神経成熟理論において運動の発達は、下肢からはじまり頭部へ進む

中枢神経系の発達が大脳皮質レベルまで進むと、立ち直り反応が出現する

神経成熟理論では、運動発達は学習や経験、環境の影響を強く受ける

神経成熟理論において、発達の順序は遺伝によって個別に決定している

神経細胞集団選択理論では、機能的に必要な行動に関与する神経細胞どうしはその結合を強くする。

神経細胞集団選択理論では、立位、歩行を習慣的に実施していなくても、立位、歩行の発達を司る脳神経どうしの結合は一定に保持されている

ダイナミックシステム理論において、運動の発現は中枢神経系の発達が中心的な役割を果たす

行動分析学的理論において、望ましい行動が出現したときに注目、賞賛するとその行動は強化される。

行動分析学的理論において、意図する行動を引き出したい場合、難易度が高い課題を繰り返し実践させるとその行動の出現頻度は増大する

新生児では立ち直り反応が出現する。

新生児では緊張性迷路反射の影響により、腹臥位では伸展優位の姿勢となる。

モロー反射は皮質レベルの姿勢反射である。

生後6ヶ月の健常の乳児よりATNRの影響により左右非対称姿勢となることが多い。

支持なしでの座位が可能となるにはモロー反射が出現しなければならない。

足趾把握反射と手掌把握反射は同時期に消失する。

生後6ヶ月の健常の乳児では、ランドウ反応が成熟してくる。

中枢神経系の発達が皮質レベルまで進むと、立ち直り反応が出現する。

交互性の四つん這い移動が可能になるころには、ATNRが消失していなければならない。

歩行を獲得した乳児では、保護伸展反応がみられない。

脳性麻痺の発症率は、出生児1000人あたり約2人である。

脳室周囲白質軟化症は、妊娠32週未満で出生する早産児あるいは低出生体重児に多くみられる脳性麻痺の原因の1つである。

痙直型では、錐体外路の障害に基づく伸長反射の閾値低下によって、筋緊張が亢進した状態である。

アテトーゼ型は、全身の筋緊張が高く、急激に変動する緊張型アテトーゼと全身の筋緊張が低いレベルで変動する純粋（非緊張）型に分類される。

ニ次障害の一つである頸椎症性頸髄症は痙直型脳性麻痺でよくみられる。

痙直型四肢麻痺では、成人になると拘縮・変形性関節症による疼痛を訴える者が少なくなる。

課題指向型アプローチとは、問題解決を基盤とする発達理論で、子どもと環境、そして両者を関係づける課題の相互作用という視点からとらえるものである。

痙直型四肢麻痺では経年的に非対称姿勢を取りやすい

痙直型四肢麻痺では上肢よりも下肢の痙縮が強くなりやすい。

背臥位からの引き起こし時、頭部伸展に伴い全身の伸展パターンが誘発される。

陽性支持反射を誘発しながら下肢の支持機能を高めていく。

痙直型四肢麻痺では共同運動を抑制しながら四肢の分離運動を促す。

両麻痺は下肢の障害であるため、体幹の問題はない。

下肢は筋緊張が亢進し、交互運動が困難となりやすい。

足関節では病的な同時収縮のため、背屈ができない。

下肢の伸筋群の筋緊張が亢進するため、下肢を屈曲することができない。

床上座位では割り座をとりやすくらこれにより股関節の屈曲・内転・内旋傾向が強くなる。

筋緊張により関節運動が障害されるので、下肢の筋力検査は必要ない。

下肢の麻痺により立位、歩行は獲得できないので、積極的なアプローチはしない。

アテトーゼ型は不随意運動型とも呼ばれ、錐体外路障害に起因する運動発達障害である。

アテトーゼ型の筋緊張の特徴は固縮であり、企図振戦が出現する。

アテトーゼ型の姿勢と運動の異常は、原始反射の残存に影響される。

学齢期以降のアテトーゼ型で頸髄症を合併する場合、近位筋の筋萎縮を伴う。

乳児期のアテトーゼ型では、とくに頭部のコントロール向上のための運動練習は重要である。

二分脊椎の発生率は52人/1000人である

二分脊椎は関節の拘縮・変形がない。

二分脊椎にはアーノルドーキアリ奇形がみられる。

ペルテス病は大脹骨頭の虚血性壊死が原因である。

ペルテス病の初期には、積極的に立位を行い、大腿骨頭を修復させる。

重症児（者）は重度の知的障害と重度の身体障害を併せもつ。

重症児（者）全体の約70%が施設入所中である。

重症児（者）に対する理学療法の目的は、彼らの「障害」の軽減と解決のみである。

重症児（者）に対する理学療法では、「物的環境」の使用は即時的効果を認めない。

ICFの構成要素である「活動」の変化は、他の構成要素に対しても影響を及ぼす。

重症児（者）の呼吸障害は、胸郭の運動障害に伴う拘束性障害に加えて、慢性的な上気道の狭窄による閉塞性の呼吸障害を伴うが、睡眠時無呼吸などの中枢性換気障害が伴うことはない。

子供の呼吸障害を評価する時は視診、触診などの理学的所見から呼吸状態を把握していくことが必要となるが、聴診では呼吸音が小さいためら呼吸状態を詳細に把握することは難しい。

神経筋疾患の咳を評価として最大流量（CPF）がよく用いられるが、CPFが260L/分以下では日常的に上気道から排痰が困難になるといわれている。

重症児（者）にとって最も安定している肢位は背臥位のため、できるだけ背臥位の萄肢位をとるのが望ましい

呼吸介助手技は胸郭の動きと呼吸リズムに合わせながら、吸気時に胸郭を徒手的に圧迫し、呼気に胸郭の拡張量を増大させて換気を改善する手技である。