問題一覧
1
病理診断に必要なものは次のうちどれか。 a. 年齢・性別 b. 臨床経過 C. 血液検査データ d. CT・MRI等の画像所見 1. aとb 2. aとbとc 3. bとcとd 4.a-dのすべて
4
2
がん診療における病理医の役割について誤っているものは次のうちどれか。 1. 確定診断をくだす。 2. 治療法の選択に寄与する。 3.薬を投与する。 4.治療効果判定を行う。
3
3
術中迅速診断について誤っているものは次のうちどれか。 1.手術中に行われ、その結果が手術方針に影響を与える。 2.10分程度で行われる。 3.術中迅速診断結果を最終診断としてよい。 4.切除断端の観察によって病変が取り切れたかどうかを確認する。
3
4
細胞診について誤っているものは次のうちどれか。 1.ホルマリンで固定する。 2.患者に与える侵襲度は小さい。 3.スクリーニングに使用される。 4.結果判定まで比較的早い。
1
5
組織の固定について誤っているものは次のうちどれか。 1. 検体は小さめのホルマリン容器になるべくコンパクトに詰める。 2. 組織採取後すぐに固定液に入れられない場合は4C下で保管する。 3. 採取された組織を常温で30分以上放するとDNAやタンパク質が変性し、その後の分子標的薬(抗がん剤)の選択時に不利益が生じる。 4.ホルマリンは特定化学物質のため、鍵のかかった場所に保管し、数の管理をしなければならない。
1
6
病理解剖について正しいものは次のうちどれか。 1. 遺族の承諾が必要。 2.察へ届け出が必要。 3.手術室で行ってもよい。 4.医師なら誰でも解剖できる。
1
7
病理解剖の目的で誤っているものは次のうちどれか。 1. 病気の本態(性質)を理解し、発生機序や進展過程を知る。 2.医学生の人体の構造を究明するための実習として用いられる。 3.治療法の是非、効果、副作用について評価する。 4. 医療訴訟に対して、事実に基づいた証拠となる情報を得る。
2
8
病理解剖にまつわる医事法制について誤っているものは次のうちどれか。 1.死体解剖保存法に記載されている資格をもたないものが解剖すると、刑法の死体損壊罪に問われる。 2.亡くなっているので伝染性疾患には配慮しなくてよい。 3.死体の復元義務・清拭など外観回復義務がある。 4. 十分な礼意を払わなくてはならない。
2
9
病理解剖で採取された臓器について誤っているものは次のうちどれか。 1.病理解剖の最中に身体の中にある状態での写真撮影をすることがある。 2.生換標本手術標本と同様、ホルマリンで固定され、顕微鏡で観察できるように標本作製される。 3.残存臓器は生ゴミとして捨てられる。 4.病理解剖時に採取された血液や臓器から感染症や腫瘍マーカー等の検査を提出することがある。
3
10
病理解剖の結果について適切なものは次のうちどれか。 1.特に結果を希望されていない遺族には、病理解剖結果が判明しても伝えるべきではない。 2.亡くなった原因を知ることが、故人を亡くした悲しみから立ち直る手助けとなる 3.遺族説明会は入院していた慣れた面談室がよい。 4.医療者も遺族も忙しいので、結果のみ手早く説明することが望まれる。
2
11
先天異常としてみられる染色体異常について正しいものは次のうちどれか。 1.腫瘍組織で起こった染色体異常である。 2.ダウン症候群は、18番染色体が3本になっている。 3. トリンミーは、遺伝情報の不足により症状を呈する。 4.染色体構造異常の場合、次世代や血縁者への影響を考慮する。
2
12
腫瘍の染色体異常について正しいものは次のうちどれか。 1.治療効果の判定の指標となる。 2.次世代へ受け継がれる可能性がある。 3.融合遺伝子が形成され、タンパク機能の喪失が起こる。 4.フィラデルフィア染色体がみられた場合、分子標的薬が無効であることがわかる。
1
13
染色体と検査について正しいものは次のうちどれか。 1.染色体短腕の部分をpと示す。 2.47,XX,+21は、正常男性の核型である。 3.染色体検査FISH法は、染色体の数や構造の異常を検出する。 4.姿色体検査G-band法は、染色体上の特定の(遺伝子)領域の有無を可視化する。
1
14
