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臨床心理学概論 その他2
  • ういうい

  • 問題数 100 • 1/18/2025

    記憶度

    完璧

    15

    覚えた

    35

    うろ覚え

    0

    苦手

    0

    未解答

    0

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    問題一覧

  • 1

    マスターソン・アプローチでは、パーソナリティ障害の水準に留まっている人は、自我の自立した成長発達に進まずに、対人関係の中で一定の症状に留まってしまうようになっていると考えます。「自己の障害の三連鎖」と呼ばれるものですが、この連鎖では、自分を成長させて、自立しようとする気持ちが強くなってくると、そうやって親にとってよい子で居続けてほしいという親の期待を裏切ってしまう自分を感じ、自分はダメなのではないかという不安が強まっていきます。この不安の強まった自分はダメだという気分のことをマスターソンはなんと呼んでいるでしょうか。

    見捨てられ抑うつ

  • 2

    マーラーの分離・個体化論における自我の発達のプロセスを下敷きに、後年になって生じるパーソナリティ障害のはじまりを分離・個体化プロセスのなかでの 母親との共生と分離の適切な経過を経ることと深く関係するととらえ、独自の治療の方法を形作っていったアメリカの精神科医は誰でしょうか。

    ジェームス・マスターソン

  • 3

    赤ちゃんは誕生後、しばらくはまだ個としての自覚も生まれておらず、身体の内と外の区別もない母胎と一体化した状態だと考えられる。そして、そこから少しずつ身体の内部と外部の区別が生じ始め、個の意識が誕生しようとする手前の母子一体の状態が生後5ヶ月くらいになるまで続くとされるが、マーラーの分離・個体化論では、その時期をなんと呼んでいるでしょうか。

    共生期

  • 4

    マスターソンは、脳神経科学と精神分析をつなげる研究を行なっているショーの研究を参考に、生後10ヶ月から12ヶ月の間と、14ヶ月から16ヶ月の間の二回、脳内の自己調整機能の発達が安定して育つ重要な時期があるととらえ、その時期、母親からの安定的な関わりがあることが後年の精神発達にとても大きな影響を及ぼすという理解を示しました。この考えは実証的に確定されたものとは言えないものの、ごく初期の母子関係が後年の安定した人格形成に影響するとする考え方の一つの代表例ということができます。このとき、母親の幼児への情緒的に安定した関わりがとても重要ですが、これを幼児の行動に対して母親の情緒的な〇〇性がある関わり、というように捉えています。この〇〇には何が入るでしょうか。

    応答

  • 5

    マスターソン・アプローチでは、パーソナリティ障害の水準に留まっている人は、自我の自立した成長発達に進まずに、対人関係の中で一定の症状に留まってしまうようになっていると考えます。「自己の障害の三連鎖」と呼ばれるものですが、この連鎖では、自分を成長させて、自立しようとすると、親との分離の不安を感じそこに見捨てられ抑うつが生じると考えます。そうなると、三連鎖の三つ目の段階が始まって、前に進もうとしなくなり、自分の体験を良い面も悪い面も全部含めて全体的に受け止めてくことが難しくなります。この段階をマスターソンはなんとよんだでしょうか。

    防衛

  • 6

    困っている人がいるとその人に対して援助的な行動をとる習性は人間にとって生まれつき備わった能力である、ということをトマセロ(2009)は述べています。この習性は、〇〇性と呼びますが、○○には何が入るでしょうか。

    利他

  • 7

    ADHDは,集団への協調行動を重視する学校社会では、注意や叱責の対象とされることも多く、多動性や衝動性が反社会的な行動につながっていくこともある。これが悪化していくと、DSM-5では、なんと呼ぶ障害に診断されるでしょうか。

    素行障害

  • 8

    1940年代のほぼ同時期に、児童期の精神疾患として自閉症がカナーとアスペルガーによりそれぞれ別個に提起されましたが、現在ではそれらをひとまとめの群として捉え自閉症スペクトラム障害と呼んでいます。アスペルガー障害は、そのなかで、知的能力障害と〇〇障害を伴わない自閉症スペクトラム障害と理解されています。さて、この〇〇とはなんでしょうか。

    言語

  • 9

    ADHDの二つの症状のうち、教室で手遊びが多く、落ち着かない、席をよく立つ,じっとしていられないなどの症状は、何という言葉でまとめられるでしょうか。二つ選んでください。

    多動性・衝動性

  • 10

    自閉症という名称がない1920年代にカナーの自閉症の報告事例と類似の児童の精神療法を行なって、「自我の発達における象徴形成の重要性」を1930年に発表したイギリスの精神分析家は誰でしょうか。

