問題一覧
1
悪心・嘔吐に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
脳腫瘍による悪心嘔吐は、嘔吐中枢が直接刺激されて起こる。, 妊娠悪阻による悪心嘔吐は、CTZを介して嘔吐中枢が刺激されて起こる。
2
制吐薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
アプレピタントは、嘔吐中枢及び迷走神経終末のタキキニンNK1受容体を遮断することで制吐作用をしめす。, メトクロプラミドは、CTZ(化学受容器引き金帯)のドパミンD2受容体を遮断することで制吐作用をしめす。
3
アザセトロンの制吐作用の機序はどれか。ひとつ選べ。
CTZのセロトニン5-HT3受容体遮断
4
胃に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
胃液の分泌量は1日あたり2~3Lである。, G細胞は、胃酸の分泌を促進するガストリンを血液中に分泌する。
5
ヘリコバクターピロリが、アンモニアを産生する際に関与する主な酵素はどれか。1つ選べ。
ウレアーゼ
6
ヘリコバクターピロリの除菌治療で用いられない薬物はどれか。1つ選べ。
ファモチジン
7
K+と競合してH+,K+-ATPaseを可逆的に阻害し、胃酸分泌を抑制するのはどれか。1つ選べ。
ボノプラザン
8
H+,K+-ATPaseを不可逆的に阻害し、胃酸分泌を抑制するのはどれか。1つ選べ。
エソメプラゾール
9
消化性潰瘍とその治療法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
十二指腸潰瘍患者の心窩部痛は、空腹時よりも食後に認められやすい。
10
インドメタシンの副作用である消化性潰瘍の発症機序として正しいのはどれか。2つ選べ。
胃粘膜血流の低下, 胃粘膜分泌の抑制
11
透析療法を受けている患者に使用することができない消化性潰瘍治療薬はどれか。1つ選べ。
スクラルファート
12
消化性潰瘍治療薬に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
レバミピドは、菌体内の酸化還元系の反応でヒドロキシラジカルを生成し、ヘリコバクターピロリのDNA鎖を切断する。, ミソプロストールは、胃粘膜壁細胞内のサイクリックAMP(cAMP)濃度を上昇させて、胃酸分泌を抑制する。
13
38 歳女性.食欲不振を訴え,8ヶ月前から消化性潰瘍治療薬が投与され,3ヶ月前から乳汁漏出がみられるようになった.身長160cm,体重45kg,血液生化学検査値:甲状腺刺激ホルモン 1.0µU/mL(基準値 0.34-3.5µU/mL)遊離サイロキシン 1.2 ng/dL (基準値 0.7-1.7 ng/dL)黄体形成ホルモン 4.0mIU/mL(基準値5-50mIU/mL)黄体刺激ホルモン 10.5mIU/mL(基準値4-23mIU/mL)プロラクチン 85.5 ng/mL(基準値1.5-15ng/mL)であった.尿妊娠反応陰性.薬剤性の副作用が疑われ,投与を中止したところ症状が改善した.消化性潰瘍治療薬に用いられた薬はどれか。1つ選べ.
