問題一覧
1
通性嫌気性のグラム陽性球菌で鎖のように連なって配列していることから名付けられた
レンサ球菌
2
産生される毒素・酵素や表面抗原のM蛋白などの作用により発揮される
A群β溶連菌
3
レンサ球菌に分類される、菌体が2個ずつ連なる双球菌。菌体の表面は抗貪食作用のある莢膜に覆われている
肺炎球菌
4
莢膜
きょうまく
5
A群β溶連菌感染症の急性感染症の中の上気道感染症の症状
咽頭炎・扁桃炎
6
A群β溶連菌感染症の急性感染症の中の皮膚・軟部組織感染症の症状で非侵襲性のもの
痂皮性膿痂疹、丹毒、蜂巣炎
7
A群β溶連菌の続発症の症状
リウマチ熱、リウマチ性心疾患、溶連菌感染後急性糸球体腎炎
8
ストレプトリジンOに対する抗体
ASO
9
ストレプトキナーゼに対する抗体
ASK
10
弁膜症や先天性心疾患などで傷害を受けた心内膜に血栓が形成され、微生物が定着することによって発症する全身性敗血症性疾患
感染性心内膜炎
11
疣腫
ゆうしゅ
12
感染性心内膜炎の原因菌
緑色レンサ球菌、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌
13
感染性心内膜炎の感染源
歯科処置、カテーテル留置
14
鉄さび色の膿性痰、胸部X線で大葉性肺炎や気管支肺炎像が見られる、予防接種は2014年から高齢者で定期接種
肺炎球菌性肺炎
15
発熱、咳嗽、膿性痰、息切れの症状、白血球数上昇、主な病原微生物に肺炎球菌やインフルエンザ菌などがある、基本治療薬としてペニシリン系薬、セフェム系薬
細菌性肺炎
16
乾性咳嗽の症状、病原微生物はマイコプラズマ属菌やクラミジア属菌、治療薬はマクロライド系薬
非定型肺炎
17
鎖状に連なったグラム陽性球菌で、かつてはD群レンサ球菌に分類されていた。腸管や女性生殖器に常在し、健常者に対して病原性は乏しいが、医療関連感染の原因菌として重要
腸球菌
18
アミノグリコシド系抗生物質薬やセフェム系薬などおおくの抗菌薬に対して自然耐性を持つ。
バンコマイシン耐性腸球菌
19
グラム陽性桿菌の飛沫感染によって生じる上気道粘膜疾患。粘膜に生じる偽膜が特徴的。ワクチンの普及により日本の患者報告はほぼなし。2から6歳の幼児に好発
ジフテリア
20
細胞骨格の変形やベロ毒素の産生を行う。便は血便が出る。3類感染症。熱に弱い
腸管出血性大腸菌
21
大腸上皮細胞に侵入・増殖して生じる化膿性炎症で、頻回の膿粘血便を特徴とする疾患。現在では国外の感染例が多いが、国内での家族内感染、食中毒の発生も。3類感染症
細胞性赤痢
22
グラム陰性桿菌であるサルモネラ属菌のチフス菌、パラチフスA菌が敗血症を引き起こすことで発症する全身性疾患。階段状の体温上昇のあと、稽留熱が続く。
腸チフス、パラチフス
23
多くは食中毒の原因菌となり、急性胃腸炎を引き起こす。代表的なものに腸炎菌や鼠チフス菌がある。
サルモネラ菌
24
鶏卵・鶏卵加工食品や加熱不十分な食肉の摂取、ミドリガメやイヌなどの動物との接触が原因となり感染侵入型食中毒が成立し起こる
サルモネラ症
25
一類感染症に分類されており、黒死病と呼ばれている。
ペスト
26
鞭毛を持ったグラム陰性らせん状桿菌。強力なウレアーゼ活性により、尿素からアンモニアを産生することで胃酸を中和し、胃粘膜に感染・生息して消化性潰瘍などを引き起こす
ヘリコバクター・ピロリ菌
27
米のとぎ汁様便が頻発し、急速な脱水症状が起こる。発熱はなく腹痛もない。3類感染症に指定されている
コレラ
28
食中毒の原因となり、急性下痢症を引き起こす。夏期に魚介類を生食することにより感染し、腹痛や下痢を生じる。数日で治癒することが多い。
腸炎ビブリオ感染症
29
通性嫌気性グラム陰性桿菌。沿岸域から河口域を中心とした水域の海水中に生息し、好塩性である。10℃以下では増殖できず、熱に弱いため食品の冷蔵保存や十分な加熱処理によって感染予防。
腸炎ビブリオ
30
グラム陰性のらせん状桿菌。微好気性であり、大気中のO2分圧より低い状態で最もよく発育する。うしやブタ、ニワトリなどの家畜にいる。食中毒や腸管外感染症を引き起こす