単一遺伝子疾患について正しいものは次のうちどれか。 1.先天的な遺伝子変異が起こった場合、臓器特異性に病変がみられる。 2.遺伝子の塩基配列の変化により停止コドンができると、タンパク機能が充進す 3.常染魚体性遺伝性疾患は、1対の遺伝子の片方に疾患の原因となる変異が起こり発症する。 4.常染色体優性遺伝性疾患は、25%の確率で次の子どもに変異を継承する。
1
15
多国子形質と薬理遺伝について正しいものは次のうちどれか。 1.多困子形質の1型糖尿病の患者の子どもは50%の確率で発症する。 2. 多因子形質の疾患は、遺伝要因と環境要因のいずれかにより発症する。 3.薬剤代謝の遺伝子検査は、副作用の程度を予測するために用いる。 4. UGT1A1遺伝子の多型により、がんの発症リスクを推測できる。
3
16
がんの遺伝子異常について正しいものは次のうちどれか。 1. ドライバー遺伝子変異は、がんを抑制するようにはたらく遺伝子変異のことである。 2.コンパニオン診断は、遺伝子異常から手術適応を決める検査である。 3.がんゲノム医療において、先天的な遺伝子異常がわかることがある。 4.遺伝カウンセリングは、インフォームド・コンセント取得のために行う。
3
17
大循環に含まれないものは次のうちどれか。 1. 大動脈 2. 肺動脈 3. 小静脈 4.毛細血管
2
18
循環障害について正しい記述は次のうちどれか。 1.充血とは受動的過程である。 2. うつ血は充血より長く続く。 3.うっ血は全身性に見られることはない。 4.充血とは静脈血が増加した状態である。
2
19
出血に関する組み合わせで誤っているものは次のうちどれか。 1. 吐血 ー 食道 2. 下血 ー 下部消化管 3. 喀血 ー 胃 4.血尿 ー 膀胱
3
20
心臓の解剖について、誤っているものは次のうちどれか。 1. 左心耳は右心耳と比べて大きい。 2.肺動脈弁は通常3つの尖弁からなる。 3.左心室は右心室と比べて壁は厚い。 4. 三弁は右心房と右心室の間に存在する
1
21
次の正常値のうち正しいものはどれか。 1. 心重量600g 2.心拍出量5L 3. 驱出分画30% 4.心電図PQ時間 0.30秒
2
22
ショックの病態生理で誤っているものは次のうちどれか。 1. 未梢血管拡張 2.静脈還流の減少 3. 微小循環系の透過性低下 4.有効循環血漿量の減少
3
23
急性心筋梗塞の病理学的変化で誤っているものは次のうちどれか。 1. 凝固壞死 2. 好中球浸潤 3. 間質の浮腫 4. 膠原線維増生
4
24
拡張型心筋症に関する記述で正しいものは次のうちどれか。 1.心重量が増加する。 2.大部分に家族歴がある。 3. 左室流出路には高度狭窄がある。 4.若年の突然死の原因の頻度が高い。
1
25
アミロイドの検出に有用な特殊染色は次のうちどれか。 1. ギムザ染色 2.コンゴレッド染色 3. エラスチカ・ワンギーソン染色 4. マッソントライクローム染色
2
26
正常の大動脈に多く、冠状動脈に少ない組織成分は次のうちどれか。 1. 内弾性板 2. 外弹性板 3.中膜弾性線維 4. 外膜線維芽細胞
3
27
動脈硬化病変の構成成分で誤っているものは次のうちどれか。 1. 泡沫細胞 2. 炎症細胞 3. 脂肪細胞 4. コレステロール
3
28
大動脈解離をきたす疾患は次のうちどれか。 1.ダウン(Down) 症候群 2. マルファン(Marfan) 症候群 3.グッドパスチャー(Goodpasture) 症候群 4.スティーブンス・ジョンソン(Stevens-Johnson)症候群
2
29
呼吸器の正常解剖で誤っているものは次のうちどれか。 1.吸気には外間筋の収縮が重要である。 2.肺胞の中にはマクロファージが存在している。 3.気管支の分岐角度から、立位での誤感は右下葉に起こりやすい。 4. 鼻腔から終末細気管支までのガス交換に関与しない領域を生理学的死と呼ぶ
4
30
呼吸生理で正しいものは次のうちどれか。 1.PaO2は動脈血内の酸素分圧を表す。 2.肺サーファクタントは表面張力の増加に重要な役割を果たす。 3.酸素解離曲線は二酸化炭素の多い未梢組織では左方偏位をきたす。 4.重症筋無力症などの力の低下する疾患では肺内シャントが生じる
1
31
呼吸器における各種検査で誤っているものは次のうちどれか。 1.間質性肺炎は拘束性換気障害の原因になる。 2.ガフキー数は数字が大きいほど菌数が多い。 3. 閉基性換気障害は吸気時間測定が重要である。 4.喀痰検査ですぐに提出できない場合は冷蔵保存すべきである。
