問題一覧
1
Q1.糖尿病の疫学や症状について誤っているものを2つ選べ。 1.2016年度の国民健康栄養調査において、糖尿病が強く疑われる人の数は1000万人になった 2.2016年の国民健康栄養調査では、1997年に比べて、糖尿病が強く疑われる人の数は1.5倍になった 3.糖尿病が見つかった時点で、殆どの患者において口渇、頻尿、体重減少などの症状が現れる 4.年齢層が高くになるにつれて、糖尿病の有病率は増加する 5.どの年代においても、男性よりも、女性の方が糖尿病の有病率は高い
3, 5
2
Q2. 糖尿病の成因、インスリン・インクレチンの働きについて誤っているものを1つ選べ。 1.インクレチンには、GLP-1とGIPがあり、両者とも血糖値に無関係にインスリン分泌を促進する 2.インスリンの働きとして、肝臓、筋肉、脂肪に糖分を取り込む以外に、たんぱく質、脂肪合成、細胞増殖がある 3.インクレチンとは、食物が消化管を通過する事によって、消化管から分泌され、膵β細胞からのインスリン分泌を促進するホルモンの総称である 4.糖尿病はインスリンの分泌が足りないか、インスリンの働きが悪い事によって生じる 5.糖尿病患者において、血糖の増加に比して、インスリン分泌のタイミングが遅れる事が認められる
1
3
Q3.糖尿病の概念及びその合併症で誤っているものを2つ選べ。 1.糖尿病に特有の合併症として、神経障害、網膜症、腎症がある 2.代謝異常が長く続けば、糖尿病特有の合併症を来たし、動脈硬化も促進される 3.インスリン作用不足に基づく慢性高血糖状態を主徴とする代謝症候群である 4.糖尿病を発症すると全員に合併症を生じる 5.HbA1cを9%以下にコントロールすると、合併症は起こりにくいと言われている
5, 4
4
Q4. 膵臓から作られるホルモンについて誤っているものを1つ選べ。 1.血糖上昇時にインスリンはCペプチドと1:1の割合で膵臓から分泌される 2.インスリンが作用する臓器は、肝臓、筋肉、脂肪組織である 3.インスリンは体内でブドウ糖をエネルギーとして利用する働きがある 4.グルカゴンは、膵臓のランゲルハンス島で作られ、血糖値を上昇させるホルモンである 5.インスリンは、血糖値を下げる体内で作られる唯一のホルモンであり、膵臓のα細胞で作られる
5
5
Q5. HbA1c、血糖値について誤っているものを1つ選べ。 1.HbA1cの基準値は4.6~6.2%である 2.HbA1cの値は、採血時から過去6ヶ月間の平均血糖値を反映する 3.ブドウ糖は非酵素的にヘモグロビン(Hb)に結合し、血糖値が高くなると、それに比例してHb中における、ブドウ糖が結合したHbの割合が高くなる 4.赤血球中のヘモグロビン(Hb)全体に対する、ブドウ糖が結合したHbの割合を表す 5.血糖値の正常値は、空腹時で110mg/dl未満である
2
6
Q1. 糖尿病型と診断できるのものを1つ選べ。 1.朝食後血糖 204mg/dl 2.尿ケトン体 陽性 3.75gOGTT 1時間値 226mg/dl 4.朝食前血糖 112mg/dl 5.尿糖 3+
1
7
Q2. 1型糖尿病の臨床像に合致する所見を3つ選べ。 1.肥満又は、肥満の既往がある 2.抗GAD抗体 23.2U/mL 3.急激に口渇,多飲,多尿,体重減少などの高血糖症状が出現する 4.インスリン依存状態 5.中高年(40歳以上)に多い
2, 3, 4
8
Q3. インスリン依存状態に合致する定義、検査値について正しいものを2つ選べ。 1.24時間尿中Cペプチドが25μg/日 2.インスリン注射をしないと糖尿病性ケトアシドーシスをおこすなど生命に危険を及ぼす状態である 3.空腹時血清Cペプチドが1.0ng/ml 4.インスリン分泌は枯渇していないが、高血糖の是正の為、インスリンを必要とする状態も含まれる 5.血中ケトン体が著増
2, 5
9
Q4. 糖尿病の診断で誤っているものを1つ選べ。 1.糖尿病の典型的症状(口渇,多飲,多尿,体重減少)があり、かつ随時血糖200mg/dl以上なら糖尿病と診断できる 2.HbA1cが1回6.5%以上で同日の検査の空腹時血糖値が126mg/dl以上なら「糖尿病」と診断して良い 3.HbA1cが2回とも6.5%以上なら「糖尿病」と診断できる 4.空腹時血糖が1回126mg/dl以上で、別の日の検査で、随時血糖が200mg/dl以上なら「糖尿病」と診断して良い 5.2回の75gOGTTで、2時間血糖値が200mg/dlを超えれば診断してよい
