問題一覧
1
心理とは、人間の心について実証的に研究するものであり、客観的に観察可能な行動や態度は基本的にあつかわない。
誤り
2
感覚とは、刺激によって感覚受容器が興奮し、インパルスが遠心性神経によって中枢に伝達されるという感覚系の活動過程である。
誤り
3
アッシュ(Asch)が行った一連の実験により、全体的な印象の形成に大きな影響力を持つ周辺的特性とあまり影響しない中心的特性とがありさらにそれらは文脈によっても変わってくることが明らかにされた。
誤り
4
女性の場合、内社会的行動尺度の平均は57点、標準偏差が11点であることから、得点が47点の人は他者を思いやる傾向が低い約15%に入っていない。
正しい
5
緊急事態に直面した際に,まわりに人が多いほど援助行動をしなくなる傾向のことを集団極性化という。社会心理学の用語の一つであり,集団心理の一つである。
誤り
6
権威のある人物から命令や要請を受けたときに,人はどこまで服従するのか。これを実験によって検証したのは,『服従の心理』を執筆したアイヒマンである。
誤り
7
いったん大きな要請をして,相手に拒否させてから,比較的承諾しやすい要請をおこなう要請法を譲歩的要請法という。
正しい
8
権威ある人というのは,例えば警察官や医者のことであるが,人間は権威ある人からの指示には反発し,従わない傾向がある。
誤り
9
人は自己や自己を取り巻く環境内に矛盾を知覚すると,不快な緊張感を感じ,これを解消するために認知や行動を変えるという心理的反発理論を提唱したのはフェスティンガーである。
誤り
10
越智・喜入(2015)はひとめぼれで運命の人がみつかるのかどうかを検証するために,ひとめぼれをしやすいグループ(ひとめぼれ傾向高群)とひとめぼれをしにくいグループ(ひとめぼれ傾向低群)を比較した(表3-02)。その結果,ひとめぼれしにくいグループの方が交際経験が多く,交際人数も多いことがわかった。
誤り
11
ストルゲの得点が正規分布し,平均値が5,標準偏差が3のとき,得点が8の人の偏差値は65である。
誤り
12
音に対する過敏さや鈍感さといった刺激に対する感受性の程度や反応の強さ・速さなどは先天的に決定されており,性質と呼ばれている。
誤り
13
比較的少数の基本型を定め,その類型を一つの枠組みとしてパーソナリティを記述し,パーソナリティの理解を容易にしようとするものを類型論というが,身体的特徴によってパーソナリティを分類したのはシュプランガーである
誤り
14
類型論については,単純で理解しやすいというメリットがある一方で,個人を特定の類型と判断することによって他の特徴を看過してしまい,差別や偏見につながる危険があることが指摘されている。
正しい
15
パーソナリティの科学的な記述と体系的な理解を目指し,共通特性という概念を提唱したのはシュプランガーである。
誤り
16
特性論においては,個人の独自性や全体像は見えにくく,人間を断片的・モザイク的にしかとらえられないというデメリットがある。
正しい
17
Big Five尺度「誠実性」の得点の分布が左右なだらかな釣り鐘型になっており,平均値が43点で標準偏差が11点のとき,「誠実性」の得点が39点の人の偏差値は54である(少数第一位を四捨五入)。
誤り
18
フロイトによると,自我(エゴ)とは無意識的・原始的側面をつかさどっており,心的エネルギーの源である。様々な本能的衝動・情動・欲求・欲望が渦巻いている領域であり,快楽原則に従う。
誤り
19
エゴグラムとは,自我状態を量的に表現したもので,批判的な親心,養育的な親心,理性的な大人の心,自由な子どもの心,従順な子どもの心というように,パーソナリティを5つの心で説明しようとしたものである。
正しい
20
レヴィンはパーソナリティの個人差について,分化度や境界の硬さなどによって決まると考えた。一般的に子どもは大人に比較して分化度が低く,単純であり,境界が硬いことが知られている。
誤り
21
自我防衛機制の中には,スポーツや芸術のように欲求・衝動を社会的に認められる価値ある行動へと転じる「補償」や,スポーツが苦手な子どもが勉強をがんばったり,逆に勉強の苦手な子どもがスポーツをがんばったりする「昇華」などがある。
