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サステナ経営検定2級 第10回(2023年4月)
  • 小林太郎

  • 問題数 25 • 7/29/2023

    問題一覧

  • 1

    サステナブル経営には4 つの領域があるが、次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。

    ウ. ソフトロー対応(行動規範)は「狭義のコンプライアンス」の領域に属する。

  • 2

    世界のサステナビリティの流れ」に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。

    エ. 2019年8月、米国経営者団体「ビジネス・ラウンド・テーブル」は、企業の目的を「株主(シェアホルダー)に奉仕する」との方針を決定した。

  • 3

    「欧州のサステナビリティ戦略」に関する次の文章の空欄に該当する語句・数字のうち、最も適切な組み合わせを一つ選べ。 1. 欧州グリーンディールの「フードシステム戦略」では、2030年までに全農地の( A )%以上を「有機農業」とすることを決めた。 2. 「気候変動」は欧州にとって最重要課題で、EU がパリ協定で公約した2030 年までにCO2 排出量を( B )%以上削減するという目標が、EU域内で法的拘束力を持つものとなった。 3. EU タクソノミーは、「企業の経済活動が地球環境にとって持続可能であるかどうかを判定する」仕組みで、グリーンな( C )を促すためグリーンウォッシングに対応した分類のシステムとして作成された。

    ア. A:25  B:55  C:投資

  • 4

    「生物多様性」に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。 ア. TNFD はTCFD の生物多様性版と言われており、生物多様性や自然に関する事業リスクと機会について企業が報告するためのフレームワークである。 イ. 生物多様性に対する企業の関心が急速に高まった背景には、TNFDの策定が始まったこと、気候変動枠組条約締約国会議COP21で「生物多様性世界枠組」(GBF)が決定したことがあると言われている。 ウ. 「ネイチャー・ポジティブ」は「カーボン・ニュートラル」と並んで、これから世界が目指す二大目標になると言われている。 エ. GBF の2030 年目標は、現在の生物多様性の減少トレンドを逆転させ、2030 年までに2020 年レベルよりも多いところまで戻そうと言うものである。

  • 5

    「ソフトローからハードローへ」に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。 1. イニシアティブとは「問題を解決するための構想」が原義で、サステナ領域のイニシアティブとは、何らかの社会課題を解決するための行動規範、規格、ガイドラインなどのルールを指す。 2. ISOはISO26000だけでなくISO9000シリーズやISO14000シリーズのようにKPIサイクルに基づく経営改善のための国際規格も発行している。 3. 原材料に関する国際認証にはさまざまなものがある。その中で国際認証の原点とも言えるのが、1994年にマルチステークホルダーで設立したMSC認証制度である。 4. 米国の「通称ドッド・フランク法」(第1502条)は米国上場企業に対して、紛争鉱物としてコンゴ民主共和国と隣接9カ国産のスズ・タンタル・タングステン・金および国務長官が指定する鉱物を製品に使用していないか、米証券取引委員会(SEC)への年次報告を義務付けている。

    2つ

  • 6

    「ESG 投資」に関する次の文章の空欄に該当する語句として、最も適切な組み合わせを一つ選べ。 1. PRIは6原則からなるが、原則3では、( A )に対してESG課題の適切な開示を求めている。 2. PRI設立以前は、多くの年金基金など機関投資家は「財務情報以外の環境や社会、ガバナンスなどの情報を考慮して投資することは( B )責任に反する」と考えていた。 3. 2021 年、EU ではタクソノミーによる分類や定義、また「サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)」が施行され、グリーンウォッシュに対する( C )が強化された。

    A:投資対象の主体  B:受託者  C:監視

  • 7

    「脱炭素への流れ」に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。 1. IPCC が発行した「第6次評価報告書」によると、世界各国が国連に提出済みの2030 年に向けたCO2排出削減目標(NDC)がすべて達成されれば、世界の気温上昇を1.5℃に抑えることが可能になる。 2. SBTイニシアティブ(SBTi)では、企業が意欲的な目標を策定するための様々なガイダンスやツールなどを整備しているが、目標レベルは世界の1.5℃目標に相当する高い水準となるよう設計されている。 3. 日本では長年、再エネの普及が遅れていたが、2012年にスタートした再エネの固定価格買取制度(FIT)によって、2000 年代には10%未満であった国内の再エネ電気の比率が、2020 年には20%超まで増加した。 4. TCFD の提言は、投資家と企業との間で、気候変動による事業への影響やリスクなどを共有することを目的とした。投資家側から見れば、ESGの観点から持続可能性に配慮している企業を選定する際や、エンゲージメントを行っていく際に、極めて重要な判断材料となる。

