問題一覧
1
生態系の状態決定因子を5つ書きなさい
気候・生物・地形・地質・時間
2
ケッペンの気候分類で日本にある気候は2つある。その2つを書きなさい。
温帯 亜寒帯
3
ケッペンの気候分類は日本に対応していない部分があるため、日本に合わせて吉良が開発した指数を何と言うか。
暖かさの指数
4
WI15~45の亜寒帯の、本州の亜高山帯で優占する樹種を挙げなさい。
シラビソ・オオシラビソ
5
WI45~85の冷温帯で優占する樹種を挙げなさい。
ブナ、(カエデ属・ミズナラ)
6
WI85~180の暖温帯で優占する樹種を挙げなさい。
シイ属・カシ類・タブノキ・イスノキ
7
この写真はどんな森林ですか?
亜寒帯の常緑針葉樹林、亜高山帯の常緑針葉樹林、オオシラビソ林など
8
この写真はどんな森林ですか?
冷温帯の落葉広葉樹林、ブナ林、夏緑樹林、山地帯の落葉広葉樹林など
9
古生代にあったパンゲア超大陸は、中生代には北半球の〇〇〇〇〇大陸と南半球の〇〇〇〇〇大陸に分かれた。〇〇〇〇〇に入る言葉をそれぞれ答えなさい。
ローレシア、ゴンドワナ
10
屋久島と奄美大島の間にある、生物地理学上重要な線を何線と言いますか?
渡瀬線
11
日本列島では、ヨーロッパやアメリカと異なり、多くの植物が LGM を生き残ることができました。その理由を説明しなさい。
日本列島は大陸氷河に覆われていなかった 大陸より地形が複雑で植物は寒さからの逃避が可能であった 南北に走る山脈が多いので、植物の南北移動が妨げられなかった
12
図のピンク色の凡例はなんですか?
ツンドラ
13
上の図のオレンジ色の凡例はなんですか?
暖温帯照葉樹林
14
最終氷期最盛期には、海水面が今より下がっていたため、海岸線は現在と異なっていました。どのように異なっていたか説明しなさい。
屋久島 と種子島は九州南部と陸続き 朝鮮半島と九州を隔てる対馬海峡は狭い 本州と北海道を隔てる津軽海峡は狭い
15
縄文海進期は現在と比較して気温はどうだったのか答えなさい。
2~3℃高かった
16
LGM から完新世にかけての気候変動で絶滅した種を挙げなさい。
トミザワトウヒ、コウシントウヒ、グイマツ(日本で絶滅)
17
LGM から完新世にかけての気候変動で日本で希少になった樹種を挙げなさい。
ヤツガタケトウヒ、ヒメバラモミ、シコクシラベ、ケショウヤナギ、アカエゾマツなど
18
温暖化によって影響を受けやすいのはどんな種ですか?
分布範囲の限られている種、極地方・高山に分布する種
19
撹乱「生態系,群集,個体群の〇〇を破壊し,〇〇・ 〇〇の獲得可能量あるいは〇〇的環境を改変する,時間的にやや不連続なあらゆるできごと」〇〇に当てはまる言葉を以下から選びなさい。
構造、資源、基質、物理
20
次の()に入る言葉を答えなさい ・撹乱は,森林の維持や( )の森林の成立に重要な役割をもつ ・撹乱は,森林の生物( )の維持や安定性に大きく影響する
次代、多様性
21
風倒撹乱などで林冠層に形成される空間(穴)を何と言いますか?
ギャップ
22
幹折れと根返りでは、どちらが修復にかかる時間が長いでしょう?
