問題一覧
1
産業組織心理学の分類で池田や矢澤・松野の分類には何がある?
組織行動、消費者行動、安全衛生、人的資源管理
2
組織行動とは
組織の中で、働く人間の行動の特徴や、その背後の心理的状態を明らかにする
3
消費者行動とは
顧客や消費者の視点を取り入れ、消費者はどのような時に購買意欲が高まるのか、その心理や行動属性を明らかにする
4
安全衛生とは
働く人の安全と、心身両面の健康を保全し、促進するための方略を多様な観点から検討する
5
人的資源管理とは
従業員を資源と捉え、その資源を最大限生かすために、どのような人事評価や待遇が働く意欲を引き出し、組織の高い効率性や生産性につながるかを明らかにする
6
4種類の研究方法は何か?
実験、調査、観察、面接
7
外部との経済的な利益関係などによって、公的研究で必要とされる公正かつ適正な判断が損なわれるまたは損われるのではないかと第三者から懸念が表明されかねない事態の事を?
利益相反
8
心理学を産業場面に適用させた人物は?
スコット、ミュンスターベルク
9
テイラーが提唱した労務管理の方法は?
科学的管理法
10
科学的管理法とは?
熟練者の作業時間から、能率が高い場合の所要時間を求め、これを基準に1日の標準的な仕事量や賃金を決める(時間研究)。 作業の出来高に応じて賃金を変える(差別的出来高払い)
11
熟練作業者の作業をいくつかに分解し、それぞれの所要時間を図って、各作業の標準時間を求める方法を
時間研究
12
熟練作業者の作業をいくつかの動作に分割し、それぞれの動作を分析して標準化する方法
動作研究
13
常に自己利益の最大化を追求する合理的な存在としての人間のこと。
経済人
14
労働者の作業時間を短くすると生産性が向上した。しかしその後作業時間を長くしても生産性が向上。他の条件を変えても生産性が向上。注目されていると言う意識や、研究者に良い印象を与えたいと言う欲求が、生産性に影響を及ぼすと解釈された実験のことを
ホーソン実験
15
人間は、報酬だけでなく、社会集団の中の人間関係にも動機付けられているとする考え方のこと
人間関係論
16
人間を人間関係に動機付けられた存在として捉える人間観のこと
社会的人間観
17
ある複数の選択肢から1つまたはいくつかの選択肢を選びとること
意思決定
18
人々は、効用を最大化する選択肢を選ぶと考える理論
効用理論
19
起こりうる結果の効用とその結果が生じる確率と考慮して、効用の期待値を計算し、期待効用を最大化する選択肢を取るとする理論
期待効用理論
20
人はあらゆる選択肢から最良のものを選ぶのではなく、断片的な情報をもとに、最低限の条件や基準を上回る選択肢を選ぶ形で意思決定をしていることを指摘する言葉
限定合理性
21
限られた情報・労力で、簡単に意思決定を行う方法
ヒューリスティック
22
出来事の頻度や難しさを判断する時、その具体例をどのくらい思いつきやすいかと言う主観的な判断を用いることを
利用可能性ヒューリスティック
23
客観的には、等価の条件でも条件を提示する表現の仕方が変わるだけで、意思決定が大きく変化する現象のこと。
フレーミング効果
24
選択がポジティブに表現されるか、ネガティブに表現されるかによってリスク思考が変わると言う現象のこと
リスク選択フレーミング
25
ある1つの属性が、フレーミング操作の対象となるようなフレーミングのこと。特性フレーミングともいう。
属性フレーミング
26
目標の内容を変えずに目標を表現する。枠組みを変えると言う操作のこと
目標フレーミング
27
埋没コスト/埋没費用と言う。既に投入されもう取り戻すことができないコストのこと。
サンク・コスト
28
サンク・コストに固執し、望ましい選択を取れないこと
サンク・コストの誤謬(ごびゅう)
29
先の見通しが良くないコミットメントを維持する傾向。
コミットメントのエスカレーション
30
集団討論の後で、意思決定をすると意見が極端な方向に変化すると言う現象
集団極化現象
31
元の意見よりもリスクの高い方向に意見が変化すること
リスキー・シフト
32
元の意見よりも、堅実な方向に意見が変化すること
コーシャス・シフト
33
事前にメンバー全員が知っている情報は、一部のメンバーが来ている情報よりも多くの時間を割いて議論されやすい結果として、全体の情報が十分に反映されない現象のこと
共有情報バイアス
34
集団内の意見を一致させることが優先されるときに使われる拙速(せっそく)で安易な思考様式
集団浅慮
35
一時的で明確な組織を持たない人々の集まりのことを?
