問題一覧
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98-問194 ジクロフェナクナトリウム錠の内服を開始した患者に対して、POSを利用した薬剤管理指導業務の一環として初期計画をたてた。計画の分類及び内容が正しいのはどれか。2つ選べ。 なお、分類のOP、CP、EPはそれぞれobservational plan、care plan、educational planを表す。
0P--血便、黒色便の有無をモニターし、消化管障害によるものか否かを確認する。, EP--空腹時の服用を避けるよう患者に説明する。
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97-問188 下記症例について「問題志向型システム」に準拠した経過記録を作成した。作成に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 【症例】62歳男性。半年前頃から足に冷感があり、最近では寒い朝などに足先がしびれるような感じになったので、病院を受診した。診察の際、今日は、階段を上ったり早足でかなり歩いたので、足が痛くなったと訴えた。患者は、足を引きずるようにして歩いていた。20歳頃から喫煙 (20本/日) を始め、飲酒 (日本酒を2合/日) も長年続けている。現在、テルミサルタン錠40mg 1錠を1日1回服用している。後日、血管造影検査をすることになった
主観的データとして「患者は、半年前頃から足に冷感があり、最近では寒い朝などに足先がしびれる」と記載した。, 客観的データとして「患者は、足を引きずるようにして歩く」と記載した。
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97-問189(改変) 48歳女性。身長150cm、体重59kg。統合失調症。この患者が急性腰痛症のため、救急車にて搬送され、入院した。薬剤管理指導を行った際、患者は「1週間前からトイレによく行き、水をたくさん飲むようになりました。今は腰が痛くて起き上がることができません。」と述べた。併せて以下の情報も得られた。 【服用薬剤】 1年前からハロペリドール錠(1日3mg)を服用し、1ヶ月前からオランザピン錠(1日10mg)を服用している。 【検査所見】 血圧 119/70 mmHg 脈拍 72/分 整 空腹時血糖(FBS) 358 mg/dL AST 24 IU/L ALT 25 IU/L BUN 11.1 mg/dL SOAP方式でこの患者の指導記録を作成して下さい。
#1 オランザピンによる糖代謝異常(高血糖)の疑い S 1週間前からトイレによく行き、水をたくさん飲むようになりました。 O FBS 358mg/dL↑ Rp. オランザピン 10mg/day A オランザピンによる高血糖が疑われる P オランザピンを中止し、代替薬を考慮する
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99-問306 44歳の女性が薬局を訪れ、家族のための常備薬として、以下の一般用医薬品の購入を希望した。薬局での情報収集により、家族構成は夫45歳、長女22歳、長男10歳の4人家族であることがわかった。 有効成分(1錠中) アスピリン500mg 成人服用量1回1錠 問306(実務) この女性に対する本剤の注意点の説明として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
長男が用いる時は1回半錠とし、1錠は服用しないでください。
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98-問236 48歳男性。アセトアミノフェン錠を大量に服用し、病院に搬送されてきた。服用後4時間程度と推定され、血漿中アセトアミノフェン濃度は200μg/mLを超えており、解毒薬による治療が必要と判断された。 問236(衛生) アセトアミノフェンは代謝活性化を受けて毒性を示す。活性代謝物と考えられているのはどか。1つ選べ。 98-問237(実務) この男性に使用すべき解毒薬はどれか。1つ選べ。 中毒起因物質 1 フルマゼニル ⇒ ベンゾジアゼピン系薬剤 2 ペニシラミン ⇒ 銅 3 プラリドキシムヨウ化物(PAM) ⇒ 有機リン 4 N-アセチルシステイン ⇒ アセトアミノフェン 5 アトロピン硫酸塩 ⇒ 有機リン剤
98-236 4 98-237 4
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102-問208 22歳女性。体重45kg。アセトアミノフェン含有するOTC医薬品を大量に服用し、救急搬送されてきた。服用後約4時間が経過しており、アセトアミノフェンの摂取量から、解毒剤としてアセチルシステイン内用液17.6%の投与が必要と判断された。 問208(実務) 投与する用量として、添付文書には「本剤又は本剤を希釈した液を、初回にアセチルシステインとして140 mg/kg、次いでその4時間後から70 mg/kgを4時間毎に17回、計18回経口投与する。」と記載されている。投与されるアセチルシステイン内用液17.6%の総量(mL)として最も近いのはどれか。1つ選べ。
340
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100-問298-299 64歳男性。風邪気味のため近くの薬局を訪れ、薬剤師に一般用医薬品の相談をした。男性が持参したお薬手帳には、以下の内容が記載されており、1 年以上継続して服薬していることがわかった。 (お薬手帳) 年月日 処方内容 平成 27 年 2 月10 日 夕ムスロシン塩酸塩カプセル0.2 mg 1回1カブセル 1 日 1 回 朝食後 14日分 テプレノンカプセル50mg 1回 1 カプセル 1日3回 毎食後 14日分 霞が関内科医院 厚生太郎 問298 (実務) 男性の症状を聴取したところ、喉がイガイガして痰のからむ咳があるが、鼻水、発熱および頭痛はないとのことであった。薬剤師は、以下の成分を含む一般用医薬品の中から、この男性に適した薬剤を推奨することにした。推奨する一般用医薬品の成分として、適切なのはどれか。2つ選べ。
Lーカルボシステイン、ブロムヘキシン塩酸塩, デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、リゾチーム塩酸塩
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105-問268-269 65歳男性。花粉症のため近位を受診した。医師が服用中の薬について確認したところ、以下の処方による治療を受けていることがわかった。そこで、医師は地域連携の会議等でよく顔を合わせている薬剤師に電話して、抗アレルギー剤の選択について相談した。 (処方) テルミサルタン錠40mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 14日分 沈降炭酸カルシウム錠500mg(高リン血症用) 1回2錠(1日6錠) 1日3回 毎食直後 14日分 (沈降炭酸カルシウム錠500mgの添付文書より抜粋) 効能又は効果 下記患者における高リン血症の改善 保存期及び透析中の慢性腎不全患者 用法及び用量 通常、成人には、沈降炭酸カルシウムとして1日3.0gを3回に分割して、食直後、経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 105-問268(実務) 以下の抗アレルギー剤のうち、処方を避けることが望ましい薬剤として、医師に伝えるのはどれか。1つ選べ。 1 アセラスチン塩酸塩錠 2 エバスチン錠 3 ケトチフェンフマル酸塩錠 4 ジフェンヒドラミン塩酸塩錠 5 レボセチリジン塩酸塩錠 105-問269(薬剤) その薬剤の処方を避けることが望ましい理由として、適切なのはどれか。1つ選べ。 1 テルミサルタンの血漿タンパク結合を阻害するため 2 テルミサルタンの代謝を阻害するため 3 沈降炭酸カルシウムへの吸着により、その薬物の薬効が減弱するため 4 肝機能障害患者では、その薬物の活性代謝物への代謝が抑制されるため 5 腎機能障害患者では、その薬物の高い血中濃度が持続するため
105-268 5 105-269 5
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101-問200-201 60歳女性。身長150 cm、体重45 kg。めまい、ふらつき、冷汗、軽度の意識障害を主訴として受診し、入院することとなった。入院時に病室を訪問した薬剤師が持参薬を確認したところ、下記の薬剤を日ごろから欠かさず服用していたことが分かった。入院時の血清クレアチニン値 1.5 mg/dL、BUN 29 mg/dL、AST 25 IU/L、ALT 30 IU/L、PT-INR 2.0、空腹時血糖値 40 mg/dLであった。 持参薬の内容 (薬袋1) シベンゾリンコハク酸塩100mg 1回1錠(1日3錠) ベラパミル塩酸塩錠40mg 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 (薬袋2) ワルファリンK錠1mg 1回2錠(1日2錠) 1日1回 朝食後 (薬袋3) ロキソプロフェンNa錠60mg 1回1錠(1日3錠) テプレノンカプセル50mg 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 問210(実務) 薬剤師はこの女性の主訴の原因として、服用中の薬物の副作用を疑った。最も可能性の高い薬物はどれか。1つ選べ。
シベンゾリンコハク酸塩
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101-問342 50歳女性。関節リウマチの診断を受け、生物学的製剤の導入目的で入院した。入院前よりメトトレキサート、ジクロフェナックナトリウムを服用している。入院2日目の朝、薬剤師が病棟へ行くと、「吐き気が4、5日前からあり、食欲もない。」と訴えがあった。さらに、薬剤師が尋ねると、下痢はしていないが便が黒っぽい、胸や肩、頭の痛みはないということであった。 入院時検査データ 血圧96/74 mmHg、脈拍 95回/分 白血球 3700/μL、赤血球 220 万/μL、血小板 15 万/μL ヘモグロビン 10.2g/dL、ヘマトクリット 24.1% その他の所見 発熱(-)、粘膜乾燥気味、眼瞼結膜は蒼白 薬剤師は副作用を疑い、直ちに担当医師に報告した。考えられる副作用として最も可能性が高いにはどれか。1つ選べ。
