問題一覧
1
32歳の男性。ビルの3階から墜落し救急要請。 救急隊到着時: 意識清明。呼吸数28/分。脈拍110/分。血圧80/65mmHg。呼吸困難と右腹部の痛みを訴えている。耳出血を認める。搬送中、次第に意識が混濁し病院到着時に傾眠傾向状態になった。考えにくい病態はどれか。1つ選べ。
急性硬膜下血腫
2
20歳の男性。横断歩道で乗用車にはねられ救急要請された。 救急隊到着時: 意識1。呼吸数30/分。脈拍110/分。SpO2値 95%。橈骨動脈拍動微弱、右腹部に打撲痕を認め、しきりに腹痛を訴えている。この傷病者に認められる観察所見はどれか。2つ選べ。
顔面蒼白, 四肢冷感
3
外傷の現場活動について適切なのはどれか。2つ選べ。
全身観察は2分以内の完了を原則とする, 重症外傷傷病者の搬送時は体温低下を避ける
4
85歳の男性。自転車でガードレールに衝突し左下肢を受傷したため救急要請。 救急隊到着時: 意識清明。呼吸数20/分。脈拍60/分。血圧94/60mmHg。SpO2値 97%。体温36.1℃。左下腿の変形がみられる。皮膚に湿潤と冷感を認める。この傷病者のバイタルサインに影響を与えている常用薬として想定されるのはどれか。1つ選べ。
β遮断薬
5
頸髄損傷傷病者で呼吸停止に注意をする必要のある兆候はどれか。1つ選べ。
肩甲骨を挙上することができない
6
外傷後24時間以内の死亡がまれなのはどれか。1つ選べ。
小腸穿孔
7
ショック時に皮膚冷感と冷汗を認めるのはどれか。2つ選べ。
緊張性気胸, 不安定型骨盤骨折
8
70歳の男性。植木の選定中に1.5m脚立から転落し家族が救急要請。 救急隊到着時: JCS1,呼吸20/分,脈拍82/分,臀部、腰部、下肢の疼痛を訴えている。右の仙腸関節部分に圧痛を認める。適切な対応はどれか。2つ選べ。
全身固定を行う, フラットリフトを実施する
9
交感神経系が興奮すると起こるのはどれか。2つ選べ。
血圧が上昇する, 神経終末からノルアドレナリンが放出される
10
自動車事故の受傷機転と特徴的な損傷部位の組み合わせで正しいのはどれか。1つ選べ。
シートベルト外傷・・・腸管
11
43歳の男性。軽乗用車を運転中、電柱に衝突し目撃者が救急要請。 救急隊到着時: 意識1。呼吸数36/分。脈拍130/分。血圧90/52mmHg。SpO2値 88%。右胸部にハンドル痕がみられ、触診で圧痛と皮下気腫が認められる。頸静脈怒張が著明であり気管が左側に変異している。救急隊は高濃度酸素投与と全身固定を実施した。この傷病者が搬送先医療機関で受ける処置はどれか。1つ選べ。
胸腔ドレナージ
12
30歳の男性。競技用自転車で走行中に転倒し、縁石に胸部を強打し救急要請。 救急隊到着時: 呼びかけに反応するが、頻呼吸、頻脈が認める。呼気時に右胸郭が膨隆し右胸部呼吸音は減弱している。皮下気腫は認められない。最初に行うべき処置はどれか。1つ選べ。
高濃度酸素投与
13
外傷について正しいのはどれか。1つ選べ。
受傷機転の把握は受傷部位や重症度を判断する上で重要である
14
36歳の女性。同居人に包丁で刺されたと警察官が救急要請した。 救急隊到着時: 意識10。呼吸は浅く速い。脈拍は橈骨動脈で微弱である。女性は血だらけの下着姿であおむけに倒れている。胸部に刺創はなく、下腹部に刺創はあるが活動性出血はない。顔面蒼白で冷汗を認める。適切な対応はどれか。1つ選べ。
背部刺創の確認
15
脊髄損傷で乳頭より尾側に知覚消失を認める時の損傷レベルはどれか。1つ選べ。
第4胸髄
16
頭部外傷における一次性脳損傷はどれか。1つ選べ。
びまん性軸索損傷
17
55歳の男性。ジョギング中に転倒し石垣に顔面をぶつけて受傷し救急要請。 救急隊到着時: 意識20。呼吸18/分。脈拍108/分。血圧124/56mmHg。SpO2値 97%。前額部と左頬に打撲痕と挫創があり、左頬の触診で動揺を認める。左鼻腔から鼻出血あり、後頸部圧痛あり。救急隊の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
頸椎カラーを装着する, 四肢麻痺の有無を確認する
18
成人の片側大腿骨骨折(閉鎖性)の推定出血量はどれか。1つ選べ。
1,500ml
19
72歳の男性。交差点で普通乗用車の衝突事故により受傷。 救急隊到着時: 車両前方は高度破損、傷病者は運転席に閉じ込められている。「足が挟まれ痛い。喉が渇いた、水を飲ませて。」と訴える。右下腿の変形あり。シートベルトは着用、エアバックは作動済み。現場対応として適切なのはどれか2つ選べ。
全身固定を行い搬送する, 車外救出前に頸椎カラーを装着する
20
初期評価を中断し直ちに搬送すべき傷病者の状態は次のうちどれか。2つ選べ。
気道確保困難, 呼吸・脈を感じない
21
