問題一覧
1
一歌にことの「飽か」ねば、
十分満足する
2
魚は水に「あか」ず。
飽きる
3
寝ければ、ふと「おどろき」ぬ。
目を覚ます
4
風の音にぞ「おどろか」れぬる
はっと気づく
5
「おどろく」ほどの地震
びっくりする
6
~花桜かな」と「ながめ」ければ、
吟じる
7
天照御神を「ねんじ」申せ。
祈る
8
なほ苦しげなれど「念じ」て、
我慢する
9
いといたく「ながめ」給いて
物思いに沈む
10
つれづれ「わぶる」人は、なる心ならん。
思い嘆く
11
世にあり「わぶる」女の、
~(し)かねる
12
時を失い、世を「わび」
落ちぶれる
13
魂はげに「あくがるる」もの
離れさまよう
14
すずろに心地も「あくがれ」にけり。
落ち着かない
15
なき人の御菩提をも「とぶらひ」
とむらう
16
みな子たかりて「ののしる」。
大声で騒ぐ
17
常に「とぶらひ」聞こえ給へど、
見舞う
18
勢ひ猛に「ののしり」たるにつけて
評判が高い
19
聞きもたりて、まねび「ありく」。
~(し)まわる
20
率て「ありく」もをかし。
歩きまわる
21
明け暮れ「まもり」て、
世話をする
22
川の水干て、悩み「わずらふ」。
苦しむ
23
暮らし「わずらふ」昨日今日かな。
~(し)かねる
24
面をのみ「守ら」せ給うて
じっと見つめる
25
やまひおこりて、いたく「なやむ」
苦しむ
26
世の人「悩み」申して
非難する
27
「おこたる」間なく漏りゆかば、
中断する
28
九月ついたちに「おこたり」ぬ。
なおる
29
『万葉』を「あきらめ」むとするに、
明らかにする
30
いぶせうはべることをも「あきらめ」はべりにしかな
晴らす
31
海人の小舟の綱手「かなし」も
心ひかれる
32
我が「かなし」と思う娘
かわいい
33
「かなし」と思しつることも失せぬ
不憫だ
34
仏の道うとからぬ、「心にくし」
奥ゆかしい
35
その日の文「うつくしう」作り給ひて
立派だ
36
小さきものはみな「うつくし」
かわいらしい
37
長く色濃く咲きたる、いと「めでたし」
すばらしい
38
「めでたき」祝ひの中に涙を流し
喜ばしい
39
とりためけん用意「ありがたし」と、
めったにない
40
うまごまでは、はふれにたれど、なほ「なまめかし」
優雅だ
41
若う「なまめかしき」御さまなり
みずみずしい
42
妻子を愛見んことも「ありがたし」
むずかしい
43
世の中は「ありがたく」、
生きるのがむずかしい
44
世には「はづかしき」方もあれど
気後れする
45
それこそ「はづかしき」口つきにはべれ
立派だ
46
のたまはむことにつかむ、人聞き「やすし」。
恥ずかしい
47
いや「めづらしき」梅の花かも
すばらしい
48
身の上までかき日記して、「めづらしき」さまにもありなむ。
めったにない
49
ひきかへ「めづらしき」心地ぞする。
目新しい
50
「やさしく」も、面白くも覚ゆべきことなり。
優雅だ
51
「なつかしう」、おいらかにおはしまして
親しみが持てる
52
子を思い、親を「なつかしく」し、
慕わしい
53
世の常の十四五よりは「おとなしく」
大人びている
54
かしこなる「おとなしき」人して
年配である
55
色好まざらん男はいと「さうざうしく」
物足りない
56
少し「おとなしき」程になりぬる齢ながら
思慮分別がある
57
天の下にも「あぢきなう」人のもて
おもしろくない
58
「あぢきなき」ことに心をしめて
どうにもならない
59
喜ばしむ楽しみ、また「あぢきなし」。
つまらない
60
影「すさまじき」暁月夜に、
殺風景
61
遅桜また「すさまじ」
興ざめだ
62
花、蝶やとめづるこそ、はかなく「あやしけれ」。
不思議だ
63
「あやしき」賎・山がつも、力尽きて、
卑しい
64
かく「あさましく」もて来ることをねたく思う。
驚きあきれるほどだ
65
はては闘諍おこりて、「あさましき」ことどもありけり。
嘆かわしい
66
「いたづらに」立てりけり
むなしい
67
一手も「いたづらに」せず
むだだ
68
おそろしなども「おろかなり」
不十分だ
69
いづ方につけても「おろかなら」ざらむこそ
いい加減だ
70
「あからさまにも」まかで給はず、
全く
71
「あからさま」と思ひしかども
ほんのしばらく(ちょっとの間)
72
右近は、ただ、あな「むつかし」
恐ろしい
73
心地などの「むつかしき」頃
不快だ(すぐれない)
74
なほ命「うしろめたし」
気がかりだ(心配だ)
75
「あたらしかり」し御かたちなど
すばらしい
76
あな、「あたらし」
惜しい
77
「わびしから」で過ぐしけり
みすぼらしい
78
なかなか「わびしく」
つまらない
79
消えまどへる気色いと「心苦しく」らうたげなれば
気の毒だ
80
いと「心苦しく」もの思ふなるは、
つらい
81
まだかかる「わびしき」目を見ず。
つらい
82
「つらき」こともありとも、
恨めしい
83
いとは「つらく」見ゆれど
薄情だ
84
賭け物どもなど、いと「になく」て
たぐいない
85
「またなく」あはれなる
またとなく
86
「あはれ」、紅葉をたかん人もがな
ああ
87
世の「あはれ」も
しみじみとした情趣
88
飛び急ぐさへ、「あはれなり」
しみじみと情趣深い
89
いみじく「あはれなり」と聞く
心にしみて気の毒だ
90
いと小さく見ゆるは、いと「をかし」
興趣がある
91
夕月夜の「をかしき」ほどに
美しい
92
煙の立つこそ「をかしけれ」
風情がある
93
遠く見れども近く見れどもいと「おもしろし」
趣がある
94
見るも「おもしろく」
興味深い
95
消えたるもいと「あへなし」
あっけない
96
「あへなく」心細ければ
どうしようもない(張り合いがない)
97
必ず「あいなき」ものなり
おもしろくない
98
「あいなう」起きゐつつ
ただもう
99
あたりの「よろしき」所
適当だ
100
若く「よろしき」男
まあまあだ