問題一覧
1
大気中の二酸化炭素濃度(vol%)として最も近い値を1つ選べ。 1 0.01 2 0.04 3 1.0 4 20 5 80
2
2
大気中の窒素濃度(vol%)として最も近い値を1つ選べ。 1 0.01 2 0.04 3 1.0 4 20 5 80
5
3
0.04(vol%)は何ppmに相当するか。1つ選べ。 1 0.04 2 0.4 3 4 4 40 5 400
5
4
生態系に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 生態系における生産者は、光または無機化合物をエネルギー源とし、二酸化炭素などの無機化 合物だけを炭素源として生育する従属栄養生物である。 2 生態系における栄養素の流れは、分解者→消費者→生産者の順に進行する。 3 大気中のN2ガスを化学反応性が高いアンモニアなどに変換する過程を窒素固定という。 4 温暖化ガスである一酸化二窒素は、農耕土壌から硝化、脱窒によって生成する。 5 食物連鎖における高次消費者の個体数は、一次消費者の個体数に比べて多い
3, 4
5
化学物質の環境内動態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 生物濃縮とは、物質の生物体内濃度が生息環境中の濃度より高くなることをいう。 2 生物濃縮には、直接濃縮と間接濃縮があり、直接濃縮は食物連鎖によって引き起こされる。 3 化学物質の濃縮係数は、化学物質の環境中濃度を生体中濃度で除した値で示される。 4 化学物質の1-オクタノール/水分配係数が大きい化学物質ほど生物濃縮されやすい。 5 直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸は、分岐型のものに比べ環境中で微生物分解を受けにく い。
1, 4
6
「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」に関する記述のうち、正 しいのはどれか。2つ選べ。 1 長距離移動性をもたないものも対象物質に含まれている。 2 対象物質は、すべて蓄積性を有する。 3 ヒトに対する長期毒性が不明なものも対象物質に含まれている。 4 環境中で分解されやすい性質をもつものも対象物質に含まれている。 5 ダイオキシン類等の非意図的生成物である対象物質に対し、その排出を削減することが定めら れている。
2, 5
7
ハロアルカン類の化合物には、オゾン層破壊効果や温室効果を持つものがある。それらは、 オゾン層破壊効果の強弱に基づき 3 つの群に分類される。下図は、冷媒として使用するハロア ルカン類の国内出荷量を、地球温暖化係数を用いて二酸化炭素相当量に換算し、その経年変化 を表したものである。2群に分類される化合物の構造式を2つ選べ。
2, 4
8
地球環境問題に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 対流圏では、主に紫外線により酸素からオゾンが生成する。 2 対流圏のオゾン層が破壊されると、皮膚がんの増加などヒトへの健康影響が危惧される。 3 フロンによるオゾンの分解には、フロン中のフッ素原子が主な役割を果たしている。 4 hydrofluorocarbon(HFC)のオゾン破壊係数はゼロである。 5 hydrochlorofluorocarbon(HCFC)はchlorofluorocarbon(CFC)にくらべて、オゾン層破壊作 用が弱い。
4, 5
9
地球温暖化に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 温室効果を持つガスは赤外線を吸収する。 2 近年、化石燃料の大量使用より大気中の二酸化窒素が増加し、地球温暖化が進んでいる。 3 hydrofluorocarbon(HFC)の地球温暖化係数はゼロである。 4 地球温暖化係数は、メタン<二酸化炭素<フロン類<一酸化二窒素の順に高い。 5 地球温暖化に対する寄与率は、一酸化二窒素<フロン類<メタン<二酸化炭素の順に高い。
1, 5
10
地球環境問題に対する国際的な取組の組み合わせとして、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 地球温暖化 ―― パリ協定 2 海洋汚染 ―― モントリオール議定書 3 水銀による汚染 ―― 水俣条約 4 オゾン層の破壊 ―― バーゼル条約 5 生物多様性の保全 ― ワシントン条約
1, 3
