問題一覧
1
◎炎症の定義は?
外傷性あるいは内因性の傷害性刺激に対する生体の防御反応
2
腫瘍の定義は?
本来の生物学的性格を変え、自律的かつ非可逆的に過剰増殖する細胞集団
3
梗塞とはなにか
終動脈あるいは機能的終動脈が閉塞することによってその抹消領域が壊死に陥ること
4
塞栓症とはなにか
血管内で作られた物質あるいは血管外から入り込んだ物質が遊離物質となり、抹消部位で閉塞すること
5
虚血とは?
組織に動脈血が減少すること
6
うっ血とは?
組織に静脈血がうっ滞すること
7
充血とは?
組織に動脈血が増加
8
うっ血と充血の違い
動脈血が多いか、静脈血が多いか
9
血栓症とは?
血管あるいは心臓内で血液が凝固すること
10
萎縮とは?
正常に発育した組織・臓がその容積を減ずること
11
変性とは?
通常身体に存在しない物質が沈着(出現) あるいは、通常身体に存在する物質でも、異常な部位または異常量が沈着(出現)すること
12
変性の種類をあげよ 〇〇変性 ↑〇〇だけ答えて〜!
タンパク質、脂肪、石灰、糖原、結晶体、色素
13
壊死とは?
身体内の細胞・臓の部分的な死
14
アポトーシスとは?
プログラムされた細胞死
15
◎水腫の発生機序は?
血漿膠質浸透圧の低下、毛細血管内圧の亢進、血管壁の透過性の亢進、リンパ管の閉塞または狭窄、ナトリウムの過剰
16
◎肉芽組織の関与する病変をあげよ
創傷治療、異物の処理、組織欠損の補充炎症
17
◎異物の処理について説明せよ
肉芽組織を伴うものと伴わないものがある 伴うものは器質化と被皮で伴わないものは吸収、貪食、融解である
18
化生とは
ある分化した組織が他の分化した組織に置き換わること
19
肥大とは
組織、臓器がその容積を増すこと
20
増生とは
1つ1つの細胞の大きさは変わらないが数が増えること
21
一次治癒について
一次治癒するためには、創面が密着していることかつ、感染がないことが必要。完全治癒ともいう。
22
二次治癒とは
最初に血餅ができ、肉芽細胞ができ、上皮が増殖し血管細胞に乏しい結合組織となり瘢痕が残る
23
◎悪性腫瘍の転移形式を5つ
リンパ行性転移、血行性転移、播種性転移
24
◎◎良性上皮性腫瘍の組織型
乳頭腫、腺腫
25
良性非上皮性腫瘍の組織型
脂肪腫、骨腫、軟骨腫、神経鞘腫
26
傍側循環とは
門脈循環が機能しなくなったときに使われる循環経路のこと
27
◎炎症の5大徴候
発赤、腫脹、熱感、疼痛、機能障害
28
化膿性炎とは
好中球の浸潤を主体とする炎症
29
化膿性炎の分類
蜂窩織炎、膿瘍、蓄膿
30
膿瘍とは
白血球限局性の化膿性炎
31
蜂窩織炎とは
好中球がびまん性に広がっている状態
32
蓄膿とは何か
生体に本来ある腔に好中球が貯留した状態
33
◎日和見感染とは
抵抗力が弱まったため普通は病原性を示さない菌による感染が起こること
34
細胞性免疫とは
細胞が媒介する免疫反応のこと
35
液性免疫とは
液性抗体すなわち免疫グロブリンによって行われる免疫反応のこと
36
自己性免疫疾患とは
自己免疫を引き金として発生する疾患のこと
37
肉芽腫性炎症(特異性炎)とは何か
梅毒、結核、ハンセン病などに感染し、特異的な結節をつくること
38
ショックとは
全身性の末梢障害のことで、心原性ショック、敗血症性ショック、出血性ショック、アナフィラキシーショックがある
39
ファローの4徴とは
心室中隔欠損、肺動脈欠損、大動脈騎乗、右心肥大のこと
40
狭心症について
胸骨部に起こる一過性の締めつけられるような疼痛発作を主徴とする症候群
41
虚血性心疾患について
冠不全により心筋が酸素不足に陥ったため起こる心疾患の総称。狭心症と心筋梗塞に大きく分けられる
42
心筋梗塞の好発部位
左心室
43
解離性大動脈瘤について
血管の裂けた部分が膨らみ、こぶのようになった状態のこと
44
肺血栓症について
エコノミークラス症候群のこと。 筋ポンプが働かず、膝に血栓が形成された状態から筋ポンプが働き始め血栓が移動した時に起こる
45
◎肺気腫について
肺胞壁が破壊され、息を吐き出しにくくなる換気障害で閉塞性換気障害の1つ。
46
◎結核の組織学的特徴
乾酪壊死巣に類上皮細胞やラングハンス型巨細胞がくっついている
47
◎肺原発の悪性腫瘍の組織型
腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌、大細胞癌
48
アスベストに関連する腫瘍は何か
悪性中皮腫
49
◎気胸とは
肺に穴があき、空気を吸い込みにくくなる換気障害。拘束性換気障害の1つ。
50
◎中皮腫について
胸膜、腹膜、心臓などの膜をおおっている中皮にできる腫瘍でアスベストが関与している
51
口腔内悪性腫瘍の発生頻度が最も高い部位はどこか。また組織型は?