3
32
肺炎で誤っているものは次のうちどれか。 1. 院内肺炎は主に肺胞間質が傷書される。 2.真菌性肺炎は免疫力の低下した人に起こりやすい。 3.市中肺炎の原因として肺炎球菌やマイコプラズマが多い。 4.誤感性肺炎は嫌気性菌やグラム陰性菌が原因となりやす
1
33
肉芽腫性炎症で正しいものは次のうちどれか。 1. 結核感染の肉芽腫では壊死を伴わない。 2.過敏性肺臓では乾性肉芽腫を伴う。 3.サルコイドーシスは真菌感染が原因である。 4.過敏性肺臓炎では抗原からの回避が治療上重要である。
4
34
慢性閉基性肺疾患で正しいものは次のうちどれか。 1.呼気よりも吸気困難を呈する。 2.大気汚染が最も重要な因子である。 3.口すぼめ呼吸を行うと呼吸が楽になる。 4.肺胞壁が肥厚することで肺胞構築が破壊される。
3
35
化膿性炎症に含まれないものは次のうちどれか。 1.膿瘍 2.蓄膿 3.壞疽 4.蜂果炎
3
36
急性炎症の徴候に含まれないものは次のうちどれか。 1. 出血 2.発赤 3.腫脹 4. 機能障害
1
37
癌腫と肉腫の臨床病理像で誤っているものは次のうちどれか。 1.肉腫は若年者に多い。 2.肉腫はリンパ節転移がまれである。 3.低分化な平上皮癌は角質(角化物)を多量に産生する。 4.悪性腫瘍全体に占める肉腫の割合は約1%である。
3
38
肺腫瘍で正しいものは次のうちどれか。 1. 肺大細胞癌が最も頻度が高い。 2.肺腺癌は中枢気管支に好発する。 3.喫煙は平上皮癌の発生に関与が少ない。 4.小細胞癌はクッシング症候群などのホルモン産生による合併症を伴いやすい。
4
39
転移性腫瘍で誤っているものは次のうちどれか。 1.前立腺癌は転移が多い。 2.肺癌では多発性転移をきたしやすい。 3. ウィルヒョウ転移は腺癌の両側卵果転移である。 4.直腸癌は肝転移を経ずに直接肺転移をきたしうる。
3
40
腫瘍の解説として正しいものは次のうちどれか。 1. 間葉系組織から発生する腫瘍を上皮性腫瘍と呼ぶ。 2.混合性腫瘍とは良性成分と悪性成分が混在したものである。 3.腫瘍は腫瘍免疫系をまぬがれる能力を獲得している。 4. 良性腫瘍は基底膜を超えて浸潤する。
3
41
各臓器別に頻度が高い癌の組織型の組み合わせで誤っているものは次のうちどれか。 1. 中咽頭一扁平上皮癌 2. 食道一扁平上皮癌 3. 乳腺一扁平上皮癌 4. 膵臓一腺癌
3
42
悪性腫瘍の原因で誤っているものは次のうちどれか。 1. ヘリコバクターピロリは胃癌の原因である。 2. アスベスト露は膀胱癌の原因の多くを占める。 3.ヒト乳頭腫ウイルスは子宮頸癌や中咽頭癌の原因となる。 4. 紫外線はチミンニ量体を形成することで遺伝子異常を引き起こす。
2
43
遺伝子異常と発がんの関係で正しいものは次のうちどれか。 1. 遺伝子変異はすべて発がんに関与している。 2.さまざまな遺伝子異常に対応した修復機構が存在している。 3.がん遺伝子はがん細胞のみに存在する増殖を司る遺伝子である。 4. セントラルドグマとはアミノ酸からRNAが作られ、DNAに複製される行程をいう
2
44
次世代シークエンサーによる遺伝子解析で誤っているものは次のうちどれか。 1.ホルマリン固定は重要な検査前行程の一つである。 2.多数の専門家による専門家会議の開催により治療方針が決定される。 3.遺伝しうる生殖細胞系列の遺伝子変異は同定されない設計になっている。 4.次世代シークエンサーは一度に多数の遺伝子断片を解析可能な装置である。
3
45
嚥下のメカニズムについて、誤っているものは次のうちどれか。 1.先行期では、食物を認識し、摂食の準備をする。 2.準備期では、食塊を頭方向に送り込む。 3.口腔期では、軟口蓋が持ち上がって鼻腔を遮断する。 4. 咽頭期では、喉頭の上が起こり、喉頭蓋が気道をふさぐ
2
46
の下に関する疾病・病態について、誤っているものは次のうちどれか。 1. 覚醒度の低下を起こしやすいレビー小体型認知症が、摂食行動の障害の原因であることがある。 2.口腔乾燥の原因として、抗うつ薬やB遮断薬などの服用歴を確認することが望ましい。 3.舌の連動が低下している患者については、誤感防止のために胃造設するべきである。 4.飲み込みにくさと頭痛を訴える患者のなかには、killer throat painと呼ばれる重篤な疾患群が隠れている場合がある。
