理学療法学(第8，9章)
第55〜59回
問題数94
No.1
55a-27「歯を磨くまねをしてください」という口頭命令ではうまくできないが、自発的には歯磨きができる状態はどれか。
No.2
55p-29 遂行機能障害の診断に用いる検査はどれか。
No.3
55p-33 Brunnstrom 法ステージの検査において、ステージと可能な随意運動の組合せで正しいのはどれか。
No.4
56a−36 失語症の型と症状の組合せで正しいのはどれか。
No.5
56p-19 74歳の女性。6か月前に左被殻出血を発症して、軽度の右片麻痺を呈している。
くしを歯ブラシのように使おうとしたり、スプーンの柄に食物を乗せようとする行動がみられた。
この患者の症状はどれか。
No.6
56p−33 脳血管障害の片麻痺について正しいのはどれか。
No.7
56a−6 78歳の男性。脳梗塞。左顔面神経麻および右片麻痺を呈する。頭部 MRIの拡散強調
像を示す。
梗塞巣として考えられるのはどれか。
No.8
57a-23運動に関する中枢神経について正しいのはどれか。
No.9
57a−40 脳卒中後のPusher 現象について誤っているのはどれか。
No.10
58a−3 82歳の女性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなった。頭部 MRIのFLAIR 像を示す。
画像所見で考えられるのはどれか。
No.11
58a−7 両眼を強く閉眼するよう指示したところ、左側の兎眼が認められた。
同じ脳神経の障害で生じる症状はどれか。
No.12
58a-27 感覚神経のみの脳神経はどれか。2つ選べ。
No.13
58p-33 上肢・下肢のBrunnstrom 法ステージとテスト動作の組合せで正しいのはどれか。
No.14
59a−3 65歳の男性。入浴中、軽度の意識障害および左片麻が突然出現したため救急車で搬送された。救急外来到着時の頭部単純CTを示す。考えられるのはどれか。
No.15
次の文により、59p-4、5の問いに答えよ。
51歳の女性。突然の意識障害で急性期病院に搬入された。意識レベルはJCS II -200。血圧182/102mmHg。心拍数721分。項部硬直は陽性。発症時の頭部CTを示す。
59p-4 この患者で疑う疾患はどれか。
No.16
59p−5 その後、急性期病院で2週間の保存的治療を受け、回復期リハビリテーション病院に転院した。転院後、徐々に自発性低下、行動異常および頻回な転倒を認めた。転院してから約2週後の頭部CTを示す。
考えられる他の特徴的な症状はどれか。
No.17
59p-33 Brunnstrom 法ステージIVの判定基準で正しいのはどれか。
No.18
59p-34 脳卒中片麻痺患者の足関節を底屈位から背屈位に他動的に動かし、最終域に若干の抵抗感を感じた。
MAS (modifed Ashworth scale）における筋緊張のレベルはどれか。
No.19
55a−6 脳卒中機能評価法(SIAS)の麻痺側運動機能テストの様子を図に示す。
関節拘縮がない場合、3つのテストの合計点はどれか。
No.20
55a-12 66歳の女性。左中大脳動脈領域のアテローム血栓性脳梗塞で Broca失語と重度の右片麻痺を認める。
理学療法実施の際、コミュニケーションに対する配慮で正しいのはどれか。
No.21
55p−8 検査用紙を図に示す。
1から 25までの数字を1から順にできるだけ速く線を引いてつなぐのに要する時間を測定する検査はどれか。
No.22
55p−9 70歳の男性。脳梗塞による右片麻。
Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、下肢Ⅳ。座
位にて、肘関節伸展位で肩関節 90°屈曲運動を指示したところ、屈曲共同運動パターンがみられた。
この患者で促通すべき筋はどれか。
No.23
56a−27 発症後1か月の脳卒中片麻痺患者。
2か月後に予定されている退院時の歩行能力の目標を設定するための情報として、優先度が最も低いと考えられるのはどれか。
No.24
56p−2 72歳の女性。心原性脳梗塞。入院時、血圧145/78 mmHg、心拍数102/分、GCS E4V5M6、Brunnstrom 法ステージ左上肢Ⅱ、左下肢Ⅱ、左上下肢筋緊張低下。入院時のMRI
を示す。
翌日に理学療法を行う場合、離床練習を中止すべき所見はどれか。
No.25
57a-42 急性期の肩手症候群への理学療法として正しいのはどれか。
No.26
57p-17 64歳の女性。右利き。脳梗塞。約1か月前に左大脳に発症。現在は聴覚理解に問題はないが、発語は非流暢かつ緩徐である。話す言葉の量は少なく、発語の際には多大な努力を要している。四肢の麻痺はみられない。この患者への対応として正しいのはどれか。
