問題一覧
1
下図は、隆上の生態系における生物の関係を模式化したものである。図中のAの部分は(a)、Bの部分は( b )と呼ばれる。Aの部分が作り出した有機物、太陽光から捕捉したエネルギーは、食う食われるの関係を通じて、Aから一次(b)、二次( b )…....そしてピラミッドの頂点に位置する最高次の(b)へと受け渡されていく。この受け渡しの食物連鎖の各段階を(c)段階という。
a 生産者 b 消費者 c 栄養
2
火山が噴火し、溶岩が流れ出した後、しばらくして(a)が定着し、やがては(b)が生 育し、そして陽樹、さらに陰樹の森へと変化していくことを(c)という。
a 地衣類 苔類 b 1年生草本 多年生草本c還移
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森林と草地が接する部分には、しばしばこうした場所に特有の構造が見られる。具体的にはヌルデやクサギ、クズなどからなる(a)が見られ、そのさらに草地側にはイタドリやヤエムグラなどからなる( b )が見られる(植物の例は関東の里山地域などを想定)。 人の目には荒れた状態にうつることがあるが、森林の中に直接風が吹き込んだり、日光が直射したりするのを防ぐなど、森林内部を守る役割を果たしていると考えられている。
a マント群落 b ソデ群落
4
a ある生息場所・地域に生息する同種個体の全体 bある生息場所・地域に生息する生物の全体
a 個体群 b 群集
5
採食資源や営巣に適した場所等を独占的に利用するため、動物が同種の他個体の個入を排除し防御しようとする範囲を (a)という。鳥類、魚類等でしばしば見られることが知られている。これに対して動物が単に日常的に動き回る能囲を「( b)」という。( b)は( a )と異なり、同種の他個体の侵入を排除し防御しようとする行動は、積極的には行われ ない。
a なわばり b 行動圏
6
インギンチャクは、ゆらゆら揺れる長い糸状の触手に刺胞と呼ばれる毒針を持っており、小動物をしびれさせて食物にしている。それに対する防御手段をもつ海水魚のクマノは、インギンチャクの周囲にいて、敵が近づくと、触手の中に潜り込み、身を守ってもらっている。一方で、クマノが得た食物の一部を、インギンチャクが得ることがある。このように、クマノミとインギンチャクは、(a)の関係にある。インギンチャクと(a)の関係にある種としては、他にくb) が知られている。
a 相利共生 b ヤドカリ
7
四季の移り変わりがはっきりしている日本では、生物は季節の変化に生活史を同調させなければ生きていくことができない。特に、寒さの厳しい冬をいかに過ごすかは重要である。 冬期に休眠する多くの生物は、(a)や温度から冬が近づくことを察知すると、休眠状態に入り、暖かい春が訪れるのを待つ。休眠状態を誘発する基準となる例えば(a)は、「臨界( a )」と呼ばれる。 卵、幼虫、さなぎ、成虫といった発育段階を持つ昆虫は、冬期にどの段階で休眠状態に入るかが種によって決まっている。例えば、( b )の仲間は卵で越冬し、テントウムシの仲間のほとんどは( c )で越冬することが知られている。
a 日長 b カマキリ c 成虫
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( a )型擬態気険な生物があえて目立つ色彩等をもって周囲に危険を知 らせる擬態。強力な毒を持つハチの仲間が、どの種も共通して黄色と黒からなっている例がよく知られている。 ( b )型擬態彩 本当は危険を持たない生物が、危険を持つ生物に似せた色 等を持つことで、身を守る擬態。(© ) がハチに似た色 彩を持っている例がよく知られている。
a ミュラー b ベイツ c ハナアブ
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(a)ヒグマとツキノワグマがこの線を分布の境にしている。 (b)鹿児島県の屋久島・種子島と奄美大島との間に引かれた生物分布境界線。この線より北は旧北区、南は東洋区などと呼ばれている。
a ブランキストン線 b 渡瀬線
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生物多様性について述べた次の文のうち、誤っているものはどれですか。
4.生物多様性の一つに種内(遺伝子)の多様性がある。同じ種であっても、キタノメダカとミナミメダカでは 遺伝子レベルで違いがあることが例として挙げられる。
11
ビオトープについて述べた次の文のうち、正しいものはどれですか。
4. 水田や畑、採草放牧地、植林地は、産業が営まれている場であるが、ビオトープと言える。
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下図は、周囲の人為的影響から野生生物を保護するためのソーニングに関する概念図です。凡例中の空 欄( a )〜( © )に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。
a コアエリア b バッファーゾーン c トランジェションゾーン
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多くの動物は、生存上、様々なタイプの(a)を必要とする。例えば、モリアオガエルは、繁殖期に池に集まり繁殖活動を行うが、非繁殖期には、名前のとおり、産卵池からあまり遠くない森をすみかとしている。 モリアオガエルを保護するためには、( b )の考えに基づき、産卵を行う池だけでなく、非 繁殖期のすみかである森及びその間の行き来を可能とする空間をセットで守る必要がある。
a. ビオトープb.ビオトープネットワーク
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アオバズク 日本では、基本、( a ) として各地で観察される。ただし、個体数は多くない。 ジョウビタキ 日本では、基本、( b ) として各地で観察されるが、本州中部の高原等で繁殖するものもいる。 (c)日本では、基本、九州以北で夏鳥として観察されるが、本州以南、特に四国、九州の暖かい地域で越冬するものもいる。
a. 夏鳥 b. 冬鳥 c.ツバメ
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動物散布 被食型 アケビ マクワ (a) 付着型 イノコヅチ オナミモ (b) 貯食型 (c)コナラ 風散布 ガマ ススキ ケヤキ イロハモミジ (d) 水散布 (c )ハマホウボウ オヒルギ グンバイヒルガオ
a. ガマズミb. センダングサ c. オニグルミd. アカメヤナギ
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自然環境の保全・再生に向けた取組に当たり、ある特定の種を指標種として選定し、その種の生息・生育状況によって取組の適否を判断する方法がしばしばとられる。 指標種は、取組対象地域の空間レベル等を勘案して選定する必要がある。例えば(a) を対象とした事業では法禽類などが、( b)を対象とした事業ではシジュウカラなどが、指標 種とされることがある。指標種は様々な観点から選定され、その美しさや魅力によって多くの人々にその場所の重要性をアピールすることに役立つものを(c)という。