スルピリド
14
消化器系がんに関する記述の正誤について、正しいものはどれか。3つ選べ。
胃がんは腺がんが多い。, ヘリコバクターピロリ感染は胃癌の危険因子である。, 胃の進行がんは、肉眼的形態分類により、ボルマン1~4型に区別される。
15
53歳男性。体重50kg。胃癌と診断され、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤とシスプラチンとの併用療法が施行されることになった。今回の治療法の副作用とその対策に関する記述のうち、誤っているものはどれか。1つ選べ。
利尿薬の併用は禁忌である
16
胃がんとその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
パクリタキセル+ラムシルマブ療法では、アルコール過敏症の有無を確認する必要がある。
17
50歳男性。28歳の時に胃の全摘出手術を受け、術後5年間は定期的に検査を受けていたが、それ以降は通院していなかった。数週間前より疲れやすくなり、食欲も減退したことから、クリニックを受診した。受診 時には皮膚蒼白であった。血液検査の結果は以下の通りであった。白血球数 6,500/µL、Hb 7.9 g/dL、血小板数 20 x 104 /µL、MCV 140 fL、MCH 45 pg、血清鉄 65 µg/dL、Na 140 mEq/L、K 4.0 mEq/L、Cl 102 mEq/L この患者に欠乏していると考えられる栄養素として適切なのはどれか。 1つ選べ。
ビタミンB12
18
食道炎と食道潰瘍に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
薬物起因性食道潰瘍は,錠剤を就寝前などに水なしで服用した後に生じることが多い, 食道下部括約部の逆流防止機構の破綻には,肥満による腹圧上昇,食道裂孔ヘルニアなどが関係する
19
35歳女性。身長150cm、体重65kg、血圧138/90 mmHg、喫煙歴あり(30本/日)。仕事が忙しくなりストレスが溜まり、暴飲暴食で早食いとなった。ある日、突然、今まで経験したことがない心窩部痛におそわれ、心配になり近医を受診した。検査の結果、逆流性食道炎と診断され、下記の処方で治療が開始され、2ヶ月ほどで軽快した。(処方1)ランソプラゾールカプセル 30 mg 1回1カプセル(1日1カプセル)1日1回 朝食後 7日分 (処方2)モサプリドクエン酸塩錠 5 mg 1回1錠(1日3錠)1日3回 朝昼夕食後 7日分 この患者に処方されたそれぞれの薬物の作用機序として正しいのはどれか。2つ選べ
H+,K+-ATPase阻害, セロトニン5-HT4受容体刺激
20
食道癌に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
日本では、食道癌は組織学的に扁平上皮癌が多い。, 食道癌の危険因子には、タバコやアルコールなどがある。
21
下痢と便秘とその生理に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
テトラサイクリンを服用している患者で便秘が生じた場合には、大黄よりもマグネシウムが適している
22
70歳男性。数日前から続く腹痛を伴う下痢を訴えて受診した。この患者に対する治療薬として、最も不適切なのはどれか。1つ選べ。
ピコスルファートナトリウム水和物
23
消化管のセロトニン5-HT4受容体を刺激することにより、胃腸運動を促進するのはどれか。1つ選べ。
モサプリド
24
過敏性腸症候群に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
便潜血反応が陽性を示すことが診断基準の一つである, サラゾスルファピリジン(スルファサラジン)が治療に用いられる
25
40歳男性。8月3日の早朝、下痢、腹痛、嘔吐と発熱を訴えて救急外来を受診した。医師が問診したところ、前夜に友人5人とイカ釣りに出かけ、船上で釣ったイカをイカそうめんにして食べたとのことであった。友人5人も同様の症状を訴えているという。医師は食中毒と診断し、便の検査をオーダーした。この症例において、食中毒の原因として最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
腸炎ビブリオ
26
70歳男性。数日前から続く腹痛を伴う下痢を訴えて受診した。この患者は、翌日から水様便となり、下痢が止まらず再度受診した。このとき初めて「下痢症状を発現する前に生の牛肉を摂っていた」ことを告げた。以下の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
血液から分離した菌のベロ毒素の産生について検査し診断する
27
大腸疾患とその治療薬に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
抗生物質による偽膜性大腸炎の起因菌には、緑膿菌がおおい
