問題一覧
1
知らぬ人の中にうち臥して、つゆまどろま(れ)ず。
可能(打ち消しの「ず」があるから)
2
「瓶子〜〜〜ぬ」とぞ申さ(れ)ける
尊敬(「申さ」という敬語があるから)
3
昔〜〜冬ぞかし、と思ひ出て(らるる)に、
自発(「思い出て」という知覚動詞があるから)
4
(道真公は)なきことにより、かく罪せ(られ)たまふ。
受身(下に「たまふ」がついたら受身)
5
家のつくりやうは夏をむねとすべし。 冬はいかなる所にも住ま(る)
可能(文脈から)
6
母、一尺の鏡を鋳(させ)て、・・・僧を出てし立てて、初瀬に詣で(さす)めり。
共に使役(したに尊敬語が無いから)
7
あながちに御前去らず、もてなさ(せ)給ひしほどに、
尊敬(したに敬語「給ひ」があり、上に「〜に」がないから)
8
夜うち〜〜〜、女房にも歌読ま(せ)たまふ。
使役(尊敬語はあるが「〜に」があるから)
9
昔の若人は、さるすける物思いをなむし(ける)。
過去(和歌、会話文、なりけりではないから(間接過去))
10
つひに行く道とはかねて聞き(しか)ど昨日今日とは思わざり(し)を。
共に過去(「き」の已然、連体)
11
雪のうちに春は来に(けり)鶯のこほれる涙やいまとくらん
詠嘆(気づき)(和歌の中だから)
12
「今宵は十六夜なり(けり)」と思い出でて、
詠嘆(気づき)(会話文は詠嘆が多い、文脈にも も合う)
13
何事ぞや。童べと腹立ちたまへ(る)か。
完了(「腹立つ(喧嘩する)」は動作なのて 存続ではなく完了)
14
屋のうちは暗い所なく光満ち(たり)。
存続(「満つ」は状態の動詞なので存続)
15
黒き雲にはかに出で来(ぬ)。風吹き(ぬ)べし。御船返してむ。
完了、強意(「つ・ぬ」はしたに推定の助動詞があれば強意、無ければ完了)
16
浮き(ぬ)、沈み(ぬ)、揺られければ
並列(「〜つ、〜つ」や「〜ぬ、〜ぬ」は〜たり、〜たりの意味)
17
(この計画が)ただ今もれ聞こえて、天下の大事に及びな(んず)。
推量(「計画」が三人称なので)
18
法師ばかりうらやましからぬものはあら(じ)
打消推量(「法師」が三人称)
19
「恋しから(む)をりをり、取り出でて見たまへ」
婉曲(「をり」が名詞(時の意味))
20
忍びては参りたまひな(む)や
適当or勧誘(「てむや」「なむや」の「む」は適当・勧誘)
21
もし人手にかからば、(自分は)自害をせ(んずれ)ば、
意思(主語が一人称のため)
22
憶良らは今はまからむ子なく(らむ)
現在推量(他の意味に判別ができないため※「憶良ら」は一人称。会話文、和歌では自分のことを固有名詞で呼ぶ)
23
吹くからに秋の草木のしをるへばむべ山風をあらしといふ(らむ)
原因推量(いか〜、など〜、か・や、已然形+ば、があるため。今回は「しをるれば」)
24
向ひゐたり(けむ)有様、さこそ異様なりけめ
過去婉曲・伝聞(下に体言の「有様」があるため)
25
ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散る(らむ)
原因推量(しづ心なくの上に疑問の語が省略されているため。唯一の例外のため暗記必須)
26
偽りのなき世なりせばいかばかり人の言の葉うれしから(まし)
反実仮想(〜せば)
27
法師にやなりな(まし)。死にやしな(まし)。
共にためらい(「いかに、や、何〜」がある)
28
「今日は日暮れぬ。勝負を決す(べから)ず」
可能(下に打消の「ず」がある)
29
この人々の深き心ざしは、この海にも劣らざる(べし)。
推量(「深き心ざし」が三人称)
30
家の作りやうは夏をむねとす(べし)。冬はいかなる所にも住まる。
適当(文脈に合う)
31
人はただ無常の身に迫りめることを心にひしとかけて、つかの間も忘る(まじき)なり。
打消当然(ここでの「人」は二人称であるため)※随筆の中の[まじ][べし]は「打消当然」が多い
32
「死ぬ(まじき)ぞ。自害なせそ」と仰せられにけり。
禁止(文脈)
33
伝聞・推定の「なり」と断定の「なり」の特徴
伝聞・推定→終止形、ラ変の連体形に接続 断定→連体形、体言に接続 四段活用動詞は文脈で判断
34
断定の「に」の見分け方
「体言+にて(て)、」(・・・であって、) 「に+(係助詞)+(ラ変)」(ラ変は省略されることが多い)
35
断定の「に」の見分け方
「体言+にて(て)、」(・・・であって、) 「に+(係助詞)+(ラ変)」
36
打消の「ぬ・ね」と完了の「ぬ・ね」のちがい
打消→未然形接続、「ぬ」の下に体言、文末でも係助詞・いか〜・など〜が上にある 完了→連用形接続、文末にある
37
「たし・まほし」、「ごとし」の意味
希望(〜たい、〜てほしい)、比況(・・・のようだ)例示(・・・など)