a. 広い範囲 b. 狭い範囲c. シンボル種
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水質階級1 カワゲラ類、ヨコエビ類、ヒラタカゲロウ類、ヘビトンボー ボ、ナガレトビケラ類、ブユ類、(a) 水質階級2 コガタンマトビケラ類、コオニヤンマ、オオシマトビケ ラ、(b) 水質階級3 ミズカマキリ、タニシ類、ミズムシ、シマイシビル 水質階級4 アメリカザリガニ、エラミミズサカマキガイ、(c)
a. サワガニb. ゲンジボタル. ユスリカ類
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クマ類(ツキノワグマ、ヒグマ)は、国内最大級の隆上動物である。人里近くに出没して人身 彼害なったらずこともある動物であるが、一方で、私たちも、これまでにクマ類の存続を母かしてきている。九州では絶滅したとされ、また、ツキノワグマ5集団、ヒグマ2集団の地域個体群が地域個体群が 境省レッドリスト2020において絶滅のおそれがあるとされている。 これらの地域個体群の存統が脅かされている要因として、人による捕獲と、(a)による生息環境の悪化がある。本州や四国では、( b )がツキノワグマの生息に最も適した環境とされるが、(a)により、そうした環境が減少してきている。
a. 開発 b. ブナ、ミズナラなどの自然林
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生態系から人間が得ている財・サービスを「生態系サービス」といい、その恩恵は多岐にわたる。例えば持続可能なかたちで管理されている森林は、(a)サービスとして住宅の建材等となる木材を私たちにもたらすだけでなく、(b)サービスとして渋水級和、土砂流出防備等のかたちで私たちの安全を支え、さらに(c )サービスとして環境教育やレクリエーションの場を提供してくれている。
a.供給 b. 調整 c. 文化的
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自然環境保全法について述べた次の文のうち、誤っているものはどれですか。
本法に基づき、一般に「緑の国勢調査」と呼ばれている「モニタリングサイト1000」が実施されている。
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公園には営造物公園と地域制公園の2つがあり、地域制公園では土地の権限に関係なく一定の区域を定めて公園の指定が行われる。( a)法で定められる(a)は地域制公園であり、私有地も多く含まれる。 ( a )では、すぐれた自然の風景地を保護するために行為制限がかけられているが、( b )では届出のみによって開発等の行為が可能な場合もある。環境大臣が指定し国が管理する( © )で、平約してその面積の約4分の1(令和4年3月現在)を( b )が占める。 (©)に指定されていても、そのすべての区域について自然が十分に保護されているわけではない。
a.自然公園 b. 普通地域c. 国立公園
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哺乳類(20種類) タヌキ、キツネ、ノイス、ノネコ、テン(ツシマテンを除く。)、イタチ(雄)、シベリアイタチ、ミンク、アナグマ、アライグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、ハクビシン、イノシシ、ニホンジカ、タイワンリス、シ マリス、ヌートリア、ユキウサギ、ノウサギ 鳥類(26種類) カワウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジ ロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、エゾライチョウ、ヤマドリ(コシジロヤマドリを除く。)、キジ、コジュケイ、ヤマシギ、タンギ、キジバト、ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ミヤマ ガラス、ハシボンガラス、ハシブトガラス 注:令和4年7月の法令改正により、ゴイサギとバンの指定が解除された。
狩猟鳥獸
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外来生物法は、(a)による生態系、人の生命・身体、農林水産業への夜害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資することを目的としている。 ( a )は、外来生物(海外起源)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から、指定される。対象は( b )、個体のほかに器官も含まれる。指定されると、学術研究の目的で許可を受けた場合等を除いて、飼養、栽培、保管、運搬、譲渡し、放出、植栽、播種は、禁止となる。
a. 特定外来生物 b. 生きている個体(卵、種子を含む)に限られる
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文化財保護法では、学術上の価値が高い動植物のうち重要なものを(a)に指定し、その保存に影響を及ぼす行為を制限している。また、地方公共団体が(b)を定めて(a) を指定することができるとしている。 市町村が自然環境を守るために特定の生物種を指定して捕獲等の行為の規制を行いたい 場合、様々な法令を適用することが考えられるが、(a)に指定することはその一つである。 近年の例としては、例えば長野県安曇野市が、絶滅が危惧されるチョウであるオオルリシジミ を「単に希少性が高いということにとどまらず、先人たちの暮らし及び生物多様性が高かったとされる昭和30年代の里山の景観を知ることにつながる存在であり、安曇野市の自然や生態系の象徴のひとつと解されることに及ぶ」こと等を理由に、令和4年3月に(a)に指定している。
a. 天然記念物b. 条例
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都道府県及び市町村は、(a)にもとづき、生物多様性国家戦を基本として、(b)、生物多様性地域戦路を定めるよう努めなければならないとされている。現在の国家戦は、「生物多様性国家戦路(c)」である。
a. 生物多様性基本法 b 単独で又は共同して c 2012-2020
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( a )において、食料の安定供給の確保等とともに、良好な景観の形成、自然環境の保全、文化の伝承など、農業・農村が有する(b)が将来にわたって適切かつ十分に発揮されなければならない旨が掲げられている。 ここにいう「自然環境の保全」の例としては、水田やため池などが、適切に管理されることで多様な生物の生息・生育地となることがあげられる。(a)のなかで、自然共生社会の実現という観点から大きな意義をもつ部分といえる。
a. 食料・農業・農村基本法 b. 多面的機能