3
47
胃食道逆流症(逆流性食道炎)の増悪因子として、誤っているものは次のうちどれか。 1. かぜ症候群 2. 肥満 3. カルシウム拮抗薬 4. 食道裂孔ヘルニア
1
48
胃の解剖について、正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 胃体部は他の部位に比べて激しく蠕動する。 b.主細胞がプロトンを産生する。 C.胃の入口と出口付近には、中性粘液を産生する腺が存在する。 d. 下垂が胃もたれなどの上腹部症状の原因になっている場合がある。 1. aとb 2. aとc 3. bとc 4. cとd
4
49
胃粘膜の保護にかかわる因子として、誤っているものは次のうちどれか 1.粘液 2. 血流豊富であること 3. プロスタグランジン 4. ガストリン
4
50
ピロリ菌関連病態について、誤っているものは次のうちどれか。 1. 東アジア型cagAを有するピロリ菌は、胃に対する傷害性が強い。 2.ピロリ菌感染が持続すると、胃上皮化生が起こる。 3.養縮性胃炎が続くことは、胃癌発生のリスクである。 4.ピロリ菌がいなくても、尿素呼気試験が陽性となることがある。
2
51
小腸・大腸の解剖について、誤っているものは次のうちどれか。 1. 上行結腸は後腹膜に固定されている。 2.横行結腸は人によって走行のバリエーションが多い。 3. 下行結腸は体前方で腹壁の直下を走行している。 4.S状結腸は人によって走行のバリエーションが多い。
3
52
便秘について、誤っているものは次のうちどれか。 1.便秘は、などの物理的由がある機能性便秘と、物理的な理由はないが蠕動などに問題がある器質性便秘に分けられる。 2.毎日便が出ないからといって、便秘とは限らない。 3. ストレスによって腸の蠕動不全を起こし、強い腹痛を伴う便秘型IBSという病態がある。 4.一部の薬剤によって便秘をきたすことがある。
1
53
大腸癌について、誤っているものは次のうちどれか。 1.悪性腫瘍(がん)うち、上皮細胞から発生する(上皮由来)悪性腫瘍のことを漢字で「癌」と記載する。 2.大腸癌治療の際には、さまざまなバイオマーカー検索が行われる。 3.大腸癌や前癌病変を早期に摘み取るため、内視鏡的なポリープ摘除が行われる。 4.摘除したポリープは原則廃棄されるが、患者が持ち帰ってもよい。
4
54
肝臓の解剖・機能について、正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 門脈は下大静脈から枝分かれする静脈で、中に静脈血が流れている。 b.肝細胞来の間には類と呼ばれる毛細血管があり、門脈と肝動脈の両方から血液が流れ込む。 c. アルブミンは肝臓で産生され、産生低下は浮腫の原因になる。 d.肝臓は不要になったアミノ酸を分解してアンモニアを産生し、腎臓から排泄している。 1.aとb 2.aとc 3.bとc 4.cとd
3
55
ビリルビン代謝と黄疸について、正しいものは次のうちどれか。 1.溶血があると、間接ビリルビン優位の黄疸になる。 2.ビリルビンはグロビンの分解産物である。 3.肝臓でグルクロン酸抱合が行われ、間接ビリルビンとして汁中に排泄される。 4. ビリルビンは組織を黄染することはあるが、組織障害は起こさない。
1
56
肝臓の疾患について、正しいものは次のうちどれか。 1.A型肝炎ウイルスは血液を介して感染することが多い。 2.2肝炎ウイルスは、たとえ免疫を獲得しても、免疫抑制療法により再活性化することがある。 3.脂肪肝になると、肝細胞は元に戻ることはできず、やがて壊れて線維化していく 4.急性肝障の患者を診た場合、薬剤性・中毒性肝障害の可能性を考慮し、発症前1週間以内に服用した薬剤、食品について慎重に病歴を聴取する。
2
57
胆汁について、正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 空腹時には胆に貯留し、濃縮される。 b.インスリンの働きで、オッディ括約筋が弛緩し、排泄される。 C. 胆汁酸は小腸から再吸収され、肝臓を経由して再び胆汁中に排泄される。 d.胆汁中のコレステロールは、脂肪の分解、吸収のうえで重要である。 1. aとb 2. aとc 3. bとc 4. cとd