No.27
57p-19 72歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。座位姿勢と机上での検査結果を図に示す。理学療法として誤っているのはどれか。
No.28
57p-42 脳卒中片麻痺の理学療法で正しいのはどれか。
No.29
58p-15 58歳の男性。脳卒中による左片麻痺。Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅳ、手指IⅢ、下肢Ⅳ。麻痺側の位置検査を行う際の患者への指示で適切なのはどれか。
No.30
59a-18 74歳の女性。脳梗塞による左片麻。発症後3か月。平行棒内立位保持練習では重心が左側に偏り、平行棒に骨盤が寄りかかるような姿勢を呈する。
この症状を改善するための理学療法で正しいのはどれか。
No.31
59p-24軽度の片麻痺者が車椅子から床へ移乗する手順で誤っているのはどれか。
No.32
55p-44 急性期脳血管障害に対して、積極的に離床を行ってもよいのはどの場合か。
No.33
59p−17 85歳の男性。急性発症2日目の脳梗塞に対して、積極的に離床を行ってもよいのはどの場合か。2つ選べ。
No.34
55p-20 75歳の男性。脳挫傷。飲酒しトイレで倒れていた。頭部CTを示す。明らかな運動麻痺はなく、反復唾液嚥下テスト ＜RSST＞は5回／30秒である。改訂水飲みテスト＜MWST＞や食物テストでは嚥下後の呼吸は良好でむせもない。義歯を使用すれば咀嚼可能であるが、実際の食事場面では自分で食物を口に運ほうとしない。
この患者の摂食感下で障害されているのはどれか。
No.35
58p−36 高次脳機能障害と症候の組合せで正しいのはどれか。
No.36
59a−9 50歳の男性。高所から転落し脳挫傷と診断された。入院直後から他者への配慮をく言動が多くみられた。家族によると、受傷前は几帳面で温厚な人物であったが、受傷後は著しく自己中心的で粗暴な言動が増え、このままでは同居は難しいとの訴えがあった。
この患者に用いる検査で最も優先度が高いのはどれか。
No.37
55a−15 75歳の女性。Parkinson 病。Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅣ。歩行時に小刻み歩行、突進現象、すくみ足が出現する。
歩行練習として適切なのはどれか。
No.38
55a−34 中脳（水平断）を図に示す。
Parkinson 病の病変部位はどれか。
No.39
56a−9 75歳の女性。16年前に左上肢の安静時振戦が出現し、その後左下肢にも認められ動作緩慢となった。近医脳神経内科を受診し
Parkinson 病と診断されL-dopaの内服治療が開始された。開始当初はL-dopaの効果を認めたが、パーキンソニズムの増悪に伴い徐々にL-dopaを増量された。最近L-dopa
服用後30分程度で突然動けなくなり、1日の中で突然の無動を何度も繰り返すという。
この現象はどれか。
No.40
57a-20 75歳の男性。3年前に Parkinson 病を発症。
Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢ。3
か月前からトイレ前で小刻み歩行を生じるほか、歩行や立ち座りが不安定となり、屋内移動で妻の介助が必要となった。現在、妻とマンションで2人暮らしである。
自宅の住環境整備で適切でないのはどれか。
No.41
58a-15 67歳の男性。Parkinson 病。発症後5年経過。Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢ。四肢に中等度の筋強剛を認めるが、筋力や関節可動域に明らかな問題はない。歩行場面では、開始後しばらくして小刻み歩行で小走りとなり、会話しながらだとそれが顕著となる。腰掛けるために椅子に近づくと、すくみ足がみられる。
この患者の歩行障害への対応で適切なのはどれか。
No.42
58p−14 68歳の男性。5年前に Parkinson 病と診断された。現在、両手に安静時振戦、両側上下肢に中等度の筋強剛を認める。「最近、歩いているときに足が出にくく、バランスを崩して転びそうになることが増えてきた」との訴えがある。日常生活は自立しているが、屋外歩行時には転倒への不安があるため外出を控えている。
この患者のHoehn & Yahrの重症度分類ステージはどれか。
No.43
59a-34 Parkinson 病で正しいのはどれか。
No.44
59a-43 Parkinson 病の治療で適切でないのはどれか。
No.45
