問題一覧
1
膝関節は,人体で最も大きな関節である。
◯
2
写真赤線部の角度を何と言うか。
大腿脛骨角
3
写真青線部の線を何と言うか。
下肢機能軸
4
膝関節を側面からみると,関節面の形状は 外側が( )面で,内側がやや( )面の形状をしている
凸, 凹
5
脛骨の関節面は( )へ傾斜しており, 内側が約10°程度,外側が約7゜程度と,内側のほうが( )傾斜が強くなっている.
後方
6
屈曲とともに大腿骨顆部は後方へ移動するが,外側顆部のほうが内側顆部より後方移動量が多く,結果的に脛骨が大腿骨に対して内旋することになる。
◯
7
写真 f の名称を答えよ。
ファベラ
8
内側側副靱帯は膝関節の外反不安定性を制御する重要な靱帯で,深層と浅層に分かれる. 深層は( )性靱帯であり,内側半月と密に結合している. 浅層は大腿骨内側上顆より起こり,脛骨関節面より約6cm遠位に付着している。
関節包
9
外側側副靱帯は大腿骨外側上顆から起こり,腓骨頭に付着する. 内反不安定性を制御し,伸展位で( )し, 屈曲位で( )する. 後外側支持機構は,屈曲早期の脛骨の外旋不安定性も制御している.最も表層にある外側支持機構が腸脛靱帯である
緊張, 弛緩
10
後十字靭帯の前方にみられるものを Humphry(ハンフリ ー)靱帯, 後十字靭帯の後方にみられるものを Wrisberg(リスバ ーグ)靱帯とよばれる それぞれの靱帯の観察頻度は60%以下と報告されている。
◯
11
膝半月板は線維軟骨であり, ( )半月のほうが( )半月 より前後径が大きい。
内側, 外側
12
膝半月は膝の運動に際し,伸展時には脛骨関節面上を( )へ,屈曲時には( )へ移動し、 外側半月の移動量は内側半月より( )
前方, 後方, 大きい
13
膝半月全体を3等分し、前節,中節,後節とよび, 前方付着部を前角,後方付着部を後角とよぶ.
◯
14
膝半月板の辺縁( )は血行支配を受けているが,その他の部位には血管がなく,関節液から栄養を受けている.
1/3
15
大腿前面には大腿四頭筋があり,大腿直筋,内 ・外側広筋,および( )からなる。
中間広筋
16
大腿四頭筋は膝蓋骨を介して膝蓋腱となり脛骨粗面に付着する. 支配神経は( )であり,膝関節を伸展させる作用がある.
大腿神経
17
ハムストリングスは 大腿部の後方に位置する筋で,坐骨結節に起こり脛骨近位部に付着する( )、半膜様筋 および半腱様筋からなる。
大腿二頭筋
18
腓腹筋とヒラメ筋と合わせて( )とよぶ。
下腿三頭筋
19
下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)は 膝関節屈曲,足関節底屈の作用を持つ。
◯
20
脛骨粗面に膨隆があればOsgood-Schlatter(オズグッドーシュラッター)病が疑われる。
◯
21
膝が小児で20°以上,成人で10°以上、過伸展する場合は反張膝があるとみなされる.
◯
22
膝関節の正常最大屈曲角度は 自動で約130°、他動で約165°である。
◯
23
大腿周径は通常は膝蓋骨近位端から 10cm近位部を巻尺で計測する.この位置で計測することで,関節液貯留の影響が少なくなる. 健側と比較して 1cm以上短縮していれば( )があると考えてよい.
大腿四頭筋萎縮
24
◯特徴的な圧痛部位を覚えよう。
黄色線部見たわ
25
膝関節のレントゲン撮影は 通常は,正面像,側面像,軸射像 の3方向撮影を行う。
◯
26
大腿脛骨関節の軟骨評価を行う場合は,荷重位の正面像もしくは( )撮影肢位が有用である.