消化性潰瘍
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99-問314 35歳男性。微熱、鼻水、咳の症状を訴えて薬局を訪れ、対応した薬剤師が、以下の成分からなる総合感冒薬を販売することとなった。この男性には服用薬はなく副作用歴、アレルギー歴のいずれもないことを確認した。 問314(実務) この男性から、この総合感冒薬を服用した後に以下の症状の訴えがあった場合、直ちに服用を中止させ医師への受診勧奨を行わなければならない事例はどれか。2つ選べ。
高熱が出て、目の粘膜に水ぶくれができた。, 服用後すぐに息苦しさが現れた。
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101-問343 62歳男性。頭痛、のどの痛み、痰の絡む咳、鼻水に加え鼻閉症状を訴えて来局した。男性に質問したところ、仕事で車を運転していること、毎日晩酌し、1日20本の喫煙をしていることが分かった。現在、服用している薬はない。そこで、下記の成分が含まれる一般用医薬品を提案した。 販売時に薬剤師が情報提供・指導する内容として適切でないのはどれか。2つ選べ。
低血糖を起こすことがありますので注意してください。, 眠くなる成分は入ってませんので、服用後の車の運転は大丈夫です。
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99-問266 40歳男性。薬局で下記の成分を含有する一般用医薬品を購入した。 問266(実務) この一般用医薬品の主な効能・効果として適切なのはどれか。1つ選べ。
胃酸過多、胸やけ、胃部不快感、胃痛
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102-問342 2歳3ヶ月女児。体重12kg。湿性咳嗽に対して以下の処方箋が発行され、母親が薬局に持参 した。当該薬局の調剤内規では「1回の服用量が整数値となるように精製水を最小量加える」 となっている。 (処方) カルボシステインシロップ5% 1回120mg(1日360mg)【原薬量】 プロカテロール塩酸塩シロップ0.0005% 1回15μg(1日45μg)【原薬量】 上記を混合して1剤とする。 1日 3回 朝昼夕食後 3 日分 1回の服用量として正しいのはどれか。1つ選べ。
6 mL
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99-296-297 44歳女性。処方薬だけでは頭痛が十分に抑えきれないと訴え、一般用医薬品のロキソプロフェンナトリウムを購入するために薬局を訪れた。本人に確認すると、片頭痛がひどく、ロキソプロフェンナトリウムは3ヶ月前からほぼ毎日、処方薬は1年前から月に20回程度服用しているとのことである。お薬手帳から処方薬はスマトリプタン錠50mgであることがわかった。 99-296 この患者に対する薬局の薬剤師の対応として適切なのはどれか。1つ選べ。
ロキソプロフェンナトリウムの販売を控え、処方医に相談するよう指導した。
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99-296-297 44歳女性。処方薬だけでは頭痛が十分に抑えきれないと訴え、一般用医薬品のロキソプロフェンナトリウムを購入するために薬局を訪れた。本人に確認すると、片頭痛がひどく、ロキソプロフェンナトリウムは3ヶ月前からほぼ毎日、処方薬は1年前から月に20回程度服用しているとのことである。お薬手帳から処方薬はスマトリプタン錠50mgであることがわかった。 99-297 片頭痛に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
発症は、男性に多い。
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104-298(病態・薬物治療) 本症例に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
随伴症状には悪心・嘔吐、光・音過敏がある。, 処方1の薬剤を頻回使用すると、乱用頭痛を起こすおそれがある。
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104-299(実務) 患者の薬物治療の経過をSOAP 形式で薬剤服用歴管理記録簿に記載した。(S)、(O)、(A)、(P)の項目と対応する内容の組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
A:処方1の薬剤の服用タイミングを正しく理解しておらず、再指導が必要と判断した。, P:次回来局時に、処方1の薬剤を予防的には使用していないことを確認する。
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106-250-251 35 歳女性。身長 160 cm、体重 48 kg。学生時代より重度の花粉症のため、投薬治療を受けていた。1 年ほど前より片頭痛が徐々に強くなり、かかりつけ医を受診して以下の処方 1 で治療を受けている。 106-250 処方1で片頭痛の治療及び予防の目的で処方されている薬物の作用機序として正しいのはどれか。2つ選べ。
Ca2+チャネルを遮断して頭蓋血管を拡張する。, セロトニン 5-HT1D受容体を刺激して三叉神経からのカルシトニン遺伝子関連ペ プチド (CGRP) の遊離を抑制する。
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106-251 帰宅後に発熱、倦怠感、喉の痛みを自覚し、近医を受診した。急性扁桃炎と診断され、処方 2 が処方された。 処方1との併用を考慮し、かかりつけ薬剤師が行う疑義照会として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
エレトリプタンの作用が増強するおそれがあるため、エリスロマイシン腸溶錠をアジスロマイシン錠に変更する。
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100-322 30歳女性。片頭痛のためリザトリプタン安息香酸塩錠(以下「薬剤1」とする)が処方され、保険薬局を訪れた。この女性の姉(32歳)も昨年より片頭痛のため、当薬局からクリアミン配合錠A 1.0(以下「薬剤2」とする)の投薬を受けている。今日は付き添いで一緒に来局した。 注) 薬剤2:エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン配合錠 100-322 この姉妹から、これらの薬について説明を求められた。薬剤師が行った説明の中で適切でないのはどれか。1つ選べ。
薬剤1は、定期的に服用して下さい。
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100-280 70歳男性。同居している家族がインフルエンザを発症したので予防のために近医を受診したところ以下の処方が出された。 (処方) ザナミビル水和物ドライパウダーインヘラー 全20ブリスター 1回2ブリスター1日1回10日間吸入 本吸入剤の予防投与に関する記述のうち正しいのはどれか。 2つ選べ。
ザナミビル水和物の用法・用量は治療に用いる場合と異なる。, A型およびB型インフルエンザの予防に効果がある。
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100-345 ある日、以下の処方せんを持った5歳男児の両親が保険薬局を訪れた。この薬局には、ドライシロップの在庫が全くなく、医師に疑義照会してオセルタミビルリン酸塩カプセル75mg を脱カプセルして調剤することになった。 (処方) オセルタミビルリン酸塩ドライシロップ3% 1回1.3g (1日2.6g) 1日2回 朝夕食後 5日分 この処方を全量調剤するのに必要なオセルタミビルリン酸塩カプセルの最少数はいく つか。1つ選べ。
6カプセル
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105-232 薬剤師が、本剤の使用に際して祖母に行う説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
本剤は吸湿性が高いので、吸入器を操作してブリスターに穴をあけるのは、吸入する直前にしてください。, 平熱に戻っても、しばらくはウイルスの感染力が残っているため、他人に感染させる可能性があります。
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105-233 この祖母からインフルエンザの予防接種について薬剤師に質問があった。インフルエンザの予防接種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
祖母は70歳なので、インフルエンザの定期予防接種の対象者となる。, 祖母が、この後にインフルエンザの予防接種を受けて健康被害を生じた場合、予防接種健康被害救済制度による救済措置を受けることができる。
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106-226-227 70歳男性。10年前から2型糖尿病と前立腺がんに罹患し治療を受けている。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断を受け、治療中である。今回友人より、「あなたは70歳だけど肺炎球菌ワクチンの接種をしないのか」と聞かれ、ワクチン接種の相談に薬局を訪れた。患者はインフルエンザワクチンを接種したことはあるが、肺炎球菌ワクチンを接種した経験はなかった。 106-226 薬剤師はこの患者からワクチンについて相談を受けた。この患者に接種が検討される肺炎球菌ワクチンに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
このワクチンには、血清型の異なる肺炎球菌の莢膜多糖が含まれている。, ワクチン接種後、この患者に健康被害が生じた場合、予防接種健康被害救済制度により救済措置を受けることができる。