28
菌交代現象による偽膜性大腸炎の代表的な起因菌はどれか。
Clostridioides difficile
29
潰瘍性大腸炎に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
重症例では、サラゾスルファピリジンが第一選択薬である
30
15歳女性。下痢、腹痛が続くため2ヶ月前に病院を受診し、検査した結果、潰瘍性大腸炎と診断された。現在は以下の処方で治療されている。 (処方1) メサラジン腸溶錠 400 mg 1回6錠(1日6錠) 1日1回 朝食後 7日分 (処方2) 酪酸菌(宮入菌)錠 1日1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 7日分 この患者の病態の説明として正しいのはどれか。1つ選べ
症状は再燃と寛解を繰り返す
31
クローン病に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
緩解と増悪を繰り返す, 好発年齢は10歳代後半から20歳代である
32
17歳男性。身長170cm。断続的に続く腹痛と下痢を呈し、3ヶ月間で体重が60kgから54kgへと減少した。最近は、38℃前後の発熱を認めることがある。近医を受診し内視鏡検査を行ったところ、回盲部と空腸から横行結腸にかけて非連続的な潰瘍病変が観察された。そこで、プレドニゾロン(50mg/日)とメトロニダゾー(750mg/日)による治療が開始された。この患者の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
潰瘍病変は、縦走潰瘍や敷石像が特徴的初見である, 合併症として、腸管の瘻孔や狭窄のおそれがある
33
クローン病に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
増悪期に、CRP値の上昇が認められる, 特徴的な内視鏡検査所見として、敷石像潰瘍がある
34
大腸癌に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
腫瘍の大きさや発生部位によって腹痛、血便、腸閉塞などの症状を呈する, 血清CEAとCA19-9は、再発の診断に有用なマーカーである
35
58歳男性。体重55kg。直腸がんの再発のため、オキサリプラチン、フルオロウラシル、レボホリナートカルシウム、薬物Xによる治療を受けた。治療開始10日頃から、顔面にざ瘡様皮膚炎が起こり、その後皮膚亀裂及び爪周囲炎が見られた。この症状は薬物Xの副作用と考えられた。薬物Xにあてはまるものはどれか。1つ選べ
パニツムマブ
36
55歳男性。進行下行結腸がん手術施行後、テガフール・ウラシル配合剤を内服していた。その後、脾転移、腹膜播種が認められ、FOLFOX+ベバシズマブ療法が開始された。12コース施行後、効果が不十分なため、FOLFIRI+パニツムマブ療法へ変更となった。このがん化学療法施行前に行う遺伝子検査はどれか。2つ選べ
KRAS, UGT1A1
37
58歳男性。手術不能の直腸がんと診断され、以下に示すレジメンに従った化学療法を施行することになった。 (レジメン) ベバシズマブ 5 mg/kg (90 minで点滴静注) day 1 イリノテカン塩酸塩水和物 150 mg/cm2 (120 min で点滴静注) day 1 レボホリナートカルシウム 200 mg/cm2 (120 min で点滴静注) day 1 フルオロウラシル 400 mg/cm2 (5 min で静注) day 1 フルオロウラシル 2,400 mg/cm2 (46 min で静注) day 1-3 2 週間を1クールとする 薬剤師による初回面談の際に説明すべき処方薬の副作用として適切なのはどれか。2つ選べ
高血圧→ベバシズマブの副作用, 下痢→イリノテカンの副作用
38
68 歳男性。以前より便通の異常を自覚していた。病院を受診し、精査の結果、大腸がんが判明し StageⅣと診断された。病理検査の結果、RAS 変異は陰性であった。また、UGT1A1* 6 のホモ接合体であった。 一次治療として、ベバシズマブ + CapeOX(カペシタビン + オキサリプラチン)療法が開始となった。薬剤師が行う薬学的関与として適切なのはどれか。2つ選べ
カペシタビン投与に伴い、手足症候群予防のために厚めの靴下を履くように患者に説明する, オキサリプラチン投与に伴い、冷たいものに触れるとしびれを誘発することを患者に説明する
39
肝臓に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
門脈は消化管で吸収した栄養素を含む血液を肝臓に運ぶ, アンモニアの処理能力が低下すると、血中アンモニアが上昇し肝性脳症の一因となる
40
肝不全時に、血中に増加する生体成分の正しいのはどれか。2つ選べ
アンモニア, 総ビリルビン
41
肝障害により血清AST値が上昇す?機構として、正しいのはどれか。1つ選べ
