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技術士二次試験
  • 表野憲正

  • 問題数 60 • 6/8/2024

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    問題一覧

  • 1

    中性化の概要は?

    大気中の二酸化炭素がコンクリート中に侵入し、炭酸化反応を起こし、pHを低下させる。 これにより、内部鉄筋が腐食し、その膨張圧により、コンクリートにひび割れが発生する現象。

  • 2

    中性化の事前対策は?

    ①型枠組立時にスペーサーを設置し、かぶり厚確保。  →表面から鉄筋までの距離を確保するため ②生コンの単位水量を減らし、密実なコンクリートにする。  →二酸化炭素の侵入を防ぐため

  • 3

    中性化の補修の留意点は?

    ①ひび割れ注入工法、表面保護工法  →二酸化炭素遮断し、中性化停止 ②断面修復工法、再アルカリ工法  →中性化除去し、アルカリ性回復 ③電気防食、鉄筋防錆剤塗布  →鉄筋腐食抑制

  • 4

    塩害の概要は?

    コンクリート中の塩化物イオンが、鉄筋腐食発生限界1.2kg/m3を超えると、鉄筋の不導態被膜が破壊され、鉄筋が腐食し、その膨張圧によりコンクリートにひび割れが起こる現象。

  • 5

    塩害の事前対策は?

    エポキシ樹脂等でコンクリートの表面を被覆 →表面からの劣化因子の侵入防止 脱塩洗浄された細骨材を使用する →生コンの内在塩分の塩化物総量を0.03kg/m3以下にするため

  • 6

    塩害の補修の留意点は?

    ひび割れ注入工法、表面保護工法 →外来塩化物イオンを遮断し、塩害停止 脱塩工法 →塩害除去 電気防食、鉄筋防錆剤 →鉄筋腐食抑制

  • 7

    アルカリシリカ反応の概要は?

    コンクリート中のアルカリ性細孔水溶液と骨材の特定成分が反応して、アルカリシリカゲルが生成される。 アルカリシリカゲルが水と反応して膨張し、その膨張圧によりコンクリートにひび割れが発生する現象。

  • 8

    アルカリシリカ反応の事前対策は?

    アルカリ量が少ない高炉セメントB種またはC種を使用する。 →アルカリシリカゲルの生成を抑制 化学法やモルタルバー法にて無害と確認された骨材を使用する。 →アルカリシリカゲルの生成を抑制

  • 9

    アルカリシリカ反応の補修の留意点は?

    先行して止水注入 →アルカリシリカゲルへの水の供給を遮断 部材巻き立て補強 →鋼板/重量による躯体への負担増に注意 →繊維補強シート/紫外線に弱いことに注意

  • 10

    凍害の概要は?

    コンクリート中の水分が長期間、凍結と融解を繰り返すことにより、微細なひび割れ、スケーリング、ポップアウト等が発生し、表面から徐々に劣化する現象。

  • 11

    凍害の事前対策は?

    水セメント比を55%以下とし、密実なコンクリートとする。 →水分の凍結と融解の繰り返しを抑制 特に寒い地域は空気量を6%±1.5とする。

  • 12

    凍害の補修の留意点は?

    表面保護工法、ひび割れ注入工法 →水分遮断し、凍害停止  断面修復 →凍害除去 電気防食、防錆剤塗布 →鉄筋腐食抑制

  • 13

    必須I 防災・減災の課題を3つ挙げて、観点とともに内容を示せ

    ①河川改修困難箇所の上流に流出抑制対策施設の整備促進 →財源確保の観点から、交付金と有利な起債の活用 ②防災対策方法の取組み強化 →情報発信の観点から防災出前講座とマイタイムラインの作成 ③予測精度向上の取組み強化 →予測精度向上の観点からAI予測とPC降雨予測

  • 14

    必須I 最も重要な課題と選んだ理由は?