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106-226-227 70歳男性。10年前から2型糖尿病と前立腺がんに罹患し治療を受けている。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断を受け、治療中である。今回友人より、「あなたは70歳だけど肺炎球菌ワクチンの接種をしないのか」と聞かれ、ワクチン接種の相談に薬局を訪れた。患者はインフルエンザワクチンを接種したことはあるが、肺炎球菌ワクチンを接種した経験はなかった。 106-227 肺炎球菌ワクチン及びこの患者のワクチン接種に関する注意点について、正しいのはどれか。1つ選べ。
肺炎球菌ワクチンは、筋肉内注射できる。
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107-228-229 70 歳男性。自宅にて、39 ℃の発熱及び全身倦怠感を認め、同日中に呼吸困難となったため、家族が救急搬送を依頼した。救急病院に到着後、インフルエンザウイルスの迅速抗原検出キットにて検査したところ、B 型陽性であり、インフルエンザウイルス感染症と診断された。なお、インフルエンザワクチンは未接種だった。また、本人からは高熱による頭痛の訴えがあった。救命救急センター担当医師と薬剤師は、治療方針について、カンファレンスを実施した。 107-228 この患者への対応について、薬剤師が提案する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
アセトアミノフェン静注液の投与, ペラミビル水和物注射液の投与
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107-228-229 70 歳男性。自宅にて、39 ℃の発熱及び全身倦怠感を認め、同日中に呼吸困難となったため、家族が救急搬送を依頼した。救急病院に到着後、インフルエンザウイルスの迅速抗原検出キットにて検査したところ、B 型陽性であり、インフルエンザウイルス感染症と診断された。なお、インフルエンザワクチンは未接種だった。また、本人からは高熱による頭痛の訴えがあった。救命救急センター担当医師と薬剤師は、治療方針について、カンファレンスを実施した。 107-229 この患者の家族から、今後のインフルエンザワクチン接種について薬剤師に質問があった。次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
インフルエンザワクチンの接種後、この患者に健康被害が生じた場合は、予 防接種法に基づいた予防接種健康被害救済制度により救済措置を受けることがで きる。, インフルエンザワクチンの接種においては、鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のも のに対してアレルギーがある場合には注意が必要である。
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101-問286-287 40歳男性。活動期のクローン病と診断された。主治医より患者の栄養状態把握及び改善のため、院内栄養サポートに介入の依頼があった。 101-問286(実務) この患者に対する栄養療法に関して、薬剤師が院内栄養サポートチームでとるべきたいおうについて、適切なのはどれか。2つ選べ。
成分栄養剤を用いる場合は、脂溶性ビタミンや不足する微量元素の投与を提案する。, 重度の下痢症状が認められたり、広範な小腸病変が認められる場合は、TPN(Total Parenteral Nutrition)の実施を提案する。
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101-問287(病態・薬物治療) クローン病に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
緩解と増悪を繰り返す。, 好発年齢は10歳代後半から20歳代である。
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104-問288−289 15歳女性。下痢、腹痛が続くため2ヶ月前に病院を受診し、検査した結果、潰瘍性大腸炎と診断された。現在は以下の処方で治療されている。なお、母親はB型肝炎のキャリアである。 (処方1) メサラジン腸溶錠400mg 1回6錠(1日6錠) 1日1回 朝食後 7日分 (処方2) 酪酸菌(宮入菌)錠 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 7日分 104-問288(病態・薬物治療) この患者の病態の説明として正しいのはどれか。1つ選べ。
症状は再燃と寛解を繰り返す。
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104-問288−289 15歳女性。下痢、腹痛が続くため2ヶ月前に病院を受診し、検査した結果、潰瘍性大腸炎と診断された。現在は以下の処方で治療されている。なお、母親はB型肝炎のキャリアである。 (処方1) メサラジン腸溶錠400mg 1回6錠(1日6錠) 1日1回 朝食後 7日分 (処方2) 酪酸菌(宮入菌)錠 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 7日分 104-問289(実務) その後、症状が増悪したため、入院してインフリキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注用を1回投与量として体重1kg当たり5mg投与することになり、予め治療チームで話合いをすることになった。薬剤師が他職種に提供する情報として、適切なのはどれか。2つ選べ。
治療中は麻疹ワクチンの接種を避けること。, 胸部レントゲン検査を行い結核感染の有無を確認すること。
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105-問290-291 17歳男性。身長170cm。断続的に続く腹痛と下痢を呈し、3ヶ月間で体重が60kgから54kgへと減少した。最近は、38℃前後の発熱を認めることがある。 近医を受診し、内視鏡検査を行ったところ、回盲部と空腸から横行結腸にかけて非連続的な潰瘍病変が観察された。 そこで、プレドニゾロン(50mg/日)とメトロニダゾール(750mg/日)による治療が開始された。 なお、この患者はB型及びC型肝炎ウイルスには感染していない。 105-問290 この患者の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
潰瘍病変は、縦走潰瘍や敷石像が特徴的所見である。, 合併症として、腸管の瘻孔や狭窄のおそれがある。
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105-問290-291 17歳男性。身長170cm。断続的に続く腹痛と下痢を呈し、3ヶ月間で体重が60kgから54kgへと減少した。最近は、38℃前後の発熱を認めることがある。 近医を受診し、内視鏡検査を行ったところ、回盲部と空腸から横行結腸にかけて非連続的な潰瘍病変が観察された。 そこで、プレドニゾロン(50mg/日)とメトロニダゾール(750mg/日)による治療が開始された。 なお、この患者はB型及びC型肝炎ウイルスには感染していない。 105-問291 治療開始後も症状改善が見られないため、10月中旬より入院してアダリムマブによる治療を開始することになり、患者の治療方針を医療チームで話し合うことになった。薬剤師がチームに提案することとして適切なのはどれか。2つ選べ。
流行に備えて、インフルエンザワクチンを接種すること。, 胸部レントゲン検査を行い、結核感染の有無を調べること。
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106-問264 63 歳男性。体重 64 kg。左腎にがんを指摘され部分摘出術を受けた。その後、再発と骨転移、膵転移を認め、分子標的薬の投与が行われたものの再再発との評価を受け、先月よりニボルマブの単剤療法が開始された。 106-264 ニボルマブの投与 3 回を経過した時点で 1 日 6 回以上の下痢、強い腹痛、発熱 37.5 ℃以上、鮮血便を認めたため大腸内視鏡検査を実施したところ、消化管潰瘍の所見を認め潰瘍性大腸炎と診断された。初期治療に用いる薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
メチルプレドニゾロン錠
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107-問 254−255 45歳男性。体重45kg。10年前に全結腸型潰瘍性大腸炎と診断され、寛解・再燃を繰り返した後、メサラジン1,500mg/日、アザチオプリン 50mg/日で寛解維持されていた。 2ヶ月前より大腸炎が再燃し、上の処方で効果不十分であったため、以下の処方にて寛解導入することになった。 (処方 1 ) タクロリムスカプセル 1mg 1回 1カプセル( 1日 2カプセル) 1日2回 朝夕食後 3日分 (処方 2) アダリムマブ(遺伝子組換え)皮下注 80 mg ペン 0.8 mL 1回 160mg 2本( 1回分) 問 254(実務) 薬剤師のこの患者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
処方1の薬剤は血中濃度を測定しながら服用カプセル数を調節します。, 処方1の薬剤は腎障害が起こりやすいので、尿量の減少などがあれば薬剤師に相談してください。
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107-問 254−255 45歳男性。体重45kg。10年前に全結腸型潰瘍性大腸炎と診断され、寛解・再燃を繰り返した後、メサラジン1,500mg/日、アザチオプリン 50mg/日で寛解維持されていた。 2ヶ月前より大腸炎が再燃し、上の処方で効果不十分であったため、以下の処方にて寛解導入することになった。 (処方 1 ) タクロリムスカプセル 1mg 1回 1カプセル( 1日 2カプセル) 1日2回 朝夕食後 3日分 (処方 2) アダリムマブ(遺伝子組換え)皮下注 80 mg ペン 0.8 mL 1回 160mg 2本( 1回分) 問 255(薬理) 処方1及び2のいずれかの薬物に期待される効果の機序はどれか。2つ選べ。
TNF-αに結合して、TNF-αとその受容体の結合を阻害する。, カルシニューリンを阻害して、T 細胞における IL-2 などのサイトカイン産生を抑制する。