肝細胞内のASTが血中に放出される
42
黄疸に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
溶血性黄疸では、血中の間接ビリルビンが増加する, デュビンージョンソン症候群では、有機アニオントランスポーターであるMRP2の機能不全が認められ、高直接ビリルビン血症をきたす
43
A型肝炎ウイルス性およびA型肝炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
A型肝炎ウイルスは経口的に感染する, ワクチンによる予防が可能である
44
B型肝炎ウイルス(HBV)による肝炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ
B型肝炎ウイルスの持続感染ら、母子感染(垂直感染)が原因であることがおおい
45
B型肝炎に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ
HBs抗体は肝炎の病態が終息したあとに上昇する
46
C型肝炎ウイルス(HCV)による肝炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
C型肝炎ウイルスは、主に血液を介して感染する, 肝細胞がんによる死亡者の多くは、C型肝炎ウイルスの持続感染者(キャリア)である
47
母子感染防止事業の撤廃により母子感染は激減したが、小児における水平感染が問題となったため、予防接種法における定期接種の対象に新たに加えられたウイルスはどれか。1つ選べ
B型肝炎ウイルス
48
インターフェロン製剤を投与中のC型肝炎の患者に禁忌であるのはどれか。1つ選べ
小柴胡湯
49
肝疾患に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)では、インスリン抵抗性が増大している
50
ウイルス性肝炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
A型肝炎ウイルスは経口感染する, B型肝炎ワクチン接種により、HBs抗体検査は陽性を示す
51
肝硬変で高値を示す検査値はどれか。1つ選べ
血清総ビリルビン
52
49歳男性。C型慢性肝炎の既往あり。昨年より肝硬変に起因する腹水が出現し、ループ利尿薬とアルブミン製剤が投与されていた。昨日、肝性脳症と診断され入院となり、分岐鎖アミノ酸製剤の点滴静注、ラクツロース及びカナマイシン一硫酸塩の経口投与を開始した。本患者において、以下の所見が認められた。肝性脳症に最も関連 が深いのはどれか。2つ選べ。
高アンモニア血症, 羽ばたき振戦
53
49歳男性。C型慢性肝炎の既往あり。昨年より肝硬変に起因する腹水が出現し、ループ利尿薬とアルブミン製剤が投与されていた。昨日、肝性脳症と診断され入院となり、分岐鎖アミノ酸製剤の点滴静注、ラクツロース及びカナマイシン一硫酸塩の経口投与を開始した。本患者に用いる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ
ラクツロースは消化管内のpHを低下させる, カナマイシン一硫酸塩は消化管内のアンモニアの発生を抑制する
54
60歳男性。5年前に肝硬変と診断され、1年前から腹水が認められるようになった。3日前から、軽度の意識障害を認めるようになったため来院した。来院時、診察所見として、羽ばたき振戦を認めた。この患者において、意識障害の軽減が期待できる経口製剤はどれか。2つ選べ。
カナマイシン一硫酸塩カプセル, ラクツロースシロップ
55
肝硬変の合併症に対する処方に関する記述について、誤っているのはどれか。1つ選べ。 処方 1)スピロノラクトン錠 25 mg 4錠 フロセミド錠 40 mg 2錠 1日2回 朝夕食後 14 日分 2)ラクツロース 60 %シロップ 60 mL 1日3回 毎食後 14 日分 3)カナマイシンカプセル 250 mg 6カプセル 1日3回 毎食後 14 日分
肝硬変では、低アルドステロン症を合併することが多いので、スピロノラクトンが第一選択であり、フロセミドは補助的に処方されていると考えられる
56
59歳男性.B型肝炎ウイルス(HBs抗原)陽性であったが,症状もなく長年放置していた.倦怠感や意識障害が強くなり家族に連れられ近医を受診したところ,非代償性肝硬変と診断され,緊急入院となった.下肢 にむくみを認めているが,食事の摂取は可能である.入院時の検査値は以下の通りである. (検査値) AST 26IU/L,ALT 27IU/L,血清クレアチニン値 1.2 mg/dL,総タンパク6.0 g/dL,血清アルブミン 2.4 g/dL,LDL-C 38 mg/dL,プロトロンビン時間(PT) 19.8 秒,総ビリルビン 1.0 mg/dL,直接ビリルビン 0.6 mg/dL 入院時,この患者に起こっていることとして,適切なのはどれか.2つ選べ.
