問題一覧
1
17世紀に合理的客観的思考の興隆つまり自然科学の著しい発展、神の絶対視の動揺が起きた時代のことを
科学革命の時代
2
進歩主義とは
合理的な計画や科学的方法によって、社会の諸階級間の政治的対立が除去されうるとする考え方
3
進歩主義、思想に強よい影響与えた人物で、社会を人間の体のようにイメージし、社会の機能や不機能を科学的に分析、理解する視点を提唱した人は
サン・シモン
4
32代大統領ルーズベルトが打ち立てた国家計画の中で、重要な3つの計画は
国家復興法(NRA)、農業調整法(AAA)、テネシー渓谷開発公団(TVA)
5
テネシー渓谷開発公団(TVA)とは?
大恐慌により、特に深刻な貧困不況に見舞たテネシー川流域地域の経済復興のため、農業・産業再建、電力・水利開発治水対策等の工業事業を通じて、経済復興と地域環境の改善を図った事業。
6
ラスウェルの複雑な問題に応えるためには、現代諸科学は、あまりに細分化専門家されすぎており、科学と実践を調和させるための求心力を失っている。政策プロセス、それ自体を研究主題と認識し、意思決定の流れの合理性を改善しようとするものを
政策志向
7
ラスウェルが提唱した政策科学とは
社会における政策形成過程を解明し、あるいは政策問題に関する合理的判断を行うのに、必要なデータを提供する科学
8
冷戦期に国防政策の改善を目的に米国で取り組まれた政策決定システムの改善は
自動化の選好
9
公共政策学と政策現場の関係は?
公共政策学/政策科学は基本理論の一部を除いては、「現場=フィールド」から離れては成り立たない
10
政策課題に関わる人たち、政策が発展される現場それぞれ何と言う
アクター、アリーナ
11
現実の問題において、政策科学の視点で行う事は
個別の学問を前提としながら、採用すべき適切な判断の組み合わせを選び出すこと、そのための理論枠組を見出すこと
12
公共政策学の特性(学問的コア)の4つは
問志向、コンテクスト志向、多元性志向、規範志向
13
問志向とは?
「学問のための学問」という基本姿勢は根幹から否定され、「政策問題の解決」への寄与が重視される
14
コンテクスト志向とは?
政策問題は「社会の」問題であり、政策は「社会において」決定されるため、社会全体の関連状況(様々なアクターが他者と相互作用するプロセス)に注目する。その上で、この政策問題の解決のために、歴史的経緯、アクターの意図や背景状況といった当該問題特有のコンテクストの分析を重視する。
15
多元性志向において多元性は二つあるそれぞれ何か?
学問分野の多元性、知識の多元性
16
多元性志向における学問分野の多元性とは
複雑な政策問題に対応するため、開始社会科学から自然科学までの関連学問分野の知識を総動員する
17
多元性志向における知識の多元性とは
学術知、理論知だけでなく、政策担当者等の実務上の経験による知識(実務値)が必要であり、市民や利害関係者などの「非専門家」が有する知識も重視する
18
規範志向とは?
公共政策は、社会が抱える問題の解決方針・解決策である。そのため、初期段階から価値や規範の取り扱いを重視してきた
19
公共政策学の2つの研究領域はそれぞれ何?
決め方の科学、決まり方の科学
20
憲法とは
最高法規であり、改正に国民投票を要する
21
法律とは
各分野の行政活動を規定する。これを作るには、国会の議決が必要
22
三権分立それぞれ何?
立法、行政、司法
23
三権分立は何のためにあるか
国の権力が1つの機関に集中すると濫用される恐れがあるため、3つの権力が互いに抑制し、均衡を保つことによって、権力の濫用を防ぎ、国民の権利と自由を保障するため
24
立法権を持っている唯一の機関は?また、できることとは
国会、法律を定めたり、廃止したりする
25
行政権を持っている機関は?また何ができるか?
