問題一覧
1
デジタル変調では、高速伝送可能な多値数の多い方式ほど、雑音や干渉の影響を受けやすいという関係がある。この関係を何と呼ぶか?
トレードオフの関係
2
適応変調は、回線の状況が良好な場合にはどのような変調方式を適用するか?
高速変調方式
3
適応変調は、回線の状況が悪い場合にはどのような変調方式を適用するか?
低速変調方式
4
適応変調符号化方式は、適応変調に加えて何を回線の状態に応じて動的に制御する技術か?
誤り訂正方式の冗長度や符号化方式
5
回線の状況や伝送する信号の種類、分量などに応じて時間軸方向のリソース割り当てを動的に行うことで、システム全体のスループットを改善する技術のことを何というか?
適応スケジューリング
6
移動体通信におけるモバイル端末と基地局問の通信の無線伝送において、端末から基地局への通信と、基地局から端末側への通信とを、双方向通信として提供する仕組みを何と呼ぶか。
デュプレクス(複信)方式
7
デュプレクス方式のうち、上り回線と下り回線がそれぞれ独立の回線を使って同時通信を行う方式を(1)、上りと下りが回線を共用して相互に切り替えて通信する方式を(2)と呼ぶ。
全二重複信, 半二重複信
8
図が表すネットワークの種類を答えよ。
固定電話の網構成
9
図が表すネットワークの種類を答えよ。
初期の携帯電話の回線交換コアネットワーク
10
図が表すネットワークの種類を答えよ。
回線交換・パケット交換コアネットワーク
11
図が表すネットワークの種類を答えよ。
ALL-IPパケット交換コアネットワーク
12
携帯電話網において、交換機同士がつながったネットワークの部分を何と呼ぶか。
コアネットワーク
13
携帯電話網のコアネットワークにて、端末の移動に伴う位置管理や網へアクセスする加入者の正当性の認識などを行う、データベースを核としたシステムのことを何というか。
HLR
14
回線交換コアネットワークにGSMを、パケット交換コアネットワークにGPRSを、それぞれベースにして発展させた3GPP標準のコアネットワークが採用されているシステムは何か?
W-CDMA
15
回線交換コアネットワークはcdmaOneとの共用でIS-41が、パケット交換コアネットワークはIETFベースの新しい仕様がそれぞれ使われているシステムの名前は何か?
CDMA2000
16
LTE (3.9G)からのコアネットワークでは、すべての通信をパケット交換コアネットワーク経由で送受するALL-IP構成を採用しています。このALL-IPコアのことを何と呼ぶか。
EPC
17
4GのコアネットワークであるEPCは次のように構成されます。 (1)は、移動機との制御信号のやりとりにより、移動管理やeNB、(2)への通信経路の設定を行います。 (2)は、(1)からの指示により、eNB、(3)との通信経路の設定や、通信中の移動機の移動に伴う通信経路の切り替えをします。 (3)は、インターネットなどの外部ネットワークとの接続点の役割を担い、移動機と外部ネットワーク間でデータを転送します。移動機は(3)よりIPアドレスを割り当てられますが、電源がONの間は同一の(3)に接続され、同一のIPアドレスを継続利用できます。 (4)は、加入者の位置管理、認証、各種サービスの起動等、3GにおけるHLR相当の役割を持っています。 (5)は、通信のポリシーや課金制御などを実行します。
MME, S-GW, P-GW, HSS, PCRF
18
移動体通信向けにLTEのパケット交換ネットワーク上で VolP技術を活用し電話サービスを提供する技術を何というか。
VoLTE
19
VoLTEの呼接続にて、 EPCの上位に置く専用の処理装置群を何というか。
IMS
20
LTEエリアでVoLTEサービスが未提供の場合に、音声着信時に移動機を3Gエリアへ遷移させて3Gの回線交換サービスを提供するための機能を何というか。
CSFB
21
VoLTE通話中にLTEエリア外へ移動した時に、移動先が3Gエリアであれば回線交換サービスにより通話を継続させるための機能を何というか。
SRVCC
22
5Gのネットワーク構成として、従来のLTEとの連携に基づく(1) 5G NR仕様と、5G NR単独で動作する(2)5G NR仕様が規定されている。
NSA, SA
23
SAに対応するコアネットワークとして、(1)が規定されています。 (1)は5G NRアクセス収容のために(2)と直接連携します。なお(1)ではNSAへの対応も想定されています。
5GC, gNB
24
携帯電話は固定電話と大きく異なり、端末が自由に移動できるため、ネットワーク側でこれを管理する仕組みが必要です。この仕組みは、(1)というデータベースを核としたシステムにより実現されます。なお、3GPPでは、IMS、EPC等のIPを用いたシステムからアクセス可能な(1)相当の装置として(2)、5GCにおける(1)相当の機能として(3)、AUSF (AUthentication Server Function)が定義されています。
HLR, HSS, UDM
25
着信者がいる基地局を特定して呼出しを行えるように各端末はその時点でどの基地局に接続可能かをネットワーク側へ通知します。これを(1)といいます。 端末は一定時間ごと、あるいはセルをまたいで移動した際に、基地局から送られてきている 「ゾーン番号」を、制御信号網経由で(2) に送出し、(2) はその端末の最新のゾーン番号を記録します。
位置登録, HLR
26
携帯電話の発信・着信を管理する、携帯電話の最新の位置登録を行ったゾーンを所轄するものは何か。