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環境影響評価法では、事業の種類や規模によって、環境アセスメントの対象となる事業を定めている。例えば太陽光発電所の設置工事の場合、出力4万kw以上の規模の事業は、( a )事業とされ、環境アセスメントを行うことが必須となる。 一方、3万kw以上4万kw未満の規模の事業は、(b)事業とされ、(c)の手続きを経て、環境アセスメントの対象となるか否かが決定される。
a. 第1種 b. 第2種 c. スクリーニング
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鹿児島県出水市の北部に位置する干拓地周辺は、毎年1万羽以上のツル類が飛来するな ど、渡り鳥の越冬地として重要な区域であり、令和3年11月に「出水ツルの越冬地」として、ラムサール条約の国際的に重要な( a )に係る登録簿に掲載された。この登録により、日本のラムサール条約(a)の数は53か所となった。 登録に当たっては、国内の法令によってその環境の保全が図られていることが必要である。 出水市の干拓地では同年1月、特にツル類の生息地の保護を図るために、工作物の新築や木 何の伐採等の行為にあたって環境大臣の許可が必要となる、(b)の拡張が行われている。
a.湿地 b.鳥獣保護区特別保護地区
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国連気候変動枠組条約に基づき、2015年12月にフランスのパリで開催された第21回締約国会議(COP21)において、2020年以降の温室効果ガス排出削減等のための新たな国際社 組みとして、パリ協定が採択された。パリ協定は、世界全体の平均気温の上昇を、産業革命前に比べて( a )°Cより十分低く保つとともに、( b )°Cに抑える努力を追求すること、そのために、( © )に人為的な温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すこととしている。 2021年10~11月に英国のグラスゴーで開催された第26回締約国会議(COP26)において、グラスゴー気候合意が採択され、世界全体の平物気温の上昇を、産業革命前に比べて(b)°C以内に抑える努力を継続する決意が盛り込まれた。
a. 2 b. 1.5 c. 21 世紀後半
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直接目視で確認することが困難な動物について、足跡等の痕跡を手がかりに生息状況を調査する手法を「(a)法」という。下図は( b )の足跡である。
.a. フィールドサインb. ニホンイノシシ
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西日本を中心に各地で放置された行林が拡大し、生物多様性保全上、問題となっている。 対策の検討に当たり、まず行林の分布状況を調査する必要がある。対象が広範な場合、空中 写真を用いる方法が適している。空中写真とは、(a)、(b)等を用いて地表を撮影した写真をいう。一般に、( a )を用いての空中写真は、値段等入手のしやすさの点でメリットがあるが、撮影日時や場所の指定の自由、分解能の点で( b)に劣る。 常録広義樹林内への行林の優入状況を空中写真から確認する場合、作の葉替り期に当たる税ね( © )月が行林を特定しやすく、適している。
a. 人工衛星 b. ドローン c. 4-6
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都市における緑地の保全や緑化の推進に関する取組を総合的・計画的に実施するために、( a )は( b )を定めることができる。都市の緑豊かな生活環境の実現には(c)の参加・協力が不可欠であることから、( b )の策定に当たっては、(c)の意見を反映させるために公聴会を開催するなどの措置を講ずることが重要である。
a. 市町村 b 緑の基本計画 c 住民
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生物多様性の保全・再生を重視した公園で池づくりを行う場合、水深の違いにより様々な水生植物が生育でさるようにすることが重要です。導入候補となる水生植物の例として最も適切なものはどれですか(場所は関東 地方の低地地域を想定)。
抽水植物 浮葉植物 沈水植物 浮漂植物 1 ガマ アサザ セキショウも サンショウモ
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生物多様性の保全・再生を重視した公園内に整備された池の常に、体長15cm程度の大きなカエルを見つけた(写真)。外来生物の(a)で、鼓膜が大きい点が特徴として挙げられる。 様々な小動物を捕食し、在来の水生生物に大きな影響を与える。防除は捕獲が基本であるが、成体は警戒心が強いため( b )を使用した方法が効率的である。おたまじゃくしや卵は捕獲しやすい。卵塊は( © )で水に浮かんでいるので、産卵期に池を見回り、すくいとる方法も効率的である。
a. ウシガエルb. かご罠 c シート状
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正しいものを選びなさい a. カモ類等の鳥類に、警戒行動や逃避行動を起こさせずに近づくことのできる距離を「非干渉距離」という。観察小屋を設置することで「非干渉距離」を短くすることができる。 b.観察小屋の位置は、光の関係だけから言えば、南東側〜南側~南西側からカモ類等の鳥類を観察することができるような位置に設置することが望ましい。 c. 野鳥図鑑に掲載されているような横から見た姿が観察できるように、風向に関するローカルな地形条件を把握し、風下に頭を向けて休息する鳥類の一般習性を考慮して設置することが望ましい。 d. 観察小屋が公園内のどこにあるかを来園者が遠くからでも容易に見つけられるようにすることが、公園運営の観点から重要である。小屋の色彩やデザインは、周囲の自然から目立つ ようにする。
a.b
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樹林タイプのビオトープをサ備する際には、整備場所の気候帯や階層機造に留意する必要があります。下表の1~5 のうち、中部地方の低山帯(暖温帯)に属する森林の階層構造として最も適切なものはどれですか。
高木層 亜高木.低木層 草本層 スダジイ ヒサカキ ヤブコウジ
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チョウ類の幼虫の食堂・食樹に関する下表中の空加(a)~(c)に入る最も適切な話句の組合も
a.コムラサキ b.ミドリシジミ c.アオスジアゲハ
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環境保全措置は、事業による環境への影響の回避・(a)を優先し、どうしても残る影響に対して(b)をとるという順序で検討することが重要である。本事業の場合、オオタカの行動圏内にある近傍の別の林内の樹木に人工巣を設置することは、(c)に当たる。 環境保全措置は、工事の実施前から完了後数年間まで、繁殖状況等のモニタリングを行うことにより、効果を検証しながら、必要に応じて再検討する(d)考え方が重要である。