    3つ

  • 8

    「ビジネスと人権」に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。

    日本の「ビジネスと人権に関する国別行動計画(NAP)」は2020 年に策定された。「指導原則」を具現化する人権DDの義務化の動きは、日本が先行し欧米でも急速に進んでいる。

  • 9

    「コーポレートガバナンス・コード(CGC)」に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。

    CGCは、会社が取るべき行動について詳細に規定する「ルールベース・アプローチ」(細則主義)を採用している。

  • 10

    「サーキュラーエコノミー」に関する次の文章の空欄に該当する数字のうち、最も適切な組み合わせを一つ選べ。 1. 「海の豊かさを守る」というSDGsの「ゴール14」では、( A )年までに陸上活動による汚染などあらゆる種類の海洋汚染を防止し大幅に削減するというターゲットを設定している。 2. プラスチックは生産過程を中心にCO2などの温室効果ガスを発生させており、大量生産が続けばその量は2050年に累積56ギガトンに達する。これは産業革命前の地球の平均気温の上昇を1.5℃未満に抑えるために残された「カーボンバジェット」の( B )%を占めることになり、プラスチックは気候変動の主要な要因となりつつある。 3. 世界的に海洋プラスチック汚染への懸念が強まる中、2019 年6 月のG20 大阪サミットで、( C )年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が共有された。

    A:2025  B:10〜13  C:2050

  • 11

    サステナビリティ及びCSR を経営に統合するための必須3 要素の説明として、当てはまらないものを一つ選べ。

    マテリアリティ: すべてのステークホルダーからの期待や要請を踏まえ、CSR のマテリアリティを特定する。

  • 12

    企業のサステナビリティ担当部門が、推進体制を構築するにあたっての重要なポイントとして、適切なものはいくつあるか。 1. ビジョンを確立するために、創業時の経営理念の現代的解釈を経営者自身の言葉で示し、自社の特色や独自性を打ち出して、外部のイニシアティブ等に左右されない行動規範を策定する。 2. 社内浸透を図るために、役員層にサステナビリティ及びCSRに関する教育を実施して経験を積ませ、経営トップに就任した後には自らリーダーシップを発揮し推進できるようにする。 3. 各部門の業務への組み込みを促進するために、レポーティングの過程においては、社内で、関連する各部門とサステナビリティ部門が対話し、各部門が説明責任を果たすようにする。 4. グローバルに日進月歩であるサステナビリティをめぐる動きに対応するために、従業員が自ら考えステークホルダーと対話するための体験プログラムを用意する。

    3つ

  • 13

    サステナビリティ及びCSR のマテリアリティの特定に関する次の文章の空欄に該当する語句のうち、最も適切な組み合わせを一つ選べ。 1. GRIスタンダードは、企業に対し「マテリアルな事項」について報告し、さらに( A )についても説明するように求めている。 2. ISO26000 の説明に基づけば、サステナビリティ及びCSR のマテリアリティの特定においては、社会課題と企業活動との「関連性」を絞り込み、ステークホルダーの視点から「重要性」を考慮していくこと になるが、これにあたっては事前に議論して( B )を明確にし、関係者間で共有しておくことが肝要である。 3. マテリアリティの特定に際しては、多様なステークホルダーの存在を考慮すると共に、( C )思考で自社の事業活動が社会や環境に与える影響を幅広く捉える必要がある。

    A:マテリアリティを特定したプロセス  B:判断基準  C:バリューチェーン

  • 14

    サステナビリティ及びCSRのマネジメントにおける指標の設定に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。

    サステナビリティ及びCSRのマネジメントにおけるPDCAサイクルでは、自社の現状を十分に把握し、達成可能性を優先的に考えて可能な限り数値化した目標設定や指標選択をすることが肝要である。