内閣、法律や予算を実行して政治を行う
26
内閣の組織構造は
内閣総理大臣と国務大臣
27
国会の指名により内閣総理大臣が決まる。つまり国会の信任のもとに内閣が成り立つ仕組みとなっている。これを何と言うか
議員内閣制
28
国務大臣を任命するのは誰であるか?また国務大臣の過半数は何から選ぶ?
内閣総理大臣、国会議員
29
国会に法律案を提出できるのは誰であるか?
国会議員と内閣
30
内閣は、国会に対して何を負っているか?またそのために国会が内閣を新任に至らないと判断した場合は、国会の衆議院は退陣を求めるために何を行うか?
国政運営の責任、内閣不信任決議
31
内閣不信任決議が成立した場合、内閣はどうしないといけないか?
総辞職
32
府省の担当部局によって設計された政策案は、政策に向けて様々な何が行われるか?
意見聴取・調整
33
政策案の策定に向けて、意見聴取の対象となるのは、誰か
当該問題の専門家と業界関係者
34
意見聴取の場として、担当府省内にはどういった組織が設定されるか
審議会、研究会、検討会
35
審議会とは?
法律や政令に基づき設置される組織で最もフォーマルな場。
36
懇談会、研究会、検討会とは
法律や政令に基づかない機関。閣議決定や大臣の決裁によって開催され、「私人」として委員、個人の意見を聞く場として位置づけられているので「私的諮問機関(してきしもんきかん)」とも称される
37
審議会や私的諮問機関には、異なる立場の主体がお互いの意見や立場を理解することで、合意形成の場となることも期待されるためにどのような人たちが参加することもあるか?
関係する業界や市民の代表者
38
市民の意見を直接聴取するための制度として挙げれるものは何か
公聴会、パブリックコメント
39
内閣の補助機関であり、内閣総理大臣を直接に補佐支援する機関のことを
内閣官房
40
総理大臣を長とし他の省よりも、上の位置づけがなされる機関を
内閣府
41
内閣府には、重要な政策問題について、総理大臣主導で検討する場として何か設けられているか?またこれに加えて政策会議として何が設置されているか?
重要政策に関する会議、通常の審議会や私的諮問機関
42
国会に法案がされてから施行されるまでの流れを答えなさい
①議員または内閣が法案を議長に提出 ②議長が所管の委員会に付託 ③委員会による審査 ④先議院本会議による審査 ⑤後議院本会議による審査 ⑥(両議院の議決が異なった場合は、両院協議会にて審査) ⑦成立 ⑧天皇による公布
43
国会にはどういった審議の場があるか
本会議と委員会
44
国会に提出された法案は議事運営委員会によってまずどんな委員会に付託され、本会議にかけられる前に内容の専門的な検討がなされるか
常任委員会か特別委員会
45
委員会での評決後、法案はどこの本会議で審議されるか
先議院
46
日本の国会では何を採用しており、何と呼ばれる原則があるか?
会期制、会期不継続の原則
47
会期不継続の原則とは
先議院や後議院の会期中に両院で議決されなかった法案は次の会期で継続して審議されず廃案となる
48
汚職とは
公務員が主権や職務上の地位を利用して、個人的利益を図るなどの不正な行為を行うこと
49
腐敗とは
自己及び自己に関連した私的利益の誘導を目的として、他と差別的かつ不公正な手段で公職あるいは公的影響を利用する行為
50
ミュルダールが提唱した「基本的な改革を制度化し、社会的な規律を強いる能力も、意志もない国家」のことを
軟性国家
51
米国の航空機メーカーが日本に最新機種を売り込むため、大物政治家に多額の賄賂をばらまいた汚職事件のことを
ロッキード疑獄
52
リクルート事件の詳細は
リクルート社が事業拡大のため、自由民主党の実力者など、与野党議員、経済界、マスコミ等の幹部へ公開後、値上がり、確実な関連会社の未公開株をばらまいたり献金をした事件
53
文部科学省汚職事件とは?
