問題一覧
1
電気回路の電気的な故障は断線、短絡に代表され、 どちらも電気の流れが変わり、負荷が作動しな くなったり、短絡では、短絡箇所により回路や配線が焼損する場合がある。
×
2
電気回路の点検は、正常作動時の電圧と、 故障発生時の電圧との比較で原因箇所の絞り込みを行う ため、正常作動時の電圧を推理することが重要である。
◯
3
電気回路の点検を行う場合は、配線図や回路図上で離れている回路でも、実車の配線では隣の配線 であったり、または逆の場合もあるので、配線図集などを活用し判断することも必要である。
◯
4
電気回路の点検で、電圧の測定結果が推理と異なった場合には、 異なった箇所とその前の測定結果 と推理が一致している箇所との間に原因があり、配線図集を活用する事で原因箇所の絞り込みがで きる。
◯
5
電圧計は、負荷に対して並列接続、 直列接続どちらでも電圧を指示するため、 点検内容によって使 い分けることで診断が容易になる。
◯
6
電圧計で負荷の電源側とグランド側を測定したとき、電源側が電源電圧を指示し、グランド側は電 圧を指示しなかったため、 正常と判断した。
×
7
電圧点検で、 断線が発生している電源側を測定したとき、 電圧計が電圧を指示する理由は、電圧計 により電気回路が成り立ち、電圧計を経由して電流が流れるためである。
◯
8
電圧点検で、グランドを基準に測定したとき、スイッチが負荷の電源側にある場合とグランド側に ある場合では、スイッチをONしたとき、 負荷とスイッチ間に発生する電圧は同じである。
×
9
電圧計が電圧を指示する条件は、 電圧計のプローブ両端に電圧差が発生するように接続する事が必 要である。
◯
10
点検時、 やむをえずターミナルの脱着を行う場合は、 カプラによってターミナルをロックしている ランスの仕組みが違うため、 構造を確認してランスを正確に起こすことが必要である。
◯
11
アナログテスタは、使用するときの姿勢が定められているが、 特に表示のないものはどんな姿勢で 使用してもよい。
×
12
アナログテスタの電圧計の内部抵抗は、測定レンジがどこに選択されていても常に一定である。
×
13
アナログテスタには、指針の静止状態のスケール調整があり、指針がスケールの基準と合っていな いと、電圧、電流、抵抗の測定すべてに影響する。
◯
14
アナログテスタで測定値を正確に読むためには、目盛板と視線の位置に注意する必要がある。
◯
15
アナログテスタ(電子式を除く) の内蔵電池が消耗してくると、抵抗レンジの0オーム調整ができ なくなると同時に、 電圧および電流レンジに誤差が発生する。
×
16
交流100Vの100Vは、実効値といい、 直流電圧の100Vと同じ仕事量であることをあらわしている。
◯
17
デジタルテスタの実効値の表示方法には2タイプあり、 「平均値整流実効値校正方式」は、測定す る交流が正弦波であることを前提にするため、正弦波以外では誤差が大きくなる。
◯
18
デジタルテスタで交流電圧、電流を測定するときは、測定する交流の周波数を考慮しないと信頼で きる測定ができない。
◯
19
デジタルテスタの確度は測定した値の正確さを表しており、 表示した値に対してフルスケールでの 精度 (リーディング確度) と、表示最小桁の数値に対する精度(デジット確度) で求められる。
×
20
デジタルテスタの読みとりで、 最小桁の数値が静止しないので、数値の振れ幅の中間の値を測定値 とした。
×
21
断線の故障は、 断線が発生している場所で電圧計が( ? )とは異なる電圧を示す場所にある。
正常時
22
この電圧は電源側より順次グランド側に測定していくと電圧の( 2 )から( 3 )に変わる箇所により断線場所の発見ができる。
2.有り 3.無し
23
電圧を測定した時は、ヒューズとスイッチ間で電圧がなくなればこの間に (1)があり、スイッチをONにしてスイッチと負荷間で電圧がなくなればこの間に断線がある。又、負荷のグランド側に(2)が発生していれば負荷とグランド間に断線があり、 この症状の回路構成は図-(3)である。
1.断線 2.電圧 3.2
24
電圧を測定した時、 ヒューズと負荷間で電圧がなくなればこの間に(1)があり、 スイッチをONにして負荷とスイッチ間で電圧がなくなればこの間に断線がある。 又、 スイッチをONにしても電圧が(2)したままであれば断線はスイッチとグランド間にありこの場合はスイッチのグランド側にも電圧が(3)する。 この症状の回路構成は図(4)である。 電圧 無し 発生 有り 2 正常時 断線 1
