問題一覧
1
財務分析の情報源(4つ)
貸借対照表, 損益計算書, キャッシュフロー計算書, 基本的な企業情報
2
財務データ及び財務指標を掲載した刊行物
中小企業実態基本調査, 全国企業財務諸表分析統計, 産業別財務データハンドブック
3
貸借対照表とは
企業のある時点の財務状態を表す
4
貸借対照表はバランスシート(B/S)とも呼ばれる。なぜか。
借方、貸方左右の合計値が等しくなるように作られていることから。
5
貸借対照表の左側は何を示すか
資金形態の運用状況
6
貸借対照表の右側は何を示すか
資金の源泉
7
貸借対照表の右側はどのような構成か
外部からの借入である負債の部と自己資本である純資産の部
8
貸借対照表の資産の部及び負債の部はさらにどう分けられるか
固定と流動
9
貸借対照表のかくにんぽいんとは
純資産が高いか, 資産は固定より流動性が高いか
10
損益計算書(P/L)とは
企業のある期間の売上や利益を示す。
11
総利益とは
売上から売上(製造)原価を引いたもの
12
総利益は何を示すか
企業活動の最も基礎的な力
13
総利益は別名何と呼ばれるか
粗利、GM(Gross Margin)、GP(Gross Profit)
14
営業利益とは
総利益から、販売関係の経費である一般管理費を引いたもの。
15
営業利益は何を示すか
営業活動による利益、つまり本業の利益を表す
16
経常利益とは
営業利益に営業外利益を足し、営業外費用を引いて算出される。
17
経常利益は何を示すか
当該会計期間の財務的な活動の良否も含めた総合的な業績
18
当期純利益とは
経常利益から当該期間に関わらない損益要素を特別損益として加減したもの。
19
当期純利益は何を示すか
当期の企業の最終的な成果を示す数字。
20
損益キャッシュフロー計算書とは
当該期間における企業の現金など資金の増減を示すものである
21
キャッシュフロー表の構成は(3区分)
営業キャッシュフロー, 投資キャッシュフロー, 財務キャッシュフロー
22
営業キャッシュフローから提供される情報は
企業の健全性や成長性
23
投資キャッシュフローから提供される情報は
企業がどのような成長戦略を立てて実行しているか
24
財務キャッシュフローから提供される情報は
企業の財政状態の把握
25
キャッシュフロー計算書の一般的な企業の姿は
営業キャッシュフローはプラスで、投資キャッシュフローはマイナス。
26
財務分析の手法(3つ)
時系列分析, 構成比率分析, 指標分析
27
指標分析による主な財務分析は(5つ)
総合力分析, 収益性分析, 効率性分析, 安全性分析, 成長性分析
28
総合力分析とは
会社全体として投入した資金でどのくらい利益をあげているか分析する
29
収益性分析とは
事業活動でどのくらい利益を得たかを分析する
30
効率性分析とは
事業遂行においてどのくらい効率的な経営を行っているか分析する
31
安全性分析とは
事業活動継続性の評価。この会社に金を貸しても大丈夫かの調査
32
成長性分析
企業が利益を得て資本を増強し、大きくなっていく度合いの分析。どのくらい成長しているか
33
企業の総合力を測る指標2つ
ROA(Return on Asset), ROE(Return on Equity)
34
ROAとは
総資産利益率。保有している資産(総資産)で、どれだけ当期純利益をあげているかをいう
35
ROEとは
自己資本利益率。自己資本で、どれだけ純利益をあげているかをいう
36
ROAの算出式
当期純利益÷総資産×100
37
ROEの算出式
当期純利益÷自己資本×100
38
ROAとROEは値がどうであると良好か
大きい方が良好
39
ROAを改善するためには
売上高当期純利益率と総資産回転率を高くする
40
ROEを改善するには
売上高当期純利益率、総資産回転率、財務レバレッジを高くする
41
財務レバレッジとは
総資本が自己資本の何倍あるかを示す指標
42
収益性分析とは
企業がどのくらい利益をあげることができたかを測る指標
43
収益性分析のうち、売上高総利益率では何をみるか
販売している製品の原価をどのくらい抑えて利益をあげているか
44
売上高経常利益率では何をみるか
当期の本来の企業活動としてどれだけ利益をあげたかをみる
45
売上高当期純利益率では何をみるか
当期の全ての活動の結果として、どのくらいの利益をあげているかをみる
46
効率性分析とは
企業経営がどのくらい効率的に行われているかをみる
47
効率性分析として、総資産回転率はどのようにみるか
企業の全ての資産がどのくらい効率的に使われて売上を達成したか
48
効率性分析として、売上債権回転期間はどのようにみるか
企業が商品を販売してから売上債権を回収するまでに掛かる期間
49
効率性分析として、棚卸資産回転期間はどのようにみるか
企業が在庫をどの程度の水準で維持して売上を達成しているか(在庫回転期間)
50
効率性分析として、買入債務回転期間はどのようにみるか
企業の買入債務の支払いまでに何日かかっているか
51
安全性分析とは
企業の経営の安全性をみる
52
安全性分析の指標は何があるか
自己資本率, 流動比率, 当座比率, 固定比率, 固定長期適合率
53
安全性の指標では貸借対照表の何をみるか
借方の負債(他人資本)や純資産(自己資本)のバランス
54
自己資本比率とは
総資本に対する自己資本の比率で、総資本が返済の必要のない資金でまかなわれていることを意味する。理論的には50%以上が好ましい。
55
流動比率とは
短期的支払いである流動負債が、短期的に回収される流動資産でどのくらいまかなわれるか見る。150%以上が望ましい
56
当座比率とは
流動資産のうち、現金化しにくい棚卸資産を除いた当座資産がどのくらい流動負債をまかなえるかをみる。100%以上が望ましい
57
固定比率とは
固定資産がどのくらい安定した資金である自己資本でまかなわれているかをみる。100%以下のさが望ましい
58
固定長期適合率とは、
固定負債も安定的な資金源と考え、固定負債と自己資本の合計で固定資産のどのくらいがまかなわれているかをみる指標。100%を越えると危険。
59
成長性分析とは
売上高をはじめとした規模の拡大状態を分析する
60
売上高成長率が高いほどどうか
企業の売上規模が拡大していることになる
61
総資産成長率が高いほどどうか
資産規模が増えていることになる
62
損益分岐点とは
利益が赤字と黒字の境で0になるポイント。売上高と総費用がちょうど一致する売上高のこと。
63
損益分岐点分析の可能とするところは
利益を出すにはどれくらいの売上が必要か、という動態的分析
64
損益分岐点分析はどんな時に行うか
経営計画の立案時や予算編成時
65
損益分岐点は何から導きだされるか
固定費と変動費
66
損益分岐点売上高の高い企業はどういうことがいえるか
景気後退時には経営が不安定になりやすい
67
フリーキャッシュフロー(FCF)とは
会社の価値を定量的に示す指標。企業が自由に使えるお金
68
FCFがプラスだとどういうことがいえるか
金融機関に依存しない経営ができている
69
CCCとは何の略称か
Cash Conversion Cycle
70
CCCは何か
仕入債務から売上債権回収までの日数のこと
71
CCCの求め方は
売上債権回収日数+棚卸資産回収日数-仕入債務回転日数
72
CCCを改善するには回収サイト、棚卸資産、支払いサイトをどうすればよいか
回収サイトを短く、棚卸資産を少なく、支払いサイトを長くする
73
非財務情報(5つ)
知的資本, 人的資本, 自然資本, 社会関係資本, 製造資本