    メラニー・クライン

  • 11

    1981年、イギリスのローナ・ウィングは、自閉症は知的障害を伴うものだけではなく、知的障害はないし、言葉もよく話す子であっても本質的に自閉症の特徴を備えている子どもたちがいることをあらためて指摘し、そういった個も含めて、全体的な特徴を三つにまとめました。その三つ組みとは、次のどれでしょうか。 ①社会性、衝動性、イマジネーション ②衝動性、コミュニケーション、イマジネーション ③イマジネーション、コミュニケーション、行動力 ④コミュニケーション、イマジネーション、社会性

    4

  • 12

    自閉症スペクトラム障害の主要な症状に、対人的距離感が分からない、興味や感情の共有がうまくできない、会話のやり取りができないといった症状がありますが、これを総称して、〇〇の障害と呼ぶでしょうか。

    社会的コミュニケーション

  • 13

    2019年度の文科省による「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の報告では、いじめの件数は増加傾向にありますが、どのくらいの件数でしょうか。

    61万

  • 14

    配偶者からの暴力や、結婚していなくてもの同等の関係にあると思われる相手からの暴力、あるいは、離婚した後の相手からの暴力も、あってはならないものであり、この暴力から被害者を守る法律も作られています。こういった暴力のことをすべて同じ用語で呼ばれていますが、それはなんというでしょうか。

    ドメスティック・バイオレンス

  • 15

    ジョイント・アテンション(共同注意)は、大人がいる時に乳児が見てほしいものを指さす指さし行動や、大人がある対象物を見るとそれを乳児も見るという視線追従、乳児がある対象に対する評価を大人の表情などを見ることで参考にする社会的参照などの行動を指しますが、これはおよそ生後何ヶ月ごろから成立するといわれているでしょうか。

    9ヶ月

  • 16

    自閉症スペクトラム症の症状として、一日のスケジュールが急に変更になると混乱してパニックになったり、好きなことに没頭して、他者との関係を無視してしまうなどがありますが、これはまとめるとなんと言えるでしょうか。

    限定された興味・行動

  • 17

    2019年度の文科省による「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の報告では、いじめの件数は増加傾向にありますが、小学校、中学校、高等学校では、どこが一番大きく増加しているでしょうか。

    小学校低学年

  • 18

    ADHDの治療には、脳内の神経伝達物質の不足を補う薬物療法も効果があるとされていますが、代表的な薬物名はなんというでしょうか。

    メチルフェニデート

  • 19

    自閉症の問題が明確に取り上げられ議論されるようになったのは、レオ・カナーやハンス・アスペルガーらの研究報告からだとされていますが、それはおよそいつ頃にはじまった議論でしょうか。

    1940年代

  • 20

    一般に発達障害といわれるもののうち、その個人の知的能力は平均的であるものの、読み書きや計算の領域で特異的に困難を示す障害をなんというでしょうか。

    限局性学習障害

  • 21

    自閉症の研究者でもあり治療者でもあったローナ・ウィングは、自閉症の特徴を社会性、コミュニケーション、イマジネーションの三つ組みでとらえましたが、のちになってもう一つ特徴を付け加えました。それは何だったでしょうか。

    感覚過敏

  • 22

    人や人以外の動物が、他者の心を推論し、理解しようとする能力を持っているかどうかを調べるために作成された課題をなんと呼ぶでしょうか。

    誤信念課題

  • 23

    分析家は自身の欲動に振り回されてはならないし、自分の欲求を満たすために患者を利用してはならないといわれています。この姿勢をのことをなんと呼んでいるでしょうか。

    中立性

  • 24

    母子一体の二者関係から自我がだんだんと自立し始めると、自立した自我は母親を最も大切な愛情の対象として捉えようとし始める。幼児的な万能感の中で母親を自分だけの大切な存在と感じているところに、父親の存在が入り込んで、その万能感を打ち砕かれ、現実的な人間関係を築いていくようになるが、その母親と父親をめぐっての葛藤をフロイトは一般的になんと呼んだでしょうか。

    エディプス・コンプレックス

  • 25

    フロイトは、無意識の基本動因として性欲をとらえ、それを広くエロスということばでまとめています。しかし、第1次大戦後、人間を突き動かすのはこのエロスだけではなく、攻撃性も重要な基本動因としてあるのだと考えるようになりました。この攻撃性をもとにした基本動因のことをカタカナでなんというでしょうか。

    タナトス

  • 26

    ネオ・フロイト派と呼ばれる人たちの中で、対人関係精神分析の中心人物で、「参与しながらの観察」を臨床的活動の重要な姿勢として指摘した人物は誰でしょうか。

    ハリー・スタック・サリヴァン

  • 27

    フロイトは、19世紀末のヨーロッパで大きな話題となっていたヒステリーがどのようにして生じるのかということの説明について、新しい考えを導き出していくことを通じて精神分析を形作っていきました。さて、その時フロイトは、ヒステリーが脳神経系の何らかの病変によって生じる器質的な病気ではないと考えました。その人の生活環境から生じるストレスなどの心理的原因によって生じるものととらえ、それを〇〇性の病気ととらえました。○○には何が入るでしょうか。