a.低減策 b.代償措置 c.代償措置 d.順応的な
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河道内にある池状の水域で、本川の水位変動により、接続状況が変化する水域を「(a)」 という。魚類にとって、仔稚魚期の生育の場、また、本川が( b )時にあるときの避難場所となるなど、河川の生物多様性保全上、重要な役割を持つ。
a.ワンド b.洪水
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蛇籠( a ) で編んだ能に玉石や栗石を詰めたものを敷き並べたもの。護常や根固めに用いられる。 (b)ナラ・クリ・カシ等の堅く靱性(ねばり強さ)に富んだ樹齢 7〜10年に成長した樹木を伐採し結束したものを組んでつくったもの。河川緩流部の根固めなどに用いられる。 (c)杉や松の丸太あるいは角材を井桁状に組み上げ、その中に現地で採取した玉石や栗石を詰めたもの。根固めに用いられる。
a. 鉄線 b. 粗朶沈床工 c. 木工沈床工
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カタクリ(a) ドジョウ ※産卵のための河川から水路、水田への移動状況を確認 5-6月 サケ、マス類 ※産卵のための海から排水路等への遡上状況を確認 ( b)
a 3月下旬 b 10月上旬
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ゲンゴロウやガムシ等の水生甲虫の幼虫 ( a ) を実施するほ場で個体数が多い。これらの昆虫類は、水田の休 関期や落水期には、ため池など水田以外の淡水域を生息地として利用している。(a)を実施する田は、新たな生息地の一つとして保全に寄与していることが示唆される。 ・ダルマガエル、トノサマガエル ( b )の機械除草回数が3 回程度の水田で個体数が多い。一定の植生が保持されることで、カエルの採食場あるいは休息場所として機能していると考えられる。( b )の採食場等としての重要性はアマガエルについても同じである。
a 冬期湛水 b.畦畔
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藻場は、魚介類にとって稚魚の隠れ家や産卵の場となる重要な環境である。しかし、隆域における森林環境の変化、海水温の上昇、(a)による食害など様々な要因により、面積が過去に比べて大きく減少する(b)と呼ばれる現象が各地で見られている。漁業に大きな影響を及ぼすこともあり、各地で漁業者により、(a)の駆除、薬類を植え付ける活動等が行われている。
a ウニやアイゴ b 磯やけ
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学校で夏のプール開きに向けて清掃を行う際に、環境学習の一環として、児童・生徒によるトンボのヤご枚出活動を実施した。具体的には、プールの水深を、子供たちによる救出活動の (a)子供の膝の深さくらいまで下げ、ガラスの破片などが落ちていることもあるので、運動 靴を履かせてプールに入らせた。 プールは開放水面なので、見つけられるのは打空産卵や排水産卵するトンボの仲間が主となる。とはいえ、産卵期前にプールに(b)を入れておくと、地域によっては、イトトンボ類や ( c )のヤゴの発見が期待できる。
a 日まで徐々に b 校庭の刈草 c ヤンマ類
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ビオトープの管理活動で伐採した竹を利用して、以下の写真の(a)をつくった。かって付では行やヨシなどが家屋やその周辺のしつらえに多用され、(b)の仲間などの良 栄場所となっていた。(a)はそれを一部再現したものであり、学校・園庭ビオトープでしばしば取り入れられ、成虫が夏に食物を筒に何度も運び込む様子を観察することができる。
a 蜂宿 b ドロバチ
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川の土手を歩く自然観察会の最中に、以下の写真の動物が草むらの中をするすると移動していた。全体にオリーブ色で、背中にぼんやりした数本の縦稿があった。目の虹彩の色がオリーブがかった虹彩であることなどから(a)と同定し、名前と共にすぐに(b)のへビであることを参加者全員に伝えた。
a アオダイショウ b 無毒
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正しいものを選びなさい a. 初夏や梅雨明けの頃に気温が急上昇するときがあるが、この時期はまだ熱中症について心配する必要はない。 b.参加予定者に対し、作業当日は、通気性が良く、また、吸湿性や速乾性の高い衣服を身に着け、帽子を用意するように、事前に連絡する。 c. 熱中症は必ず体温の上昇を伴う。参加者の顔色に注意し、紅潮していないなら心配ないといえる。その一方、熱中症の兆候があったときは、すぐに応急処置を行い、そして病院などの医療機関に連れていく。 d. 当日は、たとえ予定していた作業が全てできなくても、参加者に休憩・水分補給を促すなど、天候を踏まえ、臨機応変にイベントを運営する。
b.d
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間違ってるものはどれですか? 1. 参加者を募集する際や当日の受付の際に、氏名だけでなく、連絡先を必ず把握しておく。 2. イベント開催現場の下見に当たり、イベント開催時に参加者が一か所に密集しないように、魅力ある自然観察の対象をできるだけ多く見つけておく。 3. 当日行うプログラムの検討に当たり、参加者の安全確保のため、観察や管理活動に道具の共有が必要となるプログラムは避ける。 4. 運営側スタッフの安全確保のため、当日対応するスタッフの人数を、これまでの同程度の参加者を募集するイベントの時より少なくする。 5. イベント開催中はもちろん開催後でも、体調に異変があった場合、主催者に連絡してもらうようにする。
4
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間違ってるものはどれでしょう 1. ビオトープ管理士は、その専門的能力の開発を継続して行い、常に最新の知識の習得に努める。 2. ビオトープ管理士は、日頃より、生物多様性の重要性についての社会の関心と理解を深めるための普及広報に努める。 3. 住民から生物多様性の保全に反する意見や要望があった場合には、様々な観点があることを理解したうえで、専門家として問題点を丁寧に説明し、生物多様性の保全への理解を得るように努める。 4. 自然環境部局以外の行政機関から生物多様性の保全に反する意見や要望があった場合、それをそのまま受け入れて、社会には様々な公益があることへの理解に努める。 5. ビオトープ管理士は、生物多様性の保全に携わる人々の専門的能力を高める人材育成の推進に努める。
4
