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看護学概論
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  • 問題数 41 • 5/22/2024

    問題一覧

  • 1

    WHOの定める“健康”とは?またそれぞれの関連も書け。

    疾病や病弱でないだけではなく、身体的にも、精神的にも、社会的にも完全に良い状態。 社会的に不健康になると、社会などから孤立する。それによって精神的に不健康になり、ストレスが溜まる。そして身体的不健康になると、うつ病になる。

  • 2

    スミスが考えた健康の4つのモデルは? また、それぞれの説明も書け。

    臨床モデル 健康とは医学により特定出来る、疾患や障がいの症状、徴候が見られない状態で、疾病の対極にあるという考え。 役割遂行モデル 健康とは自分の社会的役割を遂行して、期待される成果を最大限にあげるための能力であるという考え。 適応モデル 健康とは有機体が環境に柔軟に適応していて、環境との相互関係から最大限の利益を得ている状態。有機体が環境から阻害され、自己修正反応に失敗すると、健康ではなくなるという考え。環境の変化に適応する能力に焦点があてられる。 幸福主義モデル 健康は人間の潜在能力の発揮、あるいは認識であり、病気は自己実現を妨げるもの。

  • 3

    ルネ・デュポスの「人間と適応」

    健康な状態とか、病気の状態というのは、環境からの挑戦に適応しようと対処する努力に人間が成功したか、失敗したかである。

  • 4

    環境を成立させるには主体が重要。では主体とは?4つあげよ。

    人間、動植物、宇宙、全生命系

  • 5

    人間にとっての主体と環境。また、環境の種類を2つ、それぞれを具体的に3つずつ答えなさい。

    人間にとっての主体は人間であり、環境は外在的環境と内在的環境である。外在的環境は社会的環境、文化的環境、物理的環境、経済的環境、内在的環境は遺伝子や細胞レベルの生物的環境、感性や価値観、言語、知識などの社会的環境、欲求に対するフラストレーションによる精神的環境となる。

  • 6

    べナーの概念定義を答えよ。

    環境ではなく人間を状況的な存在として捉え、過去、現在、未来のそれぞれが現在の状況に影響を及ぼしている。

  • 7

    生活とは?

    人が生まれて死ぬまでの行程において、行為し、また経験させられることの全て。時間、空間、手段、金銭、役割、規範などの構造的要因から構成されている。人間の毎日の生きる営みが生活で、その連続がその人の人生を形作っている。

  • 8

    WHOが〜で定める生活とは?それぞれ説明せよ。

    国際生活機能分類(ICF)で、生活とは心身機能・身体構造、活動、参加と定めている。心身機能とは、生理的機能(心理的機能)など。身体構造は器官、肢体とその構成部分などの身体解剖学的部分。活動は、課題や行為の個人による遂行。参加は生活、人生場面への関わり。

  • 9

    看護の中心的な役割

    生活に焦点を当てながら人々の健康の保持・増進・回復に寄与し、生活(生きること)を援助すること。

  • 10

    理論とは?構成要素も含めて答えよ。

    現象を説明したり、現象に対する見方や考え方を体型づけたもの。前提、命題、概念から構成される。

  • 11

    看護理論において、看護現象を説明する概念同士の関係性を論述することにより、なにが可能となるか。

    看護現象の理解を深め、実践の根拠となる確かな知識の獲得や、過去の出来事の説明、将来の出来事の予測が可能となる。

  • 12

    理論の構成要素3つと、その説明をせよ。

    概念 ある現象の本質を捉える考えや特徴を言語により明確に、かつ簡潔に表現したもの。 命題 2つ以上の概念間の関係を記述したもの。 前提 理論において真実であると見なされているもの。

  • 13

    理論の範囲の種類と、それぞれの説明をせよ。

    大理論 範囲が最も広く、抽象度が高い。状況を特定しないで看護現象や看護ケアの目標などについて論じる、普遍性の高い理論。 中範囲理論 大理論よりも限定されていて、抽象度も低い。特定の看護現象や概念を導いたり、看護実践を表す。 小範囲理論 看護実践の各段階に焦点を当てた理論。実践の原理、原則、目標を達成するための行動指針のようなもの。中範囲理論より抽象度が低く、特定性が高い。