    心因

  • 28

    精神分析の創始者ジグムント・フロイトの娘を中心に、精神分析理論を正常で健康な自我の働きとその発達をていねいに見直し体系化していく動きが登場します。ここで形成された理論を一般になんと読んでいるでしょうか。

    自我心理学

  • 29

    自我は、自分を守ろうとする自己保存本能に支えられていますが、無意識の中では性欲が自我の働きを妨害する基本動因として働いているとフロイトは考えました。性欲は、大人になってからの性欲だけではなく、乳幼児期の口唇や肛門などを通じた外界との関わりに端を発する性欲もその基本動因となると考えられています。この性欲をフロイトは何と呼んでいるでしょうか。

    幼児性欲

  • 30

    カール・グスタフ・ユングは、フロイトの精神分析に共鳴し、フロイトとともに精神分析を推進していきますが、途中からフロイトとの考え方の違いに気づくようになり、独自の心理学を分析心理学として打ち立てるようになっていきました。無意識の捉え方がフロイトとはずいぶんと異なっていたことがその大きなきっかけですが、ユングは無意識を個人の中で抑圧されたものだけではなく、個人が生まれる前から文化的に引き継がれ、その文化に生まれた人たちに影響を及ぼす暗黙の力についても無意識という言葉で理解しようとし、それを普遍的無意識とか集合的無意識と呼びました。個人の意識的な心の中心は、フロイトと同じように自我と呼びましたが、集合的な無意識までも含めた大きな心の中心を自我と区別して捉えました。それをユングはなんと呼んでいるでしょうか。

    自己

  • 31

    フロイトの精神分析では、無意識の働きを推進する基本欲動として性欲を重視しますが、その性欲動のことをカタカナでなんと呼ぶでしょうか。

    リビドー

  • 32

    フロイトは、患者に安易に愛情を注いだり、褒めたりすることは慎むべきだと指摘しました。これはなかなか難しい問題で、現代の治療の現場でこれを治療者に求めることはむしろ非治療的であるといってもよいでしょう。ただ、患者が自分自身の問題に真剣に向き合おうとすることをサポートするときに、安易に愛情を注いだり、褒めたりすることはその真剣な姿勢にブレーキをかけてしまうことも事実です。さて、フロイトはこの、患者の根本的な欲動を分析家が安易に満たすことをしないという姿勢をなんと呼んでいるでしょうか。

    禁欲規則

  • 33

    アルフレッド・アドラーは当初フロイトの精神分析の展開に共鳴し、精神分析運動に加わっていましたが、その内、自分の考えがフロイトとは異なる点に気づき、性の本能ではなく自我の本能が神経症を産む母体であると考えるようになった。この自我の本能の中で、他者に優越しようとする権力への意志が大きな力を行使すると考えましたが、そのとき、問題となるコンプレックスはなんと呼ばれているでしょうか。

    劣等感コンプレックス

  • 34

    フロイトは自分が創始した精神分析の考え方は、人間の自我意識が心の中心ではないことを指摘し、人類の自己中心性に打撃を与えた三つ目の知的な重大事件だと考えました。残りの二つは次のどれでしょうか。二つ選んで下さい。 コペルニクスの天動説 ダーウィンの進化論 ニュートンの万有引力 コペルニクスの地動説

    ダーウィンの進化論・コペルニクスの地動説

  • 35

    イギリスでメラニー・クラインのもとに展開した対象関係論は、ウィニコットやビオンという現代の精神分析に大きな影響を与える理論家を輩出しました。対象関係論は、無意識の内的世界を重視しますが、「対象」という言葉にはどんな意味が込められているでしょうか。

    他者のイメージ

  • 36

    精神分析において、被分析者とその父親や母親との間で無意識的に働いている関係性が、治療者である分析家との間に再現される現象をフロイトはなんと呼んだでしょうか。

    転移

  • 37

    精神分析の心のモデルの中で構造論といわれるものでは、次のどの分け方をしたものをいうでしょうか。一つ選んで下さい。 ①自我、超自我、エス ②意識、前意識、無意識 ③個人的無意識、集合的無意識 ④自己、自我

    1

  • 38

    精神分析家は患者に自由連想法によって心に浮かぶことを何でも口に出して話すように指示しますが、そうすると時に何も思い浮かばなかったり、連想がストップすることが生じます。そういうときこそ、その周辺や背景に、心の問題の病因となる重要な内容がひそんでいると理解し、それを明らかにし、意識化していくことが精神分析療法の基本的な方法だとフロイトは考えました。この方法をフロイトはなんと呼んだでしょうか。