2
58
胆道の疾患について、正しいものは次のうちどれか。 1.胆石症はやせ形の男性に多い。 2.胆嚢結石、総用管結石、肝内結石のうち、総管結石が最も多い。 3.急性胆嚢炎は、ほとんどが自然治癒するため、対症療法が行われる。 4.結石がない場合でも、広範な熱傷、外傷、外科手術、敗血症が原因となり、急性胆嚢炎が起こる。
4
59
膵臓について、正しいものは次のうちどれか。 1.肝外管はファーター乳頭に、主管は副乳頭に開口する。 2. トリプシンは酵表活性を持つ態で睡臓から分泌されるが、トリプシンインヒビターのお陰で膵臓内では酵素として機能しない。 3.食物が消化されやすいように、膵液は酸性になっている。 4. インスリンは、ランゲルハンス氏島のB細胞から分泌され、血糖降下作用がある
4
60
膵炎について、正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. トリプシノーゲンの活性化が膵炎の発症機序として重要である。 b.急性膵炎の多くはウイルス性である。 c.重症急性膵炎は全身多臓器の障害をきたす疾患で、全身管理が必要とされる。 d.慢性膵炎は症状が乏しく、膵臓が腫大するのが特徴である。 1. aとb 2. aとc 3. bとc 4. cとd
2
61
膵腫瘍について、正しいものは次のうちのどれか。 1.悪性腫瘍のほとんどは嚢胞状腫瘍である。 2.膵管癌は、悪性腫瘍の中では予後良好である。 3.膵神経内分泌腫瘍の中には、低血糖や高血糖のようなホルモン症状を呈するものがある。 4.膵神経内分泌腫瘍は良性腫瘍である。
3
62
腎臓の解剖と正常組織について正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 腎臓は腹膜腔内に存在する。 b.糸球体は腎臓表面の皮質に存在する。 C. 近位尿細管は電子顕微鏡所見上、刷子縁が存在しないことが特徴である。 d. 傍尿細管毛細血管は腎移植時など免疫応答に重要な場所である。 1. aとc 2. bとd 3. aとb 4. bとc
2
63
腎臓の生理機能について正しいものは次のうちどれか。 1.腎血流の20%が糸球体基底膜で選択的に過される。 2.糸球体基底膜の濾過には構成蛋白、陰性荷電の2つが重要である。 3.昇圧物質であるレニンは尿細管間質細胞で産生される。 4.エリスロポエチンは白血球の産生を誘導する。
1
64
糸球体疾患について誤っているものは次のうちどれか。 1.ネフローゼ症候群で必ずみられるのは、タンパク、低アルブミン血症である。 2.免疫複合体が関係するのは、微小変化群である。 3.巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は、ステロイド抵抗性の疾患である。 4.三次性で膜性腎症を合併する引免疫疾患や感染症、薬剤、腫瘍などではIgG4が優位な沈着様式とはならない。
2
65
膀胱・尿路の解剖と正常組織、生理機能について、正しいものは次のうちどれか。 1.膀胱は、男性では直腸と前立腺の前方に、女性では子宮との前方に位置する。 2. 正常な路上皮は10層からなり、最表層には足突起細胞を認める。 3.尿管は女性よりも男性のほうが長い。 4.蓄尿時は、排尿筋が収縮し、内尿道括約筋と外尿道括約筋が緩する。
1
66
排尿機能障害について正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 神経因性膀胱は神経障害部位で症状が異なる。 b.尿失禁の原因分類上、一番多いのは溢流性尿失禁である。 C. 随時尿では濃縮能の評価が困難である。 d.肉眼的に認識可能な血(肉眼的血尿)は、尿1,000mL中に赤血球(血液)が0.5mL以上混在した場合である。 1. aとc 2. bとd 3. aとb 4. bとc
1
67
膀胱・尿路疾患について正しいものは次のうちどれか。 1.コットクラッカー症候群は、上腸間膜動脈と大動脈による右腎静脈圧迫による病変である。 2.非浸潤性尿路上皮癌は肉眼的に確認することは容易である。 3.膀胱・尿路系組織には明瞭な粘膜筋板が存在する。 4.複雑性膀胱炎とは膀胱・尿路系異常から慢性的な膀胱炎を呈する疾患である。
4
68
