問題一覧
1
胎芽期の外胚葉からは羊膜、羊水が発生する。 胎芽は外側からa膜、b膜、c膜の3層の膜で包まれる。 かa膜は母体由来、b膜とc膜は胎児由来でこの3膜を総称してd膜という。
脱落、絨毛、羊、卵
2
卵管妊娠 特にaでの着床が多い。 卵管流産では卵管腹腔口より腹腔内に排出される。bでは卵管壁が穿孔し、ここから胎芽が腹腔内に排出される。 後者では自然止血が期待できないため早急な外科的治療が必要。 検査ではcの測定が行われ、一般的に正常妊娠時に比べて(高値or低値)をとることが多い。
卵管膨大部、卵管破裂、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、低値
3
胎状奇胎 胎盤の絨毛が水腫状にa化した状態。 全胞状奇胎では妊娠週数に比して過度に子宮が膨大する他、約50%の症例で卵巣にbを認める。 尿中/血中hCGでは正常妊娠時より(高値or低値)を示す。 胞状奇胎搔爬後にもhCGの低下がみられない場合はcを考慮する。 転移性胞状奇胎のほとんどがd転移であり、化学療法の対象となる。
嚢胞、黄体のう胞、高値、侵入胞状奇胎、肺
4
早産 妊娠a週以降からb週未満まで生育可能になって以降の分娩をさす。 切迫早産に対する薬物治療としてはc刺激剤やマグネシウム製剤などが用いられる。
22、37、β受容体
5
児頭骨盤不均衡 児頭とaの大きさの不均衡により分娩が停止あるいは母体危機が切迫する場合をさす。 機能的診断法としてはb法がある。自然の予測は困難で診断されればcを行う。
骨盤、ザイツ、帝王切開
6
受精後8-9日までを胎生学では卵と呼ぶ。受精卵がヒトの外観を成さない時期をaとよぶ。受精卵がヒトの外観を成した後はbよぶ。
胎芽、胎児
7
弛緩出血 分娩中および分娩後2時間までの出血量が通常200-300mLのところ、a mLを超える場合を分娩時異常出血とする。
500
8
羊水過少症 羊水量がa mL以下の場合で、胎児と羊膜の癒着よって生じる羊膜索により奇形を生じることもある。
100
9
羊水塞栓症 羊水および胎便などの胎児成分が母体血中に流入し、母体の肺循環系が塞栓され、急性a不全を起こした状態をさす。 極めて稀。
肺循環
10
多胎妊娠 2胎以上の胎児を体内に包蔵する状態。 貧血、羊水過多症、妊娠高血圧症候群を伴いやすく早産を起こしやすい。 主な合併症は、胎盤の血管吻合によるa症候群、およびa症候群を原因とする一児死亡双胎がある。
双胎間輸血
11
妊娠による皮膚の変化 妊娠性肝斑やa(腹壁または乳房に生じる不定形の線)がある。
妊娠線
12
新生児呼吸窮迫症候群 肺の未熟性に由来するaの相対的不足によって生じる。aはb中に移動するため、羊水や胃内容物を検査することで発症予測が可能。
肺サーファクタント
13
常位胎盤早期剥離 子宮体部の正常な位置に付着している胎盤が胎児の娩出以前に部分的/全面的に剥離した状態。 軽症例では人工破膜を行い、aが可能であるが、それ以外の場合は胎児の生死に関わらず帝王切開の適応となる。 最も重篤な合併症はbである。
経膣分娩、DIC
14
分娩機転 児頭は産道を通過する過程で4種の回旋運動をする。 第1回旋・・・骨盤入口へ侵入する際のaの前屈をさす。 第2回旋・・・小泉門(後頭部)が母体前方に向か体軸を回転軸としたb回旋をさす。 第3回旋・・・児頭後頭部が恥骨結合下を通過した後の頭部の反屈状のc回旋をさす。 第4回旋・・・児娩出直後のdを骨盤出口の前後径に一致させる回旋をさす。
頭部、縦軸、横軸、肩幅
15
子宮破裂 裂傷の程度により 子宮腔と腹腔が連絡するa、子宮漿膜に裂傷が及ばないbに分類される。 破裂前に切迫症状が現れ、陣痛が過強、けいれん性となり収縮輪が陥没として触知できる。 切迫状態では薬剤によるcを第1に行う。
全子宮破裂、不全子宮破裂、陣痛抑制
16