    抵抗分析

  • 39

    精神分析の構造論には、エスが無意識の欲動の出所を表すとても重要なものとして描かれていますが、このエスというのはドイツ語で、日本語では何という意味の言葉でしょうか。

    それ

  • 40

    認知行動療法は、行動療法の方法論に、患者自身の思考や行動の癖を知り、認知パターンの変容を試みることでより応用範囲の広い治療法を考案することができるようになりました。この発展に大きく寄与した人のうち、アルバート・エリスが提唱した治療法はなんと呼ばれたでしょうか。

    論理療法

  • 41

    オペラント条件づけの理論に基づいて、望ましい行動をしたときにシールやスタンプを与え、一定数のシールやスタンプが集まるとご褒美がもらえるようにして、望ましい行動を増やしていこうとする方法をなんというでしょうか。

    トークンエコノミー法

  • 42

    行動療法について、次の記述の内で適切な記述を二つ選んでください。 ①行動療法はハンス・アイゼンクが考案した治療法の体系である。 ②行動療法は、実験的精神の上に確かめられた事実の積み重ねから成り立っている。 ③行動療法は精神分析に対抗して、統一された人間理解の独自の理念モデルを形成した。 ④行動療法は、行動主義心理学の考え方をベースにした治療法を考案してきた。 ⑤行動療法は無意識の心理学的理解を活用して治療法を考案してきた。

    2と4

  • 43

    ウォルピーが提案した行動療法の治療法はなんというでしょうか。

    系統的脱感作法

  • 44

    バンデューラが重視した自己効力感をたかめるために必要なポイントとして、身近な友人や家族が成功する体験を聞くことによって、自分もやれるはずという手応えを得ることをなんというでしょうか。

    代理体験

  • 45

    アルバート・バンデューラが提案した、行動療法の方法論のうちの一つとなる理論はなんというでしょうか。

    社会的学習理論

  • 46

    逆制止の原理とはどういう原理をいうのでしょうか。適切なものを一つ選んでください。 ①恐怖感情を感じるときに、さらにより強い恐怖を感じさせることで恐怖感情を克服させる原理 ②恐怖感情と嫌悪感情は両立しないことを表す原理 ③不安とリラックスを同時に体験できないという原理 ④不安とリラックスを動じに体験させることができるという原理

    3

  • 47

    系統的脱感作法を実施するには、まず、その人が感じている不安について、どんな状況だと不安が高くなるのか、不安の低い段階から高い段階までいろいろ状況を書き出してもらう作業をします。その作業で作成されるものをなんというでしょうか。

    不安階層表

  • 48

    バラス・スキナーがオペラント条件づけ理論を背景に、行動変容をもたらすためのしくみを整理していきますが、その方法をなんと呼ぶでしょうか。

    応用行動分析

  • 49

    古典的条件づけの理論をもとに形作られた行動療法はなにか。

    新行動S-R仲介理論

  • 50

    アイゼンクが考案した神経症の治療法はなんというでしょうか。

    暴露法

  • 51

    系統的脱感作法を実施するには、まず、その人が感じている不安について、どんな状況だと不安が高くなるのか、不安の低い段階から高い段階までいろいろ状況を書き出してもらう作業をします。その作業で作成されるものをなんというでしょうか。す

    不安階層表

  • 52

    高所恐怖の暴露法による治療の中で、その人が不安に感じる高いところに一気にその人をさらし、なにごとも起こらないし、安全であることを体験させることによって、恐怖を取り除こうとする方法はなんというでしょうか。

    フラッディング

  • 53

    暴露法の一つで、治療者のサポートのもと、患者が不安感や恐怖感を抱いている状況に身を置かせ、その状況からの回避行動や安全確保行動などをしないようにさせ、回避行動や安全確保行動をとらなくても実際には不安や恐怖が思っていたほど起きないということを体験させながら、不安や恐怖を取り除いていく方法をなんというでしょうか。 もっとも適切なものを選んでください。

    暴露反応妨害法

  • 54

    認知行動療法の方法として、認知の歪みを修整していくことに焦点を当てて理論を展開した一は誰でしょうか。

    アーロン・ベック

  • 55

    ウォルピーが考案した系統的脱感作法は、どのような障害にもっとも効果的だとされているでしょうか。

    不安障害

  • 56

    第3世代の認知行動療法の代表的なものは二つありますが、どの組み合わせでしょうか。 ①社会的学習理論と弁証法的行動療法 ②ACTと弁証法的行動療法 ③ACTと論理療法 ④論理療法と認知療法

