問題一覧
1
炭化物を表面に分散させる高濃度浸炭は、表面炭素量を共析組成とした普通浸炭品に比べ耐摩耗性に優れている
○
2
鍛造品は、一般に内部応力除去のため焼きなましを行う
×
3
鉄-炭素系平衡状態図において、オーステナイトからフェライトとセメンタイトが同時に析出し、パーライトとなる反応を共析反応という
○
4
SCSiMn2H、SMn443H、SMnB435Hの材料で、一番焼入れ性のいい材料は、SCSiMn2Hである
×
5
浸炭ガスに使用されるプロパン・ブタンガスの漏れ検知器は、ピット等低い場所に設置するべきである
○
6
普通ガス浸炭焼入れ工程で、材料表面に塊状の炭化物が、又、少し内部の位置で結晶粒界に炭化物が析出した場合、不具合要因の中で雰囲気管理ミス、温度制御ミスが挙げられる
○
7
炎焼入れにおける鋼の硬化層深さは、バーナと鋼との距離および焼入れ温度が一定ならば、バーナの移動速度がはやいほど浅くなる
○
8
焼割れは熱応力よりも変態応力が大きいときに発生しやすい
○
9
焼入れ冷却剤の管理は、定期的に分析し、老化及び冷却能低下を管理すると共に、日々の焼入れ液量の管理もおこたってはならない
○
10
構造用合金鋼SCM435は一般にははだ焼き鋼として用いる
×
11
高周波加熱は急速加熱なので、鋼のオーステナイト化の開始温度が高温側にずれる
○
12
高周波焼入れにおいて、低い周波数を使用しても大電力を短時間に加えれば、浅い焼入れが容易に実現できる
×
13
ガス浸炭は、炉内ガス中の炭素原子(C)を鋼の表面から内部に侵入拡散させることであり、下記の3要素の課程で行われる。 1.炉内ガス同士の反応(表面反応) 2.反応ガスと鋼表面の反応(炉内ガス反応) 3.鋼表面に侵入した炭素の内部への拡散(鋼内部での拡散)
×
14
250℃~300℃の温度で焼戻しを行うと、衝撃試験値が低下する現象がおこる。これを、低温焼戻しぜい性という
○
15
高周波焼入れでは段差の部分、エッジ部分など割れが発生しやすいので、面取りやすみRをつけるなどの工夫が必要である
○
16
A型基準試験片で磁粉探傷試験における試験性能などを試験する時は、溝が付いていない面を材料表面に密着させるように粘着テープなどで固定する
×
17
地球温暖化対策として炭酸ガス排出量低減が求められているが電気炉しか使用していない熱処理部門は関係ない
×
18
高周波焼入れにおいて、焼入れコイルに取り付けてあるコアーは、老化すればするほど温度上がりがよくなる
×
19
鋼のフェライト脱炭層深さは硬さ試験による方法で測定できる
○
20
焼入れ油としては、鉱物油のほうが植物油よりも老化しにくく、焼入れ性能を長時間保持することができる
○
21
SCM435HのHの意味は、表面の最高硬さの保証である
×
22
KES 07は材料について規定しており大部分の熱処理材はこれに載っている
○
23
水溶性焼入液(PAQ系ポリマー液)の割れ防止のメカニズムは、焼入直後の高温ワークに均一な薄膜を作ることである
○
24
鋼のマルテンサイト変態は、Ms点以下の冷却速度が十分に速くないと完全に進行しない
×
25
炉の加熱で省エネルギ活動の進み具合を見るのに原単位(エネルギ使用量/処理物重量)を月毎に見ていくのが有効である
○
26
Crを含んだ鋼は過剰浸炭になりやすいのでカーボンポテンシャルを低目にして浸炭したほうがよい
○
27
プレス焼入れ(PRQ)パルシング機能は焼入れ時に内張り圧(EX圧)を電気的に作動させて加圧、除圧を繰り返すもので内径寸法のイビツ度・歯筋方向の傾き具合に影響を与える
○
28
ビッカース硬さ試験の荷重の大きさは、他に制限のないときは大きく選ぶのが一般的な方法である
○
29
GEARでSCM435HとSCM415Hとが混ざったことが判った。この選別方法として、素材焼入れで表面焼入れ硬さの出ない方がSCM415Hと判定出来るが、浸炭焼入れ後では出来ない
○
30
炭素鋼を焼入する場合、A₃またはA₁変態点以下を急冷すると、その点直下からマルテンサイト変態が進行する
×
31
すすの発生に関する記述として、誤っているものはどれか (1)一般に、重油はLPGに比べて発生しやすい (2)ガス燃焼では、拡散燃焼は予混合燃焼に比べて発生しやすい (3)炭素-炭素結合の切断よりも脱水素の容易な燃料のほうが、発生しやすい (4)分解や酸化しやすい炭化水素ほど、発生しやすい (5)理論空気量以下で燃焼すると、発生しやすい
