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統一テスト2023①
  • 坂本大祐

  • 問題数 43 • 8/14/2023

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    問題一覧

  • 1

    低リスク限局性前立腺癌の治療法は何か?

    監視療法、手術療法、放射線療法

  • 2

    中間及び高リスク限局性前立腺癌の治療法は? 主たる治療は? 放射線療法を施行する場合はホルモン療法は考慮すべき?

    手術療法と放射線療法が主たる治療 放射線療法を施行する場合は、ホルモン療法を併用した方が放射線単独に比べて生化学的再発率や遠隔転移発症率などが低い。

  • 3

    前立腺局所進行癌の標準的治療は?

    放射線療法とホルモン療法併用が標準 症例によっては、手術療法も選択肢となりうる。

  • 4

    遠隔転移を有する前立腺癌の標準的治療は? 開始する治療法は?

    ホルモン療法が標準的治療。 CABで治療するのが妥当。 またCAB療法を持続的投与するのか間欠的投与にするかは結論が出ていない。

  • 5

    根治的前立腺全摘除術に伴う合併症について。 術中に多い合併症は? 術後に多い合併症は?

    術中では、直腸損傷 術後では、尿失禁と性機障害 深部静脈血栓は骨盤内手術では頻度の高い合併症。最近では下肢の血栓が前立腺全摘除術とリンパ節郭清術を行った16.8%にみられ、そのうちの5.8%に肺塞栓症を来したと報告されている。

  • 6

    全摘後の前立腺癌死のリスクファクターを検討したFreedlandらは、何が有意なリスク因子であると示したか。

    全摘後、PSA再発までの期間。 全摘後、3年未満のPSA再発例は、3年以降のPSA再発例に比べ前立腺癌死のリスクが高いことが示された。

  • 7

    前立腺全摘除術後のPSA再発後、前立腺癌死を予測する有意なリスク因子は何か。

    PSA-DT ※PSA再発の定義は、0.2ng/mL以上

  • 8

    前立腺全摘時の病理組織Gleason scoreは前立腺癌死を予測する有意なリスク因子となりうるか。 その場合、GSはどの値からリスクが高くなるか。

    なりうる。 GS8-10は7以下に比べ前立腺癌死のリスクが高い。

  • 9

    前立腺癌でのロボット支援による腹腔鏡下前立腺全摘除術(RALP)は2012年に保険適応された。 手技の習熟が困難。 ○か×か?

    × 手技の習熟は比較的容易。 遠景かつ広視野での操作を可能とする三次元画像を見ながら手術を行うことができ、手術アームも操作性に富んでいるから手技の習熟は容易

  • 10

    現在、NCCN、ESMOと日本のガイドラインでは前立腺全摘前のネオアジュバント療法が推奨されている。 ○か×か?

    × 臨床試験ではネオアジュバント療法により、外科的切除断端陽性率は低くなり、down stagingの効果が期待されたが、長期予後については有意に改善するとの報告はない。現在、NCCN,ESMO,日本の前立腺ガイドラインにおいて、前立腺全摘前のネオアジュバント療法は推奨されていない。

  • 11

    国内の乳癌患者の5年再発率は、stageⅠAで〜%, ⅢCで〜% 10年再発率は、stageⅠAで〜%、ⅢCで〜% 上記〜に入る数値は?

    国内の乳癌患者の5年再発率は、stageⅠAで3.5%, ⅢCで41.5% 10年再発率は、stageⅠAで9.0%、ⅢCで53.3%

  • 12

    TNBCの予後予測因子として、最近の報告では診断時の病期に加え、何が再発や生存期間に関する予測因子であると示されているか? また、ki67は再発の予測因子であることが示されているか?

    2018年のイタリアからの報告では、郭清リンパ節に対する転移リンパ節の割合が、再発や生存期間に関する予測因子であると示されている。 また、上記の報告ではki67は再発の予測因子にはならないと示している。

  • 13

    LH-RHアゴニストは、視床下部のLH-RH受容体を連続的に刺激して、視床下部からのLH,FSHの分泌が抑制される。 ○か×か? SERMに分類される薬剤は何か?一般名、商品名、略語を教えてください。 またSERMは乳癌細胞には抗エストロゲン作用を示すが、エストロゲン作用を示す臓器はどこか?