55a-16 60歳の女性。脊髄小脳変性症。四肢体幹の運動失調で座位保持が困難であったが、2週間の座位保持練習を行い、端座位は上肢で支持しなくても保持できるようになった。今後行うバランス能力改善の運動療法として最も適切なのはどれか。
No.46
55p-12 62歳の女性。約半年前から歩行中にふらつき、しゃべりにくいことに気付いていたが、最近これらの症状が悪化してきた。その他、四肢協調運動障害、頭部CT で小脳および脳幹縮を指摘されている。
この症例の評価指標として適切でないのはどれか。
No.47
55p−34 多系統萎縮症に含まれるのはどれか。2つ選ベ。
No.48
57a-34 脊髄小脳変性症で正しいのはどれか。2つ選べ。
No.49
56p-12 運動失調が認められる患者に対し、体幹回旋筋の同時収縮による座位姿勢安定性向上を目的として、図に示す運動を行った。この運動はどれか。
No.50
56p-34 脊髄性運動失調症でみられるのはどれか。
No.51
57p-14 60歳の男性。7年前から歩行時にふらつきを自覚し、6年前から話し方が単調で途切れ途切れとなり膀胱直腸障害と起立性低血圧を認めた。四肢の固縮や振戦が徐々に進行し、2年前から車椅子で移動するようになった。最近、声が小さくなり呼吸困難感を訴えるようになった。頭部 MRIのFLAIR 画像で水
平断（A）及び矢状断（B）を示す。
この疾患で合併する可能性が高いのはどれ
か。
No.52
58a−32 脊髄小脳変性症の運動失調を評価するのはどれか。
No.53
58p−10 67歳の男性。両下肢に脊髄後索性運動失調がみられる。座位で図のように床に記された複数の足形に対し、目で確認しながら自身の足を移動するよう指示した。
この運動はどれか。
No.54
58p−44 脊髄小脳変性症患者の四つ這いでのバランス練習で最も難易度が高いのはどれか。
No.55
59p−23 運動制街における内部モデル形成で重要な役割をもつ中枢神経系はどれか。
No.56
55a-35筋萎縮性側索硬化症で下位運動ニューロン障害の徴候はどれか。
No.57
59a-35 筋性側索硬化症で正しいのはどれか。
No.58
59p-12 58歳の男性。半年前から両手の筋萎縮に気付き、最近しゃべりにくさを自覚するようになった。体重は半年で70kgから60kgに減少。MMT は両上肢の近位筋が2、遠位筋が4、両下肢が4。四肢の腱反射は亢進。舌の萎縮が認められるが明らかな嚥下障害はない。肺機能検査で％肺活量は 95%。動脈血ガス分析はPa02:90 Torr、PaCO2:40 Torr であった。
現時点で最も適切な対応はどれか。
No.59
55a−18 32歳の女性。2週前に上気道炎を発症し、5日前から四肢末端の異常感覚を自覚した。その後、徐々に四肢の脱力を認めた。Guillain-Barte 症候群と診断され、直ちにγ-グロブリン大量静注療法を開始した。入院時の四肢筋力はMMTで段階4であったが、入院2日後には顔面筋麻と構音・嚥下障害が出現し、翌日には痰が多く呼吸困難が出現したため、気管挿管され人工呼吸器管理となった。
四肢筋力は近位筋で段階 1、その他は段階2～3に低下している。
現時点で優先される治療はどれか。
No.60
56p-35 Guillain-Barre 症候群について正しいのはどれか。
No.61
次の文により 57p-6、7の問いに答えよ。
28歳の男性。2週前に Guillain-Barre 症候群と診断された。γグロブリン大量静注療法を実施され、症状の進行は停止した。本日実施した右上肢の運動神経伝導検査の結果を表に示す。
57p−6 最も障害されていると考えられる運動はど
れか。
No.62
次の文により 57p-6、7の問いに答えよ。
28歳の男性。2週前に Guillain-Barre 症候群と診断された。！グロブリン大量静注療法を実施され、症状の進行は停止した。本日実施した右上肢の運動神経伝導検査の結果を表に示す。
57p-7 現時点で最も導入を検討すべき装具はどれか。
No.63
58a-45 Guillain-Barre 症候群の治療で正しいのはどれか。
No.64
59p−14 42歳の男性。2週前に感冒症状が出現。3日前から両下肢のしびれと脱力を自覚し、症状が進行したため精査入院。握力は両側5kg未満。MMTは上肢3、下肢2。四肢の深部腱反射は消失し病的反射は認めない。表在感覚は両側下腿以下で重度に低下し異常感覚を伴う。神経伝導検査で両側正中神経および両側腓骨神経の活動電位の振幅の著明な減少を認める。
最も考えられるのはどれか。
No.65
55a−17 55歳の女性。8年前に多発性硬化症と診断され、再発や寛解を繰り返し、2回の入院歴がある。現在は症状が落ち着いており、訪問理学療法で屋外歩行練習が実施されている。その際、理学療法士は運動強度を軽度から中等度とし、かつ、外気温の高い時間帯を避けて実施するなどに留意している。