前立腺癌について正しいものは次のうちどれか。 1.血尿などの膀胱炎のような症状が高頻度にみられる。 2.血清PSA値が高値であれば確定診断となる。 3.男性ホルモン依存の疾患である。 4. 放射線療法は有効ではない。
3
69
前立腺肥大症について誤っているものは次のうちどれか。 1.早期から残尿感や頻尿などの排尿障害がみられる。 2.外腺領域に発生する。 3.前立腺は全体に大きく腫れるが、やわらかい。 4.血清PSA値は正常範囲である。
2
70
前立腺疾患について正しいものは次のうちどれか。 1.前立腺癌の組織分類には、WHO分類が世界中で用いられている。 2.前立腺肥大症は、前立腺上皮の増生から構成される病変である。 3.前立腺上皮内腫瘍は、良性病変である。 4.前立腺炎は、細菌性の場合、大腸菌、クラミジア感染が多くを占める。
4
71
乳腺の発生について正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 乳腺は、ミルクラインに沿った中胚葉由来の間葉系幹細胞から発生する。 b. 乳腺の数と位置は動物種によって特性がある。 C.胎生末期に乳管が分泌能を持つことがあり、これを奇乳という。 d. ヒトでは、胸部左右一対以外の部分に乳腺組織がみられることはない。 1. aとb 2. aとc 3. bとc 4. cとd
3
72
乳腺の構造について、誤っているものは次のうちどれか。 1. 乳頭には、十数本の導管、すなわち乳管が開口しており、1本の集合管に連なる乳管系は、独立した複合管状胞状腺を形成して、20個から 40個の小葉を含む 2.乳癌の大半は、小葉外終未乳管・小葉内終未乳管・小葉(腺房・小葉内間質)を合わせた「終未乳管小葉単位(TDLU)」の上皮に由来するとされている。 3. 乳管から腺房までの管構造は、その太さにかかわらず、腺上皮細胞とその外層に分布する上皮細胞の2種類の細胞から構成されている。 4. 小葉の大きさや内部の腺房の数は動物種によって決まっており、一対乳房内で均一である。
4
73
乳腺の発達・ホルモンについて、正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 出生時から乳腺の発達には男女差がある。 b. 一度発達した乳腺組織は、退縮することはない。 c. 乳腺は月経周期の各時期の性ホルモンの景響を受けて周期的変化を起こす。 d. 妊娠期の乳腺では、妊娠初期に乳腺が量的に発達し、中期から後期にかけて、乳汁分泌腺へ分化する。 1. aとb 2. aとc 3. bとc 4. cとd
4
74
女性化乳房について正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 女性化乳房症とは、男性の乳腺組織が発育・肥大して女性の乳房と似た形状を呈する状態である。 b. 女性化乳房は、アンドロゲンの相対的過剰状態によって引き起こされる。 C. 薬剤が原因で女性化乳房が発生することがある。 d. 女性化乳房から乳癌が発生することはない。 1. aとb 2. aとc 3. bとc 4. cとd
2
75
乳腺症について、誤っているものは次のうちどれか。 1.乳腺症とは、乳腺疾患のなかで最も頻度の高い疾患である。 2.臨床的に、硬結や腫瘤を触れることはない。 3. 性成熟期に多くみられる、非腫瘍性・非症性の増殖性病変である。 4.乳房痛や乳頭分泌などの症状を伴うことがある。
2
76
乳腺腫瘍について正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 乳管内乳頭腫は良性上皮性腫瘍であり、乳がんが発生することはない。 b. 浸潤性乳管癌が乳癌の大部分を占める。 C. 浸潤性小葉癌は浸潤性乳管に比して、同側乳房内での多中心性発生や両側発生が高率である。 d. Paget病とは、乳頭や乳輪に湿疹様の発赤やびらんを呈する乳癌の一型で、乳腺組織内に乳癌が見つかることはない。 1. aとb 2. aとc 3. bとc 4. cとd
3
77
乳腺腫瘍について正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 葉状腺腫は、20歳代から30歳代に多く発症し、乳腺症と癌に次いで3番目に多い乳腺病変である。 b. 葉状腫瘍は、良性、境界病変、悪性の3種類に分類される。 C. 癌に対する放射線治療後に、皮膚や胸壁、乳腺内に血管肉腫が発生することがある。 d. 乳腺原発の悪性リンパ腫が発生することはない。 1. aとb 2. aとc 3. bとc 4. cとd