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生物の種にとって、その個体群を維持することができる環境条件は、一定の範囲に限られている。生物の生息・生育に関わる環境の要因は様々であるが、単純化した下図において、植物 A、植物B、植物Cが生育できる範囲は、それぞれの枠内に限られる。この範囲のことを(a)と いう。 植物Aと植物Cでは、( a )が重なっている。ガウゼの法則によれば、このような2種は、同じ場所で共存することが(b)。
a ニッチ b できない
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日本に現在ある草原は、高山草原等の一部の草原を除くと( a )としての群落でなく、選 移の(b)か、火入れ・採草・放牧等の人為的管理のもとで維持されてきたものと考えられている。人為的管理が行われなくなると、木本植物が入り、低木林、次に(c)樹の高木林が発達 する。
a 極相 b 途中相 c 陽
52
(a)制 動物の個体が単独または複数で、一定の場所を独占的に利用するために、同種・異種の他個体が侵入してきたときに排除する 習性をもつこと。アユなどの例が知られている。 (b)制 動物の個体群が、個体間に序列をつくる習性をもつこと。これにより、個体群内での闘争行動が減少し、一定の秩序が保たれる。個体間の序列は、例えばニワトリでは、他の個体をつつく行為を観察することにより把握できることが知られている。
a なわばり b 順位
53
マメ科植物の根に小さな適のようなものがついている。これは根粒と呼ばれ、中に根粒歯が生息している。根粒菌は、マメ科植物が光合成によってつくる栄養を得て生きている。他方、根粒菌は大気中の( a )を固定する能力を持ち、マメ科植物は根についた根粒菌から(a)を得ている。マメ科植物が( a )の乏しい痩せた土壌でも生育できるゆえんである。このマメ科植物と根粒菌の関係を( b )関係と言う。
a 窒素 b 相利共生
54
鳥類の中に、自分で子育てをせず、他種の鳥の巣に卵を産んで子育てをさせる習性をもつ 種が存在することが知られている。その行動を(a)といい、生物間相互作用の(b)に当たるとされている。(a )する方の鳥としては(c)などが比較的よく知られている。
a 托卵 b 寄生 c カッコウ ホトトギス
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自由運動能力を有する生物が外部からの光や湿度などの刺激に反応して起こす移動運動のうち、方向性が認められる運動を(a)という。刺激の種類により、光(a)、湿度(a)など、様々な種類に分けられる。 刺激の方向への移動を正の(a)、刺激と逆の方向への移動を負の(a)という。(b)の仲間は、一般に、正の光(a)を持つ。
a 走制 b ガ
56
DDTやPCBなどの有害物質が、栄養段階の( a )生物の体内に高濃度で蓄積されていく現象を生物濃縮という。例えばミミズ→( b )→フクロウ、あるいはミジンコ→モツゴ→(c)といった順で有害物質が体内に高濃度で蓄積されていく。
a.高いb.モグラ類c. サギ類
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林の中、動物の糞の傍に以下の写真の昆虫がいた。( a )といい、動物の後などを食べるこ •で知られる。体長15~20mm程度と小さく、金属光沢がある。食物連鎖には、生産者である直物を起点とするもののほか、動植物の糞や遺体を起点とする「(b )」と呼ばれるものがあるされる。何気なく通り過ぎ見過ごしがちだが、これらの昆虫が、自然の物質循環に重要な役割を果たしている。
a センチコガネ b 腐食連鎖
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ある。 (a)の例として、小笠原諸島において(c)の影響により、小笠原諸島固有種のオガサワ ラシジミが激減している例が挙げられる。(b )の例として、京都市域の勝川などでのチュウゴクオオサンショウウオと日本固有種のオオサンショウウオの交雑が挙げられる。
a 捕食 b 遺伝的撹乱 c グリーンアノール
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自然分布している動物の特徴などから、分布の境界線を引くことができるとの考えがある。 日本列島の場合、海峡が分布の境界となっていることが多く、特に津軽海峡に引かれた( a )と、トカラ海峡に引かれた(b)が重要な境界線と考えられている。津軽海峡に引かれた (a)についていえば、ヒグマはここが分布の南限に、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、(c)はここが分布の北限となっている。
a ブランキストン線 b 渡瀬線 c ニホンザル
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適切なものをえらびなさい a. ビオトープは、ある種の個体群が生活史を全うするために必要なすべての環境条件を備えた特別な空間を指す概念である。 b. スギやヒノキ、カラマツなどの人工林もビオトープといえる。 c. 洞窟は、コウモリ類のすみかとなるなど、ビオトープの一つのタイプといえる。 d. 石がごろごろしている河原もビオトープといえるが、生息・生育する生物の種数が少ないので、保全の価値は森林や草原よりも低い。
b.c
61
天然林の伐採は、様々な生物に影響を及ぼすことになる。伐採面積が大きくない場合でも、森の中央部を通る形での伐採は、気温や湿度の(a)環境を好む種に厳しい影響をもたらす。 これは、気温や湿度の(a)環境が、彼択により、そうでない環境、すなわち(b)効果を受け やすい場所へと変わるためである。 同じ森でも、縁辺部分と中央部とでは環境が異なる。自然保護区を設定する際、中央部、すなわち内部の環境を維持するという考え方は重要であり、例えば同じ面積の保護区でも、(c) 形の方が、より多くの内部環境を維持することができる。
a. 安定した b. エッジc. 円に近い
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植物の種子散布様式の一つに動物散布があり、動物散布はさらに動物付着散布、(a)などに分けられる。 動物付着散布は、種子が動物の体表に付いて運ばれるもので、イノコズチやオナモミの例が知られる。 ( a)では、( b )などに実が食べられ、愛に混じって排出されることなどを通じて種子が運ばれる。都市公園などで過去によく植栽され、秋に紫色の実を大量につけ、現在、生態系彼害防止外来種リストで「総合対策外来種」とされているトウネズミモチは、このメカニズムにより、動物の中で特に( b )を介して分布を拡大している。
a 動物被食散布 b 鳥類
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淡水魚は、一生を淡水域で生活する(a)淡水魚、一生のうちに淡水域と海水域を往復する(b )回遊魚などに分けられる。( b )回遊魚には、( c )のような遡河回遊魚、(d)のような降河回遊魚がいる。河川横断施設によりこれらの魚類が生活史を全うできていない場合、魚道の設置等により、河川の上下流の連続性を改善する必要がある。
a 純 b 通し c サケ d ニホンウナギ