誤り
22
投影法とは,曖昧な刺激や材料を与え,それに対する反応をもとにパーソナリティを査定しようとする方法であるが,ロールシャッハテスト,主題統覚検査(TAT),P-Fスタディ, MMPI,Y-G性格検査などがその例である。
誤り
23
知能テストはいろいろな種類があるが,それぞれの知能の定義によって内容は異なってくる。
正しい
24
発達に遅れのある子どもたちが,それぞれに適した教育を受けられるようビネーとシモンは知能テストを作成した。田中ビネー式知能検査の場合,7歳児が9歳児の問題までを正答する場合,知能指数は約78となる。
誤り
25
こころの知能指数(情動をコントロールする能力)の「愛他心」の得点の分布が左右なだらかな釣り鐘型になっており,平均値が14点で標準偏差が3点のとき,「愛他心」の得点が10点の人は,全体のだいたい下位2.5%に位置づけられる。
誤り
26
行動遺伝学とは遺伝子の違いが個人差に影響を与えているかどうかを実証的に検証する学問であるが,それによると,遺伝の影響はあまりないということが示されてきた。
誤り
27
家族やきょうだいの類似に影響しているのが非共有環境であり,蔵書数やピアノの有無,薬物の有無などがその例である。
誤り
28
心理的・行動的形質に寄与する遺伝と環境の影響のグラフを参考にして,遺伝の影響がもっとも少ないのは言語性知能である。
正しい
29
青年期に抱いた職業的な希望(夢)を,何があっても変わらずに希求していくことがアイデンティティである。したがって青年期にアイデンティティを決め,それが決まらないと次の段階に進めない。
誤り
30
アイデンティティを手探りで探索している最中には,探っても探ってもわからない不安や見通しが立たない感じ,さらに自分以外の人はみんな充実してイキイキと活動しているように見えて焦る。
正しい
31
青年期にはアイデンティティのための恋愛という現象がみられるが,それはまだアイデンティティが統合されていない状態で他者と親密になろうとするために生じてくる現象である。したがって恋愛はアイデンティティが統合されるまで待つことが望ましい。
誤り
32
心理学は化学的な学問であるためには検証可能であることと純粋性が必要であり、同じ方法で他の人が実験・調査しても同じ結果になり、またその結果は誰が見ても納得出来るものであることが求められている。
謝り
33
人間は網膜にうつった網膜像だけを頼りに大きさや明るさ・色を知覚している訳ではない。同じものでも、見る角度や距離、照明の具合によって網膜像は変化する側、我々は比較的一定のものとして知覚することができる。これを知覚の合理性という。
謝り
34
ステレオタイプ的認知とは、相手がたまたまとった行動をみて、その人はいつもそうする人だろうと思ってしまうことである。
謝り
35
一旦小さな要請を承諾した人はその後のより大きな要請も承諾する傾向がある。それを利用した要請法を承諾先取り法という。
誤り
36
人間は好意をうけたら好意を、親切を受け取ると親切を、自己開示(自分の内面的なことを話す)を受けたら自己開示を返す傾向があり、それを返報性という。
正しい
37
人間には一般的に、希少性の高い入手困難なものを手に入れたい要求があるが、その原因のひとつに認知的不協和理論というものがある。行動の自由が制限されたり脅かされると自由回復要求が上昇するのである。
誤り
38
女性の場合、向社会的行動尺度の平均は57点、標準偏差が11点であることから、得点が65点の人は、他者を思いやる傾向が高い約15%に入っている。
誤り
39
自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさない心理を傍観者効果というが、原因の1つとして行動を起こしたとき、その結果に対して周囲からのネガティブな評価を恐れるという社会的比較がある。
誤り
40
日頃は責任感のある人であっても、権威というヒエラルキー構造の中に埋め込まれることによって代理状態になる場合がある。自分を、他者の要求を追行する代理人と見なす状態になると、自分の行動に責任を感じにくくなる。