3
10
Q5. 妊娠糖尿病について正しいものを2つ選べ。 1.高年齢での妊娠は、妊娠糖尿病のリスクファクターである 2.妊娠中に高血糖が続くと、児の奇形や母体の合併症が起こりやすくなる 3.75gOGTTで空腹時血糖値≧100mg/dl、1時間値≧180mg/dl、2時間値≧150mg/dlのいずれか2つを満たす時、妊娠糖尿病と診断する 4.すでに糖尿病が明らかで妊娠した症例も妊娠糖尿病に含める 5.妊娠初期と中期に随時血糖が110 mg/dl以上なら75gOGTTを施行する
1, 2
11
Q1. 糖尿病の高血糖昏睡について誤っているものを2つ選べ。 1.ケトン臭は、甘酸っぱい匂いがする 2.高血糖高浸透圧症候群では、クスマウル呼吸、ケトン臭を呈する事が多い 3.糖尿病性ケトアシドーシスでは、片麻痺を呈する事が多い 4.高血糖高浸透圧症候群は高齢2 型糖尿病に多く、誘因は感染症、高カロリー輸液などである 5.糖尿病性ケトアシド‐シスの特徴は、血液の酸性化、高血糖、絶対的インスリン欠乏である
2, 3
12
Q2. 糖尿病神経障害の症状・診断・治療について誤っているものを1つ選べ。 1.無自覚性低血糖は交感神経障害により、動悸・発汗などの症状に乏しく突然、意識障害に陥る病態である 2.単神経障害では眼瞼下垂、複視等が突然出現する 3.簡易診断基準によると、自覚症状が無く、両側アキレス腱反射の低下と振動覚低下のみでは、末梢神経障害ありと診断出来ない 4.起立性低血圧症の対処法として、ゆっくり段階的に立ち上がるよう指導する 5.末梢神経障害は両足先から始まり上行性に進展する
3
13
Q3. 合併症について正しいものを2つ選べ。 1.神経障害の発症には、ポリオール代謝の亢進が関与している 2.熊本スタディーでは、HbA1c8%以下を維持すると網膜症・腎症の進展が抑制される事が示された 3.網膜症は初期の段階から症状が出やすい 4.2017年に発表されたJ-DOIT3研究では、強化療法群において、網膜症・腎症の発症・進展が抑制される事が示された 5.糖尿病に特有な合併症である細小血管症においては、一般的に腎症⇒網膜症⇒神経障害の順に発症する
1, 4
14
Q4. 糖尿病腎症の診断と治療について誤っているものを1つ選べ。 1.早期腎症(第2期)においては、血糖と血圧の厳格な管理により、尿中アルブミン排泄量が低下する 2.糖尿病患者の透析には腹膜透析がよく用いられている 3.糖尿病腎症第1期は尿中アルブミン排泄量が30mg/日未満である 4.透析導入の原疾患別調査において、糖尿病腎症は第1位である 5.糖尿病腎症第3期の蛋白質摂取は0.8~1.0g/kg/日に制限する
2
15
Q5. 糖尿病眼合併症の診断と治療について誤っているものを1つ選べ。 1.黄斑浮腫は視力低下の原因になる 2.糖尿病網膜症は失明の原因の第二位である 3.光凝固療法は、主に増殖前網膜症、黄斑浮腫に対して実施される 4.長期間放置していた増殖前網膜症の症例でも、血糖コントロールが不良であれば、急速に血糖管理を行うべきである 5.単純網膜症では毛細血管瘤や、血液成分が血管から滲み出た硬性白斑が認められる
4
16
Q1. 運動療法の意義と適応について正しいものを2つ選べ。 1.運動療法は低血糖のリスクを伴うので、薬物療法の患者には行うべきではない 2.運動療法は、中くらいの強さの運動は、1日2~3単位 (160~240kcal)、少なくとも 週に3日行う 3.空腹時血糖250mg/dl以上は運動療法のよい適応である 4.筋力、筋量を増加させるレジスタンス運動は高齢者には禁忌である。 5.増殖網膜症では強い運動、特にいきむような運動は避ける
2, 5
17
Q2. 糖尿病の食事療法の基本について誤っているものを1つ選べ。 1.成人の三大栄養素の摂取比率は炭水化物50~60%、蛋白質20%、残りを脂質とする事が推奨されている 2.食品交換表においては、含有する栄養素で食品を6表に分類し、1単位80kcal の重量が表示されている 3.食品交換表において蛋白質はは表1 と表2 に、糖質は表3 と表4 に主に含まれる。 4.食品交換表において表5は油脂類と多脂性食品のグループである 5.育児中の主婦のエネルギー摂取量の目安としては、25~30kcal/kg 標準体重が勧められる