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下図(左)は、かっては広大な森林だったが、開発が進み、分断・縮小化したかたちでしか残されていない現在の状況を示している。島状に残された森林では、孤立が進み、いくつかの野生生物の(a)が懸念されている。地域の生物多様性を回復するためには、開発以前の姿に戻せばよいわけであるが、農地や宅地が広がり、また、公共施設も多く整備されている現在、現実的な提案とはいえない。 下図(右)は、こうした状況のなか、まずは、残された森林と森林の間に、保全対象種の移動 能力等の生態を勘案し、(b)として一定規模の樹林を再生し、島状に残された森林の間を、保全対象種が行き来できるようにするとの提案を示したものである。
a 休眠 b 踏み石ビオトープ
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干潟に生息する( a )は、卵や幼生の時期は、沖合の海域を浮遊して成長し、たどりついた干潟や浅海域に着底し、そこで成長を続ける。卵や浮遊幼生は、湾内の潮流によって分散する。このため、浮遊期に入る前に過ごしていた干潟と浮遊期の後に過ごす干湯が同じとは限らない。干潟に生息するベントスとも呼ばれる底生動物には、( a )同様の生活史をもつものが少なくなく、(b)の中で、個体群全体を維持している。
a アサリ b 湾内の複数の干潟総体
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絶滅
a CR b EN
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(a)は、水質が生活排水などで汚れた水域で、ときに大量発生し、付近で生活する住民の洗濯物へ付着したり、アレルギーの原因となったりすることから、しばしば「不快な生き物」ととらえられている。 しかし、その一方で、( a )は幼虫期には、水底に積した有機物を食べ、やがて羽化し成虫となり水域から出て行くことで、水質を浄化する役割を果たしている。幼虫期には魚類等の、また成虫期には鳥類等の食物となるなど、生態系において重要な存在でもある。こうしたことから、状況にもよるが、単純に「( a )は(b)すべき生き物である」とする考えは望ましくない。
a ユスリカ類 b 駆除
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生物多様性を社会に浸透させる「生物多様性の( a )」に向けては、2つのアプローチがあるとの考えがある。 1つ目は、国民一人ひとりの意識を改革し、自発的な行動を促すアプローチである。取組例としては、広報・普及啓発、( b )の推進多様な主体の連拶の促進などが挙げられる。 2つ目は、国民が生物多様性に配慮した行動をとりやすくする社会経済の仕組みづくりのアプローチである。取組例としては、生物多様性に配慮した製品を認証する制度、(c)制度などが挙げられる。
a. 主流化b. 自然環境教育c. 生態系サービスへの支払い
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2015年9月の国連総会において、( a )年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標としてSDGsが採択された。 SDGsは、17の目標から構成される。この17の目標について、(b)に関する目標の達成が(c)に関する目標の達成の土台である、とする「ウェディングケーキモデル」が提唱されている。( b )に関する目標として、目標13(気候変動に具体的な対策を)、目標14(海の豊かさを守ろう)、目標15(海の豊かさも守ろう)などが挙げられている。
a. 2030 b. 生物圏 c. 社会・経済
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原生自然環境保全地域は、人の活動の影響を受けることなく原生の状態を維持している地域(1,000ha以上、島は300ha以上)で、環境大臣が指定した地域をいう。 (a)は、高山・亜高山性植生(1,000ha以上)、すぐれた天然林(100ha以上)等で、環境大臣が指定した区域をいう(原生自然環境保全地域は除く)。都道府県は、条例を設けて、その区域における自然環境が( a )に準ずる土地の区域を、(b)に指定することができる。令和3年3月末現在、(b)は、546地域、約77,400haが指定されている。
a. 自然環境保全地域 b.都道府県自然環境保全地域
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鳥類・哺乳類を捕獲することは、法律で一般に禁止されているが、( a )に指定された種については、法律で定められた期間中、保護区として指定されている場所などを除き、捕獲することができる。冬になると水辺をにぎわすカモ類は、マガモをはじめ現在11種が(a)に指定されている。 カモ類の捕獲に当たって銃器を用いる場合、発砲音が他の種類の生物にもストレスを与え、その地域における繁殖や越冬を中断させてしまう場合がある。このような状況を是正する必要がある場合、その地域を( b )に指定し、捕獲が禁止されるようにするなどの方策が考えられる。
a.狩猟鳥獣 b.鳥獸保護区
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環境大臣は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき、環境省レッドリストに掲載されている絶滅のおそれのある種(絶滅危惧I類またはIT類、亜種・変種を含む)のうち、人為の影響により生息・生育状況に支障をきたしているものの中から、(a)を指定している。(a)に指定された種ついては、捕獲・採取、殺傷・損傷等が、原則として禁止されている。令和3年1月現在、( a )として、イヌワシ、クマタカなど約(b)種が指定されている。
a. 国内希少野生動植物物 b.400
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自然再生推進法に定義された「自然再生」について述べた次の文のうち、誤っているものはどれですか。
開発行為等によりやむを得ず損なわれることが予測される自然環境を、他の場所で創出等する取組も、「自然再生(事業)」として扱われる。
74
違法な組み合わせはどれですか? a. 街路樹の調査中に、近年、分布が急拡大しているクビアカツヤカミキリを見つけた。家族や友達に啓発するため、捕獲し、虫かごに入れて家まで持ち帰った。 b. ビオトープの維持管理作業で、水路にオオフサモが生えていたため抜き取りを行い、屋内アクアリウム用に使用することにした。 c. 池の生物調査で捕獲された生物のなかにブルーギルがいた。池付近に穴を掘って埋却し た。 d. 池で釣りをしていたところ、オオクチバスが釣れた。絶命させるのがためらわれ、また、法律で禁止されていないことからその場でリリースしたいと考えたが、その池が位置する自治体が条例でキャッチ・アンド・リリースを禁止していたことから、近くに設置されていた外来魚回収ボックスに入れた。
a.b