    1

  • 57

    パブロフの犬の実験で行なわれた条件づけは、古典的条件づけとかレスポンデント条件づけと呼ばれますが、この条件づけでは、無条件刺激と条件刺激を同時に対にして提示していくことで、無条件刺激にむすびついていた無条件反応が、条件刺激とつながるようになります。そのとき形成される反応をなんというでしょうか。

    条件反応

  • 58

    学習してほしい行動に近い行動をするとその行動を強化し、望ましくない行動は強化しないようにして、スモールステップで望ましい行動を形成していく方法をなんと呼ぶでしょうか。

    シェイピング

  • 59

    カウンセリングの失敗の要因は、単にカウンセラー側の技術のミスや技量の不足で生じるのではなく、クライエント自身の要因もあるのでは、とジェンドリンたちの研究グループは考えるようになりました。そのクライエント側の要因とは何でしょうか。 ①自身の体験課程から安全な距離をとる力がある ②自身の体験課程から安全な距離をとる力がない ③自身の体験過程に触れることができる

    2

  • 60

    以下の記述は、正しいでしょうか、間違っているでしょうか。読んでみて、〇か×か答えてください。 「カール・ロジャーズは、自分の心理療法を『クライエント・センタード・セラピー』日本語では『来談者中心療法』と呼びましたが、その後、クライエントという限定された対象ではなく、セラピスト自身も含め、すべての人を対象とするという意味で、『パーソン・センタード・アプローチ』と呼ぶようになりました。」

  • 61

    「人間性心理学は、精神分析に対する批判として、精神分析が無意識の心理学を主張し、証明できないものを扱っている点に問題があると考えた。」これは正しいでしょうか、間違っているでしょうか。正しい場合は、○、間違っている場合は×で応えてください。

    ‪‪✕‬

  • 62

    人間性心理学は、1960年代に、それまでの心理学の大きな二大潮流に対するアンチテーゼとして登場したところがあります。この場合、「それまでの心理学の大きな二大潮流」とは何でしょうか。二つ選んでください。 ①ゲシュタルト心理学 ②精神分析 ③行動主義心理学 ④ユング心理学 ⑤認知心理学

    2と3

  • 63

    ロジャーズは、よく知られるロジャーズの3原則を守れば、カウンセリングがうまくいくとは考えておらず、この3原則が力を発揮するためには、他の要因も必要であると考えました。それは、以下のどれでしょうか。2つ選んでください。 ①セラピストとクライエントが心理的に接触していることが必要である。 ②クライエントが自分のことを考えることのできる成熟した自我をもっていることが必要である。 ③二人の話が他に漏れることのない秘密の保たれる環境が必要である。 ④セラピストが分かりやすい言葉で説得することが必要である。 ⑤セラピストのクライエントへの共感的で関心を持つ姿勢がクライエントに伝わっていることが必要である。

    1と5

  • 64

    以下の記述は、正しいでしょうか、間違っているでしょうか、読んでみて、〇か×か答えてください。 「カール・ロジャーズは、臨床心理学的な支援は医療の世界での患者の治療よりも広がりのあることを行なっていると考え、その対象を患者と呼ばず、クライエントと呼ぶようにした人です。それぞれの人間がもっている成長しようとする力が阻害されることなく発展することをサポートする方法を指示的カウンセリングと呼んでいます。」

    ‪✕‬

  • 65

    ロジャーズは後年、自身が主張したカウンセリングの3条件に加えて、もうひとつ、カウンセラーがクライエントを前にした時、カウンセラー自身が自分のなかの未知なるものに触れていることの大切さを語るようになります。この時のセラピストの意識の状態は、どんな状態となっているとロジャーズは考えたでしょうか。

    変性意識状態

  • 66

    人間性心理学を主張し、新しい心理学の流れを作っていった代表的な人物は、誰でしょうか。複数いますので、該当する人をすべてチェックしてください。 ①ジグムント・フロイト ②アブラハム・マズロー ③カール・ユング ④カール・ロジャーズ ⑤ロロ・メイ

    2と4と5

  • 67

    クライエントが「いま、ここ」で感じつつあることを、評価や偏見を加えずそっくりそのまま受け取って言葉にしてクライエントに返していく応答のことを、ロジャーズは自分の方法の大事なものととらえました。これを何というでしょうか。

    感情の反射

  • 68

    来談者中心療法の非指示的カウンセリングを自分自身の心理療法の中心に据えて、人間性心理学の立場から心理療法に大きな影響を及ぼしたロジャーズですが、その後、ほどなくして、いつも非指示的であることがよいとは限らないこと、とりわけ援助の対象となるクライエントの状態によっては、むしろ害になる可能性もある、ということに気づきます。そこで考案された方法を、ロジャーズは何と呼んでいるでしょうか。

