問題一覧
1
めでたしと(みる)人の、心劣りせらるる本性見えむこそ、口惜しかるべけれ。
思う
2
宮仕へに次ぎては、親王たちにこそは(見せ)奉らめ。
結婚させる
3
はやく(み)し女のこと、ほめ言ひ出でなどするも、程経たることなかれど、なほにくし。
関係を結ぶ
4
娘に恋しい人ができたので親も(見)ずなりにけり。
面倒を見る
5
都の中とも(見え)ぬ所のさまなり。
見える
6
さて、出でて行くと(見え)て、前栽の中に隠れて、
見せる
7
いかならむ人にも(みえ)て、身をも助け、幼き者どもをもはぐくみ給ふべし。
結婚する
8
女、をとこの家にいきて(かいまみ)けるを、
のぞき見る
9
あとに(呼ばふ)声あり。かへりみれば人なし。
呼び続ける
10
(よばふ)人もいと多かりけれど、かへりごともせざりけり。
求婚する
11
よき人は、ひとへに(すけ)る様にも見えず、
風流を好む
12
「かかる(すき)はいでや」と見奉り給ふ。
色好み
13
(すきずきし)方にはあらで、まめやかに聞こゆるなり。
好色な
14
身にやむごとなく思ふ人の(なやむ)を聞きて、
病気で苦しむ
15
中納言、たちまち御(ここち)も止みてめでたし。
病気
16
日ごろ(いたはる)ところ侍りて、
病気で苦しむ
17
(おこたり)たる由、消息聞くも、いとうれし。
病気が治る
18
「(おこたり)申しにまうでたるなり」といひて
おわび
19
故姫君は、十ばかりにて殿に(おくれ)給ひしほど、
先立たれる
20
暮れがたき夏の日ぐらし(ながむれ)ば
もの思いに沈む
21
「こぼれてにほふ花桜かな」と(ながめ)ければ、その声を院聞こしめさせたまひて、
口ずさむ
22
いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて(ときめき)給ふありけり。
寵愛を受ける
23
世の中に(ときめき)給ふ雲客、桂より遊びて帰り給ふが
栄える
24
親たち(かしづき)給ふことかぎりなし。
大切に育てる
25
この少将をばよきむことして(かしづき)、
大切に世話をする
26
いかなる人、蝶(めづる)姫君につかまつらむ。
愛する
27
この歌に(めで)てあひにけり。
感嘆する
28
抱きて寝たるに、(おどろき)て児を見るになし。
目を覚ます
29
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ(おどろか)れぬる
気づく
30
このごろ物の怪にあづかりて(こうじ)にけるにや、いるままにすなはちねぶり声なる、いとにくし。
疲れる
31
世の中にまた類ある事とも(おぼえ)ず。
思われる
32
うちある調度も昔(おぼえ)て、
思い出される
33
少し(おぼえ)たるところあれば、子なめりと見給ふ。
似る
34
鶴は、いとこちたきさまなれど、鳴く声雲居ぬまで(きこゆる)、いとめでたし。
聞こえる
35
都に(きこえ)たる白拍子の上手一人出で来たり。
評判になる
36
(きこえ)ぬことども言ひつつよろめきたる、いとかわゆし。
分かる
37
むかし、(すき)者ども集まりて、歌よみけるに、
風流
38
むかし、男、後涼殿のはさまを(渡り)ければ、
通る
39
高倉の宮の御子の宮たちのあまた(わたらせ給ひ)候ふなる。
いらっしゃる
40
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひ(わたり)けるを、
続ける
41
夕霧立ち(わたり)て、
一面に
42
二条の院に(渡し)奉り給ひつ。
移す
43
もし(歩く)べきことあれば、自ら歩む。
出歩く
44
蛍のとび(ありき)けるを、
まわる
45
後ろ見(ありき)給ふめる。
続ける
46
山にこもりて(おこなは)む。
仏道修行をする