"高血圧の食事療法では節酒（エタノール換算で男性20～30mL/日、女性10～ 20mL/日以下に制限）する。"

食品交換表では100kcalを1単位と決めている。

脂質異常症の食事療法では、第1段階で目標値に到達できない場合は、第2段階に進む。

第1段階では、総摂取エネルギーを適正化し、標準体重あたり35〜40kcalにする。

第2段階では、高LDL血症の場合は、コレステロールの摂取量を1日300mg以下に制限することが推奨されている。

適正エネルギー量の食事：25≦BMI＜30　標準体重×30kcalである。

適正エネルギー量の食事：BMI≧30　標準体重×20kcalである。

運動療法中に3日間で1kg以上の体重増加があれば精査必要。

加齢によって安静時心拍数は減少する。

加齢によって最大心拍数は減少する。

加齢によって最大心拍出量は減少する。

加齢で最大酸素摂取量は変わらない。

加齢で除脂肪量は増加する。

加齢によって安静時・運動時血圧は減少する。

最大酸素摂取量は、非鍛錬者では年間5%ずつ減少する。

サルコペニアを有する方への運動処方は推奨されない。

運動処方の適切な運動強度は最高酸素摂取量の50～70%である。

運動強度の進行ステップは時間をかけて行う。

疲労感が早く出現するため、ウォーミングアップ時間は短めにする。

運動療法の実施は、低血糖が懸念される場合は食後3時間頃が望ましい。

空腹時血糖が250 mg/dL以上あり、ケトン体が排出されているときは食事後3時間あける。

網膜症がある場合はValsalva負荷がかかる運動は行わない。

安静時の収縮期血圧200 mmHg以上、拡張期血圧llO mmHg以上のときは、運動を行わない。

運動トレーニングを中止する基準は230/115 mmHg程度である。

CKD患者に有酸素運動は悪影響である。

CKD患者は40～60% VO2 max程度の運動が好ましいとされる。

関節炎のある時は、運動療法は行わない。

完全頚椎損傷患者では、心筋虚血があっても狭心症状に乏しいため、心電図モニターが必要である。

ウォーミングアップは肺循環を増加させ、換気血流不均衡を改善させる。

ウォーミングアップを行うことで、酸素取り込み能が改善される。

ウォーミングアップなしの急激な運動では、健常人でも60～70%の割合で心筋虚血と左案収縮能低下が生じる。

運動筋の血管拡張を促すことで、血管抵抗の増大・後負荷が増大する。

筋肉の柔軟性を高め、怪我を予防する効果がある。

"クールダウンの指標として、運動終了後2分間の心拍低下を緩徐にすることが 重要である。"

ウォーミングアップをすることで過度にカテコラミン分泌が増加し、運動の準備を身体が行うことができる。

クールダウンは、運動直後に急激な心拍出量ならびに冠血流量の低下を防ぐ効果がある。

クールダウンを行うことで、迷走神経反射が起こりやすくなる。

クールダウンは、運動終了後2分間の心拍低下を緩徐にすることが重要である。

行動療法には、思考中断法・理性感情行動療法・不安管理訓練・ストレス免疫療法などがある。

"認知行動療法には、古典的条件づけ療法・自己監視法・オペラント条件づけ療法 ・バイオフィードバック法などがある。"