11
公害及びその現状に関する記述のうち、正しいのはどれか。3つ選べ。 1 典型七公害のうち、大気汚染、水質汚濁、騒音、及び悪臭に環境基準が設定されている。 2 水俣病は、工場排水に含まれていた有機水銀が魚介類に濃縮され、それを摂取した人に 発症した。 3 イタイイタイ病は、鉱業所排水由来のダイオキシンを含む河川水で栽培したコメなどの摂取に より発症した。 4 石油タンカー座礁の重油漏れによる海洋汚染は、人為的な災害なので公害として扱われる。 5 四大公害とは、水俣病、イタイイタイ病、油症及び四日市ぜん息をさす。 6 福岡県を中心に、ポリ塩素化ビフェニル(PCB)が原因となった皮膚炎を主症状とするカネミ 油症が発症した。
2, 4, 6
12
公害及びその現状に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 四日市ぜん息は、石油コンビナートから排出された窒素酸化物が原因で気管支ぜん息が発症し たものである。 2 大気、水質、土壌のすべての環境で基準が定められているのは、ダイオキシン類、ベンゼン、 トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタンである。 3 都市・生活型汚染には、地方の過疎地域からの排水、廃棄物汚染、自動車交通量の増加による 大気汚染がある。 4 公害とは、人間活動による環境汚染によって人の健康や生活環境が損なわれて被害が生じるこ とである。 5 苦情件数については、昭和50年度に比べ平成28年では、典型七公害以外の公害が減少してい る。
2, 4
13
環境基本法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 環境モニタリングとは、環境の諸指標について、継続的に測定・監視することをいう。 2 環境基本法の基本理念として、環境への負荷が多い経済活動により、持続的発展が可能な社会 の構築が定められている。 3 環境基本法は、国、地方公共団体及び事業者だけが環境保全のための責務を果たすことを求め ている。 4 環境保全のための環境基本計画の第一次計画では、循環、共生、参加、地域取組みの四つの目 標が提示された。 5 環境アセスメントとは、大規模開発事業によって、周辺の環境がどのように変化するかを事前 に調査・予測し、評価することをいう。
1, 5
14
環境汚染(大気汚染)を防止するための法規制に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。 1 一般的な住宅地においては、自動車排出ガス測定局、自動車排ガスの影響を受けやすい場所に は一般環境大気測定局が設置されている。 2 ばい煙発生施設から排出される硫黄酸化物は、計算式に地域ごとに定められた定数を乗じて求 める K 値規制が設定されている。 3 大気汚染で「特定粉じん」に指定されている物質は、鉛ヒュームである。 4 大気汚染物質は、ばい煙、揮発性有機化合物 (VOC)、粉じん、自動車排出ガス、特定物質、 有害大気汚染物質の六つのカテゴリーに分類され、さまざまな方式で規制される。 5 自動車から排出される硫黄酸化物と粒子状物質は、交通量の多い特定地域では排出量の総量規 制が採用となっている。
2, 4
15
環境汚染(水質汚濁)を防止するための法規制に関する記述のうち、正しいのはどれか。3 つ選べ。 1 水質汚濁に関する各物質の基準値には、一律基準と上乗せ基準がある 2 特に汚染の著しい地域では、場所を指定してBOD及び全鉄・全窒素を対象とした汚濁負荷量に 基づいて規制している。 3 特定施設を設置する工場または事業場から公共水域への排出水中の物質に対して規制を行っ ている法は、大気汚染防止法である。 4 水質汚濁防止法の一律排水基準において、許容濃度が検出されないことが定められている物質 は、鉛およびその化合物である。 5 下水道法の排除基準では、健康項目において、ダイオキシン類が追加されており、その値は 10 pg-TEQ/L 以下である。 6 水質汚濁防止法の一律排水基準のうち、有害物質:健康項目において、許容濃度が「検出され ないこと」と、定められている有害物質は、アルキル水銀化合物である。
1, 5, 6
16