    プリ・セラピー

  • 69

    ロジャーズは、クライエントの個人的成長を促進するためには3原則を含めた6つの態度条件が整っていること必要かつ十分なことだと考えていました。そのなかで、一般に医療の現場で重視されるある行為にたいして、ロジャーズのカウンセリングでは重視しない傾向があります。そこにエネルギーをとられて、クライエントとの関係を真に築いていくことが阻害されると考えたからです。その行為とは何でしょうか。

    診断

  • 70

    1960年代に、幸福を追求し、自己実現を求めようとする人間の主体性を大切にし、人間の潜在能力を活性化しようとする、アメリカを舞台に主として心理学の領域で展開したムーブメントはなんというでしょうか。

    人間性回復運動

  • 71

    神経症の患者は、セラピストが示す態度の中でも、自分に対して共感的な理解を示してくれるかどうか、純粋に自己一致した態度をとっているかどうかに注目しますが、統合失調症の患者は自分が受容されているかどうか、セラピストが嘘をつかない純粋な人であるかどうかに注目がいくことにロジャーズは気づきました。そのため、統合失調症の患者へのアプローチでは、クライエントへの配慮のもち方をどんなふうにするとよいと考えたでしょうか。 ①無条件の配慮を行う ②共感的な配慮を行う ③自由にふるまえるように配慮を行う ④条件付きの配慮を行う

    4

  • 72

    通常、メンバー10人くらいとファシリテーターで輪をつくって座り、あらかじめ決められた課題は何もなく、グループのメンバーの自発的な動きにゆだねていくようにし、参加者一人一人の自発性と主体性に基づく自由なかかわりを最大限に尊重する小グループ体験学習をロジャーズは展開していきますが、これは何というグループでしょうか。

    エンカウンター・グループ

  • 73

    フォーカシングの技法において、身体の内側に注意を向けて、身体の表面からだんだん内部の「感じ」に注意を向けていき、ある日常の問題について心に思うと身体の内側にどんな感じが生まれてくるか探索します。そこで浮かんでくる身体の感じのことを、フォーカシングでは何と呼んでいるでしょうか。

    フェルト・センス

  • 74

    カウンセリングに必要なセラピストの態度をいうロジャーズの三原則とは、次のうち、どれをいうでしょうか。該当するものをすべて選んでください。 ①二人の人間の心理的接触 ②セラピストの自己一致 ③無条件の積極的関心 ④無条件の理解 ⑤共感的理解

    2と3と5

  • 75

    「ロジャーズの考えでは、カウンセリングを行うときにセラピストはクライエントの話に関心をもって耳を傾け、嫌悪感を感じることでもそのそぶりを相手に見せず、何事もないかのように話を聞き、共感的になることができることが肝心である。」この記述は正しいでしょうか。

    ‪✕‬

  • 76

    自分の内側に確かにあると感じることができ、また「これ」と指し示すこともできるのだけれど、それが何を意味しているのかはまだ分からない漠然とした不明瞭な「感じ」そのものに触れていることが、心理療法のプロセスにはとても重要であるとジェンドリンは考えました。ジェンドリンは、その「感じ」のことを何と呼んだでしょうか。

    体験過程

  • 77

    ジェンドリンの体験過程療法は、体験過程との関わりをどのように持っているかによって、その進め方も異なってくることが予想されます。ポイントになるのは、どんなところが体験過程療法をそのまま進めない方がよいと判断する決め手となるかというところですが、次の文章のうち、該当する決め手はどれでしょうか。該当するものをすべて選んでください。 ①クライエントは自分の体験過程になかなか触れることが難しい ②クライエントは自分の体験過程を感じて、その感じを言葉にすることができる ③クライエントは自分の体験過程に目を向けるとそこに不安な気分を感じとり、その気分に振り回されてしまうことがある

    1と3

  • 78

    ジグムント・フロイトにとって、自我は、内的な本能的欲動の影響と超自我からの影響、それともう一つの影響という3つの影響するそれぞれ別の方向を向いた力の間に立って、もっともバランスの良い道を進むよう舵取りする存在だと捉えられましたが、この場合の三つ目の影響は、何の影響でしょうか。

    現実世界

  • 79

    ジャック・ラカンの鏡像段階に関連した次の記述で、適切な文章を二つ選んでください。 ①生後1ヶ月を過ぎた乳幼児は、鏡に映る自分の姿に歓喜に満ちた表情を見せる。 ②生後6ヶ月を過ぎた乳幼児は、鏡に映る自分の姿に歓喜に満ちた表情を見せる。 ③鏡というのは一つの象徴的表現であり、他者を自分の鏡として、他者のイメージの中に自分の身体を発見し同一化している。 ④鏡に映る自分の姿が、そのように他者に見えている自分の姿なのだと理解するようになる。

