低用量のドパミンは、アドレナリンα1受容体刺激作用により末梢動脈を収縮させ、血圧を上昇させる。

ドブタミンは、アドレナリンβ1受容体刺激作用によりアデニル酸シクラーゼを活性化し、心収縮力を増強する。

ミルリノンは、サブタイプ非選択的なホスホジエステラーゼ阻害作用により、心筋細胞内のcAMP量を増加させ、心収縮力を増強する。

ブクラデシンは、アデニル酸シクラーゼを直接活性化することにより心筋細胞内のcAMP量を増加させ、心収縮力を増強する。

コルホルシンダロパートは、細胞膜を透過し、細胞内でcAMPに変化して作用を発揮する。

エナラプリルは、アンジオテンシン変換酵素を阻害することにより、心筋リモデリングを抑制する。

カンデサルタンは、ブラジキニンの分解を抑制し、心臓の後負荷を減少させる。

カルベジロールは、アドレナリンβ受容体遮断作用を介して慢性心不全患者の生命予後を改善する。

ピモベンダンは、トロポニンCのCa2+感受性を増大させ、心収縮力を増強する。

ジゴキシンは、Na+/K+-ATPaseを阻害することにより、心筋細胞内のCa2+量を増加させ、心収縮力を増強する。

カルペリチドは、可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化することにより血管平滑筋細胞内のcGMP量を増加させ、心臓の後負荷を減少させる。

プロカインアミドはNa+チャネルとK+チャネルを遮断し、心室筋の活動電位持続時間を延長する。

ジソピラミドは、Na+チャネル遮断作用に加えて抗コリン作用を有しているため、副作用として口渇や排尿困難を引き起こすことがある。

リドカインはNa+チャネル遮断作用を有しているが、不応期が短いために心室筋の電位依存性Na+チャネルへの結合が弱く、心室性不整脈に対する効果は弱い。

メキシレチンは、Na+チャネルを遮断し、心室筋の活動電位持続時間を短縮する。

ピルシカイニドは、Na+チャネルを遮断し、心室筋の活動電位持続時間を延長する。

Na+チャネル遮断作用(膜安定化作用)をもたないアドレナリンβ受容体遮断薬は、抗不整脈作用を示さない。

アミオダロンは、K+チャネルを遮断し、心電図のQT間隔を延長する。

ニフェカラントは、K+チャネルを遮断し、心室筋の活動電位持続時間を延長する。

ベラパミルは、電位依存性L型Ca2+チャネルを遮断することにより、発作性上室性頻拍を抑制する。

ベプリジルは、心筋のアドレナリンβ受容体遮断作用とCa2+チャネル遮断作用を併せもつ。

アトロピンは、アセチルコリンM3受容体を遮断することにより、徐脈性不整脈を改善する。

ニトログリセリンは、アデニル酸シクラーゼを活性化することで心臓の前負荷を軽減する。

カルベジロールは、アドレナリンβ受容体を遮断することで心筋の酸素消費量を減少させ、労作性狭心症の発作を予防する。

ニフェジピンは、通常用量において心筋および血管平滑筋のCa2+チャネルを選択的に遮断し、心臓の後負荷を軽減する。

ジルチアゼムは、心筋のCa2+チャネルを遮断することで心機能を低下させ、冠動脈攣縮を予防する。

ジピリダモールは、アデノシンの赤血球への取り込みを促進することで冠血流量を増加させる。

ベプリジルは、Ca2+チャネルの遮断と、K+チャネル活性化により冠動脈拡張作用および心拍数減少作用を示す。

ニコランジルは、ATP感受性K+チャネルの開口とNO遊離を介して冠動脈を拡張させる。

シルデナフィルは、可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化することで血管を拡張させる。

アムロジピンは、Ca2+チャネルを遮断することで細動脈を拡張させ、血圧を低下させる。

アリスキレンは、アンジオテンシンⅠの生成を抑制することで血圧を低下させる。

エナラプリルは、アンジオテンシン変換酵素を阻害することでアンジオテンシンⅡおよびブラジキニンの産生を抑制する。

アジルサルタンは、アンジオテンシンⅡAT1受容体を遮断することでアルドステロンの分泌を促進し、利尿作用を示す。

サクビトリルバルサルタンは、ネプリライシンおよびアンジオテンシン変換酵素を阻害することで血圧を低下させる。

ビソプロロールは、アドレナリンβ受容体を遮断することで腎臓の傍糸球体細胞からのレニン分泌を促進し、血圧を低下させる。

ラベタロールは、アドレナリンα1、β受容体を遮断し、心拍出量の低下と血管の拡張により血圧を低下させる。

プラゾシンは、アドレナリンα1受容体を遮断することで血管を拡張させる。

メチルドパは、中枢のアドレナリンα2受容体を遮断することで交感神経活動を低下させ、血圧を低下させる。