ローゼンバーグ
27
離断性骨軟骨炎などの診断には顆間窩撮影が有用である。
◯
28
内側側副靱帯を評価するときは膝関節を外反させる力を,外側側副靱帯を評価するときは膝関節を内反させるカを,それぞれ加えて正面像を撮影する。
◯
29
ストレス撮影 前十字靱帯を評価する際は,屈曲30゜もしくは 90゜において脛骨を前方に引き出す力を加えて側面像を撮影する.後十字靱帯を評価する際は,屈曲90゜において脛骨を後方に押し込む力を加えて側面像を撮影する。
◯
30
膝MRIにおいて 骨壊死や離断性骨軟骨炎などの骨髄内の変化を見る場合は, T1強調像が有用である.
◯
31
膝超音波検査 骨に挟まれた関節内靱帯や半月の評価は難しいが,半月の逸脱などの評価は十分に可能である。 また,関節リウマチのような炎症性疾患では, power Doppler(パワードプラ)法を用いて滑膜の血流を観察することで,滑膜炎の程度を評価できる.
◯
32
膝の関節穿刺は 膝蓋骨の( )より膝蓋大腿関節に向けて針を刺入する.
外側近位
33
小児の膝関節は可動性が高く,約20゜程度までの過伸展は正常範囲内と考えられる.
◯
34
小児 先天性反張膝,先天性膝関節亜脱臼,先天性膝関節脱臼の単純X線像ではDrehmann(ドレーマン)の分類がよく用いられる。
◯
35
Blount(ブラント)は 脛骨近位内側の成長障害により脛骨内反をきたす疾患である。
◯
36
関節軟骨の直下で骨組織が関節軟骨とともに母床から離断するものを、( )と言う。
離断性骨軟骨炎
37
オズグッドシュラッター病とは 成長期に主としてスポーツなどにより,膝蓋腱の脛骨付着部に慢性の機械的刺激が生じること により発症し,脛骨粗面部の疼痛,膨隆をきたす疾患である。
◯
38
ジャンパー膝とは 膝蓋腱炎, または大腿四頭筋腱炎ともよばれる.膝伸展機構に対する使いすぎによる腱付着部での微小損傷,炎症,変性が病態と考えられている。
◯
39
膝蓋骨の一部が膝蓋骨本体より分離したものを ( )といい, 分裂骨片が1つある二分膝蓋骨が最も多い.
分裂膝蓋骨
40
半月は線維軟骨からなり、荷重が負荷された状態で,膝関節に強い内・外旋の力が加わると,半月が損傷を受ける.
◯
41
10 歳以下の小児の半月損傷は,円板状半月によるものが多い. 円板状半月は厚く,大きいために損傷を受けやすい.断裂形態は( )断裂のことが多い.
水平
42
半月板損傷では 半月の損傷側に一致した疼痛,腫脹,および可動域制限を認める. 損傷が辺縁部まで及んでいる場合は関節血症を認めることもあるが,頻度は低い。
◯
43
半月板損傷を見るこのテスト(仰臥位で膝を最大屈曲位として,内側もしくは外側の関節裂隙に手指をあて,下腿に回旋を加えながら膝を伸展させる)の名称を答えよ。
マクマレーテスト
44
半月板損傷を見るこのテスト(腹臥位で膝を90°屈曲位として,足底から圧迫力を加えながら下腿を回旋させる)の名称を答えよ。
アプリーテスト
45
半月板損傷では 単純X線像では異常を認めないことが多いが,円板状外側半月では外側関節裂隙の開大を認める。 MRI は半月断裂の診断に有用であり,正常ではT1強調像, T2強調像ともに低信号の領域として描出される. 半月の中にT2強調像にて線状の高信号の病巣があり,関節面に到達している場合は,半月板損傷が強く疑われる。
◯
46
半月板の 外縁1/3の部位は血行があるため、1cm以上の( )断裂の場合は半月縫合の適応である。
縦
47
膝関節は骨性には不安定な関節であり,比較的低エネルギーでの外傷でも靱帯損傷を起こしやすい.