カンピロバクター属菌
31
家畜の腸管に高率に生息し、汚染された食肉、生乳などを介してヒトに経口感染するら、原因菌の90%をジェジュ二が占める。細菌性食中毒の中では最も高率に見られる
カンピロバクター感染症
32
飛沫感染による急性気道感染症で特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)とリンパ球優位の白血球著増を特徴。乳児では無呼吸発作やチアノーゼが起こり重症化しやすい。
百日咳
33
通性嫌気性のグラム陰性桿菌であり、人の鼻咽腔に常在。莢膜の有無により莢膜型と無莢膜型に大別され、莢膜型はさらにa~fの血清型に分類
インフルエンザ菌
34
飛沫感染や接触感染により感染。小児の髄膜炎や敗血症などを引き起こす。2ヶ月~5歳の小児は定期接種だが、65歳以上は定期接種外
インフルエンザ菌感染症
35
グラム陰性桿菌。ヒトの上気道や口腔、腸管に常在し、主に医療関連感染症の原因菌。
クレブシエラ属菌
36
入院患者や医療従事者の手指などを介した接触感染。手術部位やカテーテルからの感染や他の感染症の抗菌薬治療による菌交代現象による感染など、医療行為と深く関係。敗血症、肺炎、肝膿瘍などの症状
クレブシエラ感染症
37
好気性のグラム陰性桿菌。土壌・水中など湿潤な環境に生息する他、人の皮膚や腸管に見られる場合もある。医療施設環境では水回りに多い。
緑膿菌
38
日和見感染として重要で、感染防御機構が破綻した患者に敗血症、肺炎を起こし予後不良となることがある。
緑膿菌感染症
39
好気性のグラム陰性桿菌。河川、土壌に生息しており、空調設備(冷却塔式)の冷却水中などで増殖し、これが散布されて集団感染する。
レジオネラ属菌
40
水系環境への暴露がある人に後発し、比較的徐脈や下痢、血液検査異常など様々な症状が見られる。
レジオネラ症
41
好気性のグラム陰性双球菌。人の泌尿生殖器に感染し、性感染症である淋病を引き起こす。
淋菌
42
ヒトの泌尿生殖器に感染し、男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎や尿道炎を起こす。女性は症状が軽く放置されてしまい骨盤内炎症疾患に至り、不妊になることがある
淋菌感染症
43
細菌感染により引き起こされる髄膜炎。発症は急性で放置すれば致死的であるため、早期診断・早期治療が必要
細菌性髄膜炎
44
真空パック製品や瓶詰め食品、いずしなどを食べた後に感染し、眼瞼下垂や複視に次いで嚥下困難などが出現する。
食餌性ボツリヌス症
45
1歳未満の乳児が蜂蜜を食べたあとに起こる。便秘が続き脱力状態が見られる
乳児ボツリヌス症
46
嫌気性グラム陽性桿菌であり、土壌中に広く存在。耐久環境において菌体の末端に芽胞を形成し、特徴的なバチ状の形を呈する
破傷風菌
47
菌が産生する神経毒素(テタノスパスミン)によって、全身の強直性けいれん(後弓反張)などをきたす重篤な中毒性疾患。その他にも痙笑や牙関緊急などが見られる。
破傷風
48
薬剤性腸炎のひとつであり、抗菌薬の使用による腸内細菌叢の変化(菌交代現象)が契機となって生じる。下痢や腹痛などを引き起こす
偽膜性腸炎
49
細胞壁に脂質が豊富なためグラム染色などの通常の染色では染まりにくく、特殊な染色である抗酸菌染色法(チールネールゼン染色法)でのみ赤色に染色。いったん染まると酸やアルコールを作用させても脱色されにくい
抗酸菌
50
空気感染によって感染する。2週間以上続く咳や痰、盗汗などの症状が見られる。スクリーニングとして喀痰塗抹検査が行われる。2類感染症に分類される
結核
51
らい菌が経気道または経皮的に感染することで生じる慢性感染症。成人が感染しても発症にいたる事はまれ。
ハンセン病
52
細長いらせん状のグラム陰性菌。
スピロヘータ
53
母子感染による梅毒
先天梅毒
54
性行為での感染による梅毒
後天梅毒
55
梅毒トレポネーマによる感染症で、初期硬結や硬性下疳、無痛性横痃などがおこる。そこから3ヶ月から3年の間にばら疹、扁平コンジローマ、脱毛などの症状が数ヶ月置きにくる。
梅毒