    2と3

  • 80

    フロイトとユングの考え方の違いについて、以下の文章でもっとも適切な記述をしているのはどれでしょうか。一つ選んでください。 ①フロイトもユングも無意識という言葉を使っているが、その理解の仕方は基本的に同じである。 ②フロイトは無意識の深層に個人を超えた人類に共通する無意識領域があると考えた。 ③ユングは、自我に影響を及ぼす心的に力をもったものとして、超自我とエスを想定した。 ④ユングは自我を意識現象の主体として捉えており、フロイトの自我の捉え方とは若干異なっている。

    4

  • 81

    人間性心理学における心の理解の仕方に関して、次の文章は、正しいでしょうか、間違っているでしょうか。 「人間性心理学は、心を腑分けして分析し、そこから全体を総合しようとする心理学である。」

    ‪✕‬

  • 82

    ユング心理学における心の構造について、次の記述の中で、もっとも適切なものを一つ選んでください。 ①ユングは意識、無意識の両方を含めた心全体の中心を元型となずけた。 ②ユングは意識、無意識の両方を含めた心全体の中心を自己となずけた。 ③ユングは意識、無意識の両方を含めた心全体の中心をコンプレックスとなずけた。 ④ユングは意識、無意識の両方を含めた心全体の中心を自我となずけた。

    2

  • 83

    ロジャーズの心のモデルとして、講義で取り上げた現実自己と理想自己の関係について次の記述のうち、もっとも適切なものを選んでください。 ①現実自己と理想自己はいつも離れていて、つながることはない。 ②自分の体験に開かれることによって、現実自己と理想自己の差異が小さくなる。 ③現実自己と理想自己の開きは、カウンセリングが展開し自己理解が深まるにつれ、大きくなる。 ④自分の体験に開かれることによって、現実自己と理想自己の差異が大きくなる。

    2

  • 84

    ジグムント・フロイトが心の構造として提起した視点の中で、局所論的見方といえば次のどれに該当するでしょうか。 ①抑圧と昇華 ②自我、超自我、エス ③意識、前意識、無意識 ④個人的無意識と集合的無意識

    3

  • 85

    ちょっと前回の講義の復習です。覚えているでしょうか。ロジャーズが提唱した、カウンセリングが展開するための6つの必要十分条件。そのなかでも、クライエントがもつ自己実現傾向を十分に発揮させるために必要なカウンセラーがとるべき三つの原則。もっとも適切なものを三つ選んでください。 ①感情の反射 ②無条件の積極的感心 ③共感的理解 ④洞察力 ⑤自己一致

    2と3と5

  • 86

    ジグムント・フロイトのいう超自我について、以下の記述のうち、もっとも適切なものを1つ選んで下さい。 ①人間の本能的な欲望を表現するはたらきを担当する ②自我の上位組織として、自我をコントロールするはたらきをもつ ③自我の理想を示したり、良心の呵責となって自我に指令を出すはたらきをなす ④心全体の中心として機能するはたらき

    3

  • 87

    ラカンのシェーマLをめぐって、次の文章の内、適切なものを一つ選んでください。 ①自我の発達は生物として決まった発達を遂げていくので、他者の影響があったとしてもそれほど大きくない。 ②自我は他者の承認を得て、はじめて自我であることに気づくが、その他者も自我から見た他者であって、真の他者存在ではなく、自我と他者は相互依存的な関係で成立している。 ③大文字の他者とは大人の他者のことであり、人は大人になって初めて他者と真に出会うことになる。 ④人間が真に自分の主体となることは、個人の自我の発達をとおしてのみなしとげられる。

    2

  • 88

    ユング心理学において、人の心の最深層である集合的無意識の層ではたらき、私たちが父や母、男性、女性といった普通に用いている言葉のイメージにダイナミックな生命力をもたらす根源的なイメージの基盤となるものをユングは何と呼んだでしょうか。

    元型

  • 89

    ジグムント・フロイトが心の構造として提起した視点の中で、構造論的見方といえば次のどれに該当するでしょうか。 ①抑圧と昇華 ②自我、超自我、エス ③意識、前意識、無意識 ④個人的無意識と集合的無意識

    2

  • 90

    自我が、無意識的な諸力、たとえばエスや超自我との力関係に影響される関わり、あるいはコンプレックスや元型との力関係に影響される関わりを理解し、記述しようとすることを基盤においた心理学といえば、次のどればもっとも適切でしょうか。

    力動的心理学

  • 91

    カール・ロジャーズは、倉庫の中にあるジャガイモが光を求めて自然に芽を伸ばしていくことに注目し、それを人間の中にある傾向と結びつけて考えました。その傾向とは何でしょうか。