MSC
27
通信中に端末がセルをまたがって移動する際に、接続する基地局を自動的に切り替えて通信を維持する作業を何というか。
ハンドオーバ
28
ある通信事業者が提供しているサービスエリア外に加入者が移動した場合にも、同じシステムを採用している他の通信事業者のネットワークを通じて、発信や着信等の通信サービスを継続して提供するための手段を何というか。
ローミング
29
ローミングの大きな特徴に、“移動先通信事業者のネットワーク上でも、加入している通信事業者の電話番号で着信できる” ことがあります。これを実現する方法として広く採用されている方式を何というか。
ホームネットワーク経由方式
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LTEのローミングでは、移動先通信事業者(在圏網)のS-GWとホームネットワークのP-GWを S8インタフェース仕様により接続することで実現します。さらにVoLTEのローミングでは、移動先のIMSを利用するLBO (Local Breakout)方式と、LTEのローミング構成を前提として、発信者がホームネットワークのIMSを利用する(1)方式がありますが、早期導入の容易性により後者での導入が進んでいます。
S8HR
31
移動体通信事業者を変更してもそれまで使っていた電話番号をそのまま利用できる制度を何というか。
ナンバーポータビリティ
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ナンバーポータビリティを実現する方式のうち、以下の方式を何というか。 (説明) 電話の発信を受付けた発信事業者が、まず電話番号を調べます。 その番号が他事業者のユーザである場合、その番号を管理し最初にユーザに払い出した事業者 (転出元事業者)に接続すべき事業者を照会します。転出元事業者はナンバーポータビリティのためのデータベースを参照し、ユーザが現在契約している事業者を特定する転送先番号(NRN: Network Routing Number) を通知します。発信事業者はこれに基づいて着信呼を転出先事業者(着信事業者)のネットワークへ接続し、転出先通信事業者では着信処理を行います。
リダイレクション方式
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データ通信のMNOとMVNOの接続には、(1)と(2)の二つのパターンが用意されている。 (1)は、MVNOが交換機(P-GWなど)を制御することが可能となるため、交換機において通信容量や速度を制御するなど、(2)に比べてより独自のサービスを提供可能となります。
L2接続, L3接続
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通信事業者のネットワークにおいて仮想化技術を適用することを何というか。
NFV
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物理的に一つのリソース(コンビュータのCPU、メモリ、ハードディスク等)を論理的に複数に見せかけたり、その逆に物理的に複数のリソースを論理的に一つに見せかけたりすることを何というか。
仮想化
36
ネットワーク仮想化において、あらかじめ用意された物理的なリソース(ハードウェア)の範囲で、通信処理に必要となる設備容量(仮想マシン、通信ソフトウェア)を自動的に増減させる技術を何というか。
スケーリング
37
ネットワーク仮想化において、ハードウェア故障や通信ソフトウェアが動作する仮想マシンの故障が発生した際に、正常なハードウェア上に仮想マシンを自動的に移動、または再作成する技術のことを何というか。
ヒーリング
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ネットワーク仮想化では、安価な汎用ハードウェアをさまざまな通信ソフトウェアの間で共用します。加えて、あらかじめ用意された汎用サーバのリソース使用状況から、通信ソフトウェアが必要とするリソースを確保し、最適な配置先で通信ソフトウェアを立ち上げる手続きを行います。この手続きのことを何というか。
インスタンシエーション
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ネットワーク仮想化(NFV)で期待できる効果について、以下に挙げる用語と関連する内容をそれぞれ選べ。 (1)ヒーリング (2)スケーリング (3)インスタンシエーション
通信サービスの信頼性向上, 通信混雑時のつながりやすさの向上, サービスの早期提供
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(1)はネットワークをソフトウェアで柔軟に制御するための概念です。従来のネットワークを機成する機器であるスイッチやルータには、データを転送する機能 (2)と、転送する先を決定するための経路計算機能等(3)がそれぞれ組み込まれていました。
SDN, D-Plane, C-Plane
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ルータやレイヤ3スイッチに実装され、ラベルという情報をIPパケットに付与することによって、IPパケットがラベルの情報に従った論理パス上を流れるようにする技術を何というか。
MPLS