問題一覧
1
磁気シールドの特徴で正しいものを全て選べ
磁気の遮蔽, ケイ素鋼板
2
超伝導磁石の特徴を全て選べ
0.35〜7Tの中〜超高磁場装置用, NbTi合金やNbSn合金をコイルとして使用, 常に冷却が必要(費用がかかる), 磁場の方向は体軸に水平, 漏洩線量が大きい, 磁場の安定度や均一度が高い
3
超伝導現象は、(①)がゼロになる現象であり、(②)や冷凍機を用いて(③)℃以下に冷却する。コイルには(④)が流れ続ける。(⑤)に注意が必要である
電気抵抗, 液体ヘリウム, -269, 永久電流, クエンチ
4
クエンチとは、なんらかの原因でコイルに熱が生じ、(①)が急激に(②)する現象である。大量の(③)が天井から室内に充満するため(④)や(⑤)の恐れがある
液体ヘリウム, 蒸発, ヘリウム, 酸素欠乏, 凍傷
5
超伝導磁石の構造を外側から選べ
コールドヘッド, クライオスタット, 超伝導コイル, シムコイル, 傾斜磁場コイル, 高周波送受信コイル
6
コールドヘッドは、(①)層への熱侵入を防ぎ(①)の(②)を低減させる
液体ヘリウム, 消費量
7
シムコイルは、静磁場を広範囲に安定させるために実施する(①)のためのコイル パッシブシムは、磁力線を集中させる様に(②)を磁石に貼り付ける アクティブジムは、シム専用の付加的なコイルを使用して磁場の調整を行うため、(③)・(④)ごとに調整可能
シミング, 鉄片, 患者, 撮像シーケンス
8
傾斜磁場コイルは、(①)・(②)や(③)に使用される。検査中の(④)の原因である
スライス位置, 厚さの決定, 位置情報の付加, 騒音
9
①傾斜磁場の傾斜の強さ ②傾斜磁場の立ち上がり特性 を表すものをそれぞれ述べよ
最大傾斜磁場強度, スリューレイト
10
超伝導磁石(水平磁場)で使用される高周波送受信コイルを全て選べ
平面型, サドル型
11
平面コイルのコイル面は静磁場と(①)になるようにおく
平行
12
表面コイルは、体表に近い部分の(①)は高く、小さな(②)で撮像する。コイル直径が大きいほどSNRは(③)する
SNR, FOV, 低下
13
クアドチャラコイルであるものを全て選べ
バードケージ型, サドル型
14
フェイズドアレイコイルは、複数の(①)コイルを干渉しないように配列し(②)を高い(③)で撮像する。(④)専用のコイルで、(⑤)法では必ず使用する
表面, 広範囲, SNR, 受信, パラレルイメージング
15
エイリアシングは、実際の周波数よりももっと(①)偽りの周波数が復元される現象であり、1周期あたりの(②)が(③)個より少ないと生じる。対策として1周期あたりの(②)を(③)個以上にする
低い, サンプリング数, 2
16
このアーチファクトは何か
折り返しアーチファクト
17
折り返しアーチファクトは、(①)が撮像対象よりも(②)ときに生じる。(①)外の対象物からの信号がより(③)周波数の信号と間違えられる。
FOV, 小さい, 低い
18
位相方向のオーバーサンプリングは何の問題があるため使用できないか
撮像時間の延長
19
折り返しアーチファクトの対策を5つ述べよ
位相方向と周波数方向の変更, FOVを大きくする, オーバーサンプリングを行う, FOV外に前飽和パルスを付加, 表面コイルを使用
20
前飽和パルスは、励起パルスをかける前に印加するRFであり、(①)を減少させる。励起パルスを印加するときには(①)が無い状態になるため特定部位からの信号が(②)される
縦磁化, 抑制
21
パラレルイメージングとは、(①)アーチファクトを逆手に取って(②)短縮を図る手法であり、(③)を必ず使用する
折り返し, 撮像時間, フェイズドアレイコイル
22
このアーチファクトは何か
Lip like アーチファクト
23
このアーチファクトは何か
トランケーションアーチファクト
24
トランケーションアーチファクトは、撮像時間の制約により周波数成分が途中で打ち切られ、(①)データの(②)不足で生じる。 (③)が大きく変化する境界面で出現しやすく(④)エンコード方向で出現しやすい