    × 視床下部⇨脳下垂体 ※LH(黄体形成ホルモン:排卵や生殖機能に関係)、FSH(卵胞刺激ホルモン:卵胞発育に必要なホルモン) SERMはタモキシフェン(TAM),ノルバデックス と トレミフェン(TOR),フェアストン 子宮内膜や骨・心血管に対してはエストロゲン作用を示す。

  • 14

    細胞分裂はG1期→S期→G2期→M期の4つを経て行われる。 タキソイド類はS期に作用、アルキル化薬・アンスラサイクリン系・白金化合物はM期に作用する。 ○か×か?

    × タキソイド類はM期に作用。 アルキル化薬・アンスラサイクリン系・白金化合物は細胞周期非依存性である。

  • 15

    アンスラサイクリン系抗癌剤は、二本鎖DNAの塩基対の間に入り込み、架橋を形成する。 その結果、DNAの複製・修復作用を有するトポイソメラーゼⅡαが阻害され、DNA合成が阻害され、抗腫瘍効果を示す。 ○か×か?

  • 16

    プラチナ製剤による架橋形成の約90%は鎖間架橋である。 ○か×か?

    × 鎖間架橋ではなく鎖内架橋

  • 17

    CDK4/6阻害剤の作用機序は? 細胞周期のどこを阻害?

    サイクリンD・CDK4/6複合体の活性を阻害することでRnのリン酸化を抑制。 細胞周期におけるG1期からS期への移行を停止させる。

  • 18

    乳癌における、アテゾリズマブとペンブロリズマブの商品名、適応症、薬効分類を教えてください。

    アテゾリズマブ:テセントリク、PD-L1(+)のHR(-)かつHER2(-)の進行・再発、抗PD-L1抗体 ペンブロリズマブ:キイトルーダ、PD-L1(+)のHR(-)かつHER2(-)の進行・再発、HR(-)かつHER2(-)/周術期(再発リスク高)抗PD-1抗体

  • 19

    カドサイラの一般名と適応症、薬効分類を教えてください。 ペルツズマブの商品名と適応症、薬効分類を教えだくさい。

    トラスツズマブ エムスタシン、HER2(+)/周術期または進行再発、抗HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体 パージェタ、HER2(+)/周術期(再発リスク高)、抗HER2抗体

  • 20

    乳癌での術前化学療法の標準は何か? 術前内分泌療法の対象はどんな患者で、なんの薬剤が推奨されているか。⇨ガイドライン2022では、閉経後と閉経前ではどのように記載?

    術前化学療法は術後と同様にアンスラサイクリンおよびタキサンを含む治療が標準 術前内分泌療法は、閉経後HR陽性乳癌患者が対象となりアロマターゼ阻害薬が推奨。閉経後の場合は少なくとも3ヶ月以上 のAIによる内服で乳房温存率の向上が期待できる。閉経前の場合は乳房部分切除を目的とした術前内分泌療法のエビデンスは乏しく薦められない。

  • 21

    乳癌ガイドライン2022では、術後補助療法について LuminalAとLmminalBでは、化学療法の併用はどんな患者としているか。

    LuminalA 内分泌療法単独が推奨されるが、リンパ節転移が多数や他のリスク因子を考慮して化学療法の追加を検討 LuminalB ホルモン感受性、再発リスク、患者の希望により決定

  • 22

    乳癌の術後内分泌療法でホルモン受容体陽性で推奨されている薬剤は何か? 閉経前と閉経後で教えてください。推奨の強さも教えてください。

    閉経前 再発リスクの低い場合 タモキシフェン投与 推奨の強さ1 LH-RHアゴニストとタモキシフェンの併用 推奨の強さ1 閉経後 AI投与 推奨の強さ1 TAMの投与 推奨の強さ2

  • 23

    St.Galenコンセンサス会議とは、3年に1回アメリカで開催される進行乳癌の治療に関する国際会議。 ○か×か?

    × 2年に1回、スイスで開催される早期乳癌の初期治療に関する国際会議

  • 24

    乳癌の術後化学療法の適応として、TNBCの場合は? HR+HER2-N1の場合は?