正しい
41
りー(Lee)のラブスタイル尺度において、交際満足度が高いのはエロス、マニア、アガペであり、逆に満足度が低いのはルダスである。
誤り
42
ひとめぼれカップルは長期的に上手くいかないのではないかという疑問を検証した結果、交際期間や子どもの数に違いがないにもかかわらず、ひとめぼれカップルの比率がもっと高くかつその性格が似ていることが明らかになった。
誤り
43
ルダスの得点が正規分布し、平均値が3、標準偏差が2のとき、得点が1の人の偏差値は40
正しい
44
パーソナリティの語源は、ペルソナという演劇で使用された仮面のことであり、パーソナリティとは性格、知能、態度、興味、価値観などを含む広い概念のことである。
正しい
45
比較的少人数の基本型を定め、その類型を1つの枠組みとしてパーソナリティを記述し、パーソナリティの理解を容易にしようとするものを類型論というが、心理的特徴によってパーソナリティを分類したのはクレッチマーである。
誤り
46
類型論は、パーソナリティを変化に富んだ柔軟なものととらえ、徐々に形成されていく・発達するというしてく視点が重視されている。
誤り
47
ギルフォードの因子分析法を用いた研究を基礎に、矢田部達郎らが日本人用に作成した心理検査で、抑うつ性、気分の変化、劣等感、神経質などの12尺度で構成されたものをMMPIという。
誤り
48
特性論においてはパーソナリティの細かい諸側面を見ることはできるが、個人間で比較することは難しい。
誤り
49
Big Five尺度「誠実性」の得点分布が左右なだらかな釣り鋳型になっており、平均値が43点で標準偏差が11点のとき、「誠実性」の得点が57点の人の偏差値は63である。
正しい
50
パーソナリティを構造的にとらえ、各領域の機能や、その関係性からアプローチしたのはフロイトやレヴィンである。
正しい
51
フロイトによるとエスとは、主に親のしつけを通して、社会規範や倫理、道徳といったものが内在化された領域である。
誤り
52
レヴィンは内部人格領域の中心層は環境からの影響を受けやすく、周辺層は外部環境からの影響を受けにくいという特徴があることを指摘している。
誤り
53
知能の定義は色々あるが、サーストンの知能の定義は、次のようなものがある。知能とは、目的的に行動し、合理的に思考し、自分を取り巻く環境を効果的に処理する個人の総合的・全体的能力である。
誤り
54
語彙や常識などの知識は20歳以降も上昇し続け、60歳くらいまでピークが伸びるとされている。このような能力のことを流動性知能という。
誤り
55
こころの知能指数(情動をコントロールする能力)の「愛他心」の得点分布が左右なだらかな釣り鋳型になっており、平均値が14点で標準偏差が3点の時、「愛他心」の得点が19点の人はだいたい上位2.5%に位置づけられる。
誤り
56
行動遺伝学とは遺伝子の違いが個人差に影響を与えているかどうかを実証的に機証する学問であるが、共有環境の影響は相対的に小さく、非共有環境の影響は大きい。
正しい
57
心理的・行動的形質における一卵性双生児の類似性が、Big5の中でもっとも低いのは開放性である。
誤り
58
その人の遺伝的可能性が、環境によってどの程度顕在化するかということを考えた場合、中程度の環境では遺伝的可能性の半分程度しか在化しないのは絶対音感である。
誤り
59
自分らしさ」や「自分の本当に好きな事」がアイデンオイティであり、青年期にはそれを見つけなければならず、その内容に合った就職をしなければならない。
誤り
60
アイデンティティがまだ確立しておらず、自分が何者であるのかがあいまいな状態で他者に近づくと、自分が他者を呑み込んでしまうような、大きな不安が生じて他者との距離を取りたくなることがある。
誤り
61
青年期においては、まだ確固としたアイデンティティの感覚がもてていないため、相手からの賞費によって自のアイデンティティを支えている側面がある。だからそ継続的な賞賛が必要であり、今後も賞賛し続けてくれるかどうかが気になって仕方がない。
正しい