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87-問220(改変) 肝硬変の合併症に対する処方に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。 (処方1) スピロノラクトン錠25 mg 4錠 フロセミド錠40 mg 2錠 1日2回 朝昼食後 14日分 (処方2) ラクツロース60%シロップ 60 mL 1日3回 毎食後 14日分 (処方3) カナマイシンカプセル250 mg 6カプセル 1日3回 毎食後 14日分
肝硬変では、高アルドステロン血症を伴うことが多いため、フロセミドは第一選択であり、スピロノラクトンは補助的に処方されていると考えられる。, ラクツロースやカナマイシンは、低アンモニア血症に対して効果を示す。
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99-問218-219 57歳男性。身長165cm、体重70kg。20歳代前半よりほぼ毎日、日本酒にして1日3合(540mL)程度の飲酒を続けている。1年ほど前に下肢のむくみを自覚し、近医を受診した結果、肝機能障害を指摘されたが放置していた。最近、全身の倦怠感を強く感じるようになり来院した。非代償性肝硬変と診断され、以下の薬剤が処方された。 (処方1) スピロノラクトン錠25mg 1回1錠(1日2錠) 1日2回朝昼食後 14日分 (処方2) フロセミド錠40mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回朝食後 14日分 (処方3) ラクツロースシロップ65% 1回10mL(1日30mL) 1日3回朝昼夕食後 14日分 (処方4) カゼイ菌散 1回1g(1日3g) 1日3回朝昼夕食後 14日分 (処方5) イソロイシン・ロイシン・バリン顆粒4.15g 1回1包(1日3包) 1日3回朝昼夕食後 問218(実務) この処方薬による副作用について、患者に対する薬剤師の説明内容として適切なのはどれか。1つ選べ。
めまい等が現れる場合があるので、自動車運転、高所作業又は危険を伴う機械の操作などには十分注意してください。
41
99-問218-219 57歳男性。身長165cm、体重70kg。20歳代前半よりほぼ毎日、日本酒にして1日3合(540mL)程度の飲酒を続けている。1年ほど前に下肢のむくみを自覚し、近医を受診した結果、肝機能障害を指摘されたが放置していた。最近、全身の倦怠感を強く感じるようになり来院した。非代償性肝硬変と診断され、以下の薬剤が処方された。 (処方1) スピロノラクトン錠25mg 1回1錠(1日2錠) 1日2回朝昼食後 14日分 (処方2) フロセミド錠40mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回朝食後 14日分 (処方3) ラクツロースシロップ65% 1回10mL(1日30mL) 1日3回朝昼夕食後 14日分 (処方4) カゼイ菌散 1回1g(1日3g) 1日3回朝昼夕食後 14日分 (処方5) イソロイシン・ロイシン・バリン顆粒4.15g 1回1包(1日3包) 1日3回朝昼夕食後 問219(物理・化学・生物) 肝臓の機能と非代償性肝硬変の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
アルブミン産生の低下は、浮腫の誘因となる。, アンモニアから尿素への変換の低下は、肝性脳症の誘因となる。
42
102-問292-293 49歳男性。C型慢性肝炎の既往あり。昨年より肝硬変に起因する腹水が出現し、ループ利尿薬とアルブミン製剤が投与されていた。昨日、肝性脳症と診断され入院となり、分岐鎖アミノ酸製剤の点滴静注、ラクツロース及びカナマイシン一硫酸塩の経口投与を開始した。 102-問292(病態・薬物治療) 本患者において、以下の所見が認められた。肝性脳症に最も関連が深いのはどれか。2つ選べ。
高アンモニア血症, 羽ばたき振戦
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102-問292-293 49歳男性。C型慢性肝炎の既往あり。昨年より肝硬変に起因する腹水が出現し、ループ利尿薬とアルブミン製剤が投与されていた。昨日、肝性脳症と診断され入院となり、分岐鎖アミノ酸製剤の点滴静注、ラクツロース及びカナマイシン一硫酸塩の経口投与を開始した。 102-問293(実務) 本症例に用いる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
ラクツロースは消化管内のpH を低下させる。, カナマイシン一硫酸塩は消化管内のアンモニアの発生を抑制する。
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103-問333 52歳男性。腰痛のためロキソプロフェンNa を服用している。全身倦怠感が続いたため受診した。検査の結果、薬物の長期服用による慢性肝疾患が疑われ入院した。肝機能に関する検査値は以下の通りである。ただし、( )内は正常上限値とする。 AST 1,260 IU/L(35)、ALT 1,330IU/L(35)、ALP 264 IU/L(330)、T-Bil 0.9mg/dL(1.0)、γ-GTP 40IU/L(50) この患者の治療に推奨する薬物はどれか。2つ選べ。
ウルソデオキシコール酸, グリチルリチン酸
45
101-問70 重症肝硬変がもたらす薬物動態学的影響として、正しいのはどれか。1つ選べ。
酸性薬物の血漿中非結合形分率の増大
46
104-問57 肝硬変で高値を示す検査値はどれか。1つ選べ。
血清γ-グロブリン濃度
47
99-問184 60歳男性。5年前に肝硬変と診断され、1年前から腹水が認められるようになった。3日前から、軽度の意識障害を認めるようになったため来院した。来院時、診察所見として、羽ばたき振戦を認めた。この患者において、意識障害の軽減が期待できる経口製剤はどれか。2つ選べ。
カナマイシン一硫酸塩カプセル, ラクツロースシロップ
48
99-問288-289 65歳女性。身長160cm、体重50kg。てんかんの既往があり、現在フェニトイン100mg錠を1回1錠、1日2回朝夕食後服用している。34歳時に子宮筋腫の手術を受け輸血された。55歳からC型慢性肝炎による代償期肝硬変の診断で近医に通院していた。今回、以下の薬剤が追加となった。 99-問288 この処方に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
溶解後の浸透圧が高いので下痢に注意する。
49
99-問289 その後、フェニトインの副作用発現が疑われたため、血漿中フェニトイン濃度を測定したところ、トラフ値が15μg/mLであった。この測定結果を踏まえて、この患者のフェニトイン用量を設定するにあたり、考慮することとして最も適切なのはどれか。1つ選べ。
血漿タンパク結合率が低下している。
50
104-問198 52歳女性。若い頃からビール(350mL)を毎日6缶飲んでいた。腹部膨満感、嘔吐、四肢の浮腫を訴えて受診したところ、アルコール過剰摂取による肝硬変と診断された。受診時の検査データを以下に示す。 検査値Na 138mEq/L、Cl 99mEq/L、K 3.9mEq/L、T-Bil 10mg/dL、Alb 2.5g/dL、AST 120U/L、ALT 99U/L、BUN 15mg/dL、血清クレアチニン 1.1mg/dL、腹水 (+) 患者は断酒とナトリウム摂取制限、スピロノラクトンによる薬物治療を始めた。後日の血液検査では血清カリウム値が5.0mEq/Lに上昇していた。 問198血清カリウム値が上昇した理由として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
スピロノラクトンの投与
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105-問316-317 68歳男性、肝硬変。低タンパク血症によると考えられる難治性の腹水が認められたため、高張アルブミン製剤(献血アルブミン20%静注)による治療が開始された。 初回投与前の血清アルブミン濃度は1.9g/dLであり、投与後の目標血清アルブミン濃度は3.5g/dLとされた。なお、この薬剤の容器には「特生物」の表示がある。 問316この薬剤の使用に関する記述のうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。
過剰に蓄積した血管内水分の血漿膠質浸透圧を維持する目的で使用する。
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105-問317 この薬剤を取り扱う薬剤師が行わなければならないこととして、適切なのはどれか。2つ選べ。
使用した患者の氏名及び住所、使用した薬剤の名称及び製造番号又は製造記号、使用年月日、その他必要な事項を記録する。, 使用による感染症の発生について、危害の発生を防止するために必要があると認めるときは、その旨を厚生労働大臣に報告する。
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問 302−303 59歳男性。B 型肝炎ウイルス(HBs 抗原)陽性であったが症状もなく長年放置していた。倦怠感や意識障害が強くなり家族に連れられ近医を受診したところ、非代償性肝硬変と診断され、緊急入院となった。下肢にむくみを認めているが、食事の摂取は可能である。入院時の検査値と入院後の処方は以下のとおりである。 (検査値) AST 26IU/L、ALT 27 IU/L、血清クレアチニン値 1.2 mg/dL、総タンパク 6.0g/dL、血清アルブミン 2.4g/dL、LDL︲C 38 mg/dL、プロトロンビン時間(PT)19.8秒、総ビリルビン 1.0mg/dL、直接ビリルビン 0.6 mg/dL (処方 1 ) ラミブジン錠 100mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) フロセミド錠 20 mg 1 回 1 錠( 1 日 1錠) スピロノラクトン錠 25 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 3 日分 (処方 2 ) ウルソデオキシコール酸錠 50 mg 1 回 1 錠( 1 日 3 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 3 日分 (処方 3 ) 酸化マグネシウム錠 330 mg 1 回 2 錠( 1 日 6 錠) ラクツロースゼリー分包 16.05 g/包 1 回 1 包( 1 日 3 包) 分岐鎖アミノ酸配合経口ゼリー剤 20 g/個 1 回 1 個( 1 日 1 個) 1 日 3 回 朝昼夕食後 3 日分 問 302(病態・薬物治療) 入院時、この患者に起こっていることとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
