問題一覧
1
配偶者の死後、食生活に不安を感じている 60歳の男性に、特定保健指導を行うことになった。アセスメント項目と質問内容の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
食態度 生活の中での食事の優先度
2
離乳食教室を企画する場合の、目標とその内容の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
学習目標 ――― 成長・発達に応じた離乳食を調理できるようになる。
3
低栄養傾向の高齢者に、月1回、計6回コースの低栄養予防教室を実施した。教室の総費用は12万円であった。教室終了後の目標BMIの達成者は、30名中20名であった。目標達成のための教室の費用効果である。 正しいのはどれか。1つ選べ。
6000円
4
小学5年生児童を対象に、食品ロスの低減を目的とした栄養教育プログラムとして、夏休みに「台所のゴミ調べ」の宿題を実施し、評価を行った。総括的評価に含まれる要素である。正しいのはどれか。2つ選べ。
夏休み前後の食品ロスに対する意識の変化, 夏休み前後の給食残食量の変化
5
妊娠初期の妊婦に対する栄養カウンセリングの初回面接である。行動変容の準備性を確認する管理栄養士の発言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
食事調査の結果をご覧になって、どう思われましたか。
6
小学生の野菜嫌いを改善するための取組を行うことになり、プリシード・プロシードモデルに基づくアセスメントを行った。準備要因のアセスメント項目として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
野菜に興味を示す児童の割合
7
高校の水泳部監督から、部員全員の体組成を毎年モニタリングしているが、体格がよくならないと相談され、部員の体作りを目的とする栄養教育に初めて取り組むことになった。栄養教育の評価デザインとして、実現可能性と精度から、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
水泳部員全員に栄養教育プログラムを実施し、教育前後の体組成の変化量を、前年同期間の部員全員の変化量と比較する。
8
栄養カウンセリング中の肥満症患者の発言である。行動変容への動機づけの高まりを示す発言として、最も適切なのはどれか。1 つ選べ。
やはり、甘いものを控えた方が体重は減りますよね。
9
児童の野菜摂取に関する行動の記述である。 オペラント条件づけに当てはまるものとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
野菜を食べたら先生に褒められたので、次も食べた。, 野菜を食べたがおいしくなかったので、食べなくなった。
10
医師から禁酒を指示された肝臓病の患者である。「1週間は禁酒しましたが、寝つきが悪いと感じ再び飲むようになってしまいました」と話す。行動変容技法のうち、認知再構成を意図した管理栄養士の支援である。正しいのはどれか。2つ選べ。
「1週間も禁酒できたのですね」と褒める。, 飲まなくても眠れた日があったことを、思い出させる。
11
肥満の小学生の保護者を対象に行った、間食を減らすための対処法の支援と行動変容技法の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
ソフトドリンクの買い置きをしない ーーーーー 刺激統制法 よう助言した。
12
新入社員研修において、急性アルコール中毒に関する教育を担当することになった。 ヘレスビリーフモデルの 「罹患性の認知」に基づいた支援である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
アルコールパッチテストの結果を、個別に返却し説明する。
13
K 保育園で、 4 歳児に対する野菜摂取量の増加を目的とした食育を行った。計画的行動理論における行動のコントロール感を高める働きかけである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
5 歳児クラスの野菜嫌いだった子が、野菜を食べられるようになった例を話す。
14
「週3日休肝日にする」という行動目標を、1か月継続している男性への管理栄養士の支援である。トランスセオレティカルモデルに基づいた支援として正しいのはどれか。1つ選べ。
家に、アルコール飲料を置かないことを勧める。
15
高校運動部の生徒に対する食生活改善のための支援と、社会的認知理論の構成要素の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
生徒の家族に、弁当の改善を提案する。――――相互決定主義
16
A市において「肥満者が増加している」という公衆栄養プログラムの改善課題が抽出された。プリシード・プロシードモデルに基づいた、この課題の準備(前提)要因である。正しいのはどれか。1つ選べ。
自分の適正体重を知らない。
17
イノベーション普及理論によれば、イノベーションの普及には、相対的優位性、適合性、わかりやすさ(複雑性)、試行可能性、可観測性の5つの条件が関係する。管理栄養士が新たに作成した離乳食メニュー集を、速やかに普及させるために、相対的優位性を活用した内容である。正しいのはどれか。1つ選べ。
これまでの離乳食よりも、経済的に作れることをアピールする。
18
宅配弁当会社に勤務する管理栄養士が、ソーシャルマーケティングの考え方を活用して、利用者への栄養教育用パンフレットを作成することになった。事前に調査を行い、利用者全体の状況を把握した。次に行うこととして、最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
利用者の特性別に栄養教育のニーズを把握し、利用者を細分化する(セグメンテーション)。
19
妊婦を対象とした栄養・食生活支援の取組と、生態学的モデルのレベルの組合せである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
自治体の食育推進計画に、妊婦の栄養対策の実施と目標値を含めた。―――――――――― 政策レベル
20
保育所での食育推進計画の策定にあたり、園児の保護者に対し、プリシード・プロシードモデルに基づいたアセスメントを実施した。アセスメント内容とその項目の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