高周波数, サンプリング, 信号強度, 位相
25
トランケーションアーチファクトの対策を5つ述べよ
エンコード数を増やす, 空間分解能を向上させる, マトリックス数を増やす, FOVを小さくする, 高周波数領域にフィルタをかける
26
このアーチファクトは何か
モーションアーチファクト
27
体動アーチファクトが出現する方向
位相方向
28
脊椎の体動アーチファクト対策を2つかけ
位相エンコード方向の変更, 前飽和パルスの使用
29
胸部の体動アーチファクト対策を4つかけ
位相エンコード方向の変更, 前飽和パルスの使用, 抑制帯を巻いて胸壁の動きを抑制, 心電図同期、呼吸同期法の併用
30
腹部の体動アーチファクト対策を5つかけ
位相エンコード方向の変更, 前飽和パルスの使用, 抑制帯を巻いて腹壁の動きを抑制, 心電図同期・呼吸同期法の併用, 鎮痙剤の使用
31
鎮痙剤は、副交感神経を亢進させる(①)の作用を抑えることで(②)の運動を抑える薬であり、一般的なものに(③)がある
アセチルコリン, 消化管, 抗コリン剤
32
このアーチファクトは何か
フローアーチファクト
33
フローアーチファクト(ミスレジストレーションアーチファクト、ゴーストアーチファクト)の対策を3つかけ
位相エンコード方向の変更, 前飽和パルスの使用, 流速補正の併用
34
このアーチファクトは何か
ケミカルシフトアーチファクト
35
ケミカルシフトアーチファクトは水と(①)の境界面で信号の消失や強調が起きるもの。水と(①)の共鳴周波数差が(②)ppmあるために生じる。
脂肪, 3.5
36
ケミカルシフトアーチファクトによる位置ズレが大きくなるものを全て選べ
静磁場強度が大きいほど, 受信バンド幅が狭いほど, 1ピクセルのサイズが大きいほど
37
ケミカルシフトアーチファクトの対策を4つかけ
周波数方向の変更, 受信バンド幅を広げる, マトリックス数を増やす, 脂肪抑制をかける
38
このアーチファクトは何か
磁化率アーチファクト
39
常磁性体のものを全て選べ
イオン, ガドリニウム製剤, デオキシヘモグロビン
40
超常磁性、強磁性の磁化率を符号もつけて答えよ
+20程度, +100以上
41
磁化率アーチファクトは、磁化率の急激な変動によって(①)が発生し、位相が(②)して低信号、歪みにつながる。 (③)を用いる撮像法では磁化率アーチファクトが少ない
局所磁場不均一, 分散, 180°パルス
42
磁化率アーチファクトの対策を7つかけ
磁性体を取り除く, SE法系での撮像, 受信バンド幅を広げる, TEを短くする, 位相方向と周波数方向を入れ替える, スライス厚を薄くする, ピクセルサイズを小さくする
43
このアーチファクトは何か
クロストークアーチファクト
44
クロストークアーチファクトは、(①)スライス間で起こる(②)が原因で生じる。 その対策としてスライス間の間隔を広げる、(④)法で撮像する
隣り合う, 干渉, インターリーブ
45
このアーチファクトは何か
マジックアングルアーチファクト
46
マジックアングルアーチファクトは、静磁場方向に対して(①)°にあるプロトンの信号強度が(②)なるアーチファクトである。(③)の短い撮像で問題となる
54.74, 高信号, TE
47
このアーチファクトは何か
ジッパーアーチファクト
48
ジッパーアーチファクトは、装置外からの(①)の干渉により生じる。(②)エンコード方向に生じ、対策としてRFコイルの接続を確認するなどが挙げられる
RF, 位相
49
高速SE法 1.1回の(①)°パルスの後に複数の連続した(②)°パルスを与える 2.(②)°パルス毎に(③)を変化させる コントラストは(④)に依存する
90, 180, 位相エンコーディング傾斜磁場, 実効TE
50