集合
36
一時的で明確な組織を持たない人々の集まりから生じる行動のこと
集合行動
37
集合行動にはどんなものがあるか?
デモ・暴動、スケープゴート現象、炎上、パニック、観衆、集合知
38
デモとは?
ある特定の主張を持った人々が集まり、行動したり、集会を開いたりしてその主張を広く世間に訴える行動
39
スケープゴート現象とは?
災害や事故で被害が出た際や、不正や犯罪が明らかになった際、特定個人や組織への集中的で激烈な批判や攻撃が行われること。
40
炎上とは?
インターネット上で常軌を逸っした批判、非難、誹謗、中傷などのネガティブな投稿が短期間に集中して繰り返されること。
41
パニックとは
思いがけない事態に直面して、恐怖や不安に駆られた多数の人々が引き起こす混乱状態のこと。
42
パニックが発生する条件の1つとして、どのようなものがあるか
構造的誘発性
43
構造的誘発性を防ぐために、人が集まる場所の設営、警備に際しては何を行う必要があるか?
群集制御
44
集合知とは?
個体のレベルでは見られない優れた知性が群れや集団のレベルで新たに現れる集合現象(群集知とも言う)
45
複数の人々から構成される、社会的なまとまりを?
集団
46
集団のまとまりの強さを何と言うか
凝集性
47
凝集性の構成要素は何があるか?
集団としての統合、メンバーが感じる魅力
48
社会の中で、適切とされる行動や態度の基準のことを
社会的規範
49
集団の代表的な2つの特徴は?
凝集性、社会的規範
50
個々の集団成員は社会的規範を受け入れていないにもかかわらず、他の成員はその規範を受け入れていると信じている状況のことを?
多元的無知
51
コミュニケーションのチャンネル(伝達手段)は大きく2種類に分けられるそれぞれ何か?
言語的コミュニケーション、非言語的コミュニケーション
52
コミュニケーションを機能的側面から分類した時、どのようなものがあるか?
道具的コミュニケーション、自己完結的コミュニケーション
53
道具的コミュニケーションとは
何らかの目的を達成する手段としてのコミニケーション
54
自己完結的コミュニケーションとは
コミュニケーション自体が目的である場合のコミニケーション
55
コミュニケーションを情報の流れる方向から分類した時、どのようなものがあるか
垂直的コミュニケーション、水平的コミュニケーション
56
垂直的コミニケーションとは
組織の上から下、あるいは下から上へ情報が流れるコミニケーション
57
水平的コミュニケーションとは
横のつながりで、情報が流れるコミニケーションのこと
58
チームの特徴は
複数人からなる、1つ以上の共通目標を有する、組織的なタスク遂行のために集められているなど
59
チームワークとは
チーム全体の目標達成に必要な共同作業を支え、促進するために、メンバー間で交わされる対人的相互作用のこと
60
チームワークをとある3側面から捉える考え方が主流である。また、これらが備わっていると、一般的には優れたチームパフォーマンスを期待できる。それは何か
態度、行動、認知
61
チームパフォーマンスの統制管理とチームの円滑な対人関係の維持に大別することを?
チームワーク行動の階層的分類
62
チームの課題、作業、手順役割や責任等について、メンバー間で共有された知識のことを
共有メンタルモデル
63
チーム内でメンバーが専門分化して知識を保有し、それらを効率的に活用できる集合的な記憶様式を
トランザクティブ・メモリー・システム
64
チームでの作業において、メンバー間の協力、協調が必要とされる程度のことを
課題の相互依存性
65
人々の様々な相互作用を簡潔にモデル化したもの(ゲーム)で、特にゲームの中で、人々が実際に何を選択するかを調べるものを何と言うか
実験ゲーム
66
実験ゲームのの利点と欠点は?