(4)
32
プッシャ型連続炉に処理部品を送入する場合には、トレイ、バスケット等が使用される
○
33
ガス窒化のガス源には通常アンモニアガスが用いられ、窒化温度は500~570℃が普通である
○
34
高周波焼入れの水溶性焼入剤の濃度が規格を外れていたが、焼入れ部品質に問題がないので焼入れ作業を続けた
×
35
高温での焼戻しをもろさを防止するためには、焼戻し後急冷するか、モリブデンを少量添加した鋼種へ変更するとよい
○
36
機械構造用炭素鋼S45Cの炭素含有量は0.42から0.48%である
○
37
ガス浸炭浸窒がガス浸炭より低温で行うことができるのは浸入窒素の影響により変態点が下がるからである
×
38
焼割れの発生した部分は、時間的に他よりも遅くマルテンサイト化したところである
×
39
オーステナイト結晶粒度は、数字が小さくなるほど結晶粒の大きさも小さくなる
×
40
浸炭処理で硬化深さが不足した場合、処理時間の延長が必要です。例えば、硬化深さを倍にしたい場合、同じ処理温度では処理時間を倍にすればよい
×
41
質量効果とは、焼入れする鋼の質量によって焼きの入りかたが変わることであって、質量効果の大きいものほどよく焼きがはいる
×
42
炭素鋼を加熱してゆくと、A₃変態点において、長さが収縮する
○
43
熱処理後(焼入焼戻)の、鋼の硬さと引張強さとは比例関係にある
○
44
ビッカース硬さ試験方法では、圧子に試験荷重を加えてくぼみを作り、あとからくぼみの対角線長さを測定し硬さの数値を算出する
○
45
鋼材を焼入れ液に入れた瞬間に焼入れ液の温度になるような理想的な場合(H=∞)を仮定し、その時の臨界直径Dcを理想臨界直径Diと呼ぶ
○
46
ガス窒化によって得られる表面層は、硬度が高く、耐摩耗性に優れる
×
47
温度自動制御装置による熱源の制御方式を、目標値の変動の有無により分類すると、定値式とプログラム式とがある
○
48
用語の組み合わせとして、誤っているものはどれか (1)光化学スモッグ-二酸化炭素 (2)オゾン層の破壊-フロン (3)酸性雨-硝酸イオン (4)有害物質-鉛 (5)地球温暖化-一酸化二窒素
(1)
49
鋳鋼品は、鍛造した鋼のことで、用途に応じて炭素鋼から、ステンレス鋼まであり、基本的な性質は、鋼と同等である
○
50
油焼入れのとき、油の冷却能を強烈化するためには、油を乱流するように強くかくはんするとよい
×
51
ショットブラストとは、高速度で回転する羽根車などによって白銑や硬鋼などの小粒を噴射するもので、鋼材のスケールやさびをすり落とすばかりでなく、鋼材の表面を加工硬化させる利点もある
○
52
浸炭浸窒処理は炭素といっしょに窒素を侵入させる処理であり、ワーク表面には残留オーステナイトが多く発生する
○
53
低合金鋼において、オーステナイト組織からノーズを切らないで急速冷却するとある温度でマルテンサイトが出始めるが、その温度に至る前に冷却を中断して同じ温度に保持するとオーステナイトは未変態のままずっと維持される
×
54
グラインダーによる火花試験方法では異材の鑑別に適しているが、鋼種を推定することは出来ない
×
55
炭素含有量の多い鋼を高周波焼入れする場合には、オーステナイト化する時間を長くし、焼きの入る範囲で低めの温度から焼入れすることが望ましい
○
56
高周波焼き時の加熱温度は通常素材調質と同一温度でよい
×
57
素材調質は焼入れ焼戻しをおこなって組織や硬さの調整を行うが、その後に高周波焼入れや窒化処理などを併用する場合もある
○
58
炭素鋼を焼入れ焼戻しした場合、炭素量が増加すると、硬さ、伸びとも上昇する
×
59
S48C-KN材を用いるMIQでは前処理として焼きなましを行っている
○
60
ガス浸炭において、同じカーボンポテンシャルでは温度が高くなるほどCO₂の値が高くなる
×
61
ガス発生炉において混合ガスの送入圧力と変成ガスの圧力との差が小さい場合は炉を止めてバーンアウトする必要がある
×
62
素材焼入は、さまざまな形状のものが処理される場合が多いので、荷姿標準は、決める必要がない
×
63