根返り
23
マスムーブメントにはどんな撹乱があるかひとつ挙げなさい。
表層崩壊、深層崩壊、地滑り、土石流
24
森林火災が自然発火によって起きやすい地域をひとつ挙げなさい。
熱帯雨林の周囲・大陸の内陸部にある半乾燥地の森林(サバンナや熱帯落葉樹林),北米西部の温帯針葉樹林 ,北欧, シベリア, アラスカ,カナダの亜寒帯針葉樹林
25
生物的な撹乱の例をひとつ挙げなさい。
動物による摂食 ・病虫害・シカの食害
26
人為撹乱の例をひとつ挙げなさい。
森林伐採・草原の刈り払い・火入れ・焼畑・林床の落ち葉拾き・農地の耕運・樹木の剪定・埋め立て・ダム建設による湖沼化
27
撹乱体制を評価する3つの視点を答えなさい。
サイズ・強度・頻度
28
「撹乱体制と樹木の〇〇〇特性によって森林構造が決定する」〇〇〇に入る言葉を答えなさい。
生活史
29
C-S-Rモデルの3つの型のうち、湿地など過湿な立地で生育する植物はどの型でしょうか。
ストレス耐性型
30
C-S-Rモデルの3つの型のうち、川沿いのように、洪水によって流される中州など氾濫原に生育する植物はどの型でしょうか。
撹乱依存型
31
C-S-Rモデルの3つの型のうち、あまり草刈りされない草地に生育する高茎草本はどの型でしょうか。
競争型
32
表面侵食と土石流のうち、撹乱サイズが大きく、再来間隔が長いのはどちらでしょう?
土石流
33
人工林施業において、伐区面積・伐期齢・更新法は、それぞれ、撹乱体制の〇〇〇・〇〇〇・〇〇〇に対応する。〇に入るのに適したものを選びなさい。
撹乱サイズ・再来間隔・撹乱強度
34
一次遷移と二次遷移では、どちらが進行が速いでしょう?
二次遷移
35
海岸や岩塊地など特殊な立地(地形・地質)条件での遷移の結果たどり着く植生を何というか。
土地的極相
36
成立年代の異なる立地を相互比較して遷移系列を推定する手法を何と言うか?
クロノシーケンス
37
日本の温帯、亜高山帯の一次遷移の遷移初期の種が含まれる科を選びなさい。
タデ科
38
二次遷移の初期に定着する種を選びなさい。
アカメガシワ
39
種子散布量が多いのは、遷移初期種と遷移後期種のどちらですか?
遷移初期種
40
遷移が進行して林内の光条件が悪化し、耐陰性のある樹種しか生育できなくなることで、種の置き換わりが進行する、というモデルは〇〇モデルである。〇〇に入る言葉を答えなさい。
耐性
41
光が強いほど、光合成速度が上がるのは、遷移初期種と遷移後期種のどちらですか?
遷移初期種
42
遷移初期に有利な窒素固定植物の例を挙げなさい。
ハンノキ属 ,ワセオバナ
43
①に入る言葉を答えなさい。
共生細菌
44
森林生態系は人間活動により地球規模の富栄養化が進行している。この原因として大きいのは〇〇〇〇の生産である。〇に入る言葉を答えなさい。
化学肥料
45
このような森林の樹木の配置を示した図を何と言うか
樹冠投影図
46
上の図の②に入る言葉を答えなさい。
窒素固定
47
ある地点に点をみつけた場合,その周辺では別の点 をみつける確率が高い分布は次のうちどれか
集中分布
48
分布パターンを見分ける方法のうち、区画法ではなく距離法のものを選びなさい
Ripley の K 関数, ペア相関関数
49
空間スケールを変えても集中度指数が変化しないのはどの分布か
ランダム分布
50
森林の中での樹木の水平分布は、個体全体では〇〇分布であるが、種ごとにみると〇〇分布である。〇に入る言葉を書きなさい。
ランダム、集中
51
遺伝子型の水平構造を考える場合によく使われる指数を次の中から選びなさい
Moran's I
52
ある地域における事象が、周辺の他の地域における事象の影響を受けて相互作用が発生する場合に〇〇〇〇〇相関があるという。〇に入る言葉を答えなさい。