自己監視法は、自分自身の行動を記録し、評価することで、セルフコントロールを促進する技法である。

刺激統制法は、自分自身と約束を交わすことで、目標行動を促進する方法である。

自己強化は、自分自身に対してポジティブな言葉をかけることで、自己肯定感を高める方法である。

自己教示は、自分自身に対して報酬を与えることで、望ましい行動を増やす方法である。

自己罰は、自分自身に対してペナルティを課すことで、望ましくない行動を減らす方法である。

怒りを抑圧する傾向がある場合は、心イベントの要因になりうる。

タイプD傾向と抑圧型対処行動が心疾患の発症要因として注目されている。

タイプDパーソナリティが認められると、回復の遅れや再入院のリスクが低くなる。

CBTは、患者の思考パターンや行動パターンを改善するための治療法である。

心理教育は、患者が陥りがちな負の思考や行動をポジティブなものに変えるための技法である。

心理社会的支援は、患者が抱える問題や困難に対して、カウンセリングやグループセラピー、社会サポートなどを提供して、心理的な負担を軽減することが目的である。

マインドフルネス瞑想は、抑うつや不安感を軽減するための心理的介入プログラムである。

心臓リハビリテーションには費用がかかるため、経済的な問題がある場合には参加を躊躇することがある。

心臓リハビリテーションセンターまでの距離が遠い場合、交通手段がない場合、参加が困難になることがある。

家族のサポートが不足している場合、心臓リハビリテーションに参加することが困難になることがある。

在宅リハビリテーション中は、運動時の環境に注意する必要がある。

在宅リハビリテーション中は、心拍数や血圧の測定は不要。

在宅リハビリテーション中は、体調の変化に注意する必要はない。

非監視下運動療法：運動プログラムを適切に設定する必要はなく、自分で好きなように運動すれば良い。

非監視下運動療法：運動の前後で上肢・下肢・体幹の伸張運動および整理体操を必ず実施する。

非監視下運動療法：水分摂取や服薬管理に注意する。

心不全の重症度とうつ病の合併率は正の相関がある。

うつ病は心不全の予後を悪化させる.

甲状腺疾患の合併によってうつ病が生じることがある。

代表的なうつ病のスクリーニングツールとしてPHQ-11がある。

"心不全患者の56%になんらかの不安,29%に臨床上顕著な不安を認め.13%に 不安症(不安障害)が合併する。"

"PatientHealthQuestionnaire(PHQ)-2, PHQ-9を用いた2段階のうつ病スク リーニング・プロトコルが参考になる。"

"PHQ-2はその必須項目であるPHQ-2の2項目の質問のうち.2項目で「はい」 と答えた場合,PHQ-9による評価に進む。"

無関心期（Precontemplation stage）：(6か月以内に)変化について考える気がなく、問題があるとは思っていない段階。

"関心期（Contemplation stage）：(6か月以内に)問題があることに気づき、 変化することについて考え始めた段階。"

準備期（Preparation stage）：(6か月未満)具体的な行動を開始し、問題解決に向けて努力する段階です。

"維持期（Maintenance stage）：行動を継続し、成功を維持(3か月以上)する 段階です。"

心大血管疾患リハビリテーション料には、IとIIの2種類があり、それぞれ1単位あたり205点と100点の点数が定められている。

治療開始日から150日までが算定期間であり、この期間内で所定点数を達成する必要があります。

早期リハビリテーション加算として、治療開始日から30日以内に開始した場合は、1単位あたり13点を所定点数に加算。

初期加算として、発症、手術、または急性増悪から14日以内に開始した場合は、1単位あたり45点を所定点数に加算。

治療開始日から150日を超えてリハビリテーションを行った場合は、1月7単位に限り算定。

"心不全患者の生活は，身体機能の低下のみであり心理的適応には依存して いない。"

患者が社会的あるいは精神的に隔離されないように注意しなければならない

病態や症状に合わせた就労環境の調整ができるように支援をする。

運動処方に基づく運動療法を 退院後に週1～3回の外来通院方式で継続。

慢性心不全の治療アドヒアランス遵守してもらうことが重要である。

自己管理への動機づけとその 具体的方法を指導することが必要。

"余計な労作をさけるため体調は患者がセルフコントロールをし、来院して すぐに運動を開始する。"

"運動開始前あるいは運動中に心不全悪化の兆候が認められれば，医師に連絡 して適切な対処を行う．"

サルコペニア：加齢によるものは1次性である。

サルコペニアとは、筋肉量の低下・筋力の低下・睡眠時間の低下である。

二次性サルコペニアとは、活動低下・疾患・低栄養である。

フレイルによる問題に、抑うつは関係ない。

フレイルにより、患者は社交性になることが多い。

加齢が原因で起こるものは1次性サルコペニアである。

サルコペニア診断基準のうち男性の握力は34㎏未満である。

身体活動低下や低栄養で起こるサルコペニアは2次性である。

サルコペニア診断基準のうち女性の筋力は18㎏未満である。

フレイルにより、患者の転倒回数は減少する。

フレイルにより、患者は意欲・判断力は向上する。

フレイルにより、低栄養になる。

"フレイルの診断基準：体重増加・歩行速度低下・筋力低下・易疲労・身体活 動レベル低下である。"

介入として、減塩食の徹底は有効となる。

６ヶ月で6％以上の意図しない体重減少がある場合、心臓悪液質疑を疑う。