    自己実現傾向

  • 92

    ユング心理学の用語として、次の使い方でもっとも適切なものを一つ選んでください。 ①アニマというのは、男性の無意識の深層に働く母親イメージのことである。 ②アニマというのは、男性の無意識の深層に働く女性イメージのことである。 ③アニムスというのは、人の無意識の深層に働く父親イメージのことである。 ④分析家は自分の無意識に立ち向かうと、被分析者に悪影響を及ぼすので、分析中は自分のことは脇に置くようにする。

    2

  • 93

    ユング心理学ではウーンデッド・ヒーラーのはたらきが心理療法において重視されますが、以下の記述でもっとも適切なものを一つ選んでください。 ①治療者が傷つきを体験することは、困難を抱えたクライエントの支援にはマイナスに働く。 ②治療者は完璧な存在であることが求められており、傷つきの体験は早く乗り越えてしまう必要がある。 ③治療者が傷つきの体験を開示することは、クライエントに安心感を与える。 ④治療者自身の傷つきの体験を治療者自身が避けないで受け入れることは、クライエントが自分の傷付きと向き合う力を活性化する可能性がある。

    4

  • 94

    フロイトとユングの考え方の違いについて、次の記述の中でもっとも適切なものを一つ選んでください。 ①フロイトの心の構造モデルは、ユングのモデルに比べて、他者との無意識的なつながりを前提としている。 ②フロイトの心の構造モデルでは、自我は明瞭に意識の領域のみに関わると考えられている。 ③ユングの心の構造モデルは、フロイトのモデルに比べて、他者との無意識的なつながりを前提としている。 ④フロイトの心の構造モデルで、心の境界線がエスの下で開いているのは、普遍的無意識に開かれていることを表している。

    3

  • 95

    20世紀の後半、精神病と神経症という大きな診断分類の枠組みのいずれにも収まらない、中間的ではあるが独立した状態があるといわれるようになっていきますが、それはなんと呼ばれたでしょうか。

    境界例

  • 96

    E.H.エリクソンの心理・社会的発達理論によるライフ・サイクルでは、青年期の課題はなんでしょうか。正しいものを一つ選んでください。 ①親密さ 対 孤独 ②世代性 対 停滞 ③同一性(アイデンティティ) 対 同一性(アイデンティティ)拡散 ④勤勉 対 劣等感

    3

  • 97

    カーンバーグの境界性パーソナリティ構造についての議論では、自我同一性が安定しているかどうかが大事なポイントとなりますが、この自我同一性の安定とはどんなことでしょうか。もっとも適切なものを一つ選んでください。 ① 自分だけの視点ではなく、他者の視点も参考にして、より客観的に物事を捉えようとする事ができる状態 ② 自分の存在そのものが脅かされることによって生じる不安を完全に払拭した状態 ③ 自分という存在の時間的、空間的な一貫性があり、まとまった存在という感覚のある状態 ④ 自分の身は自分で守ることができるという感じをもっている状態

    3

  • 98

    ボウルビィと愛着の研究をともにしたエインスワーズは、乳幼児の愛着形成について、ストレンジ・シチュエーション法という方法を開発して研究しました。これはどんなことを行なう方法でしょうか。もっとも適切なものを一つ選んでください。 ① 母親がいなくなる体験をしたときや、一人でいるときに知らない大人が近づいてきたとき、乳幼児がどんな反応を示すか観察する。 ② 母親と一緒にいるところに、怖い格好をした大人が近づくことで、乳幼児が母親にどんなふうに助けを求めるかを観察する。 ③ 母親がいなくなる体験をしたとき、その後、また母親が戻ってきたときに、乳幼児がどんな反応を示すか観察する。 ④ 母親がいなくなる体験をしたとき、そこに見知らぬ大人がやってきたとき、また、入れかわりに母親が戻ってきたとき、それぞれに乳幼児がどんな反応を示すか観察する。

    4

  • 99

    マーガレット・マーラーの分離・個体化理論では、2才から3才の頃に分離・個体化のプロセスを通過して一定の個体化を達成するとされていますが、そのとき、対象恒常性が始まるとされています。この対象恒常性とは、どんなことをさしているでしょうか。適切なものを一つ選んでください。 ① 間口の大きいコップに入れた水を、細いコップに入れると、水位が高くなるが、量が増えたわけではなく同じだということを認識できること ② 母親イメージがこころの中に永続的に保有できるようになることで、母親が不在であっても、情緒的に安定していられること ③ 乳児は一定の時期になると母親と母親でないものを識別するようになり、母親というものが特定の対象として認識できるようになること

    2

  • 100

    クラインは、私たちの心はまとまりのないバラバラの世界に生まれ、現実の親との関わりを通じてバラバラの世界をまとまりのあるものとして体験できるようになると考えました。その最初のまとまりのないバラバラの状態は何という状態でしょうか。

    妄想・分裂態勢