  • 15

    ステークホルダーとのダイアログに関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。 1. 企業とステークホルダーとの間の積極的な関与を意味する「ステークホルダーエンゲージメント」の基礎となるのは双方向のコミュニケーションであり、ステークホルダーとのダイアログはその一形態である。 2. ステークホルダーとのダイアログは、企業とステークホルダーが互いの立場をぶつけあう「ディスカッション」や勝ち負けを決める「ディベート」と本質的に同じである。 3. ステークホルダーとのダイアログを有効なものにするには、有識者を招いた討論会の開催においても、テーマに沿った人選やファシリテーターの技量などに留意して設計し、運営を工夫する改善努力が必要である。 4. 近年、企業と投資家との間のダイアログに関心が集まっており、日本版スチュワードシップ・コードを自らの指針として活用して建設的な対話を実現できる「対話力」が、投資家ではなく企業側に求められている。

    2つ

  • 16

    企業に対するステークホルダーの期待・要請に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。

    政府や自治体は、法令の順守を期待し、贈収賄などの腐敗を注視し、場合によっては法令・条例の制定を行うが、租税回避地の活用による節税行為は法令違反ではないため強い関心の対象ではない。

  • 17

    サステナビリティ経営及びCSR におけるNPO やNGO の役割に関する次の文章の空欄に該当する語句のうち、最も適切な組み合わせを一つ選べ。 1. NGOやNPOは、社会的弱者や声なきステークホルダーの声を代弁する役割を担っており、多様な社会課題に対する目的意識のもとに形成された組織である( A )の一つであると言える。 2. 専門性の高いNGOやNPOは、社会課題解決のための政策提言である( B )の手法が効果的であれば、マスメディアやソーシャルメディアを通じた訴求により、企業に大きな影響を及ぼすことができる。 3. NGOやNPOには、企業を監視して不法行為や不適切な行為に対処させてCSRを促進させる立ち位置と共に、例えばBOP ビジネスにおいて重要な役割を果たすなど企業の( C )としての立ち位置もある。

    A:CSO  B:アドボカシー  C:パートナー

  • 18

    国際環境NGOであるグリーンピースの「IDEAL(理想)原則」は5段階からなる概念であり、最後は「Lobby(交渉する)」であるが、これより前の各段階を示す単語として不適切なものを一つ選べ。

    Infer (推察する)

  • 19

    消費者の役割に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。

    消費者が、環境や持続可能性に配慮した製品を見出す上で参考情報となるのが認証ラベルであり、公共性の高い各々の認証機関が責任をもって保証するため、製品全体に対する判断基準となる。

  • 20

    現在の企業のCSR(ESG)情報開示に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。

    ESG評価機関からの質問状への回答を中心に、開示する。

  • 21

    統合報告に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選べ。

    ア.統合思考」とは、財務領域と非財務領域に存在するさまざまな資本をつなぎ合わせ、短、中、長期にわたる価値を創造する方法を「ストーリー性のある情報として開示する」考え方である。

  • 22

    国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)に関する次の記述のうち、不適切なものを一つ選べ。

    ISSBのスタンスは、サステナビリティ関連情報を利用する全てのステークホルダーを対象としており、「財務的マテリアリティ」と「環境・社会マテリアリティ」の両方を重視する「ダブル・マテリアリティ」のスタンスである。

  • 23

    GRIについて、次の文章の空欄に該当する語句で、 最も適切な組み合わせを一つ選べ。 GRI スタンダードの構造は、相互に関連するスタンダードのセット構造となっており、2021 年10 月には( A )が改訂された。このGRI スタンダードでは、組織が経済・環境・人々へ与えるインパクトを開示することが求められている。また( A )の改訂にともない、「報告内容に関する原則」と「報告品質に関する原則」が8つの原則としてまとめられ、「信頼性」に代わり「( B )」が加わった。

    A:共通スタンダード  B:検証可能性

  • 24

    「アウトサイド・イン」アプローチのうち、最も不適切なものを1つ選べ。

    「アウトサイド・イン」は大企業だからこそできるものであり、中小企業はできなくても仕方がない。

  • 25

    「パーパス」についての記述で、最も不適切なものを1つ選べ。

    エ.「パーパス」は経営学者マイケル・ポーターの主著「マネジメント」でも主要テーマとして 取り上げられた。