3
18
Q3. 経口糖尿病薬の作用機序について誤っているものを1つ選べ。 1.グリニド薬もスルホニル尿素(SU)薬も膵B 細胞のSU 受容体に結合し、血糖非依存性に強制的にインスリンを分泌させる 2.ビグアナイド(BG)薬は膵β細胞に作用し、インスリン分泌を促進する 3.DPP-4阻害薬はインクレチンが分解・不活性化されるのを防ぎ、それにより、膵B細胞からのインスリン分泌増強作用とグルカゴン分泌抑制作用を有する 4.α-グルコシダーゼ阻害薬は小腸上部で二糖類の分解を抑制し食後血糖を下げる 5.チアゾリジン薬は脂肪細胞に働きアディポサイトカインを介し肝臓や筋肉でのインスリン作用を増強する
2
19
Q4. 経口糖尿病薬の作用機序や副作用の説明について誤っているものを2つ選べ。 1.SGLT2阻害薬は、腎臓での糸球体からの糖分排泄を促進して血糖値を下げる薬剤である 2.チアゾリジン薬は浮腫、心不全、骨折などに注意する 3.SGLT2阻害薬の副作用として、尿路感染症、脱水、ケトーシスなどがある 4.高齢者の低血糖昏睡の原因としてはグリニドによるものが多い 5.ビグアナイド薬は、乳酸の上昇に注意し、手術や造影検査の前後には休薬する
1, 4
20
Q5. 糖尿病の血糖目標値について誤っているものを2つ選べ。 1.高齢者の血糖コントロールの目標値で、低血糖をきたす可能性のある薬物治療を受けている症例では、HbA1cの下限の目標値が設定されている 2.中等度以上の認知症があり、基本的ADLが低下している高齢者では、HbA1cの目標値は8.0~8.5%未満である 3.妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠の際の血糖値は正常化を目指す。 4.妊娠中のHbA1cの目標値は7%未満である 5.合併症予防のためのHbA1cは7%未満であり、それに対応する血糖値は、空腹時<150mg/dl、食後2時間血糖値<200mg/dlが目安とされている
4, 5
21
Q1. インスリン製剤において誤っているものを2つ選べ。 1.カートリッジタイプのペン型インスリン注入器は0.5単位の設定が可能である 2.以前、使われていた動物インスリンは、最近は使われなくなり、ヒトインスリンが治療の主流になっている 3.ディスポーザブルタイプのペン型インスリン注入器のボタンの色により、インスリン製剤が区別できるようになっている 4.インスリンアナログ製剤とは、ヒトインスリンのアミノ酸配列を変えた製剤である 5.シリンジ型のインスリン注入器は、現在でも在宅自己インスリン注射の際に良く使われる
2, 5
22
Q2. インスリン療法の基礎について誤っているものを2つ選べ。 1.インスリン療法は不足したインスリンの基礎分泌や追加分泌を補充し、生理的な変動パターンを再現する治療法である 2.1型糖尿病や高血糖昏睡、妊娠中はインスリン治療の相対的適応である 3.インスリンアナログ製剤である超速効型・持効型インスリンは白色懸濁である 4.2型糖尿病において、基本的に食事・運動療法に経口血糖降下薬を追加しても血糖コントロールが付かない場合、インスリン治療を開始する 5.2型糖尿病においてインスリン治療が必要かどうかの判断の為に、血中・尿中Cぺプチドを用いた指標を使う事がある
2, 3
23
Q3. インスリン製剤において誤っているものを2つ選べ。 1.追加分泌を補充するインスリン製剤は、中間型インスリンである 2.持効型インスリン製剤は、基礎インスリンを補充する製剤である 3.追加インスリン分泌を補充するインスリン製剤は、超速効型インスリンである 4.速効型インスリン製剤は、基礎インスリンを補充する製剤である 5.追加及び基礎インスリン分泌両者を補充するインスリン製剤は、混合型インスリンである
1, 4
24