環境汚染(土壌汚染)を防止するための法規制に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。 1 土壌汚染防止法の指定基準における地下水の摂取などによるリスクとして、土壌溶出量基準 で、検液中に検出されないこととされている物質は、PCB とヒ素化合物である。 2 土壌汚染対策法において、放射性物質による汚染は、本法律の範疇である。 3 現在、水質や底質で、ダイオキシン類の環境基準超過地点は、全く存在しない。 4 ダイオキシン類対策特別措置法におい て、大気・水質・(水域の)底質・地下水・土壌の環境基準がそれぞれ定められている。 5 土壌汚染対策法において、土壌の調査義務が生じる対象となるのは、3000m2以上の土地を掘削 や盛土で形状を変更する届出において、土壌汚染による健康被害のおそれがあると認めた場合 である。
4, 5
17
水の浄化法に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。 1 普通沈殿―緩速ろ過は、我が国で最も利用されている浄化法である。 2 急速ろ過は、水中の有機物の除去率において、緩速ろ過に比べて劣る。 3 水中のアルカリ分と硫酸アルミニウムが反応して、水酸化アルミニウムゲルが生成し、浮遊性 のフロックが形成される。 4 緩速ろ過、急速ろ過のいずれを用いても、我が国の水道水では塩素剤による消毒が義務づけら れている。 5 緩速ろ過では、原水を極めて遅い速度で通水してろ過することにより、主に嫌気性微生物によ るろ過膜が形成される。
2, 4
18
残留塩素による大腸菌の99%不活性化に要する濃度と作用時間の関係を図に示した。水の塩 素処理及び図に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 次亜塩素酸(HClO)は、次亜塩素酸イオン(ClO-)と比較すると、同濃度あるいは同作用時間 では、大腸菌の 99%不活性化の効果が高い。 2 ClO-は、水道水質基準を満たしていれば、大腸菌を 1 分以内に 99%不活性化することができ る。 3 モノクロラミン(NH2Cl)は、水道水の水質管理目標値(残留塩素1mg/L以下)において大腸 菌を 99%不活性化するためには 10 分以上を要する。 4 3種の残留塩素を比較した場合、有効塩素濃度(C)と99%不活性化に要する作用時間(T)の 積(CT 値)が大きいほど大腸菌に対する消毒効果が高い。 5 HClO、ClO-及びNH2Clは、いずれも水泳プールに係る学校環境衛生基準において、水道水質基 準と同様の基準値が定められている。
1, 3
19
水道水の塩素消毒において、殺菌力が最も強いのはどれか。1つ選べ。 1 Cl- 2 NCl3 3 NH2Cl 4 ClO- 5 HClO
5
20
水道水の水質基準項目のうち、塩素消毒による副生成物でないのはどれか。1つ選べ。 1 クロロホルム 2 ブロモホルム 3 クロロ酢酸 4 ホルムアルデヒド 5 ジェオスミン
5
21
飲料水試験法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 大腸菌検査法である特定酵素基質培地法は、大腸菌のβ-D-グルクロニダーゼがMUGをo -ニ トロフェノールへ分解することを利用した方法である。 2 エチレンジアミン四酢酸(EDTA)による滴定法(エリオクロムブラックT法)による硬度の定 量では、EDTA とカルシウムイオンおよびマグネシウムイオンは 2:1 のモル比で反応する 3 ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法では、DPD試薬と試料水の混合液にヨウ化カリウム を加えて吸光度を測定することで遊離残留塩素のみが測定できる。 4 水道法施行規則でその下限値が定められている残留塩素は、採水後直ちに測定を行わなければ ならない。 5 全有機炭素(TOC:total organic carbon)は、水中の有機物中の炭素化合物を燃焼により二 酸化炭素に酸化し、その濃度を非分散型赤外線吸収装置で測定する。
4, 5
22
ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法による水道水中の残留塩素の測定において、DPD と速やかに反応して赤色を呈するのはどれか。1つ選べ。 1 HClO 2 NH2Cl 3 NHCl2 4 NCl3 5 CHCl3
1
23
以下は、水道水の水質基準項目の1つを測定する試験法に関する記述である。文中の ( )に入れるべき試薬と字句の正しい組合せはどれか。1つ選べ 試験水に( ア )を含む反応液を加えて反応させ、対照と比べて、 ( イ )の有無を観察する。 1 a 青色蛍光の増加 2 a 黄色発色の増強 3 a 赤色沈殿の生成 4 b 青色蛍光の増加 5 b 黄色発色の増強 6 b 赤色沈殿の生成