空間的自己
53
森林生態系は、発達した〇〇構造を持つことが特徴である。多くの生物は、樹木が作りだす〇〇構造を住み場所として利用することにより、高い生物多様性が支えられている。〇に入る言葉を答えなさい。
空間
54
一般的な階層構造をもつ森林では、上から順番に、高木層、〇〇〇層、〇〇層、草本層、コケ層となっている。〇に入る言葉を答えなさい。
亜高木、低木
55
針広混交林には、複雑な垂直構造が発達する。日本の針広混交林は、どこにあるどんな樹種が生育する森林か。ひとつ例を挙げなさい。
北海道亜寒帯(トドマツ・エゾマツ・落葉広葉樹)本州の亜高山帯(シラビソ・オオシラビソ・落葉広葉樹)太平洋側温帯(モミ・ツガ・広葉樹)屋久島山地(スギ・常緑広葉樹)
56
北米西海岸の温帯針葉樹林の原生林が、世界でもっとも垂直構造が発達する森林である理由を述べよ。
生育段階や最大樹高,耐陰性の異なる様々な樹木が生育するため
57
一定面積の森林に含まれる葉面積を土地面積で割った、光環境の指標を何と言うか。
葉面積指数、LAI
58
葉面積指数の値は、常緑樹林と落葉樹林ではふつうどちらで大きいですか?
常緑樹林
59
葉面積指数の値は、針葉樹林と広葉樹林ではふつうどちらが大きいですか?
針葉樹林
60
森林で多くの樹種が共存できるのは、それぞれの樹種が、光エネルギーの資源軸上で、異なる時間・空間的〇〇〇を占めるためである。〇〇〇に入る言葉を答えなさい。
ニッチ
61
人工林の生態系機能や生物多様性を増大させることを目的として、強度の〇〇を行うことで林冠構造を複雑にし 造林木以外の樹種が下層や林床に生育できるようにする施業が提案されている。〇〇に入る言葉を答えなさい。
間伐
62
樹木の種子が、風や動物などの媒体によって一度散布された後、他の媒体によってさらに散布されることを何と言いますか。
二次散布
63
発芽に適した場所,発芽に必要な土壌水分や温度が整っている場所を何と言いますか。
セーフサイト
64
風散布の種子を持つ樹木の例を挙げなさい。
マツ科,カエデ属,ヤナギ科フタバガキ科など
65
個体数の変化速度は、単位時間あたりの、B個体数とI個体数を足して、D個体数とE個体数を引いたもので表される。B,IとD,Eに入る言葉を次から選びなさい。
出生,移入と死亡,移出
66
樹木の生活史特性の特徴は、固着生活すること、寿命が〇いこと、成長の〇〇性、〇回繁殖型などがあげられる。〇に入る言葉を答えなさい。
長、可塑、多
67
出生してから全個体が死亡するまで同齢集団を追跡して作成するのは〇〇生命表、ある時刻での個体数を成育段階ごとに明らかにしその構成から個体群動態を推定するのは〇〇生命表である。〇に入る言葉を書きなさい。
動的、静的
68
樹木のサイズ構造には、L字型、逆J字型、釣鐘型、J型、複数のピーク型などがある。この図のサイズ構造はこれらのうちどれか選びなさい。
L字型
69
図はカラスザンショウの齢構成を表している。これから読み取れることを説明しなさい。
17~27 年と 70~74 年の不連続な2つのピークが認められる。カラスザンショウは成育のために強い光が必要で、台風のあとの撹乱によってできたギャップで更新したと考えられる。
70
この表は、ニカラグアの熱帯雨林におけるVochysia ferrugineaについて調べた生育段階間の推移行列から算出した各要素の弾力性である。最も大きい値は0.358であることから、期間増加率に対する貢献度が最も大きいのは、どの生育段階の個体がどうなることであると考えられるか。説明しなさい。
幹直径10cm以上の個体がその生育段階のまま生き続けること
71