    ① 他2つより物理的な被害軽減が図れるため

  • 15

    必須I 最も重要な課題の解決策を2つ示せ

    ①校庭貯留施設 ②調整池

  • 16

    必須I 新たに生じうるリスクと対応策は?

    施設の管理ができない →対応策は流域治水推進

  • 17

    必須I 技術者倫理と社会持続性

    技術者倫理→多くの関係者と利害調整を図る 社会持続性→グリーンインフラ活用

  • 18

    寒中コンクリートの概要は?

    1日の平均気温が4℃を下回る日に打設されるコンクリート

  • 19

    寒中コンクリートの懸念事項は?

    気温が低いため、初期凍害の発生が懸念される

  • 20

    寒中コンクリートの留意点及び対策は?

    ①コンクリートの練り上がり温度が低くならないように留意する →練り混ぜ水に温水を利用する。温度が高すぎると急結するので、40℃以下にする ②運搬中の温度低下に留意する →現場近くのプラントを選定する。現場で待ち時間を短くするため、現場とプラントの連絡を密にする ③所要の強度が得られるまで、コンクリート温度を5℃以上に保つように留意する →コンクリートをシートで覆い、練炭で温める給熱養生を行う

  • 21

    暑中コンクリートの概要は?

    1日の平均気温が25℃を超える日に打設されるコンクリート

  • 22

    暑中コンクリートの懸念事項は?

    ①気温が高いため、水和反応が進み、コンクリートの凝結が早くなることにより、運搬中のスランプ低下、コールドジョイントの発生が懸念される。 ②急激な水分の蒸発により、プラスチック収縮ひび割れの発生が懸念される。

  • 23

    暑中コンクリートの留意点及び対策は?

    ①打設時のコンクリートを35℃以下となるように留意する →水温の低い井戸水を利用しているプラントを選定する ②運搬中のスランプロスに留意する →現場近くのプラントを選定する。現場で待ち時間を短くするため、現場とプラントの連絡を密にする ③打設後の急激な水分の蒸発を防ぐため、湿潤状態を保つように留意する →打設前に仮設上屋を設けて、直射日光を防ぐ

  • 24

    マスコンクリートの概要は?

    厚さ80〜100cm以上、下端が拘束された壁では厚さ50cm以上のコンクリート

  • 25

    マスコンクリートの懸念事項は?

    ①材齢が進行したコンクリート温度降下時に外部拘束による温度ひび割れの発生が懸念される ②材齢初期のコンクリート温度上昇時にコンクリート内外の温度差から、内部拘束による温度ひび割れの発生が懸念される

  • 26

    マスコンクリートの留意点及び対策は?

    ①発熱量の少ないセメント材料を選定する →低熱ポルトランドセメントを使用する ②外気温の低い時間帯に打設するように留意する →早朝に打設を開始し、午前中に打設を終えるようにする ③運搬中の外気温や直射日光の影響に留意する →生コン車にドラムクーリングカバーを設置する ④コンクリートの温度を緩やかに外気温に近づけるように留意する →急速なコンクリート温度の低下を防ぐため、打設直後にブルーシートで覆う

  • 27

    必須I カーボンニュートラルの課題を3つ挙げて、観点とともに内容を示せ

    ①木材利用拡大  技術開発 住宅や家具以外の構造物への木材利用 ②市町村への支援  行政 技術的支援と財政的支援 ③低酸素型コンクリートの中性化防止  設計 コンクリート使用基準設定と劣化因子侵入防止

  • 28

    必須I 最も重要な課題と選んだ理由は?

    最も重要な課題① コンクリートの使用量が減り、二酸化炭素排出削減にもなる。また、山村地域の雇用促進にもつながり、他2つの課題より波及効果が大きいため

  • 29

    必須I 最も重要な課題の解決策を2つ示せ

    ①中高層建築物へのCLT(直交集成板)導入 ②木製ガードレール導入

  • 30

    必須I 新たに生じうるリスクと対応策は?