1
24
市販のミネラルウォーターの成分表示(mg/100mL)を下記に示す。総硬度(mg/L)はどれ か。1つ選べ。(C=12,O=16, Na=23,Mg=24,K=39,Ca=40,Mg=24 として計算せよ)。
200
25
下水処理で用いられる活性汚泥法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 下水処理工程の二次処理で用いられる。 2 第一(最初)沈殿池で得られた汚泥は、活性汚泥として利用される。 3 活性汚泥は静置した時、均一に分散しやすい特徴を有する。 4 汚水中の有機物の分解除去だけでなく、無機リンや窒素も除去される。 5 好気性微生物による酸化作用を利用している。
1, 5
26
下図は、標準活性汚泥法による下水処理工程を示したものである。1~5の工程の中で嫌気 性細菌による有機物の分解が行われるのはどれか。1つ選べ。
5
27
水域における生活環境の保全に関する環境基準において、河川にのみ定められている項目は どれか。1つ選べ。 1 水素イオン濃度(pH) 2 生物化学的酸素要求量(BOD) 3 化学的酸素要求量(COD) 4 浮遊物質量(SS) 5 溶存酸素量(DO)
2
28
下水およびその処理に関する記述について、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 一次処理は、溶解性有機物 (BOD)の除去を目的とする。 2 バルキング現象の原因の1つは、活性汚泥中での糸状菌の異常な増殖である。 3 分流式下水道は、原理上、降水による汚水の希釈が生じないため、流量・水質の変動がなく浄化処理を安定的に行える。 4 令和2年度末における我が国の下水道普及率は、約90%である。 5 オキシデーションディッチ法において、下水に含まれるアンモニアは、嫌気ゾーンで硝化細菌により硝酸となる。
2, 3
29
図は、公共用水域の環境基準(BOD又はCOD)達成率の年次推移を示したものである。BOD、 COD 及び図に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。 1 BOD及びCODは、水中に含まれる有機物などの被酸化物を、それぞれ生物化学的及び化学的に 酸化分解するときに消費される酸素量である。 2 図中のAは湖沼、Bは河川を示している。 3 海域では、海水中の塩分がBOD測定に影響するため、環境基準としてCODが採用されている。 4 湖沼では、植物プランクトンによる酸素の産生の影響を避けるため、環境基準としてCODが採用されている。 5 海域や湖沼の閉鎖系水域では、水や有機物の外部交換が行われにくく、自浄能力を超えると深刻な水質汚濁が起こりやすい。
2
30
水質汚濁の指標に関する試験法の概略を示す。これに関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。 測定瓶に充満させた試料に、MnSO4 溶液 1 mL およびアルカリ性 KI・NaN3 溶液 1 mL を加え、栓 をした後、数回転倒して沈澱を十分試料に接触させる。次に H2SO4 1 mL を加えてただちに栓を して振り動かし、試料を酸性に変えて I2 を遊離させる。遊離した I2 を、デンプン試液を指示 薬とし 0.025 mol/L Na2S2O3 溶液で滴定する。 1 本法は、ラグーン法である。 2 「水質汚濁に係る環境基準」項目の測定法の1つである。 3 NaN3を加えるのは、第二鉄塩の妨害を防ぐためである。 4 I2が遊離するのは、亜マンガン酸がKIを酸化するためである。 5 有機物による水質汚濁があると、測定値は増加する。
2, 4
31
BODの測定において、試料に多量の残留塩素が存在する場合に用いる試薬として最も適切な のはどれか。1つ選べ。 1 硫酸マンガン 2 過マンガン酸カリウム 3 二クロム酸カリウム 4 過酸化水素 5 亜硫酸ナトリウム
5
32
公共用水域の水質汚濁に関する「人の健康の保護に関する環境基準」において、基準値が「検 出されないこと」と定められているのはどれか。1つ選べ。 1 カドミウム 2 ヒ素 3 アルキル水銀 4 トリクロロエチレン 5 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