◯
48
内側側副靭帯損傷は ( )度の損傷が多く, 症状は膝内側の疼痛が主体であり不安定感は感じないことが多い。
1 ・ 2
49
内側側副靭帯損傷は ( )度以上の損傷で, 軽度屈曲位での外反ストレステストが陽性になる.内側側副靱帯のみの損傷では,完全伸展位では不安定性は認められない。
2
50
ストレス X線像、患側(a)では健側(b)に比べ大きな外反動揺性が認められる。 損傷が考えられる靭帯は( )である。
内側側副靭帯
51
前十字靭帯の損傷は ジャンプの後の着地時,急な方向転換時などで受傷することが多い.受傷時,断裂音popping を体感することもある。
◯
52
前十字靱帯損傷における徒手検査で最も重要なものは ( ) テストであり,特異度,感度ともに高い 検査である
ラックマン
53
前十字靭帯損傷におけるこの徒手検査名を答えよ。
Nテスト
54
前十字靭帯損傷の 単純X線像では,多くの場合は異常を呈さない. 時に脛骨顆間隆起の裂離骨折,関節包の脛骨付着部前外側の裂離骨折である( )骨折,大腿骨荷重部の陥凹を認めることがある.
スゴン
55
前十字靱帯損傷後に対して保存療法を行った場合完全に治癒する確率は低く,ある程度の前方不安定性が残存する。
◯
56
前十字靱帯損傷では 手術は受傷直後に行うと関節線維症の発生頻度が高くなるため,膝関節の炎症の消退と可動域が回復した時期に行う こと が一般的である.
◯
57
後十字靭帯損傷において 後方不安定性が強い症例では,階段昇降やしゃがみ込み時に不安定感などの訴えがみられる.
◯
58
後十字靭帯損傷に対し、行う写真の徒手検査名を答えよ
後方引き出しテスト
59
写真は後十字靭帯損傷例に対し行われたストレス撮影である。後十字靭帯損傷を認めるのはa bどちらか。
a
60
膝関節において、後外側支持機構は外側側副靱帯,後外側関節包,膝窩腓骨靱帯,膝窩筋腱などからなる。 新鮮例では膝後外側部に腫脹,皮下出血を認める. 軽度屈曲位で内反ストレステストが陽性となり,後外側回旋不安定性が認められる.回旋不安定性の評価には写真にある ( )テストが行われる。
ダイアル
61
複合靭帯損傷は 複数の靱帯が同時に損傷するもので,ほとんどが ( )損傷である。 神経・血管損傷を合併することも多い。
接触型
62
膝蓋骨の脱臼,亜脱臼を繰り返すもの,および膝蓋骨の異常可動性による不安定感を呈するものを合わせて ( )とよぶ
膝蓋大腿関節不安定症
63
膝蓋大腿関節に限局した変形性関節症を膝蓋大腿関節症と言う。
◯
64
滑膜ひだ障害 臨床的に問題になることがあるのは,膝蓋内側滑膜ひだ(タナともよばれる)の肥厚による症状である。
◯
65
変形性膝関節症について わが国の罹患者数は約2,500万人,そして 80歳以上の女性の有病率は80%にものぼると推定されている.
◯
66
変形性膝関節症について 初期では,膝周囲のこわばり感や長時間坐位後の動作開始時の痛みなどを訴えることが多い. その後は,歩行など荷重動作時の疼痛を主たる症状とし,階段昇降では特に降段時の痛みが特徴的である . また,膝関節腫脹,関節水症,関節可動域制限なども認める.疼痛や変形により膝伸展の制限が起こると,大腿四頭筋の筋収縮が困難になり筋力低下をきたす. 時として夜間痛を訴えることもある. 内側型が大多数であり,疼痛は膝関節の内側に認めることが多い.