血清アルブミン濃度の低下, プロトロンビン時間の延長
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問 302−303 59歳男性。B 型肝炎ウイルス(HBs 抗原)陽性であったが症状もなく長年放置していた。倦怠感や意識障害が強くなり家族に連れられ近医を受診したところ、非代償性肝硬変と診断され、緊急入院となった。下肢にむくみを認めているが、食事の摂取は可能である。入院時の検査値と入院後の処方は以下のとおりである。 (検査値) AST 26IU/L、ALT 27 IU/L、血清クレアチニン値 1.2 mg/dL、総タンパク 6.0g/dL、血清アルブミン 2.4g/dL、LDL︲C 38 mg/dL、プロトロンビン時間(PT)19.8秒、総ビリルビン 1.0mg/dL、直接ビリルビン 0.6 mg/dL (処方 1 ) ラミブジン錠 100mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) フロセミド錠 20 mg 1 回 1 錠( 1 日 1錠) スピロノラクトン錠 25 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 3 日分 (処方 2 ) ウルソデオキシコール酸錠 50 mg 1 回 1 錠( 1 日 3 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 3 日分 (処方 3 ) 酸化マグネシウム錠 330 mg 1 回 2 錠( 1 日 6 錠) ラクツロースゼリー分包 16.05 g/包 1 回 1 包( 1 日 3 包) 分岐鎖アミノ酸配合経口ゼリー剤 20 g/個 1 回 1 個( 1 日 1 個) 1 日 3 回 朝昼夕食後 3 日分 問 303(実務) この患者に対するアセスメントの内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
利尿薬による過度の脱水は、高アンモニア血症を悪化させる可能性がある。, 酸化マグネシウム錠とラクツロースゼリー分包の併用により下痢の可能性がある。
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98-問194 ジクロフェナクナトリウム錠の内服を開始した患者に対して、POSを利用した薬剤管理指導業務の一環として初期計画をたてた。計画の分類及び内容が正しいのはどれか。2つ選べ。 なお、分類のOP、CP、EPはそれぞれobservational plan、careplan、educational planを表す。
0P--血便、黒色便の有無をモニターし、消化管障害によるものか否かを確認する。, EP--空腹時の服用を避けるよう患者に説明する。
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問 339 病院薬剤部において、薬物治療の質向上や効率化を図るため、プロトコルに基づく薬物治療管理(PBPM)を検討することとなった。PBPM に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
導入により、治療効果、入院期間短縮、患者 QOL の向上などの観点から評価を行い、業務改善に繋げることができる。
57
105-問171 1~5のうち、アセトアミノフェンによる肝毒性に関与し、エタノールにより誘導される酵素が関わる代謝過程はどれか。1つ選べ。
3
58
問 290−291 22歳女性。身長 163cm、体重 39kg。希死念慮があり、市販薬を大量に服用した。自室でぐったりしているところを母親が発見し、救急搬送となった。部屋には、 1箱 20 錠入包装の鎮痛剤( 1錠中アセトアミノフェン300mg 含有)の空箱 2箱と 40錠分の空の PTP シートがあり、アルコール飲料の350 mL 缶が多数散乱していた。母親の話から、服用後約 7時間程度経過していることがわかった。病院到着時、バイタルサインの大きな問題はなかった。 問 290(病態・薬物治療) この患者の病態及び治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ
アセトアミノフェンの代謝物が肝細胞を障害している。, 低栄養がアセトアミノフェンの毒性を増強している。
59
問 290−291 22歳女性。身長163cm、体重39kg。希死念慮があり、市販薬を大量に服用した。自室でぐったりしているところを母親が発見し、救急搬送となった。部屋には、1箱20錠入包装の鎮痛剤(1錠中アセトアミノフェン300mg含有)の空箱2箱と40錠分の空のPTPシートがあり、アルコール飲料の350mL缶が多数散乱していた。母親の話から、服用後約7時間程度経過していることがわかった。病院到着時、バイタルサインの大きな問題はなかった。 問 291(実務) 救急科において、医師と薬剤師により治療方針に関するカンファレンスが行われた。対応として誤っているのはどれか。1つ選べ。
解毒剤投与の前に、胃洗浄を優先して実施する。
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101-問200-201 60歳女性。身長150 cm、体重45 kg。めまい、ふらつき、冷汗、軽度の意識障害を主訴として受診し、入院することとなった。入院時に病室を訪問した薬剤師が持参薬を確認したところ、下記の薬剤を日ごろから欠かさず服用していたことが分かった。入院時の血清クレアチニン値 1.5 mg/dL、BUN 29 mg/dL、AST 25 IU/L、ALT30 IU/L、PT-INR 2.0、空腹時血糖値 40 mg/dLであった。 持参薬の内容 (薬袋1) シベンゾリンコハク酸塩100mg 1回1錠(1日3錠) ベラパミル塩酸塩錠40mg 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 (薬袋2) ワルファリンK錠1mg 1回2錠(1日2錠) 1日1回 朝食後 (薬袋3) ロキソプロフェンNa錠60mg 1回1錠(1日3錠) テプレノンカプセル50mg 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 問200(実務) 薬剤師はこの女性の主訴の原因として、服用中の薬物の副作用を疑った。最も可能性の高い薬物はどれか。1つ選べ。
シベンゾリンコハク酸塩
61
(卒試) ST合剤に過敏症の既往歴にある患者に対して避けるべき薬剤はどれか。1つ選べ。
セレコキシブ
62
(卒試) ロメリジン塩酸塩錠に過敏症の既往歴にある患者に対して避けるべき薬剤はどれか。1つ選べ。
レボセチリジン
63
問 262−263 13歳女児。身長 150 cm、体重 42kg。昨夜から 38.5℃の発熱があり、今朝になっても熱が下がらず、筋肉痛、頭痛、倦怠感を訴えたため、午前中に近医を受診した。インフルエンザと診断され、母親が処方箋(処方 1 及び 2 )を持って来局した。薬剤師が薬歴を確認したところ、バロキサビル マルボキシル錠による発疹の副作用歴があったので、薬剤師から処方医へ連絡し、処方 1が処方 3へ変更となった。 (処方 1) バロキサビル マルボキシル錠 20 mg 1 回 2 錠( 1 日 2 錠) 1 日 1 回 夕食後 1 日分 (処方 2 ) アセトアミノフェン錠 200mg 1回2錠 発熱時 5 回分(10 錠) (処方 3 ) オセルタミビルカプセル 75 mg 1 回 1 カプセル( 1日 2 カプセル) 1日 2回 朝夕食後 5 日分 問 262(薬理) 処方 1 及び 3 のいずれかの抗インフルエンザ薬の作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。
キャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を阻害することで、ウイルス mRNAの合成を阻害する。, ノイラミニダーゼを阻害することで、新しく形成されたウイルスの感染細胞からの遊離を抑制する。
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問 262−263 13歳女児。身長 150 cm、体重 42kg。昨夜から 38.5℃の発熱があり、今朝になっても熱が下がらず、筋肉痛、頭痛、倦怠感を訴えたため、午前中に近医を受診した。インフルエンザと診断され、母親が処方箋(処方 1 及び 2 )を持って来局した。薬剤師が薬歴を確認したところ、バロキサビル マルボキシル錠による発疹の副作用歴があったので、薬剤師から処方医へ連絡し、処方 1が処方 3へ変更となった。 (処方 1) バロキサビル マルボキシル錠 20 mg 1 回 2 錠( 1 日 2 錠) 1 日 1 回 夕食後 1 日分 (処方 2 ) アセトアミノフェン錠 200mg 1回2錠 発熱時 5 回分(10 錠) (処方 3 ) オセルタミビルカプセル 75 mg 1 回 1 カプセル( 1日 2 カプセル) 1日 2回 朝夕食後 5 日分 問 263(実務) 薬剤師が母親に伝える内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
処方 3 は、本日中に服用を開始してください。, 異常行動による事故を防止するため、お子さんが一人にならないよう配慮してください。
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問 188 クローン病に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
増悪期に、CRP 値の上昇が認められる。, 特徴的な内視鏡検査所見として、敷石状潰瘍がある。