Q4. GLP-1 受容体作動薬の特性について誤っているものを2つ選べ。 1.血糖値とは無関係にインスリンの分泌を促進し、グルカゴンの分泌を抑制する 2.DPP-4阻害薬との違いは、GLP-1の薬理作用のみが発揮される点である 3.DPP-4阻害薬に比べて、血糖改善効果、体重減少効果が弱いと報告されている 4.胃の動きと摂食中枢を抑制し、食事療法が守りやすくなり、体重減少が期待できる 5.注射薬であるが、インスリンそのものでなく、インスリン分泌促進薬である
1, 3
25
Q5. インスリン製剤において誤っているものを2つ選べ。 1.持効型インスリンは中間型インスリンより持続時間が長い 2.中間型インスリンは静脈注射は可能である 3.30ミックスやミックス25は超速効型インスリンと持効型インスリンの混合製剤である 4.配合溶解剤であるライゾデグ®は、無色透明の混合製剤である 5.超速効型インスリンは、速効型インスリンより吸収速度が速い
2, 3
26
Q1. 低血糖を起こしやすい状態を2つ選べ。 1.アルコールを飲んだとき 2.食事量がいつもより多かったとき 3.インスリン量をいつもより減らしたとき 4.昼食をいつも通り摂取したが、殆ど炭水化物を摂取せずに野菜ばかり摂取した時 5.ステロイドホルモンを増量したとき
1, 4
27
Q2. 低血糖の原因と症状・対処法について誤っているものを3つ選べ。 1.SU薬やアルコールが関与した低血糖は短時間で回復し、遷延・再発は稀である 2.αグルコシダーゼ阻害薬を服用中の患者には、低血糖時、砂糖をとらせる 3.血糖値70mg/dl以下で中枢神経症状が、50mg/dl以下で交感神経症状が出現する 4.低血糖のときは砂糖またはブドウ糖を10~20g摂取させる 5.低血糖を繰り返していると無自覚性低血糖を起こす事がある
3, 2, 1
28
Q3. インスリン・GLP-1受容体作動薬の副作用について誤っているものを2つ選べ。 1.1型糖尿病患者の20~30%にインスリンボールが認められるという報告もある 2.GLP-1受容体作動薬の1日1回或いは、2回注射の製剤の場合は、胃腸障害発現のリスクを回避する為、低用量より開始し、用量の漸増を行う 3.インスリンアレルギーは、局所反応のみで全身性反応を呈することは無い 4.インスリンボールの部位に注射すると吸収が低下し、インスリンの効果が減弱する 5.動物インスリン製剤を使用していた時代に比べて、ヒトインスリン製剤、インスリンアナログ製剤では、インスリン抗体は現れない
3, 5
29
Q4. CGM(連続グルコースモニタリング)について誤っているものを1つ選べ。 1.SMBGと異なる1つの点は、測定材料で、グルコース濃度は、SMBGは毛細血管血中のものを測定しているが、CGMは皮下間質液中のものを測定している 2.FGMのグルコース濃度測定は、SMBGの補完的な機器であり、SMBGによる血糖値の確認も必要である 3.CGMで測定されたグルコース濃度は、毛細血管で記録された血糖値より5~15分早めに判る 4.CGMの良い点は、SMBGのような穿刺痛が少ない事や、SMBGで得られないような詳細な血糖変動(特に夜間の血糖変動)が判る点である 5.2017年に発売されたFGM(Flash Glucose Monitoring)は、洋服の上からでもリーダーをセンサーにかざすと瞬間的にグルコース濃度が表示される
3
30
Q5. 持続皮下インスリン注入療法(CSII)やインスリンの静脈注射で誤っているものを1つ選べ。 1.CSIIのインスリンの投与方法は1日4回注射法と似ているが、異なる点は、時間当たりの基礎インスリンの投与量を微調整可能で且つ、プログラム可能な点である 2.SAPとは、リアルタイムのCGM機能付きのCSIIである 3.CSIIは携帯型注入ポンプを用いて皮下に留置したカテーテルを通して、超速効型(或いは、速効型)インスリンを持続的に投与する方法である 4.シリンジポンプを用いてインスリンを投与する時は、生理食塩水lに速効型インスリンを混合して1単位/mlの濃度の希釈液を作る 5.インスリンを輸液内に混注する時は、輸液内のブドウ糖50gに速効型インスリン1単位の割合から開始する事が多い
5
31
Q1. 高血糖の原因についての記載で誤っているものを2つ選べ。 1.食事量の増加 2.運動量の増加 3.感染症罹患 4.ステロイド薬の増量 5.インスリンの増量