3
33
生物化学的酸素要求量(BOD)を測定する際に用いる試験法はどれか。1つ選べ。 1 ウインクラー法 2 酸性高温過マンガン酸法 3 オルトフェナントロリン法 4 重量法 5 インドフェノール法
1
34
COD(化学的酸素要求量)の測定法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選 べ。 1 アルカリ性過マンガン酸法は、工場排水試験のJIS法に用いられている。 2 二クロム酸は、過マンガン酸より酸化力が強い。 3 COD値は、測定法の違いによって異なる。 4 酸性高温過マンガン酸法は、海水に適した方法である。 5 二クロム酸法では、還流による加熱操作が必要である。
1, 4
35
湖沼の富栄養化の進行に伴い、アオコを形成する藍藻類が産生し、肝毒性を示す物質はどれ か。1つ選べ。 1 ペンタクロロフェノール 2 ジクロラミン 3 ミクロシスチン 4 ジェオスミン 5 2-メチルイソボルネオール
3
36
富栄養化とその対策に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 湖沼を水源としている水道水では、2-メチルイソボルネオールやジェオスミンによる異臭が発 生することがある。 2 閉鎖性水域で富栄養化が起こると、酸化鉄の蓄積により赤潮が生じることがある。 3 「生活環境の保全に関する環境基準」において、富栄養化の原因となる全窒素及び全リンについて、河川、湖沼及び海域における基準値が定められている。 4 下水の高度処理において、活性汚泥中の脱窒菌は嫌気的な条件で硝酸態窒素を還元し、窒素ガ スとして大気中に放出する。 5 下水の高度処理において、活性汚泥中のリン蓄積細菌は、嫌気的条件でリンを蓄積する。
1, 4
37
大気中の窒素酸化物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 大気中の窒素酸化物は水分と反応して、酸性雨の原因となる。 2 サーマルNOxは、化石燃料中の窒素化合物の燃焼に由来する。 3 大気中の窒素酸化物は、非メタン炭化水素と反応して、光化学オキシダントの原因となる。 4 大気中へ排出される窒素酸化物は、大気汚染防止法により施設単位の排出基準に基づく規制 (K 値規制)が行われている。 5 2010年度以降における二酸化窒素の大気環境基準の達成率は、一般環境大気測定局(一般局)、 自動車排出ガス測定局(自排局)のいずれにおいても約 80%で推移している。
1, 3
38
大気汚染物質の測定方法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 トリエタノールアミン・パラロザニリン法は、大気中の硫酸ミストを測定する方法である。 2 一酸化炭素の自動連続測定には、溶液導電率法が用いられる。 3 ザルツマン法による窒素酸化物の測定では、NO2はザルツマン試薬と直接反応しないため、NOに還元してから測定する。 4 中性ヨウ化カリウム法でI2を遊離する大気汚染物質は、オゾンなどの酸化性物質である。 5 浮遊粒子状物質の測定には、10μmより大きい粒子を除去する分粒装置が用いられる。
4, 5
39
ある晴れた風がない冬の日の早朝、ある町の風景を示したものである。この町は 平野にあり、左側には工場がある。この工場の煙突からは煙が出ており、ある高さから右の方 にのびていた。このときの気象条件に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 このときの大気の安定度は、非常に低い状態だったと推測される。 2 放射冷却が発生した可能性が高い。 3 煙突付近の気温が地表付近の気温よりも高い可能性がある。 4 地表付近で汚染物質が発生しても、その濃度は速やかに低下する。 5 わからない
2, 3
40
逆転層と大気の安定度に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 放射性逆転は、地表近くにおいてよりも上空においての方が生じやすい。 2 盆地などの低地において、冷たい空気が周りの斜面に沿って降りてきて起こる逆転のことを地 形性逆転という。 3 寒気団が暖気団の下に入り込んで起こる逆転のことを沈降性逆転という。 4 逆転層内では汚染物質(例えば煙突の煙)は拡散しやすい。 5 実際の大気の気温減率(高度が上がるにしたがって気温が下がる割合)が乾燥断熱減率(0.98°C/100 m)よりも大きいとき、大気は不安定となる。