分娩における会陰裂傷 第1度から第4度に分類される。 裂傷が肛門粘膜や直腸粘膜に及ぶものは第a度
4
17
過期妊娠 最終月経の初日から起算してa週以上妊娠が持続している状態。 明らかに過期妊娠と認められる場合は、b、cによる分娩誘発を試みる。 胎児は痩せてしわの多いdになる。羊水量と胎児尿量は共に(増量or減少)する。
42、オキシトシン、プロスタグランジン、過熟児、減少
18
微弱陣痛 陣痛の強さを規定する子宮収縮の強さ、a、回数と規則性の3条件のうちいずれかが不十分な状態。 b性微弱陣痛・・・分娩開始当初から陣痛が微弱なもの。 c性微弱陣痛・・・正常であった陣痛が分娩経過中に微弱になったもの。
持続時間、原発、続発
19
核黄疸(a脳症) 新生児の過剰aの一部が遊離aとして増加し、血液脳関門を通過し、脳細胞に蓄積し重篤な障害をおこす。 症状は4段階に分けられ、多くは第b期に死亡する。第4期ではc(四肢末端や顔面のうごめく様な運動)や聾、精神遅滞を認める。 治療はa濃度を下げることを目的に①d、②eが行われる。
ビリルビン、2、アテトーゼ、光線療法、交換輸血
20
受精卵は成長しながら卵管内を移動しaに着床する。受精卵の最外層はbであり、ここから伸びた絨毛はaとともにcを形成する。 胎盤は、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、d、e、その他数種類の胎盤性蛋白ホルモン等を分泌し母体の妊娠変化に大きな役割を果たす。
子宮内膜、栄養膜、胎盤、エストロゲン、プロゲステロン
21
低出生体重児 出生時体重に在胎期間を考慮し、在胎期間に比して出生時体重・身長が標準範囲の児をa児、標準に満たない児をb児という。
AFD、SFD
22
新生児一過性過呼吸(TTN) 出生後の肺水の排泄、吸収遅延による呼吸障害を指す。aで生まれた児に多い。
帝王切開
23
胎位異常 胎児と子宮の縦軸が平行する場合を縦位、直交する場合を横位、斜めに交叉する場合を斜位という。 縦位のうち、頭部が下降するものをa、骨盤部が下降するものをbという。 aが正常でそれ以外は異常。 胎向・・・児背/頭が母体の右側にあるものをcという。
頭位、骨盤位、第二胎向
24
新生児溶血性疾患 母体にはない血液型抗原が胎児側に存在する場合をa妊娠という。 a妊娠の原因の大半はb式血液型のD因子によるものであり、D因子陰性をb陰性という。 児がb陽性、母体が陰性の場合、母体内で流出された抗Rh抗体が胎児に逆移行し、児体内で抗原抗体反応がおこり溶血する。 分娩前にはcテストにより母体血清中の抗体の有無を検査し、妊娠中はd分析によりビリルビン濃度を測定し、分娩時はeについて直接クームステストを行う。 治療はf療法、奏功しない場合はgを行う。
血液型不適合、Rh、間接クームス、羊水、臍帯血、光線、交換輸血
25
妊娠期間は最終正常月経aより起算し、満の日数または週数を表す。 b日を正常妊娠持続日数とする。
初日、280
26
前期破水 a前に卵膜が破綻し、羊水が子宮外に流出する。 b全開大に近い時期に破水する場合を適時破水という。 特にc週未満に発症した場合をpretermPROMといい、早産や未熟児の出生を引き起こす。
分娩開始、子宮口、37
27
正常分娩に要する時間は、一般的に初産婦が経産婦より長い。特に分娩第1期(開口期)における差は大きい。 平均時間は初産婦で13-a時間、経産婦で6-a時間程度。
15、7
28
異所性妊娠 受精卵がa以外の場所に着床する。 卵管妊娠、卵巣妊娠、腹腔妊娠、頸管妊娠に分類されるが、圧倒的に多いのはb妊娠である。
子宮腔、卵管
29
羊水過多症 羊水量がa mLを超える場合で、臨床的に何らかの自他覚症状をともなう場合。 羊水過多症において圧迫症状が強い時は超音波断層法下に用水をbする。
800、穿刺吸引
30