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問 280−281 26歳女性。身長 155cm、体重 42kg。アレルギー性鼻炎に対して処方 1の薬剤を服用している。今回、下血があり外来受診したところ、潰瘍性大腸炎(直腸炎型)の診断を受けた。なお、重症度分類では軽症であった。医師は、患者からこれまで薬を飲み忘れることが多かったとの訴えがあったため、メサラジンの処方にあたり、本患者に適切な製剤について、医薬品情報管理室に問い合わせた。薬剤師は、アドヒアランスを考慮して処方2を提案した。 (処方 1) ロラタジン錠 10mg 1 回 1 錠( 1日 1 錠) 1日 1回夕食後 14 日分 (処方 2) リアルダ錠 1200mg(注) 1 回 2錠( 1日 2錠) 1日 1回夕食後 14日分 (注) 1 錠中にメサラジン 1200mg を含有する。また、以下の添加剤を含有する。 〔添加剤〕 カルメロースナトリウム、カルナウバロウ、ステアリン酸、含水二酸化ケイ素、デンプングリコール酸ナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、メタクリル酸コポリマー L、メタクリル酸コポリマー S、クエン酸トリエチル、酸化チタン、三二酸化鉄、マクロゴール 6000 問 280(実務) 処方 2を提案するにあたり、医師に説明する内容のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
再生不良性貧血を起こすことがある。, 定期的に大腸がん検査を行う。
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問 281(薬剤) 処方 2 の製剤投与後の薬物動態を把握するため、添付文書を確認したところ、健康成人における空腹時経口単回投与時の 24 時間までの平均血漿中未変化体薬物濃度の時間推移は下図のようであった。 処方 2 の製剤の添加剤のうち、本剤投与後、図中 A に示された血漿中薬物濃度の推移が観察されることと最も関連の深いのはどれか。1 つ選べ。
メタクリル酸コポリマー S
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問 220−221 66歳男性。C 型肝炎の既往歴あり。今回、肝硬変によると思われる腹水が出現し、肝性脳症の症状もみられたので、消化器内科に入院し治療している。現在の処方は以下のとおりである。 (処方 1) トルバプタン口腔内崩壊錠 7.5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) ランソプラゾール口腔内崩壊錠 15 mg 1 回 1 錠( 1日 1 錠) 1日 1回 朝食後 14 日分 (処方 2 ) スピロノラクトン錠25mg1 回 1錠( 1 日2錠) 1日 2回 朝昼食後 14日分 (処方 3 ) リーバクト配合経口ゼリー(注 1)1 回 1個( 1 日1個) ラクツロースシロップ 65%1回 10mL( 1 日 30mL) 1日 3回 朝昼夕食後 14日分 (処方 4) アミノレバン EN 配合散(注 2)50g/包 1 回 1包(1 日 1 包) ナルフラフィン塩酸塩口腔内崩壊錠 2.5 ng 1 回 1 錠(1 日1 錠) 1 日 1回 就寝前 14日分 (注 1:分岐鎖アミノ酸製剤、注2:肝不全用経口栄養剤) 問 220(実務) 現在の薬物治療について、この患者への説明として誤っているのはどれか。1つ選べ。
スピロノラクトンは、肝性脳症を改善する働きがあります。
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問 220−221 66歳男性。C 型肝炎の既往歴あり。今回、肝硬変によると思われる腹水が出現し、肝性脳症の症状もみられたので、消化器内科に入院し治療している。現在の処方は以下のとおりである。 (処方 1) トルバプタン口腔内崩壊錠 7.5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) ランソプラゾール口腔内崩壊錠 15 mg 1 回 1 錠( 1日 1 錠) 1日 1回 朝食後 14 日分 (処方 2 ) スピロノラクトン錠25mg1 回 1錠( 1 日2錠) 1日 2回 朝昼食後 14日分 (処方 3 ) リーバクト配合経口ゼリー(注 1)1 回 1個( 1 日1個) ラクツロースシロップ 65%1回 10mL( 1 日 30mL) 1日 3回 朝昼夕食後 14日分 (処方 4) アミノレバン EN 配合散(注 2)50g/包 1 回 1包(1 日 1 包) ナルフラフィン塩酸塩口腔内崩壊錠 2.5 ng 1 回 1 錠(1 日1 錠) 1 日 1回 就寝前 14日分 (注 1:分岐鎖アミノ酸製剤、注2:肝不全用経口栄養剤) 問 221(物理・化学・生物) この患者に補充している分岐鎖アミノ酸に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
筋肉ではエネルギー源として利用される。, 肝機能低下時には消費が増し、芳香族アミノ酸に対する比率が低下する。
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問 62 急性膵炎で通常認められる所見はどれか。1つ選べ。
心窩部痛
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問 110 膵臓の構造と機能に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
膵液は、HCO3- を多く含み、十二指腸に流れ込む胃酸を中和する。, 膵臓ランゲルハンス島 b 細胞内の Ca2+ 濃度が上昇すると、インスリンが分泌される。
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(医師国家試験) 53 歳の男性。3か月前から持続する上腹部痛を主訴に来院した。25 歳ごろから アルコールを多飲している。上腹部に圧痛を認める。 血液生化学所見: 総ビリルビ ン 1.0 mg/dL、AST 84 U/L、ALT 53 U/L、ALP 258 U/L (基準 115〜359)γ-GTP 110 U/L (基準〜50)アミラーゼ 215 U/L(基準 37〜160)空腹時血糖 278 mg/dL、HbA1c 9.6 %(基準 4.6〜6.2)CA19-9 32 U/mL (基準 37 以下) 腹部CTと MRCPとを別に示す。 この患者でみられる所見のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
BT-PABA試験で尿中PABA排泄量の増加
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2020-卒業試験 次の薬物の経口製剤のうち、胃酸分泌が低下している高齢者において、消化管吸収量が低下する可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。
イトラコナゾール
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102-問192 虚血性心疾患とその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
不安定狭心症は、心筋筋塞に移行しやすい。, 硝酸薬は耐性を生じることがあるため、テープ剤や軟膏剤の場合には休薬期間を設けることが推奨される。
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100-問238 41歳男性。就寝中に胸部圧迫感が出現。近医で検査の結果、冠攣縮性狭心症と診断され、薬物療法が開始された。患者情報は以下の通りである。 血圧 130/75mmHg、心拍数 58回/分、呼吸数 14回/分、喫煙 30本/日、飲酒 ビール350mL×3本/日、営業職で残業が多い (処方) ニフェジピン徐放錠20mg(24時間持続) 1日1回(1回1錠) 就寝前 14日分 速効性ニトログリセリンエアゾール剤0.3mg 1本 胸痛発作時1回1噴霧 問238 薬剤交付時に患者に伝えるべき注意事項として、適切なのはどれか。2つ選べ。
内服薬は、症状が改善しても自己判断での服薬の中断はしない。, エアゾール剤は、噴霧孔を上にして垂直に立てて持ち、噴霧孔をできるだけ口に近づけて噴霧する。
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104-208 65歳男性。労作時胸部圧迫感を訴え医療機関を受診している。冠動脈造影により左冠動脈前下行枝に75%の強度狭窄を認め、以下の処方薬を服用していた。3週間後に狭窄部分を押し広げる治療法である経皮的冠動脈インターベンション(PCI)による薬剤溶出ステント留置を行う目的で病院に入院することになった。 (処方) アスピリン腸溶錠100mg 1回1錠(1日1錠) プラスグレル塩酸塩錠3.75mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 30日分 入院後に持参薬(上記処方)に関するPCI施行前後の服薬計画を立案するにあたって、薬剤師から医師に提案する内容として正しいのはどれか。2つ選べ。
PCI施行前にプラスグレル塩酸塩錠を増量する必要はありません。, PCI施行後もアスピリン腸溶錠、プラスグレル塩酸塩錠の服用を継続する必要があります。
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99-182 66歳男性。労作性狭心症のため2週間前にカテーテル治療(Percutaneouscoronary intervention,PCI)を受けステントを挿入された。その後退院し、外来受診となった。 現在の処方薬 1)クロピドグレル硫酸塩錠75mg 1回1錠(1日1回)朝食後 アスピリン腸溶錠100mg 1回1錠(1日1回)朝食後 2)アトルバスタチン錠10mg 1回1錠(1日1回)朝食後 本日の検査結果 LDL-コレステロール 122mg/dL、HDL-コレステロール 53mg/dL、トリグリセリド 110mg/dL、空腹時血糖 90mg/dL、HbA1c(JDS)値 5.6%、HbA1c(NGSP)値 6.0%。 本症例に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
クロピドグレル硫酸塩の血小板凝集抑制作用は、CYP2C19遺伝子多型により変動する。, アスピリンによる消化性潰瘍の副作用に注意が必要である。
78
