問題一覧
1
リビドーが外に向かう外向型と内に向かう内向型に類型化したスイスの精神科医
ユング
2
人生において追求する価値に応じて人間を6つ(理論型、経済型、審美型、社会型、権力型、宗教型)に類型化したドイツの教育学者
シュプランガー
3
体質と気質との相関性について研究したドイツの精神科医
クレッチマー
4
ホモサピエンスを定義したスウェーデンの博物学者
リンネ
5
ホモファーベルを定義した人物
ベルクソン
6
ホモルーデンスを定義したオランダの歴史家
ホイジンガ
7
人間を言語や記号を用いて世界を捉える、シンボルを操る動物と定義したドイツの哲学者
カッシーラー
8
人間が抱く欲求を5段階に分け、欲求は階層構造をなしていると論じたアメリカの心理学者
マズロー
9
マズローの欲求階層説の一番最上位の欲求
自己実現の欲求
10
防衛機制を生み出した研究者
フロイト
11
欲求不満に対して行う、合理的解決、近道反応、防衛機制の内容
合理的解決は自分の努力と工夫で欲求を満たすこと 近道反応は八つ当たりなどで欲求不満を解消すること 欲求不満を一時的に解消する無意識の働き
12
防衛機制9つ
抑圧、合理化、同一視、投射、反動形成、逃避、退行、代償・補償、昇華
13
葛藤を3つ(接近-接近型、回避-回避型、接近-回避型)のパターンに分けた人物
レヴィン
14
青年期は産業社会に特有なもので、未開社会には見られないと報告した思想家
ミード
15
青年期の青年は保護者への依存から離脱して一人前の自我を確立しようとする(心理的離乳)と主張した思想家
ホリングワース
16
青年を子供集団にも大人集団にも足場を持たない存在(マージナルマン)と捉えたドイツの心理学者
レヴィン
17
青年期を人が大人に生まれ直す第二の誕生と捉えた思想家
ルソー
18
青年期を大人への準備期間であり、大人としての義務が猶予された期間(モラトリアム)と捉え、この時青年はアイデンティティを確立しようとするアメリカの心理学者
エリクソン
19
幼児期の自己中心的な思考、視点から脱する過程である脱中心化を唱えたスイスの心理学者
ピアジェ
20
中世ヨーロッパには教育や子供時代の概念がなかったと唱えたフランスの歴史学者
アリエス
21
人間の発達課題を6つに分け、それぞれの発達課題を指摘したアメリカの教育学者
ハヴィガースト
22
特性語を網羅的に収集し、それを分類整理することによって人間の基本的な特性や構造を明らかにしようとしたアメリカの心理学者
オルポート
23
性格五因子(ビッグファイブ)理論を提唱したアメリカの心理学者
ゴールドバーグ
24
ピーターパンシンドロームを提唱したアメリカの心理学者
カイリー
25
シンデレラコンプレックスを提唱したアメリカの作家
ダウリング
26
パラサイトシングルとは
学卒後も親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者のこと
27
世の中には感覚的価値、生命価値、精神価値、聖価値(宗教的価値)があり、これらが満たされないと人々の精神は美しくも豊かなものにもなれないと唱えたドイツの哲学者
シェーラー
28
芸術作品や歴史は真理を語ると主張した思想家
ガダマー
29
人々は他人指向型の特徴を示し、自立性や主体性を失っていくと唱えたアメリカの社会学者
リースマン
30
権威主義的パーソナリティを唱えた思想家
アドルノ
31
官僚制を「制定規則による合法的支配」の最も純粋な型であると論じたが、隷属の容器とも呼んでその前途を懸念もしたドイツの社会学者
ウェーバー
32
ウェーバーが示した正当的支配の三類型
伝統的支配、カリスマ的支配、合理的支配
33
全体主義化した管理社会の恐怖を描いて官僚制・管理社会の問題点を取り上げたイギリスの作家
オーウェル
34
パノプティコンと管理社会化を強める現代社会との類縁性を指摘した思想家
フーコー
35
フェミニズムの立場から、作られた女らしさとそれを押し付ける男性中心の社会の仕組みを批判した思想家