ハーフフーリエ法は、k-spaceの対称性を利用して、(①)半分のデータを省略して(②)を短縮する方法
上, 撮像時間
51
部分エコー法は、k-spaceの対称性を利用して、(①)半分のデータを省略して(②)を短縮する方法
右, TE
52
高速SEでのコントラスト平均化は多くの(①)°パルスによって(②)効果が抑制されるために生じる
180, 磁化率
53
高速SEでのブラーリング効果はk-spaceの辺縁部(ETL後半)のデータの信号が(①)し、(②)が低下する
減衰, 鮮鋭度
54
高速SEでのT2フィルタリングは後半のTEではT2の(①)組織からの信号のみになり、T2の(①)組織の信号が反映されたコントラストになる
長い
55
高速SEでのJ結合による脂肪信号低下の抑制は、TEが短すぎるがためにJ結合による脂肪信号の(①)が起きず脂肪の信号が(②)なる
低下, 高く
56
高速SEでの磁化移動効果(MT効果)とは、連続した180°パルスが(①)パルスの代わりを果たし、(②)のプロトンの信号を低下させる減少
MT, 高分子化合物
57
IR法 1.撮像シーケンスの前に(①)°パルスを印加 2.(②)で設定された時間後に励起パルスを印加する 画像コントラストは(②)に依存する 信号強度が無信号となる(②)の位置を(③)という
180, TI, null point
58
STIR法、FLAIR法はそれぞれどの部位のヌルポイントにTIを設定しているか また、具体的なTIを求めよ整数で
脂肪, 脳脊髄液, 173ms, 2772ms
59
FLAIRはどの病気の診断に有効か
ラクナ梗塞
60
脂肪抑制の目的を4つ述べよ
撮像範囲内における脂肪の確認, 病変の検出能向上, 目的部位における抽出能・診断能の向上, 造影剤の併用による造影部分の抽出能向上
61
低磁場装置用で不利になるものを全て選べ
CHESS法, SPIR法, SPAIR法, out of phase法, Dixon法, 二項励起パルス
62
STIR法の特徴を全て選べ
造影剤と併用できない, 磁場が低くても使用できる, 脂肪の確定診断ができない
63
脂肪だけをRFパルスで励起させ、その脂肪信号を強い傾斜磁場で位相分散し、その後残った水の磁化ベクトルをイメージングする方法はどれか
CHESS法
64
STIRの励起パルスにCHESSを使い、傾斜磁場で位相分散させ脂肪のヌルポイントで収集する方法
SPIR法
65
断熱パルスを用いる方法
SPAIR法
66
水と脂肪が混在するボクセルが低信号になる方法
out of phase
67
肝細胞癌と関係が深い方法
out of phase
68
微量な脂肪信号の検出や臓器の境界面の抽出を応用される方法
Dixon法
69
MRIは(①)を利用して画像化する
NMR現象
70
以下はMRIのメリットである (①)で(②)がない(繰り返し検査が可能) 患者を(③)に画像が得られる (④)が得られる 高い(⑤)コントラスト 骨や空気による(⑥)が少ない 非造影で(⑦)情報が得られる 同期撮像が可能 (⑧)検査が可能
無侵襲, 被ばく, 動かさず, 任意の断面像, 軟部組織, アーチファクト, 血流、管腔内, 化学シフト
71
以下はMRIのデメリットである (①)が長く(②)が大きい データに(③)がなく互換性がない 骨皮質、石灰化やガス像の検出が困難 (④)や材質不明な金属装着患者の検査は行えない (⑤)や(⑥)に弱い
検査時間, 騒音, 絶対値, ペースメーカー, 流れ, 動き
72
MRIのコントラストに影響を与える内因性パラメータを8つかけ
T1値, T2値, プロトン密度, 血流速度, 磁化率, 化学シフト, 交差緩和, 拡散
73
MRIのコントラストに影響を与える外因性パラメータを7つかけ
撮像法, プリパレーションパルス, TR, TE, フリップ角, 反転時間, エコートレイン数
74
T1強調画像、T2強調画像、プロトン密度強調画像はそれぞれ何をコントラストの大きな画像として表示した画像か