舌、扁平上皮
52
流行性耳下腺炎について
ムンプスウイルスによる急性感染症のこと
53
シェーグレン症候群について
涙腺および唾液腺の分泌障害を主症状とする外分泌腺の慢性炎症性疾患のこと。
54
食道がんの組織型
扁平上皮癌、腺癌
55
◎クローン病について
炎症性腸疾患の一つで、口から肛門の全てに発生する疾患。 回腸、盲腸、上行結腸に多い。
56
◎潰瘍性大腸炎について
炎症性腸疾患の一つで、直腸から発生し逆行性に連続する潰瘍
57
大腸がんについて
大腸は円柱上皮に覆われている為大腸に発生するがんの大部分は腺癌である
58
◎ポイツ・ジェガースポリープについて
ポリープの一つで手のひら、口唇にメラニンが沈着するポリポーシスのこと
59
◎肝硬変症とは
慢性的な肝疾患により、細胞の破壊が繰り返され再生が追いつかない線維が合成され、瘢痕化する。瘢痕化により肝臓は硬くなり、機能が低下する。
60
ウイルス性肝炎について
A型、B型、C型がある。A型は経口感染、B、C型は血液感染、性感染である。A型は治癒するが、B、C型は慢性化し、肝硬変症から肝がんになる
61
膵炎について
アルコール過剰摂取や胆石症が原因の急性膵炎とアルコール長期摂取が原因の慢性膵炎がある
62
◎バセドウ病(グレーブス病)について
甲状腺機能亢進症の代表的疾患で20〜30代の女性に多い
63
メルセブルクの三徴候
甲状腺の腫大、眼球の突出。心悸亢進
64
クレチン病について
先天的な甲状腺ホルモンの合成障害が新生児・小児期に起こると精神・知能・身体の発育に重大な障害をきたすこと
65
橋本病について
甲状腺をおかす自己免疫性炎症性疾患で甲状腺自己抗体が検出されている
66
甲状腺がんについて
甲状腺がんは女性に多く組織学的に乳頭癌、濾胞癌、低分化癌、未分化癌に分けられる
67
1型糖尿病について
膵臓のランゲルハンス島におけるインスリンを産生するβ細胞が破壊されて減少し十分なインスリンが産生されないため高血糖が生じているもののこと
68
Ⅱ型糖尿病について
インスリンの分泌ができなかったり、インスリンに対する反応性が低下していたりするために高血糖をきたしている状態のこと
69
クッシング症候群について
副腎皮質からの糖質コルチコイドが過剰に分泌されることにより起こる疾患
70
アルドステロン症について
電解質コルチコイドが過剰に分泌されることにより、高ナトリウム血症、低カリウム血症、代謝性アルカローシスとなる疾患
71
◎ネフローゼ症候群について
タンパク尿、低タンパク血症、浮腫、高脂血症が連鎖を起こす疾患
72
糸球体腎炎について
溶連菌の感染後、溶連菌に対する抗体が産生し溶連菌と抗体の免疫複合体となり、糸球体に沈着するⅢ型アレルギーの急性糸球体腎炎がある。 また、IgA腎症と膜性腎症を含む慢性糸球体腎炎がある
73
糖尿病性腎症について
糖尿病性細血管症による糸球体の障害により引き起こされ症状が進むと腎不全となり透析療法が必要となる場合もある
74
膀胱癌について
膀胱粘膜に発生する癌腫。血尿、排尿障害、疼痛を起こす
75
停留睾丸について
精巣が陰嚢内に降下していない状態であり、無処理で思春期にいたった場合は不妊症になる
76
前立腺肥大について
前立腺肥大の種類は腺性肥大、間質性肥大、両者の肥大に分けられる
77
前立腺がんについて