この理由として関係するのはどれか。
No.66
57p-8 47歳の女性。多発性硬化症。 30歳で発症し、寛解と増悪を繰り返した後、完全寛解していた。1週前に視力低下と小脳症状が出現し、入院となった。視神経と右小脳半球に脱髄を認める。過回内テストで図のような動きが観察された。
この患者にみられる所見はとどれか。
No.67
59p-39 寛解期にある多発性硬化症に対する理学療法の禁忌はどれか
No.68
55a-46 多発性筋の回復初期における理学療法で正しいのはどれか。
No.69
55p-35ミオパチーの原因となるのはどれか。
No.70
55a−9 74歳の男性。肺尖部がんによる腕神経叢への直接浸潤により環指・小指～前腕中央・内側にかけて痛覚過敏を訴えている。
腕神経業への浸潤部位はどれか。
No.71
55a-39神経筋再教育で正しいのはどれか。
No.72
55p−25 腱反射が亢進する疾患はどれか。
No.73
55p−36 成人期に発症するポリオ後症候群の Halsteadらの診断基準にないのはどれか。
No.74
56a−17 52歳の女性。起床時の頭痛と嘔気を主訴に脳神経外科を受診した。頭部造影 MRI T1強調像を示す。
頭蓋内腫瘍摘出術が予定されており、術前より理学療法が依頼された。
神経症候として認める可能性が最も低いのはどれか。
No.75
56a-24感覚機能について正しいのはどれか。
No.76
56a−34 病巣と症状の組合せで正しいのはどれか。
No.77
56a-40 Wallenberg 症候群に関連する摂食嚥下障害はどれか。
No.78
56p−5 56歳の男性。頭痛と複視を自覚し脳神経内科を受診した。頭部 MRIで右脳幹部に腫瘍性病変を指摘された。対座法で観察した眼球運動を図に示す。
障害されている脳神経はどれか。
No.79
56p-23 随意運動について正しいのはどれか。
No.80
56p−25 CRPS (複合性局所疼痛症候群）のtype Iに認められずtype IIに認められるのはどれか。
No.81
56p-43 発症初期から易転倒性がみられるのはどれか。
No.82
56p-44 症候とその説明の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
No.83
57a-27 律動的な不随意運動はどれか。
No.84
57a-43 ポストポリオ症候群で正しいのはどれか。
No.85
57p-23 Gowersを生じやすい疾患はどれか。
No.86
57p-44 重症筋無力症で正しいのはどれか。
No.87
58a-14 42歳の女性。3か月前に手足がしびれるようになり、1か月前から手足の脱力を自覚した。神経内科を受診し慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーと診断され、ステロイド療法が開始された。
筋電図検査所見として正しいのはどれか。
No.88
58a-29 錐体路徴候はどれか。
No.89
次の文により、58p-6、7の問いに答えよ。
75歳の男性。一人暮らし。歩行時のふらつきを主訴に来院した。以前から食事が不規則で、5日前から食事を摂らなくなった。上肢に明らかな異常はないが、下肢筋力はMMT4 レベルで、下肢遠位優位のしびれ感がある。膝蓋腱反射は亢進しているが、アキレス腱反射は低下し、Babinski 反射は陽性だった。
眼振は認めない。血清ビタミンB12の低下を認めた。
重心動揺検査結果を示す。
58p−6 可能性が高い疾患はどれか。
No.90
次の文により、58p-6、7の問いに答えよ。
75歳の男性。一人暮らし。歩行時のふらつきを主訴に来院した。以前から食事が不規則で、5日前から食事を摂らなくなった。上肢に明らかな異常はないが、下肢筋力はMMT4 レベルで、下肢遠位優位のしびれ感がある。膝蓋腱反射は亢進しているが、アキレス腱反射は低下し、Babinski 反射は陽性だった。
眼振は認めない。血清ビタミンB12の低下を認めた。
重心動揺検査結果を示す。
58p−7 この患者の左右へのバランス障害に対する踵の補正で適切なのはどれか。
No.91
58p−17 44歳の女性。3年前に全身型重症筋無力症と診断され、拡大胸腺摘出術を受けた。現在ステロイド内服治療を継続し、定期的に，γグロブリン大量静注療法を受けている。
この患者の理学療法で正しいのはどれか。
No.92
59p-30 脳神経と働きの組合せで正しいのはどれか。
No.93
59a−44 重症筋無力症患者のQMG score（Quantitative
Myasthenia Gravis score)に含まれる評価はどれか。2つ選べ。
No.94
59a−44 脊髄小脳変性症で正しいのはどれか。2つ選べ。