46歳の女性。乗用車を運転中電柱に衝突したため、目撃者により救急要請。 救急隊到着時: 意識清明。呼吸数24/分。脈拍96/分。血圧106/70mmHg。下腹部の自発痛を訴えており、全身観察において、下腹部に皮下出血と圧痛を認めた。シートベルトは装着しており、エアバックも作動していた。外傷の原因として考えられる構造物はどれか。1つ選べ。
シートベルト
22
血液分布異常性ショックに特徴的なのはどれか。1つ選べ。
相対的循環血液量減少
23
臀部からの墜落で生じる大動脈損傷の好発部位はどれか。1つ選べ。
大動脈起始部直下
24
55歳の男性。オートバイ運転中に転倒し受傷した。頸部痛と左上肢の痺れを訴え本人が救急要請。バイタルサインは正常範囲内。歩行可能だが左ひじを屈曲できず左手指を動かせない。この運動麻痺の原因として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
引き抜き損傷
25
頸部の構造について正しいのはどれか。2つ選べ。
鎖骨上窩は上気道閉塞で陥没する部位である。, 後頸部とは外後頭隆起より第7頸椎棘突起の高さまでをいう。
26
横隔神経は何番目の脊髄神経からなるか。1つ選べ。
第3〜5頸髄
27
60歳の男性。ふらついていてガラス戸に突っ込み右胸部を受傷したため救急要請。 救急隊到着時: 意識清明。呼吸数28/分。脈拍96/分。血圧142/84mmHg。体温35.6℃。SpO2値 90%。右側胸部の長さ5センチの創より血液を含む泡が呼吸に合わせて噴き出すのが確認できる。頸静脈の怒張は認められない。この傷病者の病態で観察される所見はどれか。1つ選べ。
右呼吸音の減弱
28
28歳の女性。自転車走行中に自転車にはねられたため、目撃者が救急要請。 救急隊到着時: 意識1。呼吸数30/分。脈拍130/分。血圧78/40mmHg。右下腿の開放性骨折と動脈性出血を認める。推定出血量は循環血液量の何%か。1つ選べ。
30%以上
29
ショック状態を呈する傷病者に対し、初期評価終了までに完了すべきでない処置は次のうちどれか。1つ選べ。
ネックカラーによる頚椎保護
30
74歳の男性、自宅で転倒し前頭部を打撲し家族が救急要請。近所の整形外科に頚椎の病気で通院中だが病名不詳。意識清明、呼吸20/分、脈拍80/分、血圧148/78、体温36.6、SpO2値 96%。両上肢の痺れを訴える。下肢に同様の症状はあるが上肢に比べて軽い。最も考えられる損傷はどれか。1つ選べ。
中心性脊髄損傷
31
30歳の男性、自転車で走行中に転倒、縁石に胸を強打し救急要請。 救急隊到着時: 呼びかけ反応あるが、頻呼吸、頻脈。呼気時に右胸郭が膨隆し右胸部呼吸音減弱。皮下気腫無し。最初に行う処置を1つ選べ。
高濃度酸素投与
32
体重60kgの男性において、収縮期血圧の低下が始まるのは何mlの出血からか。1つ選べ。
1500ml
33
アンダートリアージとオーバートリアージの関係について説明しなさい。
アンダートリアージとオーバートリアージは、相反する関係である。
34
交通事故時に減速作用機序で生じる損傷はどれか、1つ選べ。
反衝損傷による急性硬膜下血腫
35
55歳の男性、通り魔に腹部を刺された。 救急隊到着時: 痛み刺激により開眼。冷感著明、橈骨動脈触知不能。総頸動脈で脈は弱く速い。頸静脈の虚血あり、傷病者の生体反応で正しいのはどれか。2つ選べ。
組織間質液が血管内に移動する。, 尿細管で水分の再吸収をしている。
36
直ちにロード&ゴーの適応となる病態はどれか。1つ選べ。
胸部皮下気腫
37
成人の体液の内訳と体重に対する比率の組み合わせで正しいのはどれか。1つ選べ。
総体液・・・60%
38
腹部外傷の傷病者の観察において、意識障害により評価が困難となる症候はどれか。1つ選べ。
反跳痛
39
JPTECのターゲットとして防ぎえた外傷死を意味する語句は次のうちどれか。1つ選べ。
PTD
40
33歳の男性。バイクで走行中、後ろから来た乗用車と接触し転倒。 救急隊到着時観察所見: 外見観察で右下腿は著明に変形しており、出血が持続している。ヘルメットを装着したままで、呼びかけに反応がない。いびき様の呼吸が聴取される。この傷病者に対し初期評価終了まで行うべき処置として誤っているものはどれか。2つ選べ。
ネックカラー装着, 右下腿のシーネ固定
41
状況評価の項目のうちあてはまらないのはどれか。1つ選べ。
傷病者評価(生理学的評価)
42
高リスク受傷機転として考えられる症例は次のうちどれか。2つ選べ。
車外に放出された車両事故, 車の高度破損を認める事故
43
毛細血管壁の内と外のと間で膠質浸透圧を形成するのはどれか。1つ選べ。
アルブミン
44
救急救命士によるアンダートリアージが多くなることで傷病者に与える影響について記載しなさい。
PTDを増やすことになる。
45
外傷後早期に心外閉塞・拘束性ショックを来たす病態はどれか。2つ選べ。
緊張性気胸, 心タンポナーデ
46
繊維素溶解系(線溶系)の因子はどれか。1つ選べ。
プラスミノゲン
47
大量出血に対する生体反応で増加しないのはどれか。1つ選べ。
インスリン