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(a)の第14~27条(第三章)は、基本的施策と題され、保全に重点を置いた施策、持続可能な利用に重点を置いた施策等が列記されている。 第14条の小見出しは「地域の生物の多様性の保全」とされ、「国は、生物の多様性の保全上重要と認められる地域について、(b)その他の有機的なつながりを確保しつつ、それらの地城を一体的に保全するために必要な措置を講ずるものとする。」、すなわち、エコロジカル・ネットワーク(ビオトープネットワーク、生態系ネットワーク)の形成に取り組むべきことを明記している。
a. 生物多様性基本法 b. 地域間の生物の移動
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環境アセス
a. 方法書 b. 調査・予測・評価 c. 準備書
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食料.農業.農村基本法 ・水源のかん養、自然環境の保全など、農村で農業生産活動が行われることにより生ずる、農産物の供給以外の(a)機能については、国民の生活・経済の安定に役割を果たすことから、将来にわたって、適切かつ十分に発揮されなければならない。 森林.林業基本法 ・水源のかん後、自然環境の保全など、森林は、その(b)機能が持続的に発揮されることが国民の生活・経済の安定に欠かせないことから、将来にわたって、その適正な整備及び保全が図られなければならない。 ・林業は、森林の有する(b)機能の発揮に重要な役割を果たしていることから、その持続的かつ健全な発展が図られなければならない。 水産基本法 ・水産資源は生態系の構成要素であり有限であることから、持続的な利用を確保するため、適切な保存・管理が行われるとともに、(c)、水産動植物の増殖・養殖が推進されなければならない。
a. 多面的 b. 多面的 c. 環境との調和に配慮しつつ
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世界遺産条約は、(a)を有する遺跡や自然地域などを、人類共通の宝物として守り、締約国の拠出金からなる世界遺産基金により、各国が行う保護対策を援助することなどを目的とした条約である。今年(2021年)7月、「(b)」が、国内5番目の世界自然遺産として登録された。
a. 頭著な普遍的価値 b.奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
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2015年にフランスのパリで開催された、第21回国連気候変動枠組条約締約国会議において、2020年以降の温室効果ガス排出削減のための新たな枠組みとして、パリ協定が探択された。 パリ協定では、長期目標として、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて(a)Cより 十分低く保つとともに、(b)°Cに抑える努力を追求すること、(c)が温室効果ガス削減目標 を5年ごとに提出・更新することなどが決められた。
a. 2 b.1.5 c. 主要排出国を含む全ての締約国
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自然環境の概況を知ることができる調査資料に、環境省の(a)と(b)がある。 ( a )の植生調査では、全国を対象に2.5万分の1の縮尺の現存植生図が作られている。現在、国士の約9割で作成が終了しており、環境省のウェブサイトからダウンロードすることができる。 ( b )では、高山、森林・草原、里地等の日本の代表的な生態系に対し、種の増減、種組成の変化など、生物多様性の現状・変化をいち早く把握するための調査が行われている。里地を対象とした第3期とりまとめ報告書によると、全国で比較的よく観察される約90種のチョウ類の約1/3が、環境省レッドリストで絶滅に惧とされる減少率を示していた。普通種と考えられていた 種も含まれ、生物多様性の危機が深刻化していることが示唆された。
a. 自然環境保全基礎調査b.モニタリングサイト 1000
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直接目視で確認することが困難な哺乳類について、足跡などにより生息状況を調査する手法を「(a)法」と言う。後も生息確認の重要な手掛かりであり、この場合、ため糞かどうかがポイントの一つとしてあげられる。ため糞をする動物に(b)、しない動物にアライグマがいる。
a. フィールドサイン b. タヌキ
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植物の同定に当たっては、高さ、常緑・落葉の別のほか、葉のつき方、葉の形、薬の緑の状態が手掛かりになる。 薬のつき方、すなわち、まっすぐに伸びた茎に対して複数の葉がどのような位置についているかについて、「五生」、「対生」、「輪生」などの別がある。例えば空き地などでよく見る(a)は互生である。(b)は対生である。( c )は輪生である。
a イタドリ b ハコベ c ヤエムグラ
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里山のある時期を代表する植物に、( a )、イチゲ類(イチリンソウ、ニリンソウなど)、ヤマブキソウ、アマナ、バイモ類、エンゴサク類がある。これらの植物を保全する活動を始める場合、まず、自生位置や範囲を正確に把握する必要がある。これらの植物は、(b)までに展薬や開花を終え、1年間の成長を終了する。すなわち、この時期にしか、地上部の植物体がない。これらの植物の確認は、この時期に、里山を踏査することにより行い、地図に記録し、必要に応じて(c)で目印をつけておく。
a.カタクリ b. 早春から初夏 c.杭やテープ
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(a)セリ科のセリ、ハナウドなど (b)マメ科のクズ、フジ、ナンテンハギなど (c)タデ科のスイバ、ギシギシなど
a. キアゲハ b. コミスジ c. ベニシジミ
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里山での生物多様性に関する調査、保全・管理作業の際に、広葉樹の樹液の出ている部分に、夏期、多数の昆虫が集まっているところを見かけることがあります。1~5のうち、広葉樹の樹液を食物とする昆虫グループに属さないものはどれですか。
クサギカメムシ、マルカメムシ
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川には、一般に、流れが速く水深の浅い場所と流れが遅く水深の深い場所がある。前者を(a)といい、後者を(b)という。 ( a )は水深が浅いため、日光が川底まで届き(c)に付着する漢類が多く育つ。川によるが、これを食べる水生昆虫が集まることから、魚の餌場になっている。(b)は流れが緩やかで深い。このため川によるが、魚類の休憩所となっている。また、鳥や人間に追われたときの逃げ場所になっている。
a. 瀬 b. 淵 c. 石
87
適切なものは?