2, 5
32
Q2. 糖尿病治療目標ついての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.糖尿病治療では血糖、体重、血圧、脂質を良好にコントロールする 2.妊娠糖尿病の血糖コントロール目標はグリコアルブミンで15.8%未満である 3.糖尿病の治療目標は健康な人と変わらない日常生活(QOL)の維持、健康な人と変わらない寿命の確保である 4.合併症予防のための血糖コントロール目標はHbA1c7.0%未満である 5.妊娠糖尿病の血糖コントロール目標はHbA1c6.5%未満である
5
33
Q4. インスリンの投与量の調整の手順書についての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.患者の病状の範囲は高血糖や低血糖が、感染症,悪性疾患など他の重大な疾患による二次的なものではない 2.患者の病状の範囲はバイタルサインが安定している 3.対象はインスリン製剤を既に使用中の1型糖尿病患者である 4.患者の病状の範囲は重度の低血糖によると思われる症状が存在しない 5.患者の病状の範囲は重度の高血糖によると思われる症状が存在しない
3
34
Q3. シックデイについての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.追加インスリンは食事量、血糖値、ケトン体に応じて調整する 2.感染症などによる発熱、下痢、嘔吐や食欲不振のために食事が摂れない状態をシックデイと呼ぶ 3.ケトアシドーシスになり難い 4.24 時間にわたって経口摂取ができない/著しく少ないときは医療機関を受診する 5.ストレスに対して、カテコラミン、コルチゾールなどのインスリン拮抗ホルモンが増加することで高血糖となる
3
35
Q5. 低血糖についての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.食事をとらずにアルコールの多飲すると低血糖になる 2.急激な血糖低下がある場合には、血糖値≧70mg/dLでも、低血糖症状を示すことがある 3.普段血糖値が低めで経過している人では、低血糖症状を自覚しない場合がある 4.血糖値>70mg/dLでも、副交感神経症状がある場合は再検する 5.運動での低血糖は運動直後だけでなく特別な運動後の夜間低血糖も起こる
4
36
Q1. 血糖コントロール方法についての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.スライディングスケール法は外科手術時に用いられる 2.スライディングスケール法を長期に行うことで血糖コントロールは安定してくる 3.アルゴリズム法では2~3日の血糖の動きを見てからインスリン量を調節する 4.スライディングスケール法では著明な高血糖と低血糖を防ぐ 5.アルゴリズム法では責任インスリンの考え方に基づきインスリン量を調整する
2
37
Q2. インスリンの投与方法についての記載で正しいのを2つ選べ。 1.超速効型インスリンは注射後2時間位に効果はピークとなる 2.混合型インスリンは就寝前に注射する 3.中間型インスリンは内因性インスリンの追加分泌を補う 4.混合型インスリン製剤は中間型インスリンと持効型インスリンが混合されている 5.持効型インスリンは就寝前に注射する
1, 5
38
Q3. 朝、昼、夕食の各食前に超速効型インスリン注射、就寝前に持効型インスリンを注射している患者の責任インスリンについて正しいものを2つ選べ。 1.朝食後血糖の責任インスリンは朝食前の超速効型インスリンである 2.夕食前血糖の責任インスリンは夕食前の超速効型インスリンである 3.朝食前血糖の責任インスリンは朝食前の超速効型インスリンである 4.昼食前血糖の責任インスリンは朝食前の超速効型インスリンである 5.昼食後血糖の責任インスリンは朝食前の超速効型インスリンである
1, 4
39
Q4. インスリンの有害事象についての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.抗インスリン抗体 2.糖尿病網膜症の増悪 3.インスリンボール 4.低血糖 5.体重減少