高齢者に多い癌。50歳以降になると加齢とともに罹患率が上昇する。 組織型は大部分が腺癌で、前立腺の外側に多発性の結節を形成することが多い
78
◎子宮の悪性腫瘍について
子宮がんがあり、そこから子宮頸がんと体がんに分けられる
79
◎子宮頸がんについて
3−40代に多く、原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)である 。組織型は扁平上皮癌が多い。
80
子宮筋腫について
良性腫瘍であり、平滑筋腫である。重い貧血が症状として見られる
81
クルーケンベルク腫瘍とは
胃がんや大腸がんなど消化管からの卵巣への癌転移のこと。 しばしば両側の卵巣へ転移し、線維化に伴って大きな腫瘍を形成する
82
乳腺症について
マストパチーとも呼ばれ限局性の腫瘤である。また非腫瘍性である
83
乳がんについて
悪性腫瘍で境界が不明瞭である。 乳房を4分割したとき、腋窩付近の発生率が高い。
84
パジェット病について
乳房に発生する乳房パジェット病とそれ以外に発症する乳房外パジェット病および骨パジェット病がある
85
高回転型骨粗鬆症とは
骨吸収が増えることによって起こる骨粗鬆症のこと
86
多発性骨髄腫の特徴
形質細胞が腫瘍性に増殖して多発する疾患のこと
87
好中球、好酸球、好塩基球の働き
好中球:炎症にあたって血管から組織内に遊走し強い貪食・殺菌能をもつ 好酸球:弱い食作用を持ち、アレルギー疾患や寄生虫感染の際に血中に増加する 好塩基球:顆粒内にはヘパリン・ヒスタミンを含む
88
成人T細胞白血病・リンパ腫について
ヒト細胞白血病ウイルスⅠ型感染により引き起こされるT細胞の白血病
89
血友病の欠損凝固因子は
血友病Aは第rⅢ因子、血友病Bは第ⅠX因子
90
急性骨髄性白血病について
白血病の1種 骨髄の骨髄系造血細胞が癌化し、そのため正常な造血作用が抑制された病態
91
フィラデルフィア染色体
顆粒球、赤芽球、巨核球において22番目の染色体長腕の一部が9番染色体へ転座していること
92
白血病裂孔とは
急性白血病において末梢血に見られる白血球の形態が好中球と骨髄芽球のみで中間段階の骨髄球や後骨髄球がみられない現象
93
慢性骨髄性白血病とは
造血幹細胞が不可逆性、慢性的に増殖して骨髄性の白血球系細胞が各段階で増加する白血病
94
ホジキン病について
腫瘍、悪性リンパ腫の1種 臨床的には弛張熱、好酸球増加、全身リンパ節の腫大などがみられる
95
骨肉腫について
悪性非上皮性のもので骨芽細胞が腫瘍化することにより起こる 若年者に好発する
96
軟骨肉腫について
軟骨芽細胞が腫瘍化することによって起こる 高齢者に好発する
97
◎パーキンソン病の症状
無動、振戦、筋強剛、姿勢保持障害、睡眠障害、自律神経症状、精神症状
98
◎アルツハイマー病とは
不可逆的な進行性の脳疾患で記憶や思考能力がゆっくりと障害され 最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気
99
消化管の潰瘍とびらんの違いについて
潰瘍は粘膜および深部構造に欠損を生じた状態のことで びらんは粘膜のみの欠損のこと
100
早期胃がんの5型について
隆起型のⅠ型 表面隆起型のⅡa型 表面平坦型のⅡb型 表面陥凹型のⅡc型 陥凹型のⅢ型