問題一覧
1
身体を構成する細胞が生物学的性状の異なった異常細胞に変化し、()をもって()かつ()に増殖したものを()という。
自律性, 無目的, 過剰, 腫瘍
2
腫瘍の細胞、組織の形態の違いを()という。 細胞の異型性を()といい、最も重要な点は()の所見である。 細胞の配列の乱れや組織の構築の異型性を()という。
異型性, 細胞異型, 核, 構造異型
3
その腫瘍をもつ宿主の予後に対する影響の程度を表すものを()という。宿主の予後が悪ければ悪性度は低く()、予後が悪ければ悪性度は高い()と表現される。
悪性度, 良性, 悪性
4
腫瘍による宿主の被害が局所的で生命の危険がないものを()という。 良性腫瘍は周囲の正常組織を圧迫して押しのけながら()、膨らむように()発育する。 一方腫瘍による宿主の被害が著しく、宿主が死にいたるものを()という。 悪性腫瘍は周囲の正常組織内に手足を伸ばしてしみ込むように()発育する。
良性腫瘍, 圧排性, 膨張性, 悪性腫瘍, 浸潤性
5
腫瘍は2つに分けられ、体の表面を覆う皮膚や消化管、肝臓、腎臓、膀胱の粘膜上皮、腺などから発生するものを()といい、脂肪、線維、筋肉などの軟部組織や造血組織、骨、神経組織などから発生するものを()という。 一般に悪性腫瘍全体をさす言葉を()というが、病理学的には悪性上皮性腫瘍を()、悪性非上皮性腫瘍を()という。
上皮性腫瘍, 非上皮性腫瘍, がん, がん腫, 肉腫
6
悪性腫瘍は浸潤、増殖により周囲の組織に浸潤すると一定の経路で原発巣から離れた部位に運ばれ、そこで新たな増殖をするようになることを()といい、新たな増殖巣を()という。 転移は全身のいたるところに起こりうるが、経路の種類によって()、()、()に分類される。 リンパ行性転移はがんが進行するに従い、()からリンパの流れに沿って次々に離れた()に転移するようになる。
転移(メタスタシス), 転移巣, リンパ行性, 血行性, 播種性, 局所リンパ節, リンパ節
7
がんが最初に転移したリンパ節のことを()という。
センチネルリンパ節
8
血行性転移する先の臓器として解剖学的な位置関係により頻度が高いものに()と()がある。胃がん、結腸がん、膵がんなどでは静脈血が()に流れ、()に運ばれ、そこで()を形成しやすい。
肺, 肝臓, 門脈, 肝臓, 転移巣
9
がんの浸潤が()、()など()に達すると、がん細胞が体腔内にまるで種を播いたようにこぼれ落ちて広がり、漿膜表面に多数の転移巣を形成する。このことを()という。
腹膜, 胸膜, 体腔の表面, 播種(播種性転移)
10
胃や腸管などに発生したがんが両側の()に転移して腫瘤を形成することを()という。
卵巣, クルーケンベルグ腫瘍(転移性卵巣がん)
11
各臓器の悪性腫瘍の進行の程度()の決め方を国際的に統一する目的で国際対がん連合(UICC)が中心になって作成した分類法のことを()という。 T(腫瘍)は原発部位における()、浸潤の深さの程度を表しており、T1からT4まである。 N(リンパ節)は()を示し、離れ具合によってN0からN3まである。 M(転移)は()を示し、転移なしのM0と転移ありのM1まである。
病期(ステージ), TNM分類, 腫瘍の大きさ, リンパ節転移の程度, 遠隔臓器への転移の有無
12
()は臓器ごとに決められており、TNMの各程度の組み合わせによって病期IからIVまで4段階に分類されている。 通常病期Iでは腫瘍の浸潤が限局しており、転移はなく予後は良い。病期IVでは()への転移を認め(M1)、予後は悪くなる。
病期(ステージ), 遠隔臓器
13
古くから発がんの過程には2段階が必要と考えられており、()という。
二段階説(多段階説)
14
がん発生に促進的にはたらく遺伝子を()という。
がん遺伝子(オンコジン)
15
正常細胞にはがん化を抑制するような遺伝子群が存在し、これを()という。本来あるはずのがん抑制遺伝子はがん細胞では欠損、()していることがある。
がん抑制遺伝子, 変異
16
がんは複数の()と()の異常が多段階的に積み重ねられて完成していく。 特に()患者で()が発生していく過程が最もよく研究されている。 図は上から()、()
がん遺伝子, がん抑制遺伝子, 家族性大腸ポリポーシス, 大腸がん, 大腸がん, 神経線維腫症
17
がんの発生、進展において重要な役割を果たす遺伝子を()という。
ドライバー遺伝子
18
細胞の表面にあるPD-L1とよばれるタンパク質がT細胞表面にあるPD-1というタンパク質と結合()することにより、免疫反応が進まなくなる。 これを阻害する抗体()ががん治療に使われる。 図は()
免疫チェックポイント, 免疫チェックポイント阻害薬, 抗PD-1抗体(免疫チェックポイント阻害薬)
19
建築材としてかつてよく用いられていた()は肺がんや悪性中皮腫を引き起こす要因となる
アスベスト
20
がん治療の方法3つ
外科手術, 放射線療法, 化学療法
21
がんの診断などに用いられる()は通常の臨床検査とは異なり、病気の()に結びつくという大きな特徴がある。
病理診断, 確定診断
22
病理診断は大きく()と()に分けられる。
組織診断(組織診), 細胞診断(細胞診)
23
病変から組織を少量採取し、()を作製して顕微鏡を用いて観察することによって病理診断を行うものを()という。 手順としては、まず固定液(10%中性緩衝ホルマリン)により()を行う。次に()という作業により固定した検体を透明な()に埋め固めて()を作成する。
組織標本(プレパラート), 生検診断, 固定, 包埋, 蠟(パラフィン), パラフィンブロック
24
病理解剖を行う前には()が必ず必要であり、担当医が遺族に病理解剖意義や目的の説明を十分に行い、()を得る必要がある。 承諾が得られたということは看護師を含めた全ての医療従事者と患者や遺族との間に()ことを意味しており、医療従事者が最後まで責任をもって治療に専念していたことの表れと考えられる。
遺族の承諾, 同意, 信頼関係が築かれていた