推移行列モデルを拡張した、異なる生育地を組み込んだモデルから、サブ個体群間は〇〇〇〇を通して結びついていることがわかった。〇〇〇〇に入る言葉を答えなさい。
種子散布
72
種子散布モデルで、新規加入個体の散布源として重要な生育地は、トチノキの場合〇〇で、サワグルミの場合〇〇である。〇に入る言葉が順番になっているものを選びなさい。
斜面、氾濫原
73
地域全体の種多様性を〇多様性、場所間の種組成の違いを〇多様性、ある場所での種多様性を〇多様性という。〇に入る言葉が順番になっているものを選びなさい。
γ、β、α
74
群集集合を説明する仮説が2つある。種間で資源要求性のような生理生態特性が異なることを使って説明するものを何と言うか。
ニッチ理論
75
群集集合を説明するもうひとつの仮説で、群集を構成するすべての個体を同等とみなし,群集動態を個体の確率的な枯死と加入によって記述するモデルを何と言うか。
中立理論
76
中立理論は、生物の死亡, 出生, 〇〇,〇〇を基本パラメータとする。〇〇に入る言葉を順番に書きなさい(〇の数は関係ないです)。
加入・ 移入 と 新たな種の分化
77
中立理論では、種分化による子孫種の供給と,生態的浮動による絶滅のバランスから、〇多様性が説明できる。〇に入る言葉を次から選びなさい。
γ
78
「機能的に類似した種の拡散共進化仮説」とは、種の生態的特性は同等になる方向に進化したと考える。これを〇〇〇収斂という。〇に入る言葉を答えなさい。
ニッチ
79
中立理論は、〇〇条件の不均一性、自然〇〇の影響、種の〇〇関係なども考慮され、群集集合パターンの成り立ちを分析できるようになってきている。〇に入る言葉を順番に答えなさい。
環境、撹乱、系統
80
採食のための空間と居住空間が一致しない動物を〇〇〇〇型という。〇に入る言葉を答えなさい。
食住分離
81
類縁関係の遠い多くの植物を採食する動物を〇〇性という。〇に入る言葉を答えなさい。
広食
82
フェノロジーをずらすことによって食害を避ける逃避の方法を何と言いますか。
フェノロジカルエスケープ
83
被食に対する物理的防御には3種類あります。トゲ、葉や種皮を堅くする、のほかのもうひとつは何でしょう。
トリコーム
84
被食防御物質としてアルカロイドを含む植物を挙げなさい。
トリカブト、バイケイソウなど
85
花外蜜腺は何のためにあるか、説明しなさい。
食植生の動物を撃退してくれるアリを呼ぶため
86
防御にエネルギーを投資すると、繁殖や成長に用いられるエネルギーは減少する。このように一方を大きくすると他方が必然的に小さくなることを何と言いますか。
トレードオフ
87
大発生することが知られている葉食性昆虫を挙げなさい
ブナアオシャチホコ、マイマイガ、マツカレハ、カラマツハラアカハバチなど
88
花に穴を開けるなどして、花蜜のみを奪って受粉に関与しない動物を何と呼びますか。
盗蜜者
89
土壌1kgあたりの正の電荷保持量
カチオン交換能
90
土壌の三相組成
液層、気相、固相
91
栄養繁殖により親個体から生産された植物体を○○、親個体とそれから生産されたラメット全体の集まりを○○という
ラメット、ジェネット
92
一つの個体が次世代に残す繁殖可能な子の数、1生涯で残した繁殖可能な子の数
適応度、生涯繁殖成功度
93
マスティングは捕食者による食害を回避するために進化したという説
捕食回避仮説
94
ギャップ攪乱体制は○○率、○○率、○○により評価される
ギャップ形成率、林冠閉鎖率、回転時間
95
種子バンクを形成してる埋土種子は○○機構を持つので、ギャップができると休眠が解除され発芽する
ギャップ探知
96
根返りの後にできる凸状地を○○、凹状地を○○という。
マウンド、ピット
97
ギャップ形成木の枯損タイプは○○、○○、○○の3つに分けられる
立枯れ、幹折れ、根返り