102-問304-305 48歳男性。1週間前に心筋筋塞の診断により経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行し、ステントを留置した。塞部位は良好に拡張されたが、施行5日後と6日後にステント血栓症が発症した。PCI施行後は、以下の薬剤が投与されていた。 (処方) ロサルタンカリウム錠25mg 1回1錠(1日1回) ビソプロロールフマル酸塩錠0.625mg 1回1錠(1日1回) アスピリン腸溶錠100mg 1回1錠(1日1回) クロピドグレル錠75mg 1回1錠(1日1回) ロスバスタチンカルシウム錠5mg 1回1錠(1日1回) 1日1回 朝食後 7日分 患者情報:脂質異常症の既往あり、喫煙(-)、服薬アドヒアランスは良好 現在の検査データ:血圧 129/77mmHg、心拍数 65bpm、血清クレアチニン値 0.75mg/dL、BUN 25.4mg/dL、HbA1c 6.2%、K 4.5mEq/L、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C) 131mg/dL、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C) 42mg/dL、トリグリセリド(TG) 110mg/dL その後、カンファレンスにおいて、ステント血栓症の原因が検討され、薬剤師に意見が求められた。薬剤師は服用中のクロピドグレル治療抵抗性の可能性を提起し、代替薬を提案した。 102-問304 クロピドグレルの治療抵抗性の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
クロピドグレルの代謝酵素の遺伝子多型
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102-問305 クロピドグレルの代替薬として、以下の薬剤のうち最も適切なのはどれか。1つ選べ。
プラスグレル
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97-問294-295 62歳男性。高血圧症。冠動脈疾患治療のため、2年前に経皮的冠動脈形成術を受け、薬物を服用していた。その後、症状悪化のため、開胸心臓手術の適応となり手術目的で入院した。 97-問294 以下の薬物のうち、手術前に出血予防のため休薬期間を要し、さらにCYP2C19遺伝子多型により体内動態が影響を受ける薬物はどれか。1つ選べ。
クロピドグレル硫酸塩
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97-問295 この患者(体重50kg)の手術時の血圧コントロールのために、ニトログリセリン注25mg/50mL瓶を輸液ポンプを用いて、4μg/㎏/分の速度で点滴静注する予定である。この注射剤1瓶で投与可能な最大時間として、最も近いのはどれか。1つ選べ。
120分
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98-254 70歳男性。経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋症)の患者に以下の薬剤が処方された。 (処方) クロピドグレル錠75mg 1回1錠(1日1回) 1日1回 朝食後 30日分 問254 薬剤師として処方医に情報提供すべき内容として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
クロピドグレルの用量調節には、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の測定が必要である。
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98-問182 57歳男性。5時間前に左前胸部痛が突然出現し、2時間程続いたので近医を受診した。急性心筋梗塞の疑いがあり、心電図上、心室性期外収縮の頻発を認めたため、緊急措置としてリドカイン塩酸塩の筋肉注射を受けた。 その後、救急病院に転送された。救急病院入院時の心電図検査で胸部誘導にST上昇が確認された。この患者の病態及び治療に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
心エコー図で左心室の動きに、異常は認めなかった。
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94-問184 70歳男性。1年前、交通事故により痙れん発作を起こすようになり、薬が処方され、発作は消失した。半年前より血圧が160/82 mmHg前後で、本態性高血圧症と診断され、降圧薬が処方された。現在、血圧は140/70 mmHgと安定している。最近、入れ歯があわなくなり歯科医を受診したところ、歯ぐきの腫れが認められたため、薬の副作用を疑い、かかりつけ薬局への相談を勧められた。 現在、服用中の薬物は、下記のとおりである。副作用の原因と考えられる薬物の正しいものの組合せはどれか。
脳外科よりフェニトイン, 内科よりニフェジピン
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100-問57 高度な徐脈を認める高血圧症患者(但し、他に合併症、臓器障害を有さない)に対して、使用すべきでない降圧薬はどれか。1つ選べ。
アテノロール
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104-問254-255 55歳男性。10年前に高血圧を指摘され、5年前からニフェジピン徐放錠を服用している。血圧は良好にコントロールされていたが、最近は軽い胸痛を感じることがあった。 1週間前、出勤で階段を上っているときに胸部激痛と背部痛が出現し、冷や汗と呼吸困難、意識障害も生じたため救急搬送された。冠動脈造影検査にて左前下行枝の高度狭窄が認められ、心筋梗塞と診断された。直ちにカテーテル治療により薬剤溶出ステントが留置された。 身体所見:体温 36.3℃、血圧 145/90mmHg、脈拍 75回/分、呼吸数 15回/分 現在、以下の処方薬による治療を受けている (処方1) クロピドグレル錠75mg 1回1錠(1日1錠) アスピリン腸溶錠100mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 7日分 (処方2) ニフェジピン徐放錠40mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 7日分 しかし、血圧コントロール不良のため、降圧薬の追加について医師より薬剤師に 相談があった。 105-254 追加が推奨される心筋梗塞後に用いられる薬物として適切なのはどれか。2つ選べ。 1 アムロジピンベシル酸塩 2 メトプロロール酒石酸塩 3 プラゾシン塩酸塩 4 エナラプリルマレイン酸塩 5 ヒドララジン塩酸塩 104-255 前問で推奨された薬物の1つ(薬物Aとする)を追加して治療を行っていたが、狭心症発作を起こした。そこでジルチアゼムが追加処方されたが、徐脈が起きたため、ジルチアゼムとの相互作用を疑い薬物Aを中止した。中止した薬物Aの作用として正しいのはどれか。1つ選べ。 1 ブラジキニン分解抑制 2 心筋L型Ca2+チャネル遮断 3 血管平滑筋アドレナリンα1受容体遮断 4 血管平滑筋可溶性グアニル酸シクラーゼ活性化 5 心筋アドレナリンβ1受容体遮断
105-254 2.4 105-255 5
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97-問298-299 72歳女性。胃潰瘍で通院中の消化器内科より、血圧150/68mmHgのため循環器内科の受診を勧められた。自覚症状は特にない。 【身体所見】 身長 162cm、体重 65kg、脈拍 75/分 整 【血液検査】 血中尿素窒素(BUN) 28mg/dL、血清クレアチニン(Scr) 1.0mg/dL、Na+ 136mEq/L、K+ 3.6mEq/L、Cl- 101mEq/L 97-問298 下記の記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
本態性高血圧と2次性高血圧の発症頻度はほぼ同じである。, 腎障害などの合併症を持つ患者は、臓器灌流圧を保つため、合併症のない患者ほど降圧しない。
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97-299 この患者は、循環器内科の受診後、以下の処方により治療中である。 (処方1) ニフェジピン徐放錠20mg 1回1錠(1日1錠) トリクロルメチアジド錠1mg 1回1錠(1日1錠) オメプラゾール腸溶錠20mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 14日分 (処方2) アルジオキサ錠100mg 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 14日分 服薬指導中に錠剤が喉につかえやすいとの訴えがあった。 上記の処方で、錠剤の粉砕が可能なものはどれか。2つ選べ。
トリクロルメチアジド錠1mg, アルジオキサ錠100mg
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102回 問250-251 72歳男性。腎実質性高血圧症で循環器内科を受診し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。 循環器内科 (処方1) ニホニジピン塩酸塩エタノール付加物錠20mg 1回1錠(1日1錠) イミダプリル塩酸塩錠5mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 28日分 お薬手帳で併用薬を確認したところ、他の医療機関(消化器内科)で処方された以下の薬を服用中であった。患者は消化器内科の薬について、循環器内科の医師に伝えていないとのことであった。薬剤師として処方医(循環器内科)に併用薬の情報提供と処方内容の確認が必要と考えた。 消化器内科 (処方2) ラニチジン錠75mg 1回1錠(1日2錠) 1日2回 朝食後、就寝前 28日分 (処方3) テルミサルタン錠40mg 1回1錠(1日1錠) 1日3回 朝食後 28日分 102-250 処方1、処方2及び処方3が併用投与された場合、生じる可能性が最も高い事象はどれか。1つ選べ。 1 イミダプリル塩酸塩とテルミサルタンの併用による血清カリウムの上昇 2 イミダプリル塩酸塩とテルミサルタンの併用による乳房腫脹 3 エホニジピン塩酸塩エタノール付加物とラニチジンの併用による血清カルシウムの低下 4 エホニジピン塩酸塩エタノール付加物とラニチジンの併用による振戦 5 エホニジピン塩酸塩エタノール付加物とテルミサルタンの併用による高血糖 102-問251 前問の「生じる可能性が最も高い事象」の発現機序として正しいのはどれか。1つ選べ。 1 L型Ca2+チャネル遮断 2 ドパミンD2受容体遮断 3 ヒスタミンH2受容体遮断 4 アルドステロン分泌抑制 5 インスリン分泌抑制