分娩の3要素 a・・・陣痛及び腹圧 b・・・骨産道及び軟産道 c・・・胎児及び胎盤 陣痛は妊娠陣痛、分娩陣痛、後陣痛に分けられ、分娩の後に起こる陣痛を後陣痛という。
娩出力、産道、娩出物
31
妊娠悪阻 妊娠悪阻はつわりが異常に増強したもので、脱水症状、栄養障害に陥る。 第3期ではa脳症の発症に注意。
ウェルニッケ
32
新生児黄疸 高ビリルビン血症による皮膚の黄染をさす。 新生児は一時的にある程度の黄疸が出現する。a黄疸ともいう。
生理的
33
妊娠による泌尿器の変化 aとbの増加、妊娠時、特に末期には軽度の糖尿を認めることがある。
糸球体濾過量、腎血漿流量
34
頸管裂傷 分娩時におこるaから子宮頸部に及ぶ裂傷。 胎児の娩出直後から鮮紅色の出血が持続する。
子宮腟部
35
前置胎盤 妊卵が正常よりも子宮の下部に着床し、胎盤が内子宮口/一部に付着して胎児よりも先進している状態をさす。 a性の出血(警告出血)をみとめ、胎位異常を起こしやすい。辺縁前置胎盤や軽度の部分前置胎盤で、出血量が少ない場合はbが考慮されるが、全前置胎盤ではcを行う。
無痛、経膣分娩、帝王切開
36
反屈位 下顎の先端が胸部から離れて後頭部が反り返る胎勢。 児胎の第a回旋が上手くいかない場合に認められる。
1
37
単胎自然分娩 正期・・・妊娠a週からb週に自然に陣痛発来し、成熟胎児を正常な分娩時間に最小限の介助で経膣分娩し、母子ともに予後良好である分娩をさす。
37、41
38
a週末・・・ヒトの外観が完成し、外陰部で男女の識別が可能となる。 b週末・・・産毛、頭髪や爪が発生する。
11、19
39
排卵は通常a日からb日の間隔で左右どちらかの卵巣からおこる。 排卵・・・大きく成熟した卵胞はcとよばれ、黄体形成ホルモンの作用で破れ腹腔内に卵子を放出する。 卵子はdから卵管内に入り、eで受精する。 受精卵は受精直後から分裂を開始し、受精後6-5日かけて卵管内を移動し子宮内膜に着床する。
28、30、グラーフ卵胞、卵管采、卵管膨大部
40
遷延分娩 分娩開始後、初産婦ではa時間、経産婦ではb時間を経過しても分娩に至らないものをさす。
30、15
41
正常分娩の経過 a期→b期(子宮口全開大まで)→c期(胎児の娩出まで)→d期(胎盤・臍帯の娩出まで)
前駆、開口、娩出、後産
42
新生児仮死 娩出されま児は臍帯結紮後、啼泣という形で第一呼吸が始まるが、仮死児では第一呼吸が遅れるか自発呼吸が持続しない。 重症度判定にはaを用いる。スコアが0-bを重症仮死とする。
アプガースコア、3
43
自然流産 妊娠a週未満の妊娠の中断。 自然流産のうち50-60%は(母体or胎児)側の異常。特にb異常に起因するとされる。 c流産・・・流産の始まりかけで治療により妊娠継続可能。 d流産・・・流産が開始してきた状態で不可逆的。 e流産・・・胎児が死亡したが流産の兆候がなく子宮内に停滞している状態。 f流産・・・胎児が死亡し流産の兆候があるが子宮内に停滞している状態。 習慣流産・・・連続してg回以上自然流産を繰り返した場合。 頸管無力症に対しては頸管縫縮手術(h手術、i手術)が行われる。
22、胎児、染色体、切迫、進行、稽留、遷延、3、シロッカー、マクドナルド
44
産褥熱 分娩時の性器損傷部にとこるaで、分娩後24時間以降b日以内に38℃以上の発熱がc日以上持続するものをさす。 分娩時出血、重症dとともに妊産婦死亡の三大原因である。
細菌感染症、10、2、妊娠高血圧症候群
45
妊娠高血圧症候群 妊娠a週から分娩後b週まで高血圧が認められる。 改定された定義によりcは除かれた。 検査ではd値、e機能、f線溶系が重要。 合併症 g・・・妊娠高血圧症候群の再重症で20週以降に初めて痙攣発作をおこし、てんかんや二次性痙攣が否定されるもの。妊産婦死因のひとつ。 h症候群・・・溶血、肝酵素上昇、血小板減少などを主徴とする。
20、12、浮腫、尿酸、肝、血液凝固、子癇、HELLP