    リスク 木材の需要が高まり、伐採、植林が加速。供給追いつかず木材不足になる 対応策 木材利用量規制

  • 31

    必須I 技術者倫理と社会持続性

    技術者倫理 継続研鑽 社会持続性 長期的視点をもつ

  • 32

    ボイリングの概要は?

    地下水位が高い砂質土において、水のまわり込みにより掘削側底面が破壊する現象。 水位差が大きくなり、掘削側に上向きの浸透流が生じ、この浸透圧が土の有効重量を超えると、沸騰したように砂と水が噴き上がる現象

  • 33

    ボイリングの対策方針は?

    ①浸透水の遮断 ②浸透水の流速(揚圧力)の低減

  • 34

    ボイリング対策方針①の対策方法と概要は?

    高圧噴射撹拌工法 小型のボーリングマシンを用いて、単管の造成ロッド先端に取り付けられたノズルからスラリー状のセメント系硬化材を高圧で噴射しながら、同時に地盤を掘削する。 掘削側の底盤を止水を兼ねた地盤改良を行い、不透水層を形成することで浸透流を遮断し、ボイリングを抑制する

  • 35

    ヒービングの概要は?

    軟らかい粘性土において、土のまわり込みにより掘削側底面が破壊される現象

  • 36

    ヒービングの対策方針は?

    ①すべり面に沿うせん断抵抗力の増加 ②発生するせん断力の低減

  • 37

    ボイリング対策方針②の対策方法と概要は?

    ディープウエル工法 井戸掘削機を用いて、孔を掘削しケーシングを設置して、流入した地下水をポンプで排出する。 掘削背面側の地下水位を低下させ、掘削側との水位差を小さくし、ボイリングを抑制する

  • 38

    ヒービングの対策方針②の対策方法と概要は?

    土留壁の根入れを長くする 粘土層地盤の掘削時に掘削背面側の土砂重量が掘削側底盤の支持力より大きくなると、地盤内にすべり面が発生する。 根入れを長くすることで、すべり面に沿うせん断抵抗力が増加し、ヒービングを抑制する

  • 39

    ヒービング対策方針①の対策方法と概要は?

    盤下げ 掘削背面側の地盤を掘削し、背面土砂の重量を軽くすることですべり面の発生を抑え、ヒービングを抑制する

  • 40

    盤ぶくれの概要は?

    上部に難透水層(粘性土)、下部に水圧の高い透水層の順で構成されている場合、掘削側底面が被圧水により押し上げられる現象。 具体的には、掘削底面の粘性土の残り厚さが薄くなった場合、この粘性土層が上向きの水圧に耐えられなくなり、底盤が持ち上げられ、最終的にはボイリング状の破壊になる現象

  • 41

    盤ぶくれの対策方針は?

    ①揚圧力を減少させる ②抵抗する重量を増加させる

  • 42

    盤ぶくれの対策方針①の対策方法と概要は?

    ディープウエル工法

  • 43

    盤ぶくれの対策方法②の対策方法と概要は?

    高圧噴射撹拌工法

  • 44

    必須I 循環型社会の課題と内容は?

    ①廃プラ再資源化意識向上 廃プラ再資源化率向上 目標設定と廃プラ再資源化教育 ②現場分別された廃棄物の処分量抑制 コスト 搬出運搬方法改善と分別方法改善 ③コンクリート殻の発生抑制 維持管理方法 コンクリート構造物の健全性維持と計画的な維持管理

  • 45

    必須I 最も重要な課題と選んだ理由は?

    最も重要な課題① なぜなら、廃プラへの対応は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)で求めてられている課題であるため

  • 46

    必須I 最も重要な課題の解決策を2つ示せ

    ①再資源化率達成目標値設定 ②再資源化啓発活動実施

  • 47

    必須I 波及効果は?

    廃プラの海洋汚染防止に繋がる

  • 48

    必須I 懸念事項と対応策は?

    分別時に樹脂の種類が分からず、労力がかかる恐れがある。 →凡例写真、種類の具体例を作成し、分別しやすくする

  • 49

    必須I 技術者倫理と社会持続性は?