幼児食について相談できる人の有無――強化要因
21
減量中の中年女性への栄養教育である。間食を減らすことへの自己効力感を高める技法である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
間食の頻度と量を記録してもらい、間食を減らせた日を確認し合う。
22
37歳、男性。妻と子ども2人の4人家族。仕事が忙しく、帰宅はほぼ毎日夜11時過ぎ。朝はぎりぎりまで寝ていて、妻が子どもの分と一緒に朝食を準備しているが、欠食。家族と一緒に食事をする頻度は週末1回程度。子どもと接する時間があまりとれず、さびしく思っている。また、この10年間、体重が増加傾向にあり、現在BMI 24.8kg/m2となり、気にしている。 会社の健康診断時に、管理栄養士が、「朝食欠食」をどう思っているかたずねたところ、「忙しくてすぐには無理だが、近いうちに改善したい」と答えたので、熟考期(関心期)にあることがわかった。 26-197 トランスセオレティカルモデル(行動変容段階モデル)に基づく、「朝食を食べること」の意思決定バランスに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
朝食を食べるには、働き方を工夫して、帰宅時間を少し早くしようと思う。
23
37歳、男性。妻と子ども2人の4人家族。仕事が忙しく、帰宅はほぼ毎日夜11時過ぎ。朝はぎりぎりまで寝ていて、妻が子どもの分と一緒に朝食を準備しているが、欠食。家族と一緒に食事をする頻度は週末1回程度。子どもと接する時間があまりとれず、さびしく思っている。また、この10年間、体重が増加傾向にあり、現在BMI 24.8kg/m2となり、気にしている。 会社の健康診断時に、管理栄養士が、「朝食欠食」をどう思っているかたずねたところ、「忙しくてすぐには無理だが、近いうちに改善したい」と答えたので、熟考期(関心期)にあることがわかった。 その後、朝食を食べるようになった男性の行動変容を継続するために行う支援と、その技法や方法に関する組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
朝食を食べられない日があっても、翌日また頑張ろうと思えば良いと話す —- 認知再構成
24
減量を目的とした支援内容である。ナッジの考え方を活用した支援として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
ご飯茶碗を小さくすることを勧める。
25
経済的な困難のために、「子どもに十分な食事を食べさせてあげられない」と悲観している親への栄養カウンセリングにおける、共感的理解を示す記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
「子どもに十分に食べさせてあげられないことが辛いのですね」と返す。, 親が言葉を詰まらせたときに、うなずきながら「ゆっくりで良いですよ」と言う。
26
特定健康診査の結果、動機付け支援の対象となった勤労男性に対する初回面接である。面接を始めたところ、「会社に言われたから来た」と言い、口数は少ない。面接の進め方として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
閉ざされた質問を取り入れて、発言を促す。
27
「減量のために間食を控えたいと思っていますが、介護によるストレスのせいか、なかなかやめられません。でも、なんとか間食をやめたいんです。」と話す肥満の中年女性への栄養カウンセリングである。クライアントの訴えたい内容を受け止めて、受容的態度を示す管理栄養士の発言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
なんとか間食を控えて減量したいと、思っていらっしゃるのですね。
28
営業職の男性に対する栄養カウンセリングである。動機づけ面接のチェンジトークに該当する男性の発言として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
忙しい中でも、できることを考えてみると良いのですよね。
29
妊娠をきっかけに、食生活を改善しようと考えているが、飲酒だけはやめられない妊婦に対する、動機づけ面接におけるチェンジトークを促すための質問である。誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
どうしてお酒をやめられないのですか。
30
朝食をたべることの重要性は理解しているが,欠食の多い女子大学生を対象とした栄養教育において,自己効力感(セルフエフィカシー)を高めて,朝食を食べるようにするための支援に関する記述である.誤っているのはどれか.
朝食を食べることの栄養学的意義を説明する。
31
全国健康保険協会(協会けんぽ)の K 県支部に勤務し、中小企業の特定保健指導を担当している管理栄養士である。 被保険者 A さん、55 歳、男性。昨年の特定健康診査で腹囲とトリグリセリドが基準を超え、動機づけ支援の対象となり、特定保健指導を受けた。半年後の評価時には 行動目標が達成され、体重と腹囲の減少がみられた。 今年の特定健康診査結果は、身長 170 cm、体重 70 kg、BMI 24.2 kg/m2、腹囲88 cm、トリグリセリド 165 mg/dL。飲酒歴有、喫煙無、服薬治療無で、再び動機づけ支援の対象となった。 特定保健指導の初回面接における、管理栄養士の発言である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
今年の健診結果について、どのように思われますか。
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初回面接の話し合いで、週 2 日休肝日をつくる、腹八分にする、今より 10 分多く歩く、という 3 つの行動目標を決めた。半年後の評価では、身体活動の目標は実 行できていたが、「食事とお酒は仕事上の付き合いが多く、今の立場では無理」と訴えた。体重は変化していなかった。A さんへの助言である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
歩くことは続けて、来年も健診を必ず受けてください。