ボーヴォワール
36
「沈黙の春」において生態系を破壊するDDT(農薬)などの化学物質の危険性を告発した思想家
カーソン
37
宇宙船地球号の汚染と破壊は人類にとって致命的であると警告した思想家
ボールディング
38
世界全体の幸福なくして個人の幸福はないと考え、童話などを通じて宇宙万象の繋がりと他者への共感の必要性を説いた思想家
宮沢賢治
39
「苦海浄土」において方言を用いながら文明の病としての水俣病を告発した思想家
石牟礼道子(いしむれみちこ)
40
多数者が利用できる共有資源は乱獲されてしまう「コモンズの悲劇」論を発表し、資源管理の必要性を訴えた思想家
ハーディン
41
「責任という原理」において、現代世代には未来世代の生存可能性に対して責任があると主張した哲学者
ヨナス
42
人間のみならず、自然物にも生存権があるとした自然の生存権の思想源流である人物
レオポルド
43
人々はマスメディアによって形成されたイメージ(ステレオタイプ)に従って現実を理解するのでマスメディアによって情報が操作されると世論も大きく動く可能性があると主張した人物
リップマン
44
インターネットの普及以前から電子的なメディアを通じて地球規模で対話しつつも小さな紛争の絶えないグローバルヴィレッジ(地球村)が出現すると予言した思想家
マクルーハン
45
現代のメディアが提供しているのは、物語としての迫真性を備えた本当らしい出来事(擬似イベント)に過ぎないと主張した思想家
ブーアスティン
46
財の生産からサービスの提供に経済活動の重心が移行し、社会の中軸原則となった理論的知識が改革や政策源泉となる脱工業化社会の姿を分析した思想家
ベル
47
情報社会の出現を第三の波と捉えた思想家
トフラー
48
過去に目を閉ざす者は現在にも目を閉ざすと述べ、ナチスの犯罪を心に刻まないとまた同じ過ちを繰り返してしまうと警告した西ドイツの大統領
ヴァイツゼッカー
49
西洋の東洋に対する自己中心的な眼差しをオリエンタリズムと呼んで批判したパレスチナ出身の思想家
サイード
50
交換留学制度は多文化主義に当てはまるか
当てはまらない
51
神話的な世界観を排除して、自然の事物や事象を合理的に説明しようとした哲学者
自然哲学者
52
道元が説いた修証一致とは
坐禅(修行)は悟りの手段ではなく、本来は一つのものであるという思想
53
アドラーが定めた、劣等感から優越感を目指す意識
補償
54
さまざまな精神的なストレスから自分を守るための強さ
耐性
55
カントは永遠平和を実現するためには常備軍の廃止、自由な諸国家による連合を形成する必要があると述べたか
述べた
56
ベーコンの4つのイドラの説明
市場のイドラは人間相互の接触や言葉の不適切な使用による先入見 種族のイドラは人間の本性に根ざす先入見 洞窟のイドラは個人的な経験や視野の狭さに由来する先入見 劇場のイドラは伝統や権威を無批判に受け入れられることで生じる先入観
57
マキャベリは道徳的正しさと政治的正しさを一致させなければならないとしたか
していない
58
トマスアクィナスは哲学が明らかにする真理と宗教が明らかにする真理は異なると主張したか
していない
59
カントによると、神や魂の存在は経験を超えた物であるため理論理性、実践理性に関わるか
実践理性に関わるものである
60
フロイトが唱えた、エス(イド)、エゴ(自我)、スーパーエゴ(超自我)の違い
エスは原始的で野生的な本能の領域で、抑圧された欲望である欲動(リビドー)を溜め込む エゴはエスのもつ衝動を外界に適用させるように調整する スーパーエゴは両親によって刻み込まれた良心のことで自我を統制し、エスを抑制する
61
ユングが唱えた集合的無意識とは
無意識は個人的であるとするフロイトに反して、無意識には集合的無意識もあり、その要素を元型と呼んだ
62
ウィトゲンシュタインの前期思想
命題は現実の事象に対応する時のみ真で、意味ある命題は経験的に真偽ができる判断のことだと主張した ただし、語り得ないことについては沈黙しなければならないとした