断線, 発生, 発生, 1
25
短絡の故障は、 短絡が発生している(1)により発生する症状が異なりこれらの症状は、ヒューズ、スイッチ、負荷を基準に発生する (2)を推理した時、短絡の発生場所も推理できる。 スイッチ グランド ON OFF 症状 場所 負荷
場所, 症状
26
症状として、スイッチのOFF と(1)に関係なくヒューズが溶断する場合の短絡場所はヒューズと(2)間にあり、スイッチがONされた時ヒューズが溶断すれば短絡場所はスイッチと負荷間で発生している。この症状は図-(3)の回路構成で発生する症状である。 2 スイッチ ON 1 症状 負荷 場所 グランド OFF
ON, スイッチ, 2
27
症状として、スイッチのOFF と(1)に関係なくヒューズが溶断する場合の短絡場所はヒューズと(2)間にあり、ヒューズが溶断しないでスイッチの(3)とONに関係なく負荷が作動している場合は、負荷と(4)間で短絡している。 この症状は図(5)の回路構成で発生する。 2 スイッチ ON 1 症状 負荷 場所 グランド OFF
ON, 負荷, OFF, スイッチ, 1
28
故障回路の電圧測定を行った時、 断線故障では電圧が有り、無しと変化した箇所に原因がある。
◯
29
電圧点検でハーネスの断線を点検するときは、その回路を作動条件にして、電圧の有り無しにより判断を行い断線箇所を絞り込むと良い。
◯
30
短絡の点検を行なう場合の電圧計の接続は、点検する回路に電圧計を直列に入れて行なう点検方法がある。
◯
31
短絡箇所の点検でヒューズが溶断している場合は、ヒューズホルダ部の両端に負荷になるものを接続して回路に流れる電流を制限すると共に、 接続した負荷の状態を判断しながら点検を行なう方法がある。
◯
32
短絡故障で、電源側短絡はヒューズを交換しても、交換したヒューズが溶断し装置が機能しない。
◯
33
短絡故障で、回路短絡はヒューズを交換した後、 装置が作動した時に溶断する場合と、ヒューズが 溶断しないで作動を続ける2つの症状がある。
◯
34
短絡故障で、装置短絡はヒューズを交換しても、交換したヒューズが溶断するか、ヒューズが溶断しない場合は装置が誤作動をする場合がある。
◯
35
短絡故障では、溶断したヒューズの代わりに電流計を接続して点検が可能である。
×
36
装置短絡で、装置の中に設けられたスイッチがONした時にヒューズが溶断すれば、短絡箇所はONされたスイッチより電源側にある。
×
37
目視でヒューズの溶断状態を確認することで、短絡により溶断したものか、電流が規格いっぱいで使用されたものか推理可能である。
◯
38
回路図を基に、 エアコンディショナ作動時(ラジエータ ファンコンデンサファン ACコンプレッサクラッチ作動時)の正常作動時に発生する各カプラ端子1~10の電圧を推理して、電圧の有り、無しを記入せよ ①132カプラ2端子 ②202カプラ1端子 ③202カプラ2端子 ④203カプラ1端子 ⑤203カプラ2端子
無し, 無し, 有り, 無し, 有り
39
回路図を基に、 エアコンディショナ作動時(ラジエータ ファンコンデンサファン ACコンプレッサクラッチ作動時)の正常作動時に発生する各カプラ端子1~10の電圧を推理して、電圧の有り、無しを記入せよ ①207カプラ1端子 ②221カプラ1端子 ③221カプラ2端子 ④110カプラ6端子 ⑤449カプラ18端子
有り, 有り, 有り, 無し, 無し
40
ヘルス チェックは、 HDSを接続した車両のすべてのECUから、 すべてのDTC を読み出すことが出来る。
×
41
DTCを表示したとき呼び出すことの出来るフリーズデータとは、故障が発生したときの車両状態を記録したデータを言う。
×
42
データリストのカスタムリスト機能のうち、 折線グラフは時間による変化を比較することに適している。
◯
43
スナップ ショットは、診断に必要な作動値を記録することができ、 トリガタイプ、記録時間、トリガポイントの3項目について選択することができる。
◯
44
ECUリセットは、 HDSが接続されている車両システムのECUのDTCのフリーズデータと学習値が消去される。
◯
45
インスペクションとは、条件が合わないと動かないアクチュエータをHDSにより強制的に作動するものである。
◯
46
ドライブレコーダは、車両にHIM単体で接続しデータの記録を可能とした機能で、データの表示はパソコンに接続して表示できる。
◯
47
ドライブレコーダの設定で、 トリガとしては、手動とDTC (テンポラリDTCを含む) の2項目がある。
