問題一覧
1
(荀子)弟子が師よりも優れた存在になることのたとえ。
青は藍より出でて藍より青し
2
(論語)朝に真理を聞くことができれば、その日の夕方に死んでも悔いはない。孔子の道を求める志の強さを示した語。
朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり
3
(楚辞)失敗に懲りて、必要以上に警戒心を強くすること。
羹に懲りて膾を吹く
4
(世説新語)負け惜しみの強いこと。ひどいこじつけ。
石に漱ぎ流れに枕す
5
(管子)人は生活が安定してはじめて、名誉や恥を知るようになるという意。
衣食足りて栄辱を知る
6
(淮南子)小さなきざしを見て、物事の大勢を知ること。
一葉落ちて天下の秋を知る
7
(後漢書)秩序なく寄り集まった衆。
烏合の衆
8
(史記)つまらない人物には大人物の遠大な心はわからない。
燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや
9
(世説新語)すでにあるのにまた同じことを重ねるような、むだな行為のこと。人まねで新味のないこと。
屋下に屋を架す
10
(荘子)富貴の地位について束縛されるより、貧しくても自由な生活のほうがよいということ。
尾を塗中に曳く
11
(猛虎行)どんなに困窮しても決して悪事を働かないこと。
渇すれども盗泉の水を飲まず
12
(春秋左氏伝)権威、権力を有する者をあなどって、その実力を問うこと。
鼎の軽重を問う
13
(史記)互いに理解し信じ合った付き合い。
管鮑の交わり
14
(孟子)方法を誤って目的を達成することができないこと。見当違いの困難な望みを持つこと。
木に縁りて魚を求む
15
(柳子厚墓誌銘)互いに心の中を打ちあけて親しく交わること。
肝胆相照らす
16
(史記)優れた人につけば、愚者でもその力量以上に立派になれる。
驥尾に付す
17
(韓非子)君主の怒りを買うこと。目上の人の気持ちに逆らって怒らせてしまう意。
逆鱗に触る
18
(論語)後から生まれてくる者には無限の可能性があること。
後生畏るべし
19
(史記)敵国が滅ぶと、そのために働いた功臣は不用となり、殺されてしまうことのたとえ。
狡兔死して走狗烹らる
20
(荘子)物と自分、あるいは夢と現実とを区別しない超越した境地。また、人生のはかないことのたとえ。
胡蝶の夢
21
(淮南子)人生の幸・不幸は予測しがたいこと。
塞翁が馬
22
(三国志)目上の人が礼を尽くして賢者を招くこと。
三顧の礼
23
(史記)全く問題にしないこと。無視して相手にしないこと。
歯牙にかけず
24
(三国志)少数のものが多数のものに敵対して勝ち目のないこと。
衆寡敵せず
25
(老子)一見弱そうな者が強い者に勝つこと。
柔能く剛を制す
26
(韓非子)昔のやり方を守って融通のきかないこと。
守株
27
(孟子)手助けしたために、かえって害を与えてしまうこと。
助長
28
(読史管見)できる限りの努力をして、結果は運命に任せること。
人事を尽くして天命を待つ
29
(三国志)水と魚の関係のように、きわめて親密な付き合い。
水魚の交わり
30
(野客叢書)出典の引用が不正確な書物。転じて、いい加減なこと。
杜撰
31
(史記)大きな志。立身出世への野望。
青雲の志
32
(魏書)千里の先まで見える目。遠方や将来、また、人の心などを見通す能力。
千里眼
33
(晏子春秋)賢者も時には失敗のあること。十分配慮しても、なお思いがけない失敗のあること。
千慮の一失
34
(春秋左氏伝)無用の情け。余計な憐れみ。
宋襄の仁
35
(詩経)どんなものでも、自分の品性・知徳をみがくのに役立つこと。
他山の石
36
(蒙求)親友。互いに相手を知り尽くした仲。
知音
37
(老子)天は決して悪事を見逃すことはない。
天網恢恢、疎にして漏らさず
38
(柳子厚墓誌銘)才能や力量が群を抜いて優れてくること。
頭角をあらわす
39
(呉越春秋)同じ境遇に苦しむ者は、互いに苦痛を察し同情する念の強いこと。
同病相憐れむ
40
(史記)仁徳のある人のもとには、人々が徳を慕って自然に集まってくること。
桃李言わざれども下自ずから蹊を成す
41
(後漢書)立身出世につながる難しい関門。
登竜門
42
(淮南子)弱者が、自分の力を考えないで強者に立ち向かうこと。
螳螂の斧
43
(三国志)全体の規律を保つためには、たとえ愛する者であっても処罰すること。
涙を揮って馬謖を斬る
44
(論語)小事を処理するのに大人物の手を借りる必要のないことのたとえ。また、適用の方法が間違っていること。
鶏を割くに焉くんぞ牛刀を用いん
45
(史記)必死の思いで行うこと。また、後にひけない困難な状況のこと。
背水の陣
46
(晋書)気に入らないものを見る目つき。冷淡に扱うこと。
白眼視
47
(北夢瑣言)めったにないこと。前例のないこと。
破天荒
48
(史記)年を取ったのに、目的がなかなか達せられないことのたとえ。
日暮れて途遠し
49
(王彦章画像記)豹は死後、その皮を大切にされるが、人は死後に残した名誉、功績で評価される。
豹は死して皮を留め、人は死して名を留む
50
(韓詩外伝)親に孝行しようとしても、そのときにはすでに親は死んでいないことの嘆き。
風樹の嘆
51
(呂氏春秋)時勢の変化に気づかず、いつまでも古いしきたりにこだわっていること。
舟に刻みて剣を求む
52
(史記)たとえその人の代わりに首を斬られても恨みに思わないほどの、親しい交わり。
刎頸の交わり
53
(墨子)自分の習慣や主張などを堅く守って変えないこと。
墨守
54
(漢書)あまりに清廉潔白すぎると、かえって人に親しまれないこと。
水清ければ魚棲まず
55
(呂氏春秋)良心に反するようなことをしながら、そのことを考えないようにすること。
耳を掩いて鈴を盗む
56
(史記)貧しくなると訪れる人もなくなり、その門前は雀を羅で捕らえることができるほどになる意。きわめて寂しいさま。
門前雀羅
57
(春秋左氏伝)病気が重くなって治る見込みがなくなること。また、ある物事に熱中して手がつけられなくなること。
病膏肓に入る
58
(無門関)看板によいものを示して、実は悪いものを売ること。
羊頭を懸けて狗肉を売る
59
(史記)人に恩恵を分け与えること。
余光を分かつ
60
(晋書)著書がもてはやされ、よく売れることのたとえ。
洛陽の紙価を貴む