5
40
Q5. 糖尿病患者の災害時対応についての記載で正しいものを2つ選べ。 1.超急性期(災害発生時~3日間)は他人ともインスリンの使いまわしをする 2.手に入るインスリンが通常行っているインスリンと異なる時は注射しない 3.食事がとれなくても追加((超)速効型)インスリンは注射する 4.超急性期(災害発生時~3日間)をしのぐ分のインスリン等は準備しておく 5.針が不足している場合は同じ針を何回か使用する
4, 5
41
Q1. 糖尿病の食事療法ついての記載で誤っているものを2つ選べ。 1.指示エネルギー量の30~40%を炭水化物から摂取する 2.食物繊維は1日20g以上を摂取する 3.指示エネルギー量の30%をたんぱく質から摂取する 4.普通の労作(立ち仕事が多い職業など)の身体活動量の目安は30~35kcal/kg標準体重である
1, 3
42
92.2型糖尿病患者における外来インスリン導入の適応で誤っているものを1つ選べ。 1.糖尿病昏睡の場合 2.腎機能障害で経口血糖降下薬が禁になった場合 3.経口血糖降下薬やGLP-1アナログ製剤を併用しても血糖コントロール不良が続く場 合 4.非インスリン依存状態の1型糖尿病患者(緩徐進行1型糖尿病) 5.計画妊娠でHbA1c7%以上を呈する場合
1
43
Q3.インスリン治療の手順についての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.インスリン導入後にSMBGの利用も勧めていく 2.インスリン指導時、主治医に確認の上、2単位程度を実際に打っ 3.インスリン治療が必要と判断したら受け入れ意思の確認は必要ない 4.インスリン注射後の後始末(プレフィルド製剤、注射針等の廃棄方法)を指導する 5.注射器の使い方の説明はビデオやパンフレットを利用する
3
44
94.運動療法の効果についての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.爽快感、活動気分など日常生活のQOLを高める効果も期待できる 2.運動の急性効果として、ブドウ糖、脂肪酸の利用が促進され血糖値が低下する 3.加齢や運動不足による筋萎縮や、骨粗鬆症の予防に有効である 4.心肺機能をよくする 5.運動の慢性効果として、インスリン分泌が改善する
5
45
Q5. BOTついての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.BOTによるインスリン投与は空腹時血糖値のみを改善する 2.BOTで血糖コントロール不十分な場合は追加インスリンを補っていく 3.BOTの利点としては使用製剤は1種類、1日1回注射で事前交渉し易い 4.BOTとは経口血糖降下薬を服用しながら基礎インスリンを追加する方法である 5.朝食前空腹時血糖値を目標にインスリン量を調節する
1
46
91.入院による治療についての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.入院で強化インスリン療法を行い、糖毒性を解除する 2.糖尿病教育で食事を実体験する 3.ケトアシドーシス治療は入院によるインスリン治療を行う 4.インスリン導入の際は入院が必須である 5.外科手術時は入院によるインスリン治療を行う
4
47
92.糖吸収・排出系の薬剤を1つ選べ。 1.0-グリコシダーゼ阻害薬 2.ビグアナイド薬 3.チアゾリジン薬 4.DPP-4阻害薬 5.スルフォニル尿素薬
1
48
93.インスリン抵抗性改善系の薬剤を2つ選べ。 1.スルフォニル尿素薬 2. ビグアナイド薬 3.0-グリコシダーゼ阻害薬 4.チアゾリジン薬 5.DPP-4阻害薬
2, 4
49
94.インスリン分泌促進系の薬剤を2つ選べ。 1.0-グリコシダーゼ阻害薬 2. ビグアナイド薬 3.DPP-4阻害薬 4.スルフォニル尿素薬 5.チアゾリジン薬
3, 4
50
95.糖尿病性昏睡についての記載で正しいものを1つ選べ。 1.ケトアシドーシスではpH低下が軽度でも炭酸水素ナトリウム注射液の投与を行う 2.高血糖性昏睡の治療では血糖値を100mg/dL未満まで速やかに低下させる 3.高血糖性昏睡の治療では生理食塩水を中心とした輸液を行う 4.高血糖性昏睡の治療では(超)速効型インスリンの頻回皮下注射治療を行う 5.非ケトン性高浸透圧性昏睡は1型糖尿病が多い
