進んでいないのにもかかわらず異常な出穂することもある。 これは( ② )と呼ばれる。
走り穂, 不時出穂
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開花から収穫までの期間を( ① )という。(①)の長さは 寒冷地では( ② )日 温暖地では( ③ )日となる。
登熟期, 45~55, 30~35
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玄米へのデンプンの蓄積過程は4段階に分けられる。 ・( ① ):蓄積過程の初期で、押しつぶすと中から白い乳汁が出てくる。 ・( ② ):玄米内いっぱいにデンプンが蓄積するころ。弾力があり、つぶすと糊状のデンプンが出てくる。 ・( ③ ):籾殻が黄色くなるころ。粒が固くなってくる。 ・( ④ ):胚乳の水分が減って透明になり、登熟が完了する。 また、(④)後も刈り取らずにおくと玄米の劣化が進み段階が( ⑤ )に進む。
乳熟期, 糊熟期, 黄熟期, 完熟期, 枯熟期
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玄米はまず( ① )方向に成長してから( ② )方向に成長し、最後に( ③ )が決まる。 (①)は受精後( ④ )週間で (②)は受精後( ⑤ )週間で (③)は受精後( ⑥ )週間で大きさが決まる。
縦, 横, 厚さ, 1, 2, 3
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玄米の( ① )%以上が胚乳である。 胚乳細胞の外側には( ② )、( ③ )、( ④ )があり、これらは糠として削り取られる。
90, 果皮, 種皮, 糊粉層
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玄米内の光合成産物は、出穂前に生産されたものと出穂後に生産されたものがある。 出穂前に生産されたものは登熟の初期に使われるため( ① )を向上させる。 出穂後に生産されたものは玄米を充実させるため( ② )を向上させる。 ちなみに収穫した玄米重のうち( ③ )%以上は出穂後に生産された同化産物によるものである。
稔実籾数, 登熟歩合, 80~90
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イネの根について 幼穂分化期ごろの根は株の斜め下や直下方向に( ① )cmほど伸びる。 幼穂形成期ごろの根は直下方向に延びる( ② )と呼ばれ、( ③ )cmほど伸びる。 出穂期ごろの根は土壌の表面あたりでマット状の( ④ )を作る。
10~20, 直下根, 20~40, うわ根