東京医科大学が選定を望んでいた文部科学省所管の事業に対し同省の化学技術、学術政策局長であった佐藤氏がその便宜を取り計らう見返りとして、同大学を受験した次男の点数に加点を受けたとされ、収賄罪に問われた事件
54
強制レベルの腐敗とは違う。政府レベルの腐敗のことを
構造汚職
55
2017年2月大阪豊中市の国有地が小学校の建設用地として払い下げられた。この汚職事件は?
森友学園問題
56
政府の行為指針として選択され、制度化された(法的な裏付けを与えられ、予算が充当された)、公共政策を何と言うか
政府政策
57
政府政策の質は何に依存するか
政府政策が算出される過程(政策過程)がどの程度良いものであるか、どのくらいの数のどの程度優れた政策案が選択肢と政策過程に入力させるか
58
制作過程の3つの構成要素は何?
政策決定、政策執行、政策評価
59
政策決定の過程の4つのフェーズは何か?
問題発見、アジェンダ設定、政策案の相互比較(政策間競争)、政策選択(決定)
60
政策決定過程において、アジェンダ設定を通過しやすい問題の特徴は?
①問題の緊急性と申告性の程度が高い ②影響が及ぶ範囲が大きい ③影響の集中性がある ④フリーライドの容易性-困難性 ⑤問題の可視性メディアの注目度が高い ⑥ローン、損なっている価値やシンボルの重要性 ⑦問題の解決可能性 ⑧主要なアクターの関心(問題意識)
61
政策決定過程及び政府政策の現実を説明する理論のモデルとして挙げられる4つは
権力構造アプローチ、合理主義アプローチ、過程アプローチ、心理学的アプローチ
62
権力構造アプローチにおける3つの立場とは
エリート主義、多元主義、ネオ・コーポラティズム
63
エリート主義とは
政治社会の構成委員を統治する主体たる少数の「エリート」と「大衆」に分け、権力はエリートに集中しており、エリートが政策決定過程をコントロールしているとする
64
多元主義とは
エリート主義とは、対照的に政策決定過程は、エリートによる一方的なコントロールのもとにあるわけではないとする
65
ネオ・コーポラティズムとは
政策決定の過程に、利益集団(労働組合や経営者団体の長常団体といった巨大利益集団)を直接に参加させ、相互の利害調整を図ることで、制作を実施しようとする状況に着目
66
合理主義アプローチにおける5つのモデルは
包括的合理性モデル、合理的行為者モデル、公共選択モデル、限定合理性モデル、増分主義モデル
67
包括的主義モデルとは
政策決定過程に対し ①周到な問題分析を通じた政策目的の確定 ②政策目的の達成のためのあらゆる手段の考慮 ③政策案を実行したときの帰結の比較検討 と言う3つの連続的な手順をシステマティックに踏むことを求める
68
合理的行為者モデルとは
人間の合理性を個人レベルのみならず、国家レベルにも適応する。政府を擬人化して、単一の合理的行為主体とみなす。
69
公共選択モデルとは
公共アリーナ(政治)における意思決定を経済学的手法を適用して分析する
70
限定合理性モデルとは
実際の人間は、情念、本能、予期や認知の限界、群衆心理などなど、合理的反省的な思考とは、相入れない心的なメカニズムが備わっている「非合理的存在」であるとする考え方
71
増分主義モデルとは
合理主義的モデルの批判として、政策決定過程は多元的であると同時に「増分的」であるとする考え方
72
過程アプローチにおける2つのモデルは
ゴミ箱モデル、政策の窓モデル
73
ゴミ箱モデルとは
政策決定過程は、ゴミ箱に乱雑に投げ込まれた種々雑多なゴミ(政策案)が、その中で混ぜ合わされ、再利用可能な資源(政府政策)へと加工されるプロセスのようなものであるとする考え方
74
政策の窓モデルとは
