問題一覧
1
忍びては参りたまひな(む)や
適当or勧誘(「てむや」「なむや」の「む」は適当・勧誘)
2
向ひゐたり(けむ)有様、さこそ異様なりけめ
過去婉曲・伝聞(下に体言の「有様」があるため)
3
(この計画が)ただ今もれ聞こえて、天下の大事に及びな(んず)。
推量(「計画」が三人称なので)
4
吹くからに秋の草木のしをるへばむべ山風をあらしといふ(らむ)
原因推量(いか〜、など〜、か・や、已然形+ば、があるため。今回は「しをるれば」)
5
「たし・まほし」、「ごとし」の意味
希望(〜たい、〜てほしい)、比況(・・・のようだ)例示(・・・など)
6
「死ぬ(まじき)ぞ。自害なせそ」と仰せられにけり。
禁止(文脈)
7
昔の若人は、さるすける物思いをなむし(ける)。
過去(和歌、会話文、なりけりではないから(間接過去))
8
もし人手にかからば、(自分は)自害をせ(んずれ)ば、
意思(主語が一人称のため)
9
家のつくりやうは夏をむねとすべし。 冬はいかなる所にも住ま(る)
可能(文脈から)
10
断定の「に」の見分け方
「体言+にて(て)、」(・・・であって、) 「に+(係助詞)+(ラ変)」(ラ変は省略されることが多い)
11
屋のうちは暗い所なく光満ち(たり)。
存続(「満つ」は状態の動詞なので存続)
12
「瓶子〜〜〜ぬ」とぞ申さ(れ)ける
尊敬(「申さ」という敬語があるから)
13
憶良らは今はまからむ子なく(らむ)
現在推量(他の意味に判別ができないため※「憶良ら」は一人称。会話文、和歌では自分のことを固有名詞で呼ぶ)
14
「今日は日暮れぬ。勝負を決す(べから)ず」
可能(下に打消の「ず」がある)
15
断定の「に」の見分け方
「体言+にて(て)、」(・・・であって、) 「に+(係助詞)+(ラ変)」
16
人はただ無常の身に迫りめることを心にひしとかけて、つかの間も忘る(まじき)なり。
打消当然(ここでの「人」は二人称であるため)※随筆の中の[まじ][べし]は「打消当然」が多い
17
母、一尺の鏡を鋳(させ)て、・・・僧を出てし立てて、初瀬に詣で(さす)めり。
共に使役(したに尊敬語が無いから)
18
法師ばかりうらやましからぬものはあら(じ)
打消推量(「法師」が三人称)
19
何事ぞや。童べと腹立ちたまへ(る)か。
完了(「腹立つ(喧嘩する)」は動作なのて 存続ではなく完了)
20
黒き雲にはかに出で来(ぬ)。風吹き(ぬ)べし。御船返してむ。
完了、強意(「つ・ぬ」はしたに推定の助動詞があれば強意、無ければ完了)
21
打消の「ぬ・ね」と完了の「ぬ・ね」のちがい
打消→未然形接続、「ぬ」の下に体言、文末でも係助詞・いか〜・など〜が上にある 完了→連用形接続、文末にある
22
「今宵は十六夜なり(けり)」と思い出でて、
詠嘆(気づき)(会話文は詠嘆が多い、文脈にも も合う)
23
家の作りやうは夏をむねとす(べし)。冬はいかなる所にも住まる。
適当(文脈に合う)
24
昔〜〜冬ぞかし、と思ひ出て(らるる)に、
自発(「思い出て」という知覚動詞があるから)
25
偽りのなき世なりせばいかばかり人の言の葉うれしから(まし)
反実仮想(〜せば)
26
雪のうちに春は来に(けり)鶯のこほれる涙やいまとくらん
詠嘆(気づき)(和歌の中だから)
27
(道真公は)なきことにより、かく罪せ(られ)たまふ。
受身(下に「たまふ」がついたら受身)
28
この人々の深き心ざしは、この海にも劣らざる(べし)。
推量(「深き心ざし」が三人称)
29
伝聞・推定の「なり」と断定の「なり」の特徴
伝聞・推定→終止形、ラ変の連体形に接続 断定→連体形、体言に接続 四段活用動詞は文脈で判断
30
ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散る(らむ)
原因推量(しづ心なくの上に疑問の語が省略されているため。唯一の例外のため暗記必須)
31
知らぬ人の中にうち臥して、つゆまどろま(れ)ず。
可能(打ち消しの「ず」があるから)
32
つひに行く道とはかねて聞き(しか)ど昨日今日とは思わざり(し)を。
共に過去(「き」の已然、連体)
33
あながちに御前去らず、もてなさ(せ)給ひしほどに、
尊敬(したに敬語「給ひ」があり、上に「〜に」がないから)
34
法師にやなりな(まし)。死にやしな(まし)。
共にためらい(「いかに、や、何〜」がある)
35
夜うち〜〜〜、女房にも歌読ま(せ)たまふ。
使役(尊敬語はあるが「〜に」があるから)
36
「恋しから(む)をりをり、取り出でて見たまへ」
婉曲(「をり」が名詞(時の意味))
37
浮き(ぬ)、沈み(ぬ)、揺られければ
並列(「〜つ、〜つ」や「〜ぬ、〜ぬ」は〜たり、〜たりの意味)