血清アルブミン濃度の低下, 血清コレステロール濃度の上昇
57
59歳男性.B型肝炎ウイルス(HBs抗原)陽性であったが,症状もなく長年放置してい た.倦怠感や意識障害が強くなり家族に連れられ近医を受診したところ,非代償性肝 硬変と診断され,緊急入院となった.下肢にむくみを認めているが,食事の摂取は可 能である.入院後の処方は以下の通りである. (処方1) ラミブジン錠 100 mg 1回1錠(1日1錠) フロセミド錠 20 mg 1回1錠(1日1錠) スピロノラクトン錠 25mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 3 日分 (処方2) ウルソデオキシコール酸錠 50 mg 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 3 日分 (処方3) 酸化マグネシウム錠 330 mg 1回2錠(1日6錠) ラクツロースゼリー分包 16.05 g/包 1回1包(1日3包) 分岐鎖アミノ酸配合経口ゼリー剤 20 g/個 1回1個(1日3個) 1日3回 朝昼夕食後 3 日分 この患者に対するアセスメントの内容として,適切なのはどれか.2つ選べ.
利尿薬による過度の脱水は、高アンモニア血症を悪化させる可能性がある, 酸化マグネシウム錠とラクツロースゼリー分包の併用により、下痢の可能性がある
58
インターフェロン製剤を投与中のC型肝炎の患者に禁忌であるのはどれか。1つ選べ
小柴胡湯
59
肝疾患に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ
肝炎ウイルスへの感染が確認されたら、すぐに薬物治療を行う
60
肝臓疾患とその治療に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ
肝細胞癌の発症は、肝炎ウイルスと関連があり、C型肝炎ウイルスよりもB型肝炎ウイルスの関与の方が大である
61
肝細胞癌の腫瘍マーカーとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ
AFP(α-fetoprotein)
62
胆石症に関する記述のうち、正しいのはどれか。3つ選べ
胆石をもっていても無症状のヒトがいる, コレステロール胆石は、溶解療法の適応となる, 溶解薬としてケノデオキシコール酸を用いる場合には、副作用として下痢に注意が必要である
63
肝・胆道系疾患に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
腸内細菌によって生じる二次胆汁酸は、胆石形成の原因となる, 胆管炎があると右上腹部疼痛、発熱、黄疸が生じ、更に意識障害とショックにまで進行することがある
64
56歳女性。夕食後2時間位から上腹部に不快感を生じていたが、突然心窩部から右側腹部にかけて激しい痛みが起こった。痛みは数時間で自然に消失したが、心配になり翌日受診した。ウルソデオキシコール酸 100mg、6錠、1日3回、毎食後が処方された。この症例と処方から推察される疾患はどれか。1つ選べ。
胆石症
65
胆石症に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ
重篤な疝痛発作のとき、第一選択薬としてモルヒネが用いられる
66
42歳女性。食後、みぞおちに差し込むような痛みが続いたため内科を受診し、胆石症による痛みと診断された。この患者の治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
ウルソデオキシコール酸, フロプロピオン
67
急性胆管炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ
血清ALP(アルカリフォスファターゼ)活性が上昇する
68
肝臓・胆道・膵臓に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。3つ選べ
グリチルリチン酸は、糖質コルチコイド様作用を示し、慢性肝疾患における肝機能異常を改善する, ケノデオキシコール酸は、肝臓でのコレステロール合成を阻害し、胆石表面のコレステロールをミセル化して溶解する, ウリナスタチンは、トリプシン阻害作用のほか、リパーゼや顆粒球エラスターゼよ阻害作用をもち、急性膵炎に用いられる
69
50歳男性。飲酒後から持続的な上腹部痛および悪心があった。数日間、様子を見ていたが、発熱と軽度の意識障害が起こったため、病院を受診した。腹部CTにより膵臓の腫大が認められた。この患者の病態、検査および薬物療法に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ
飲酒歴と胆石症の既往の有無を確認する, 病態の進展を抑制するために、ガベキサートメシル酸塩静注用を投与する
70
ガベキサートの急性膵炎治療効果に関わる機序はどれか。1つ選べ
タンパク質分解酵素
71
膵がんとの関連が最も高い腫瘍マーカーはどれか。1つ選べ
CA19-9(carbohydrate antigen 19-9)
72
膵がんとその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ
血糖値の上昇を伴うことがある, 分子標的薬であるエルロチニブはゲムシタビン塩酸塩と併用して用いられる
73
急性膵炎で通常認められる所見はどれか。1つ選べ
心窩部痛