2, 5
41
気温26.5°Cの室内で、カタ係数360(mcal/cm2)のカタ温度計を用いて、そのアルコール柱 が 38°Cから 35°Cに下降する時間を 5 回測定したところ、測定値の平均値は 1 分 30 秒であっ た。このとき室内の気動(m/sec)はいくらか。最も近い値を1つ選べ。なお、気動(V)は以 下の計算式により算出することができる。
0.25
42
学校校舎の老朽化のために一部(図工準備室)の建替えが行われた。建替えた校舎を利用 した生徒から、目、鼻、のどの刺激、めまいの訴えが続いた。養護教諭から学校薬剤師に相談 があり、学校薬剤師はこの教室内の空気中の化学物質検査を行うことにした。 学校環境衛生基準に指定されている物質であり、生徒の症状の原因と考えられるのはどれか。 2つ選べ。 1 一酸化炭素 2 アセトン 3 ホルムアルデヒド 4 トルエン 5 アスベスト
3, 4
43
学校校舎の老朽化のために一部(図工準備室)の建替えが行われた。建替えた校舎を利用 した生徒から、目、鼻、のどの刺激、めまいの訴えが続いた。養護教諭から学校薬剤師に相談 があり、学校薬剤師はこの教室内の空気中の化学物質検査を行うことにした。 前問で選択した原因物質を測定するための学校環境衛生基準に基づいた測定法はどれか。2 つ選べ。 1 検知管法 2 ザルツマン法 3 ジニトロフェニルヒドラジン誘導体化法を用いた高速液体クロマトグラフ法 4 ガスクロマトグラフ-質量分析法 5 酵素免疫測定法
3, 4
44
床面積36m2、高さ2.2mの部屋がある。1時間あたり2回の換気が行われる場合、この部屋に 在室可能な人数は、最大で何名か。1つ選べ。ただし、1 人あたり 30 m3/h の必要換気量を確 保することとする。
5
45
暑さ指数(WBGT)を求めるために必要な測定器具はどれか。2つ選べ
1, 4
46
室内換気の重要な指標である二酸化炭素に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 ヒトの呼気中には、10〜15%の二酸化炭素が含まれる。 2 血液中では酸素よりも強くヘモグロビンのヘム鉄に結合し、ヘモグロビンの機能を妨げる。 3 一酸化炭素とは異なり、非分散型赤外線吸収装置を用いて測定することはできない。 4 NaOH・チモールフタレイン検知剤を用いた検知管法では、検知剤が二酸化炭素と反応して薄い 桃色に変化する。 5 学校環境衛生基準では、室内の濃度は1,500ppm以下が望ましいとされている。
4, 5
47
廃棄物処理に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 我が国の廃棄物最終処分場の残余年数は、近年増加傾向にある。 2 有害廃棄物の国境を越える移動およびその処理によって生じるヒトの健康被害や環境汚染を防止する国際的な対応として、バーゼル条約が締結されている。 3 産業廃棄物の種類別排出量として最も多いものは、ばいじんである。 4 令和2年度における産業廃棄物全体の最終処分量は、総排出量の約50%である。 5 令和2年度の我が国おける一般廃棄物の排出量は、産業廃棄物のそれよりも多い。
1, 2
48
感染性廃棄物に関するA、Bの問に対する答の正しい組合せはどれか。
ア、キ
49
マニフェスト制度に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。 1 排出事業者が、産業廃棄物を自ら処理する場合、マニフェストを交付する必要はない。 2 処分業者が、中間処理したものをさらに最終処分業者に委託する場合、マニフェストを交付する必要がある。 3 排出事業者は、紙マニフェストの写しを10年間保存する義務がある。 4 排出事業者が、自治体が指定した収集・運搬業者に事業系ゴミの収集を依頼する場合、マニフェストを交付する必要がある。 5 マニフェスト制度の目的は、産業廃棄物の委託処理における排出事業者責任の明確化と、不法 投棄の未然防止である。
3, 4
50
感染性廃棄物に該当しないのはどれか。1つ選べ。 1 全血製剤等の外見上血液と見分けがつかない輸血用血液製剤が残存する容器 2 病理診断に使用したホルマリン漬臓器 3 血液が付着していない使用済み注射針 4 インフルエンザ(「鳥インフルエンザおよび新型インフルエンザ等感染症」を除く)の患者が使用した、血液が付着していない紙おむつ 5 結核患者の治療、検査などに使用された後、排出された手袋
4