高周波焼入れ部品は、焼入れ時、部品を回転しなくても温度が均一に上がり硬化層も均一になる
×
64
地震発生後の操炉時は、燃焼油、ガスなどの配管に割れなどの不具合が無いか確認を行ってからスタートした
○
65
高周波焼入れではどの周波数を使用するかが品質を左右するが、一般には深い硬化層を得る場合には周波数を高くするのがよい
×
66
バーンアウトとはスーティングによって変成炉や浸炭炉内で蓄積した遊離炭素を炉内に適量の空気を送入して燃焼除去する操作である
○
67
熱電温度計は、工業用としてもっとも多く利用されており、物体の表面から放射される赤外線により温度を測定するものである
×
68
焼割れを防止するためには、焼入れされる部分の変態の時間的ズレを多くした方がよい
×
69
KESの熱処理記号1、2桁目の11は、素材焼入焼戻し、12は、完品光輝焼入焼戻しを示す
×
70
球状化黒鉛鋳鉄の黒鉛の大きさは強度に影響する
○
71
アンモニアガスは空気より重いのでガス漏れ検知器は低い場所に設置する
×
72
ガス軟窒化法はアンモニア以外に吸熱型変成ガス(RXガス)か窒素・炭酸ガスを炉内へ導入し、短時間である程度の深さの窒化層が得られる
○
73
窒化に使用する治具はアンモニアの分解を促進するので、これを抑えるためにニッケルやクロムの多いステンレス鋼を使用するとよい
○
74
高周波焼入れ部品で、硬化範囲を確認するとき、スプラインシャフトは歯底で判定する
×
75
ブリネル硬さ試験で使用する計測顕微鏡は、必ずしも試験機に付属している専用の顕微鏡でなくてもよい
○
76
鋳鋼品にある内部引け巣は、湿式の磁気探傷装置で発見することができる
×
77
素材焼入れ焼戻しの焼戻し温度は窒化温度より高いことが必要であるが、普通は約30℃高い温度が選ばれる
○
78
高周波焼入れでは水や水溶性冷却剤を冷却媒体に使用するケースが多いが、水溶性冷却剤では濃度及び温度の管理が重要である
○
79
加熱する鋼の総重量が加熱炉の加熱容量以上の状態で所定の加熱を行おうとする場合には、重量超過の割合だけ加熱時間を延長すればよい
×
80
普通ガス浸炭での雰囲気管理を行う上で、比較的炉内雰囲気との応答速度が速い酸素センサー法と測定精度の高い炭酸ガス法の併用が望ましい
○
81
水焼入れを行った場合、蒸気膜段階、沸騰段階、対流段階の主に3段階に分けられ、冷却能が異なる
○
82
水溶性冷却液は、防錆油に対しては反応もしないし、焼入れ時の劣化もなく非常に安定したものである
○
83
非調質鋼は調質鋼に比べ降伏比が低い
○
84
焼入油に水が混入すると、焼きムラや、焼割れが発生する恐れがある。このため、水分は0.4wt%以下に抑えるべきである
×
85
吸熱型ガス変成炉にはNi触媒は使用されない
×
86
Ms点とは、オーステナイトからマルテンサイトが生成し始める温度で、Mf点とはこれが終了する温度である
○
87
高周波焼入れにおいて、周波数が高いほど硬化層は深くなる
×
88
熱処理後の磁気探傷試験で、割れが発見され顕微鏡観察したところ、割れ面に脱炭現象が認められたので焼割れと判断した
×
89
ガス窒化によって得られる表面層の欠点は、耐食性と耐熱性が悪くなることである
×
90
ガス窒化品の前処理の焼戻し温度は窒化処理の温度より高くするのがよい
○
91
ブリネル硬さとは、くぼみをつけたときの荷重をくぼみの表面積で割った値である
○
92
鋼を顕微鏡などで観察すると小さい結晶粒の集合でできている。結晶粒の大きさは材料特性に大きく影響する
○
93
高周波焼入れした材料表面には、圧縮残留応力が生じる
○
94
真空(減圧)浸炭炉では輻射熱による伝熱が主流になるため窒素雰囲気中で加熱するよりも真空中で加熱するほうがワークの昇温速度が速い
×
95
ノンフレーム型ガス浸炭炉において、設置してある真空ポンプは油槽内(真空室)にある変成ガス(CO、N₂、H₂ガス)を除去するためである
×
96
焼入れ冷却剤として仕様硝酸系塩浴は、酸化性なので、雰囲気加熱した部品でも光輝性は保たれない
○
97
焼入れに使用する油槽中のスケールや水分を除去すると、焼入れ油の老化防止に効果がある
○
98
高周波焼入れでは鋼の変態が急速に完了するので、置き割れは発生しない
×
99
ギヤの材料面での耐ピッチング強度は硬さの寄与が大きい
○