◯
67
変形性膝関節症において 膝関節は荷重関節のため,単純X線像は( )で撮影すること が重要である.
立位
68
変形性膝関節症において 近年,内側半月板逸脱は変形性膝関節症の発症や進行と密接に関連すること が明らかになっている。
◯
69
変形性膝関節症において 単純X線像の特徴には, ①関節裂隙狭小化, ②内反膝変形, ③骨硬化, ④骨棘形成, ⑤関節破壊による関節面の不整像などがある。
◯
70
変形性膝関節症について ( )分類が世界的に広く用いられている。
ケルグレンローレンス
71
変形性膝関節症について ケルグレンローレンス分類による重症度は4段階あるが,変形性膝関節症の診断はグレード( )以上と定義されている
2
72
変形性膝関節症において 関節液の性状は,淡黄色透明で)粘稠は比較的低い 一方,偽痛風,化膿性膝関節炎はクリーム状の色調となる
◯
73
写真の装具は、主にどんな疾患に対し用いる装具か。
内側型変形性膝関節症
74
変形性膝関節症は内側型が最も多く,中高年以降内側半月板の位置異常(逸脱),変性 ・損傷 ・断裂が頻発する.これらの内側半月板の異常に対し半月板(部分)切除を行うと,高率に変形性膝関節症が進行する.
◯
75
内反膝(内側型変形)は脛骨近位の変形が主たる原因のため,高位脛骨骨切り術を行い,外反膝(外側型変形)は遠位大腿骨骨切術を行う.
◯
76
膝関節に発生する骨壊死症は 特発性、二次性、( )後の3種類に分けられる
関節鏡
77
膝関節特発性骨壊死は 中高年の女性の大腿骨内側に好発し近年,軟骨下の脆弱性骨折が病態の主要因であると考えられている。
◯
78
膝関節特発性骨壊死は 中高年の女性の大腿骨内側に好発し近年,軟骨下の脆弱性骨折が病態の主要因であると考えられている。
◯
79
膝関節特発性骨壊死は 変形性膝関節症と比べ,疼痛の程度は( ),安静時や夜間痛を認める頻度が( )ことが特徴である.また高度な関節腫脹を認めることが多い.
強く, 高い
80
膝関節特発性骨壊死の病期としては, 単純X線像において所見のない第1期(発症期),骨透亮像を認める第2期(吸収期) ,関節面陥凹を認める第3期(陥凹期),さらに第4期(変性期)に分けられる。
◯
81
骨粗鬆症の強い場合,大きな外傷もなく軟骨下骨の骨折を生じることがある.このような病態を脆弱性骨折という. 膝周辺ではほかに,脛骨高原直下に生じることがあり,高齢者に多い。
◯
82
神経障害性関節症は,( )関節ともよばれ,種々の原因で起こる。 中枢ならびに末梢神経障害に合併し,高度な関節破壊と変形が生じるものの,その割には変形性膝関節症に比べ,疼痛が軽微であることが特徴である.
シャルコー
83
神経障害性関節症(シャルコー関節)では ①関節の腫脹,変形,関節動揺性を認める. ②関節水症は高度であり持続する. ③顕著な関節動揺性があり,歩行障害が認められる. ④関節拘縮や可動域制限は認めない.
すべて正しい
84
副腎皮質ステロイド薬を頻回に数多く関節内注射したことに基づき,関節破壊が急性に進行する病態を ( )という。
ステロイド関節症
85
高齢者が急に膝関節痛を訴えて来院し,関節腫脹があった場合には,結晶誘発性関節炎の1つである( )を必ず念頭に置き,他の炎症性疾患を鑑別する.
偽痛風
86
半膜様筋腱と腓腹筋内側頭の間の滑液包が,炎症によって腫大し膝の裏に液体が溜まってしまう病気を ( )嚢胞という。
ベイカー