3
51
Q1. インスリン頻回注射(各食前に超速効型インスリン+就寝前に持効型インスリン)に比べて混合型インスリンの朝食前と夕食前の2回注射の方が適している症例についての記載で正しいものを2つ選べ。 1.認知症、視覚障害合併症例 2.インスリン自己注射が困難なため家族や周囲の人間がインスリン注射を施行する症例 3.食後高血糖が著しく高値の症例 4.空腹時低血糖が出現しやすいような症例 5.1型糖尿病
1, 2
52
Q2.インスリン導入時の患者説明についての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.注射時の痛みは殆どないと説明した 2.インスリン注射をしないと透析になると脅してインスリン導入した 3.回復期には中止出来ることもあると説明した 4.インスリン分泌の低下によりインスリン注射が必要と説明した 5.治療費がどの位かかるか説明した
2
53
93.インスリンの保存方法で誤っているものを2つ選べ。 1.飛行機に乗る時は機内に持ち込む 2.室内では直射日光に当たらないようにする 3.使用後インスリンは冷蔵庫で保存する 4.使用前インスリンは冷蔵庫で保存する 5.天気の良い日中には車中に置いてもよい
3, 5
54
94. SMBG(血糖自己測定)についての記載で誤っているものを2つ選べ。 1.入院中は患者同士で穿刺器を共有してよい 2. 測定結果は自己管理ノートに記載し医療機関に提出する 3.医師から指示された測定タイミング・回数で行う 4.経口血糖降下薬を使用しないと保険診療の対象とならない 5.漠然と毎日測定しない
1, 4
55
95.インスリンの注射製剤についての記載で正しいものを2つ選べ。 1.カードリッジ製剤の注入器は全社共通で好みのものを選べる 2.バイアル製剤は1バイアル300単位含有している 3.カードリッジ製剤はプレフィルド製剤より安価である 4.イノレット®はカートリッジ製剤である 5.インスリンプレフィルド製剤は本体が使い捨てである
3, 5
56
91.低血糖についての記載で誤っているものを2つ選べ。 1.低血糖で意識低下の場合はブドウ糖の静脈内投与作業が必要である 2.低血糖で意識低下の場合はブドウ糖を中心とした糖質の経口摂取を行う 3.低血糖症状は動悸、発汗、脱力、意識レベルの低下などである 4.低血糖で意識低下の場合はグルカゴンの筋注を行う 5.深夜に低血糖を起こす場合の予防としては就寝前にブドウ糖を摂取する
2, 5
57
Q2.シックデイについての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.ビグアナイド薬はシックデイの間は中止する 2.シックデイで発熱、感染などのストレス時には血糖値は上昇しい 3.追加インスリンは食事量、血糖値、ケトン体に応じて調整して注射する 4.中間型または持効型インスリン注射は中止する 5.SGLT2 阻害薬はシックデイの間は中止する
4
58
Q3.次の原因で早朝空腹時の高血糖の場合、インスリンを減量する必要があるものを 1つ選べ。 1.暁現象 2.基礎インスリン不足 3.夕食・就寝前の補食の過剰 4.夕食時の追加インスリン不足 5.ソモジー効果
5
59
94.インスリンの吸収速度についての記載で誤っているものを2つ選べ。 1.深く注射したほうが速い 2.運動により吸収が速い 3.腹壁より大腿の方が速い 4.気温や体温が高いほうが速い 5. 喫煙により吸収が速い
3, 5
60
Q5. 糖尿病の病態についての記載で誤っているものを1つ選べ。 1.血糖測定ができなくても低血糖と感じた際には低血糖として対処する 2.普段血糖値が低めで経過している人では、低血糖症状を自覚しない場合がある 3.急激な血糖低下がある場合には、血糖値≥70mg/dLでも低血糖症状を示すことがあ る 4.スルフォニル尿素薬を使用している場合、腎機能が低下すると高血糖になり易い 5.インスリン抗体が存在すると高血糖や低血糖になる
4