3
88
適切なものを選べ
1 ハ 2 イ 3 ロ
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北米原産の外来種ハリエンジュ(ニセアカシア)が、全国各地に広がり、地域の生物多様性に悪影響を与えている。 高く成長したハリエンジュは、伐採しても、切り株から萌芽するほか、地中に残された根からも根萌芽を発生させる可能性が高い。このため、防除に当たっては、伐採後に(a)で依根した後、さらに、地中に根を残さないように細根を取り除く。また、土中で休眠状態にあった種子が、防除作業により、休眠が打破され、実生が生じる可能性もある。このことから、施工後、(b)。
a. バックホウ b. モニタリングを行い、生じた場合、個体が小さい段階で抜き取る。
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生物多様性に関する問題は、地域住民はもとより、その地域に関わる全ての主体と、直接的 または間接的に関係がある。そのため、現状・課題の整理という戦路策定の最初の段階から ( a )の参画を得ることが重要である。 また、戦路の策定に当たっては、戦路の(b)の仕組みを検討し、それを戦路中に書き込んでおくことも重要である。(b)に当たっては、下図のようなサイクルを用いることで、継続的に改善していくことが可能である。
a.地域の多様な主体 b. 進行管理 c.Action(改善) d.Check(評価)
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間違ってるものを選びなさい 1.緑の基本計画は、都市緑地法に基づいて、市町村が策定する。 2.緑の基本計画の対象は、都市公園や道路など公共公益施設の緑地に限られる。 3.緑の基本計画に、都市公園の整備方針を定めた場合には、同計画に即して都市公園を設置するよう 努めることとされている 4.緑の基本計画を策定する際、公聴会の開催など、住民の意見を反映する措置を講ずるよう努めることと されている。 5.緑の基本計画を定めたときは、遅滞なく、これを公表するよう努めることとされている。
2
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目標設定の考え方 地域戦路の策定に当たっては、目標の設定の仕方が重要である。これには、はじめに目標像や将来像を検討したうえで現状からどのようにステップを踏んでいくかという(a)の考え方や、現状できることを積み上げ目標像や将来像を設定する(b)の考え方がある。前者は、目標達成のための過程を示しやすく、中・長期の計画に向いている。後者は、施策が具体的で見えやすく短期の計画に向いている。 指標による進歩や達成度の管理 点検・評価に当たっては、具体的な数値目標があるとその達成度が明確になり、進状況がわかりやすくなる。その際の指標には、以下の 2 つがある。双方の利点を活かしつつ、より的確に状況を把握できるものを選ぶ。 ・( c )型の指標:保護活動の実施回数など ・( d )型の指標:保護対象種の株数・個体数など
a. バックキャスト b. フォアキャスト c.アウトプット d.アウトカム
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道路の整備に当たり、計画されている路線の一部に自然度が高い森が含まれている場合、( a )として以下のような対策を考える必要がある。 ア)路線を注回させるなどして、森を伐開しないかたちで道路を通す。 イ) 希少な植物を事前に掘り取り、道路に隣接する場所に土地を確保して移植し、 計画通りの路線で道路を通す。 ウ) 走行安全性が確保できる範囲で計画路線を一部変更することにより、森の改変 を最小限にとどめる。このなかで、最も優先して検討されるべきは、( b )の対策である。(c) このような、代償措置と呼ばれる対策は、それ以外の対策によって環境への影響を緩和することができないかを十分に検討したうえで、検討・実施されなければならない。
a. ミティグーション b.ア c.イ
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道路を整備する場合、野生動物の行動域を分断しないようにする必要がある。分断するかたちで整備せざるを得ない場合、道路下部などに動物用の横断施設を設置する。また、道路への侵入を防止しロードキルをなくすとともに、ドライバーの安全を確保するため、(a)を広範に 設置する。 動物用の横断施設については、( b )は排水用管路など断面の小さい移動路、(c)は断 面が比較的大きい移動路を好む傾向がある。保全対象動物にあわせて対策を検討する。
a.侵入防止柵 b.イタチ c.キツネ
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適切な組み合わせを選べ a. 学校・園庭ビオトープとして設けた草地で、踏みつけにより土が硬くなり、野草がまったく生えていないところは、土を軽くほぐした後、児童・生徒が入らないように、周囲に枯れ枝を積み上げるなどしておくとよい。 b. 学校・園庭ビオトープとして設けた池でウシガエルを見つけた場合、人為的に放流されたと分かる場合は駆除することなどを検討するが、近隣から自分の力で移動してきたものと思われる場合は、自然の成り行きに任せ、駆除は行ってはならない。 c. 学校・園庭ビオトープとして設けた池の底にたまった落ち葉などの堆積物は、生きものの隠れ場所となるが、堆積が進んだ場合、水深をある程度確保するために適度に除去することも重要である。 d. 学校・園庭ビオトープ内で、ヤブガラシやカナムグラ、クズが、野草や低木を覆いつくしてい ても、日本在来の植物であるため、刈り取ってはならない。
a.c
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毒蛇の組み合わせを選べ a. ヒバカリ b. シマへビ c. ヤマカガシ d. ニホンマムシ
c.d
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鳥の名前を応えよ
カワラヒワ
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生き物の名前を答えよ
ショウリョウバッタ
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正しいものを選びなさい a.倫理規定・行動規範は、技術者としてあるべき姿を示したものである。一般社会の価値観とは関係がない。 b. 倫理規定・行動規範は、古今不易である。特に施主から与えられた仕事を全力で成し遂げることが大切である。 c. 倫理的判断に当たっては、倫理規定・行動規範、社会規範、一般教養等にもとづき価値観のバランスを取りながら、総合的かつ自律的に判断することが求められる。 d. ビオトープ管理士のような専門家は、その専門的能力開発を継続的に行うことが国際的にも 求められている。これはCPDと呼ばれている。
c.d
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生物は、光合成によって無機物から有機物をつくり出す( a )と、食物から有機物を取り入れる( b )に分けられる。 生物を(a)、( b )のほかに、有機物を無機物にして(またはその過程に関与して) ( a)が利用できるようにする(c)に区別する考え方があるが、有機物をつくり出さないという点では(c)も(b)に含まれる。
a.生産者 b.消費者 c. 分解者