政策決定過程には「問題の流れ」、「政策アイディアの流れ」、「政治の流れ」と言う3つの相互に独立した流れがあり、洞察力と行動力を兼ね備えた政策事業家によって、普段は鍵がかけられたままの「窓」が開け、放された瞬間にこれらの流れが合流し、政策決定に至るとする考え方
75
権力構造アプローチを批判するものとして出てきたアクター間のインフォーマルで個別的な網の目状の関係性に着目するアプローチは
ネットワーク・アプローチ
76
ある政策の実行や実現が不可能であるとか、著しく困難であるとか言う時の制約なっているもの2つはなにか
技術的制約、政治的制約
77
公共政策を考える上で、政治的な実行可能性を制約する要因は
世論制約、財政的制約、倫理的制約、制度的制約
78
政策デザインを作るために不可欠な実践的基準5つは
合法性・合憲性、有効性、費用対効果基準、不確実性への対応、公共心
79
政策リサーチとは
ある問題に対する解決策の案(政策案)を策定するための基礎となる知識を生み出すこと
80
なんらかの社会課題に取り組もうとする時にまず問題を引き起こした原因を探り、その原因を除去することが求められる時の関係を
現象と原因の因果関係
81
原因が見出せない複雑な問題の場合、既存の事例を調査したり対策を小規模にしてみたりなど試行錯誤を行う関係を
対策と効果の因果関係
82
政策形成とはある問題に対する対策を考えることであり、その基礎は問題の原因を探り、何を探求することにあるのか?
因果関係
83
政策リサーチの3つのタイプは
現状確認型、原因探求型、政策提言型
84
現状を変えたい、何かの問題を解決したいと思った時に最も重要なステップは何か?
適切な問いを立てること(「何を明らかにしたいのか」をはっきりさせること)
85
良いリサーチクエスチョンにある2つの問う意義とは
学問的意義、社会的意義
86
リサーチクエスチョンをたてる際に留意する3つの点は?
どのような研究方法を使いたいか データ収集や観察を行うことはできそうか 分析、観察、比較を行う単位はどうするか
87
仮説とは
リサーチクエスチョンに対する暫定的な答え
88
因果関係を推定しないものとして、AとBの間に関係が見出されるが、AゆえにBではなく別要因Cによって引き起こされることを
疑似相関
89
仮説は、仮説が成立していることを示すことが可能である必要がある、つまりどう言うことか?
検証可能でなければならない
90
仮説を立てる際には何に注意しないといけないか?
トートロジー
91
XとYの間に関係があることを検証する時、何を検証する必要があるか
XとYが同時に存在する Xが存在しない時Yも存在しない(裏返し)
92
帰納法と演繹法のちがいは?
帰納法:複数の個別的な事象から一般原則を導く思考法 演繹法:少数の前提や事実から、個別的な事象について論理的に推論する思考法
93
XであるほどYである関係のことを
相関関係
94
因果関係を明示するには何が必要か?
先後関係の確認、経路の特定、見かけの相関関係の排除
95
2種類の仮説は
理論仮説、作業仮説
96
実験をする時の条件の制御(コントロール)には何がある?
対象となる要因以外の条件を同じにすること。 介入群と対照群に分けて両群を比較する
97
対象の結果の違いに着目し、対象間に異なる要因があれば、それが結果の違いを生み出すものと推論する方法を
差異法
98
差異法を用いるときの注意点は
検証しようとする変数以外の独立変数を制御することが必要。 検証対象以外の変数が等しい事例を探して比較する 独立変数が3つ以上になる場合は、事例の数を増やして対応する。
99
すべての事例における共通要素のうち、偶然的なものを消去し、本質的な唯一の共通要素だけを残す方法
一致法
100
検討すべき独立変数が増え、事例の数が大きくなりすぎた場合の比較方法は
統計的検証