利点 複雑な社会的相互作用の中から核となる要素を取り出して検討するため、様々な要因を統制可能。行動指標として、ある程度は信頼できる。 欠点 単純化しすぎている。選択の背後の動機が一意に定まるわけではない。
67
共有資源が乱獲されることによって、資源が枯渇してしまうと言う現象を?(実験ゲームで測られる)
共有地の悲劇
68
リーダーシップ研究5大アプローチは何があるか?
特性アプローチ、行動アプローチ、状況適合的アプローチ、相互作用的アプローチ、認知的アプローチ
69
特性アプローチの1つで、偉大なリーダーは、独自のパーソナリティーや資質を備えていると言う考え方は
偉人論
70
性格特性を5次元から捉えるモデルのことを?
Five Factor Model
71
Five Factor Modelの5つの特性を何と言うか、また、その特性は何か?
Big Five(経験への開放性、誠実性、外向性、協調性、精神症傾向)
72
行動アプローチにはどのようなものがあるか
PM理論、マネジリアル・グリッド
73
PM理論とは
リーダーシップを仕事、それ自体に関わる目標達成行動と、人への配慮に関わる集団維持行動の2次元から捉えるモデルのこと
74
マネジリアル・グリッドとは?
組織の管理者に必要とされる要件を「業績への関心」と「人間への関心」の2次元から捉え、それぞれ9段階に分けて作ったグリットの事
75
状況適合アプローチには何がある?
コンティンジェンシー・モデル、ライフサイクル理論、パス=ゴール理論
76
コンティンジェンシー・モデルとは
集団の業績や、生産性が①リーダーシップ・スタイル②リーダーが集団状況をどの程度統制できるか、と言う2つの要素によって決定されると考える理論
77
ライフサイクル理論の特徴は?
SL理論ともいう。 メンバーの成熟程度に応じて効果的なリーダーが変わるとする理論。 この理論は① 2種類のリーダー行動(指示的行動、協労的行動)②メンバーの成熟度からリーダーシップを説明しようとする
78
パス=ゴール理論とは
メンバーが目標(ゴール)を達成するために、リーダーは道筋(パス)を示す必要があると言う前提の下リーダーシップを説明しようとする理論。
79
相互作用的アプローチの1つであるLMX理論とは?
リーダーとメンバーは交換関係にあり、その関係はメンバーによって異なると言う観点から、リーダーシップを説明する理論
80
認知的アプローチには何がある?
暗黙のリーダーシップ理論、リーダーシップの幻想
81
暗黙のリーダーシップ理論とは
リーダーシップは、リーダーの取った行動がその都度評価されて判断されるのではなく、メンバーが事前に持っている理想のリーダー像に一致するかどうかによって判断されるとする
82
リーダーシップの幻想とは
組織の業績の向上や低下の原因が、リーダーシップ以外の要因以上にリーダーシップにあると考えやすい傾向のこと
83
価値ある資源を付与したり、差し引いたりすることによって、他者の成果をコントロールできる程度のことを
勢力
84
ある個人または集団が他者から尊敬され敬愛され、高く評価されている程度のことを
地位
85
行動を始発維持し、達成に向けて制御する心の働きを
動機づけ
86
動機付けはどの2つから理解できるか
エネルギー性、指向性
87
産業組織心理学領域における動機付け研究の2つのアプローチは?
内容理論、過程理論
88
動機付けには2種類ある。それぞれ何か
外発的動機付け、内発的動機付け
89
物理的、社会的な外的報酬を得ることから、行動が生起する動機付けのことを
外発的動機づけ
90
行動そのものが楽しみや面白さの原因となっている。行動が、自発的に生起する場合などの動機づけのこと。
内発的動機づけ
91
内発的動機付けが伝播すると言う現象を?
モチベーション伝播