102-250 1 102-254 4
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101回 問272-273 58歳男性。本態性高血圧症及び狭心症に対して外来で薬物治療を受けていたが、急に症状が悪化したため入院となった。薬剤師が面談し、薬物の使用状況等について尋ねたところ、めまいや、一過性の意識障害などの症状が現れることが時々あったため、最近になって自己判断で服薬を止めていたことが判明した。 101-問272 この患者が服用していた薬物として最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。 1 アリスキレンフマル酸塩 2 エナラプリルマレイン酸塩 3 カンデサルタンシレキセチル 4 ニフェジピン 5 フロセミド 101-問273 服薬中止のきっかけとなった症状は、この患者が最近摂取し始めた食品あるいは一般用医薬品との相互作用に起因すると考えられた。摂取していた可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。 1 牛乳 2 鉄製剤 3 アルミニウムを含む制酸剤 4 グレープフルーツジュース 5 セントジョーンズワートを含む健康食品
101-272 4 101-273 4
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104-問270-271 60歳男性。高血圧の治療のため、内科から以下の薬剤が処方され服用していた。最近、薬剤の服用後にめまいやふらつきを感じることがあり薬局を訪れた。 (処方) ニソルジピン錠10mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 14日分 104-問270 薬剤師がこの患者に聞き取りを行ったところ、最近、夜にグレープフルーツジュースを飲むようになったとのことであった。薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。 1 今晩からグレープフルーツジュースの摂取を中止するように指導した。 2 明日からは、ニソルジピンの服用は中止するように指導した。 3 患者がグレープフルーツジュースを飲んでいることを医師に伝え、患者には受診するように指導した。 4 医師に、ベニジピン塩酸塩錠への変更を提案した。 104-問271 この患者におけるグレープフルーツジュース中の原因物質とニソルジピンの相互作用について、発現機序と考えられるのはどれか。1つ選べ。 1 小腸CYP3A4に対する競合阻害 2 小腸CYP3A4に対する共有結合による不可逆的阻害 3 肝臓CYP3A4に対する競合阻害 4 核内受容体を介した小腸CYP3A4の誘導 5 小腸P−糖タンパク質に対する競合阻害
104-270 1.3 104-271 2
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97-問248 67歳男性。災害時、救護所に本人のお薬手帳を持参し、医師に処方を求めた。お薬手帳を確認したところ、エナラプリルマレイン酸塩錠を服用していたことが判明した。救護所にはエナラプリルマレイン酸塩錠が置いていなかった。 エナラプリルマレイン酸塩錠の代替薬として、以下の在庫品目のうち、薬剤師が医師に提案する最も適切な薬剤はどれか。1つ選べ。
バルサルタン錠
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104-問314 58歳男性。健康診断で血圧が高いことを指摘されて近医を受診し、下記の薬剤が処方された。日常的に車を使用し、ほとんど運動の習慣はない。また、長年の喫煙習慣があり、塩辛いものを好む。服薬指導時に「特に気になる症状もないし、副作用が怖いので、薬は飲まないでおこうと思っている。」と薬剤師に話をしていた。BMIは32、診察室血圧は156/101mmHg、家庭血圧は152/96mmHgであった。 (処方) アムロジピン錠5mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 14日分 104-問314 この患者に対する服薬指導を行う際に、薬剤師が知っておくべきこととして正しいのはどれか。1つ選べ。
降圧目標は、年齢や合併症の有無に応じて決められる。
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104-252-253 79歳女性。この3年間、心不全(NYHA Ⅲ度)に対して同一の薬剤で薬物治療を行ってきた。この度、体動時の息切れがひどくなり、精査加療のために入院となった。検査の結果、体液貯留と浮腫の増悪が認められた。カンファレンスで薬物治療が再検討され、新たに1つの薬剤が追加となった。検討後の処方内容は以下のとおりである。 (処方) フロセミド錠40mg 1回2錠(1日2錠) スピロノラクトン錠25mg 1回2錠(1日2錠) トルバプタン錠15mg 1回1錠(1日1錠) ロサルタンK錠25mg 1回2錠(1日2錠) ワルファリンK錠1mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 7日分 カルベジロール錠2.5mg 1回1錠(1日2錠) 1日2回 朝夕食後 7日分 104-問252 追加された薬剤の投与開始日から、頻回に測定する必要性が最も高い検査値はどれか。1つ選べ。 1 血清ナトリウム濃度 2 血清カリウム濃度 3 血清クレアチニン値 4 血清アルブミン値 5 PT−INR値 104-問253 この患者の背景から新たに追加された薬物の作用機序を踏まえ、前問の検査値を測定する理由として適切なのはどれか。1つ選べ。 1 バソプレシンV2受容体を遮断することで、電解質の排泄を伴わない利尿効果が現れ、高ナトリウム血症を引き起こす可能性がある。 2 アルドステロン受容体を遮断することで、K+の排泄が抑制され、高カリウム血症を引き起こす可能性がある。 3 アンジオテンシンⅡAT1受容体を遮断することで、血清クレアチニン値の上昇を特徴とする腎機能障害を引き起こす可能性がある。 4 ヘンレ係蹄上行脚のNa+/K+/2Cl–共輸送系を阻害することで、血清アルブミン値の低下を特徴とするネフローゼ症候群を引き起こす可能性がある。 5 ビタミンKの作用に拮抗することで、プロトロンビン時間が延長し、出血のリスクが高まる可能性がある。
104-252 1 104-253 1
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75歳の女性。慢性心不全のため、循環器内科診療所に通院している。 本日、受診後に処方箋を持って来局した。 [処方箋] (処方1) 【般】アゼルニジピン錠8mg 1回1錠(1日1錠) 【般】ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg 1回1錠(1日1錠) 【般】アゾセミド錠30mg 1回1錠(1日1錠) 【般】ロスバスタチン錠5mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 28日分 (処方2) エンレスト錠50mg* 1回1錠(1日2錠) 1日2回 朝夕食後 28日分 *一般名:サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物 薬歴によると、前回まで処方されていたカンデサルタンシレキセチルが中止され、エンレスト(一般名:サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)が今回追加された。処方箋に記載された検査値は、推算糸球体濾過量(eGFR)40mL/分/1.73m2であった。 本患者にエンレストが投与されたときの薬物動態の特徴(血中濃度の変化)として、正しいのはどれか。1つ選べ。
バルサルタンの血中濃度よりもサクビトリラートの血中濃度が大きく上昇する。
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105-329 60歳男性。1ケ月前から息切れが出現し、病院を受診したところ、初めて以下の薬剤が処方された。その他に既往歴や常用薬はない。 (処方) エナラプリルマレイン酸塩錠2.5mg 1回1錠(1日1錠) ビソプロロールフマル酸塩錠0.625mg 1回1錠(1日1錠) アゾセミド錠60mg 1回1錠(1日1錠) ジゴキシン錠0.125mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 14日分 薬局に処方箋を持参した際に、患者が日常生活で注意すべき点を薬剤師に尋ねた。以下のうち、この疾患の増悪を早期に発見する上で、薬剤師が患者に伝えるべきセルフモニタリングの観点として適切なのはどれか。2つ選べ。
体重の急な増加, 安静時脈拍数の増加
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105-338 59歳女性。以下の処方薬と検査値の記載された処方箋を薬局に持参した。この患者は約1年間、同一の処方内容で外来治療を受けており、前回までの検査値は基準値内を推移していたが、今回の検査で異常が認められた。 (処方) エプレレノン錠50mg 1回1錠(1日1錠) リナグリプチン錠5mg 1回1錠(1日1錠) ピタバスタチンカルシウム錠2mg 1回1錠(1日1錠) カルベジロール錠2.5mg 1回2錠(1日2錠) ペリンドプリルエルブミン錠2mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 60日分 今回の検査値:Hb 12.4g/dL、Plt 23.0×104/μL、Na 140mEq/L、Cl 100mEq/L、K 5.8mEq/L、血清クレアチニン値 0.78mg/dL、AST 22IU/L、ALT 20IU/L、HbA1c 5.2%(NGSP値)、LDL-C 105mg/dL、TG(トリグリセリド) 115mg/dL 今回の検査値の異常と関連性が高く、疑義照会すべき優先順位の高い医薬品はどれか。2つ選べ。
エプレレノン錠, ペリンドプリルエルブミン錠