    TNBCの場合は腋窩リンパ節転移陽性または浸潤径5mm以上の時に化学療法を実施。 HR+HER2-リンパ節転移陽性の場合は、腫瘍量と生物学的特性を考慮して化学療法の適応を決定する。

  • 25

    乳癌の周術期について、リスクの高低や閉経状況に関わらず、生検もしくは手術標本でホルモン感受性が1%以上あれば内分泌療法を考慮する。 ○か×か? サブタイプ分類としてHR,HER2に加え、ki67が分類のための因子となっているが、カットオフ値は?

    ○ ki67のカットオフ値は14%

  • 26

    St.Gallen 2021における治療指針について ①TNBCの周術期化学療法として、ベースは何が好ましいか? ②術前全身療法後、浸潤癌の残存ありの場合、TNBCとHER2陽性でそれぞれ何が好ましいとされているか。 ③HR+HER2-の全身療法として、stage1では〜年間のAIまたはTAMが推奨されている。ーーーの場合は追加(約〜年間)の内分泌療法を実施することを推奨している。 ④ St.Gallen2019からの変更点として、HR陽性またはHER2陰性乳癌に対する閉経前または閉経後の化学療法については、リスクに応じて適応が示されている。○か×か?

    ①アントラサイクライ、アルキル化剤およびタキサンベース ② TNBCはカパシタビン、HER2陽性はトラスツズマブ エムスタシン ③stage1では5年間。  リンパ節転移を有する場合は、追加(約10年間)の内分泌療法を実施することを推奨している。 ④○

  • 27

    全国がん登録によると、日本で前立腺癌の罹患数は何人か?

    約9万人。日本で最も多い。

  • 28

    〜からLH-RH(〜ホルモン)が放出され、〜を刺激する。その〜からは〜ホルモンが分泌される。 この〜ホルモンは、〜ホルモンと〜ホルモンの2種類がある。男性の場合はこの2種類のホルモンは〜と〜である。またそれらの働きは?

    視床下部からLH-RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン:Gn-RH)が放出され、下垂体前葉を刺激する。その下垂体前葉からは性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン:Gn)が分泌される。 この性腺刺激ホルモンは、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の2種類がある。男性の場合はこの2種類のホルモンは精子形成ホルモンと間質細胞刺激ホルモンである。またそれらの働きは、精細管に働いて精子形成を促すことと、精巣の間質細胞に働いてアンドロゲンの分泌を促進する。

  • 29

    前立腺癌は、非常に不均一性の高い疾患である。 遺伝的不均一性(genomic heterogeneity)とはどういうことか?

    ・発症の原因となる遺伝子変異のパターンは様々 ・癌の進行や治療の経過とともに、遺伝子変異のパターンはさらに不均一を増す。

  • 30

    CRPCになるまでの期間はどれくらいか?

    1~2年

  • 31

    前立腺癌の主な転移部位を2つとその頻度は?

    骨転移 70~90% リンパ節 20~25%

  • 32

    前立腺癌のリンパ節転移の好発部位と頻度は? その診断はどのように行う? 症状は?

    約80~90%は所属リンパ節(骨盤内リンパ節) CT,MRIが用いられる。 多くは無症状だが、転移が進展すると尿管が閉塞し水腎症を来し、腎不全に陥る場合もある。

  • 33

    前立腺癌のGleason分類では、癌の組織学的形態を〜パターンに分類したものを基本とする。 スコアの算出方法は?

    癌の組織学的形態は5パターンに分類される。 最も多いものを第一パターン、次に多く見られるものを第二パターン。第二パターンが5%以上あれば、第一パターンと第二パターンの和により Gleason scoreを算出する。

  • 34

    前立腺癌において、臨床的に重要度を有する腫瘍のGleasonスコアはどれくらい?? また、その分類は?