T1値の差, T2値の差, プロトン密度の差
75
左から順にどの画像か選べ
T1強調画像, T2強調画像, プロトン密度強調画像
76
NMR現象とは、磁場の中にある(①)に対し(②)(ラーモア周波数)のRF波をかけると、スピンを(③)させ(④)の軸方向(磁化ベクトル)が変化する現象である
スピン, 同じ周波数, 共鳴, 歳差運動
77
原子核の磁気的性質を示すものはどれか
スピン量子数
78
以下の選択肢のうち磁気モーメントが生じるものを全て選べ(AB:A質量数、B記号)
1H, 13C, 14N, 31P
79
MRIの対象核種は何か
プロトン
80
MRIの対象核種がプロトンである理由3つ
人体にプロトンが膨大に存在するため, 他の原子に比べてスピン角運動量が大きく強い磁気モーメントを得られるため, 磁性核であるため
81
磁場がない時、プロトンは(①)な方向を向き磁石としての性質が(②)されている 磁場がある時、プロトンは磁場と(③)方向か(④)方向に向き(⑤)を行う
ランダム, 相殺, 同じ, 反対, 歳差運動
82
周波数は、波が1秒間に繰り返す(①)を表し、角周波数は1秒間に回転する(②)を表す
回数, 角度量
83
歳差運動の回転速度は(①)に比例する
磁場強度
84
3Tの時の共鳴周波数、角運動量を求めよ(π=3.14とし、単位はMHz,rad/sとする。また、小数第2桁を四捨五入し第1桁で答えよ)
127.8, 802.6×10^6
85
原子核がラーモア周波数のRFパルスを受けるとそのエネルギーを吸収する。これを(①)といい、原子核がエネルギーを吸収した状態を(②)という
共鳴, 励起
86
共鳴すると起こることを2つかけ
原子核同士の位相が揃う, エネルギーレベルが高い下向きの原子核になる
87
原子核はRF波がなくなると元の状態に戻ろうとしてゆっくりとエネルギーを①原子核同士で交換 ②原子核周囲に放出する この状態を緩和という ①,②に当てはまる緩和は何か
T2緩和(横緩和), T1緩和(縦緩和)
88
①減衰過程である緩和 ②回復過程である緩和 をそれぞれ選べ
T2緩和(横緩和), T1緩和(縦緩和)
89
①原子核同士の磁場による自然な相互関係による減衰 ②外部磁場の不均一が原因で生じる減衰は何か
T2, T2*
90
磁場強度が大きくなるほど長くなるものを選べ
T1値
91
T1緩和、T2緩和、T2*緩和について正しいものを全て選べ
T1緩和とT2緩和は独立した現象でそれぞれ測定可能である, T2値よりもT2*値の方が短い, T1緩和は縦磁化の回復、T2緩和は横磁化の減衰の過程である
92
MRIの信号受信は、(①)を受信コイルがある平面に倒し(②)による交流電流をコイルに流す 平面に倒された磁化ベクトルがT2(T2*)減衰する様子を示したものを(③)という
磁化ベクトル, 電磁誘導, FID
93
縦磁化の大きさは横磁化(①)の大きさである
最大値
94
①T1の差による信号差を大きくする ②T2の差による信号差を大きくする 以上のこととより密接に関わるものそれぞれ1つずつ選べ
繰り返し時間(TR)を短くする, エコー時間(TE)を長くする
95
①T1強調画像で高信号 ②T2強調画像で高信号 となる条件を選べ
T1値が短い, T2値が長い
96
T1強調で高信号となる組織を6つ述べよ
脂肪組織, 神経組織, 下垂体後葉, 高蛋白の液体, 亜急性期の出血, ガドリニウムキレート造影剤
97
T1強調で低信号となる組織を7つ述べよ
空気, 靭帯, 脳脊髄液, 関節液, 水, 尿, 浮腫
98
T2強調で高信号となるものを10個述べよ
脳脊髄液, 水, 尿, 浮腫, 慢性期脳梗塞, 血液, 関節液, 胆汁, 膵液, 嚢胞
99
T2強調で低信号となるものを6個述べよ
空気, 骨, 結石, 神経組織, 靭帯, 筋肉
100
プロトン密度強調画像を撮影するための条件を全て選べ
TRを長く, TEを短く