×
48
オンボードスナップショットとは、 トリガとなる条件の検知時の直前 8~15秒のデータが保存され表示できる機能で、 トリガの条件は、 DTCとエンジンストールがある。
◯
49
オンボードスナップショットのデータはECU内に記録されているため、 HDSにてDTCを消去しても同時に消去されない。
×
50
コンピュータは中央処理装置のCPU、 記憶装置のROMとRAM 演算する時間を決めるクロック ジェネレータ、外部との情報の受け渡しを行う I/O (入出力装置) 等で構成されている。
◯
51
コンピュータのCPUとROM RAM I/Oはデジタル信号で結ばれており、クロック ジェネレータはCPUが作動するための基準信号を作っている。
×
52
自動車の電子制御システムに使用されているコンピュータは、 使用するシステム毎の専用であり、制御を行うためのソフト (プログラム) も専用である。
◯
53
センサからの情報は電気信号としてECU内のコンピュータに入力され、アクチュエータを駆動するために利用される。
◯
54
センサは物体の変化、 機械機構の作動などを検出することができ、この変化、 作動状態を電気信号に変えて検出を行う。
◯
55
リニア信号のセンサは、変化量を検出するために可変抵抗式、差動トランス、光半導体等を使用して、刻々と変化する状況を常に電圧の連続変化に置き換えて出力する。
◯
56
リニア信号のセンサは、 検出するものの変化の過程が有る無しの2点で検出でき、機械機構の変化量や圧力、光、振動の増減等を検出するときに利用される。
×
57
周波数信号のセンサで回転数検出タイプは、パルスを連続的に発生させ、パルスの数を数える方法により回転数の検知が行え、エンジン回転数や車速等の検出に利用される。
◯
58
周波数信号のセンサは、パルスの数、パルスの幅及び高さの変化が情報として利用されているが、パルスの間隔は利用されていない。
×
59
論理信号のセンサは状態の有る、 無しの2点を検出するために、電圧のHi、Lo信号をスイッチなどで作っている。
◯
60
スイッチング駆動アクチュエータは、ECUよりの駆動信号がON又はOFFにて、ランプの点灯/消灯 バルブの開/閉などを行なうアクチュエータを言う。
◯
61
スイッチング駆動アクチュエータのソレノイドコイルタイプには、ECUよりのON又はOFF信号にて、圧力の切換え、流れの切換え、圧力の調整、量の調整を行なうものがある。
◯
62
リニア駆動アクチュエータは、ECUよりの駆動信号により、連続的に開度、回転力などを連続的に変化させるアクチュエータを言う。
◯
63
リニア駆動アクチュエータのソレノイドタイプには、ECUよりの信号にて、連続的にバルブ開度を変化させ開口量を切換え、 流れの切換え、 圧力の調整、量の調整を行なうものを言う。
◯
64
リニア駆動アクチュエータの正/反転タイプには、ECUよりの信号にて、連続的に回転力、 回転方向などを連続的に変化させるものを言う。
◯
65
センサ、及びアクチュエータの異常検知は、センサ信号、アクチュエータ駆動信号をECUが監視しながら異常検知を行なっている。
◯
66
しきい値 (閾値)とは、センサ信号、アクチュエータ駆動信号などにて、 車の性能維持に影響が出始める最低限のレベルの数値を言う。
◯
67
センサ回路において、 センサ信号の値が下限値と上限値の間のとき、 異常検知ができる。
×
68
アクチュエータ回路 (マイナス駆動回路) において、 異常検知ができる場合は、電源電圧値が下限値をしたまわった時だけである。
×
69
アクチュエータ回路 (マイナス駆動回路) において、 駆動回路が出力している電圧が正常でアクチュエータが追従していないときは異常検知ができない。
◯
70
Hondaにて採用されている多重通信のCANシステムには、パワートレーンとシャシ制御系のF-CANと、 ボディ制御系のB-CANが採用されている。
◯
71
CANシステムの接続方法は、F-CANには各ECUを2本のバスにて接続する方法が採用されている。
◯
72
CANシステムのエラー検出は、通信の送信側 ECUと受信側ECUが、 常に送信フレームと受信フレームにエラーが発生していないか監視している。
◯
73
コンビネーションメータにあるゲートウェイ機能とは、F-CANとB-CANの相互通信を可能にする機能である。
◯
74
スリープ機能とは、各センサ類から入力がなく送受信フレーム処理が行なわれないときにはスリープ状態となり省電力モードとなる機能を言う。
◯