    技術者倫理 →真実の確保 社会持続性 →継続教育

  • 50

    切土のり面保護工の概要は?

    掘削したのり面を降雨や湧水による浸食、表面崩壊を防止するために行う工法

  • 51

    切土のり面保護工の選定の考え方は?

    ①経済性、美観、自然環境の保全に優れる植生工の適用を考える ②植生工ではのり面が安定しない場合、植生工を併用した構造物によるのり面保護工を考える ③植生不可能な土質条件、植生工を併用するとのり面が安定しない場合、構造物によるのり面保護工のみの適用を考える

  • 52

    植生工によるのり面保護工の対策、概要、利点は?

    植生マット工 保湿性のある不織布等に種子、肥料を仕込み、ポリエチレン製のネットで保護したマットをアンカーピンで固定させる工法。 1:0.5以上の緩勾配、土壌硬度30mm未満の切土のり面に適用 利点は、施工後すぐにのり面の耐浸食性効果が期待できること

  • 53

    構造物によるのり面保護工の対策、概要、利点は?

    コンクリート吹付工 コンプレッサによる圧縮空気で、コンクリートをのり面に吹き付ける工法。 風化しやすい岩盤、表面からの浸透水により不安定になりやすい土質ののり面に適用する。 利点は、型枠が必要ないため、施工性に優れ、のり面への外気、温度変化、浸透水の遮断効果が非常に高いこと

  • 54

    地すべりが発生する場所の性質は?

    斜面の傾斜、地層のすべりやすさ、地下水の集まりやすさ等がある

  • 55

    地すべりを発生させる引き金となるものは?

    台風や梅雨時の雨や地震動等の自然的誘因と斜面の切土や盛土、トンネル掘削等の人為的誘因がある

  • 56

    地すべり抑制工の対策、概要、留意点は?

    横ボーリング工 横向きにボーリングを行い、地下水を排除することにより、すべり面に働く間隙水圧を低減させる工法。 留意点は、地下水調査を実施して、横ボーリングが帯水層に届くように検討する。なぜなら、横ボーリングが帯水層に届かないと地下水を排除できないからである

  • 57

    地すべり抑止工の対策、概要、留意点は?

    グランドアンカー工 アンカー体をすべり面より深い地山に挿入して、地盤内に定着させた鋼材の引張り強さを利用して、地すべり滑動力に対抗する工法。 留意点は、頭部に保護キャップをかぶせ、内部に防錆油を充填させる。なぜなら、頭部保護が十分でない場合、想定外の外力やテンドンの腐食により、テンドンの飛び出しや落下等が生じるからである

  • 58

    液状化しやすい地盤は?

    ①緩い砂地盤 N値20以下 ②浅い地下水位 地表面から10m以内 ③大きな地震動 震度5以上

  • 59

    液状化の発生メカニズムは?

    平常時 地盤は砂粒同士が接触していることで強さを保っている 地震時 地盤全体が変形して、隙間の水を押し出す力が働き、隙間の水圧が高くなり、砂粒同士が接触する力を弱めて泥水になる 地震後 泥水の中の砂粒が沈降し、砂粒と砂粒の隙間が小さくなり、地盤が沈下する

  • 60

    液状化の対策と留意点は?

    地下水位低下工法 ポンプで排水することにより、地下水位を下げる 留意点は、土地利用に合わせた傾斜許容値を設定し、その許容値を超えないように段階的に時間をかけて地下水位を低下させる。具体的には、排水地点とそこから離れた地点で地下水位と沈下量をモニタリングしながら排水量を調整する 格子状地中壁工法 液状化地盤を柱列状の固化壁で格子状に囲い込む 留意点は、施工中は自動記録装置付きの杭打ち機を使用し、セメントスラリーの濃度と吐出量、貫入速度と撹拌翼の回転数、リーダーの鉛直精度と改良体の重ね長に留意する。施工後は改良体の抜き取り検査を行って、施工品質を確認する点に留意する