63
ウィトゲンシュタインの後期思想
その都度の文脈や規則と実践の関係をめぐる言語の有り様を言語ゲームと捉えて分析した
64
いまだ生を知らず、いずくんぞ死を知らずと述べ神秘的な事柄や死については問題にしようとしない合理的な立場に立った思想家
孔子
65
アドルノ、ホルクハイマーが唱えた道具的理性とは
外的自然を支配するだけでなく、感情や情動といった内的自然をも支配して抑圧し、また人間を画一的な管理と支配下に置く理性
66
アーレントは労働、仕事、活動のうち現代社会は何が強くなり過ぎていると批判したか
労働
67
ハーバーマスが唱えた生活の植民地化とは
目的の効率的な達成を目指す現代の政治的、経済的なシステムが自立して人々の日常生活(生活世界)の全般を支配すること
68
ハーバーマスは生活世界の植民地化を避けるためには何が必要としたか
支配関係のない人々の自由な討議
69
レヴィ=ストロースは先住民族の思考を未開とするのはどうとみなしたか
西洋文明中心主義に基づく偏見とした
70
ボードリヤールは現代人の消費行動はどうであると規定したか
記号化されたモノを通じた差異化と行動
71
フーコーが唱えた知の考古学とは
人の考え方が形成されてきたプロセスは歴史の中に埋もれていると見なし、それを発掘することが必要であるとしたこと
72
現代は大きな物語ではなく、小さな無数の物語が日常生活の織物を織り上げるとしたと主張したポスト構造主義者
リオタール
73
世界を二項対立の図式で捉えようとする西洋哲学の伝統を批判し、新しい哲学を模索する脱構築を唱えたポスト構造主義者
デリダ
74
デカルトの物心二元論を批判し、人間は身体を介して世界に巻き込まれているからこそ、人間は世界に関わることができると主張し、身体の両義性に注目した思想家
メルロ=ポンティ
75
現代社会は、自己の存在や主体性を確認できない不安から「私」を顔(ヴィザージュ)として迫ってくる他者であると唱えた思想家
レヴィナス
76
科学を進歩させるには、理論的枠組みとしてのパラダイム全体を単位として真偽を問うホーリズムの見方に移行する必要があると主張した思想家
クワイン
77
ロールズが唱えた正義の二原理
第一原理:自由の権利は他人の自由の権利を侵さない限り誰にでも平等に与えられなければならないという原理(平等な自由の原理) 第二原理:所得と富の配分は不平等であっても、地位や職務につく機会が公平であり(機会均等の原理)、最も不遇な人々の境遇を改善する限りにおいて容認される
78
原初状態を想定しわ正義を実現するためにあらゆる社会制度が則っていなければならない二つの原理原則を導出し、現実社会の様々な社会制度もこれらに従うべきと主張したアメリカの思想家
ロールズ
79
アファーマティブアクションなどの福祉政策に哲学的根拠を与えたアメリカの思想家
ロールズ
80
真の豊かさや平等を測る基準として「個々人がその社会において自由に自らの人生を選択できるか」という潜在能力に注目すべきと主張した思想家
セン
81
マルクス主義を否定し、社会保障制度を完備した道徳的で自由な社会の実現を目指すフェビアン主義を唱えた思想家
ウェッブ夫妻、バーナードショウ
82
産業者の管理、支配による搾取のない産業社会を構想した空想的社会主義者
サンシモン
83
労働者の雇用環境の改善を目指し、自給自足を原則とし私有財産のない共同社会のニューハーモニー村の建設を試みた空想的社会主義者
オーウェン
84
商業活動の欺瞞を批判するとともに農業共同体(ファランジュや共同体住居ファランステール)を構想した空想的社会主義者
フーリエ
85
マルクスの革命理論を否定し、議会性民主主義を通じて全漸進的な社会改良を主張する修正マルクス主義を唱えた思想家
ベルンシュタイン
86
西洋は東洋を後進的、非合理的といった画一的な負のイメージで捉え、自らの優位を正当化することでアイデンティティを形成してきた(エスノセントリズム)と批判した思想家
サイード