    前立腺癌において、臨床的に重要度を有する腫瘍のGleasonスコア5-10 5,6;低悪性度群   7;中間群    8,9,10;高悪性度群

  • 35

    前立腺癌の悪制度評価法として新しいグレードグループ分類が、ISUP(International Society of Urological pathology)2014の コンセンサス会議で承認された。 ・〜段階となっている ・臨床上で最も予後が良好とされるGleasonスコア〜を、グレードグループ〜としている。 ・Gleasonスコア7を、予後の異なる〜と〜に分類 ・Gleasonスコア8~10を予後の異なる〜と〜に分類

    ・5段階となっている ・臨床上で最も予後が良好とされるGleasonスコア6を、最もリスクの低いグレードグループ1としている。 ・Gleasonスコア7を、予後の異なる2と3に分類 ・Gleasonスコア8~10を予後の異なる4と5に分類

  • 36

    前立腺癌の診断の流れ。 ・〜を指標としてスクリーニングを行う。 ・確定診断(Confierming)では、スクリニーニングで抽出された人に〜を行う。そこでは、〜を調べる。 ・病気診断(Staging)では、前立腺癌と診断された後、治療を行う上で癌の存在範囲を〜で診断すること。前立腺原発巣、皮膜外浸潤の有無、リンパ節転移、遠隔転移、骨転移、そのた全身初見を調べ、これらを総合し病期を決める。

    前立腺癌の診断の流れ。 ・直腸内診やPSA値を指標としてスクリーニングを行う。 ・確定診断(Confierming)では、スクリニーニングで抽出された人に前立腺生検による組織診を行う。そこでは、組織型や分化度、Gleason scoreを調べる。 ・病気診断(Staging)では、前立腺癌と診断された後、治療を行う上で癌の存在範囲を画像で診断すること。前立腺原発巣、皮膜外浸潤の有無、リンパ節転移、遠隔転移、骨転移、そのた全身初見を調べ、これらを総合し病期を決める。

  • 37

    血清PSA値の基準値以内は? 軽度上昇、中等度上昇、高度上昇の値は?

    基準値以内:4.0ng/mL以下、あるいは年齢階層別基準値 軽度上昇:4.1~10.0ng/mL(グレーゾーン) 中等度上昇:10.1~20.0ng/mL 高度上昇:20.1ng/mL以上 4.1~10.0ng/mLでは、前立腺肥大症患者が多く含まれ、偽陽性となり確率が高い。

  • 38

    前立腺癌ガイドラインによると、検診におけるPSAカットオフ値は全年齢で4.0ng/mLが推奨されている。 ○か×

  • 39

    前立腺生検では、標準的な〜カ所に辺縁領域外側〜カ所を加えた計〜カ所の生検が推奨されている。

    前立腺生検では、標準的な6カ所に辺縁領域外側4〜6カ所を加えた計10~12カ所の生検が推奨されている。

  • 40

    前立腺癌の臨床病期分類として、T1a~T1cを説明してください。

    T1a:組織学的に切除組織の5%以下の偶発的に発見される腫瘍 T1b:組織学的に切除組織の5%を超える偶発的に発見される腫瘍 T1c:PSAの上昇などのため、針生検により確認される腫瘍

  • 41

    前立腺癌の臨床病期分類について、T2の特徴と、T2a~T2cを教えてください。

    T2は前立腺に限局する腫瘍である。 T2a:片葉の1/2以内の進展 T2b:片葉の1/2を超え広がるが、両葉には及ばない T2c:両葉への進展

  • 42

    前立腺癌の臨床病期分類について、T3の特徴と、T3a~T3bを教えてくたださい。 また、T4はどんな腫瘍ですか?

    T3は前立腺被膜を超えて進展する腫瘍 T3a:被膜外へ進展する腫瘍(一則性、または両側生)、顕微鏡的膀胱頸部への浸潤を含む。 T3b:精嚢に浸潤する腫瘍 T4:精嚢以外の隣接組織に固定、または浸潤する腫瘍

  • 43

    術前化学療法の有用性を示したNSABP B-18試験では、 術後化学療法と比較して無増悪生存率ならびに全生存率が有意に改善した。○か×か?

    × 術前ケモは術後ケモと同等の生存率が得られることがわかった。 術前ケモにより乳房温存手術施行率が向上、pCRが得られたらnon-pCRより予後が良いというがわかった。 しかし欠点として、もともとのリンパ節転移の状況が正確に把握できないこと、腫瘍が縮小し非接触となった場合には乳腺部分切除の際に切除範囲を決定しにくいことが挙げられる。