3
78
乳腺治療について正しい組み合わせは次のうちどれか。 a. 乳癌薬物治療では、ホルモンレセプターの発現や、HER2タンパクの過剰発現の有無、Ki-67陽性の細胞率によって、サブタイプを分類し、治療法を決定す る。 b.内分泌療法は、すべての乳癌症例において有効である。 C.乳癌放射線治療による有害事象として、放射線照射部位に、癌や血管肉腫などの放射線誘発癌が発生することがある。 d.乳癌手術では、全例において高リンパ節郭清を行う。 1. aとb 2. aとc 3. bとc 4. cとd
2
79
子宮の構造についての記載で正しいものは次のうちどれか。 1.子宮頸部の側の表面は扁平上皮で覆われている。 2.子宮筋層は横紋筋でできている。 3.子宮の中で内に突出している部分を子宮体部という。 4. 閉経後には子宮内膜が肥厚してくる。
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80
卵巣と卵管についての記載で正しいものは次のうちどれか。 1.卵胞は卵果の髄質にある。 2.卵胞のうち、卵母細胞は顆粒膜細胞に囲まれている。 3.妊娠が成立すると卵胞は白体になる。 4. 閉経しても卵巣には多数の卵胞が残っている。
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エストロゲンのはたらきではないものは次のうちどれか。 1. 子宮内膜の増殖を促す。 2.体温を上昇させる。 3.子宮頸部の粘液産生を充進させる。 4. 骨量を維持する。
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82
産婦人科領域の感染症の記載で正しいものは次のうちどれか。 1.尖圭コンジローマはスピロヘータ感染により生じる。 2.内の乳酸菌はの中をアルカリ性に保つはたらきをもっている。 3.放線菌は妊娠中の血行性感染により胎児の奇形の原因となる。 4.クラミジア感染では肝周囲炎を起こすことがある。
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子宮頸癌の特徴として正しいものは次のうちどれか。 1. 8割は腺癌である。 2.閉経後の女性に好発する。 3.HPV感染が関与している。 4.近年増加傾向にある。
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子宮体癌の特徴として正しいものは次のうちどれか。 1.high-SILは類内膜癌の前駆病変である。 2.プロゲステロン過剰は子宮体癌の危険因子である。 3.子宮頸癌よりも年齢の高い女性に好発する。 4. タモキシフェンは子宮体癌のリスクを低下させる。
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子宮内膜症について正しいものは次のうちどれか。 1.子宮筋層の中に子宮内膜組織が侵入する疾患である。 2.卵果のデルモイド・シストの発生に関係する。 3.卵管の癒着をきたして不妊の原因になる。 4. 主な治療は化学療法である。
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卵巣腫瘍について正しいものは次のうちどれか。 1.漿液性癌は若年女性に多く発生する。 2. 明細胞癌は子宮内膜症を背景に発生するものが多い。 3.卵黄腫瘍ではhCGが腫瘍マーカーとして有用である。 4.未熟奇形腫は良性腫瘍である。
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外陰・腹膜の疾患について正しいものは次のうちどれか。 1. 外陰平上皮癌の好発年齢は子宮頸癌の好発年齢よりも高い。 2. 外陰パジェット病の多くは乳癌の転移である。 3.外陰メラノーマの主な治療はホルモン療法である。 4. 腹膜備粘液腫を伴う腫瘍で最も多いのは卵集の粘液腺腫である。
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