  • 14

    オレムの看護理論とその説明。

    セルフケア理論 セルフケアとは、人が自分自身の生命健康及び安寧を維持するために自分が行う活動、実践のこと。 セルフケアが出来ない人をセルフケアできる状態までサポートするのが看護。

  • 15

    オレムの言うセルフケアを行うために必要な具体的な事柄3つとその説明。

    普遍的セルフケア要件 あらゆるライフサイクルの全ての人間に共通して認められるもの。年齢や発達状態、環境により変化するが、欠かすことの出来ない事柄。 発達的セルフケア要件 普遍的セルフケア要件に加えて、ライフサイクルの様々な段階で生じる状態や出来事及び発達を阻害する出来事に関連して起こる事柄。 健康逸脱に対するセルフケア要件 病的状態で、医学的ケアを要する場合など、健康から逸脱した状態に存在する。

  • 16

    普遍的セルフケア要件の7つの行動領域

    十分な空気、水分摂取の維持 十分な食事摂取の維持 排泄過程、排泄、清潔に関連した生活行動 活動と休息のバランスの維持 孤立と社会的相互作用のバランスの維持 生命、機能、安寧に対する危険の予防 正常の促進

  • 17

    何故マズローと似ているのか

    マズローを満たすためには、個々がセルフケアを行う必要があり、まずは普遍的セルフケア要件を行うことによって、マズローを満たすことに繋がるから。

  • 18

    セルフケア不足の理論とそのときの看護者の役割について説明せよ。

    病気や怪我をしたときに、治療的セルフケアデマンドが、セルフケアエージェンシーより大きいとき、セルフケアが出来なくなる。 看護者は看護エージェンシーを使ってセルフケアが困難な原因を突き止め、セルフケアを自身で行えるようにサポートする。

  • 19

    治療的セルフケアデマンド・セルフケアエージェンシー・看護エージェンシーについてそれぞれ説明せよ。

    治療的セルフケアデマンド 病気や怪我などにあらゆる能力を動員してセルフケアを行おうとする要求 セルフケアエージェンシー 自身のケアのために行動を引き起こす能力 看護エージェンシー 患者のセルフケア実践を援助するときに必要な複合的能力

  • 20

    看護システム理論について説明せよ。

    セルフケア理論とセルフケア不足の理論を包合した統合理論。セルフケアの欠如を満たすための患者と看護者との関係を示している。

  • 21

    基本的看護システム3つとその説明をせよ。

    全代償システム 歩く、手を使うなどセルフケアに重要な部分が使えない場合、看護者は患者に変わって行為を行う。 一部代償システム 患者、看護者の両方がケア方策を遂行する。患者はセルフケアを実行、看護者の援助の受け入れをし、看護者は患者に変わってセルフケアに限界があるものをいくつか行う。 支持的・教育的システム 患者は治療的ケア遂行に必要な能力を持っている、または遂行方法を学習できる。看護者は意思決定や行動のコントロール、知識や技能の習得が必要な患者に対して支持、方向づけ、発達促進環境の提供、教育に対する援助を行う。

  • 22

    ロイは何の考えを基盤にどんな理論を展開しているか。

    一般システム理論を基盤に、適応理論を展開している。

  • 23

    ロイの考える適応理論とは何か。

    入力、制御、出力、フィードバックという過程の中で、人間にとって適応範囲内のレベルの刺激を受けた場合、システムの出力として適応反応か、非効果的反応が起こる。非効果的反応が起こった場合は看護が必要となる。

  • 24

    適応システムとしての人間の入力とは何であるか。また、内的・外的環境から受けているそれの種類(3種)を説明せよ。 また、例を説明せよ。

    入力は刺激である。 焦点刺激 人間の行動に直接的に影響する刺激。 関連刺激 焦点刺激によって引き起こされる行動に影響するほかの全ての刺激。 残存刺激 信念や態度、特質など、人間の行動に影響を与えているかもしれないが、影響が不確定な刺激。 例)がんと言われた→(家族が居ない、頼る人がいない)自暴自棄→頑張ろう・もう無理(価値観が関わる)

  • 25

    制御過程とは?また例を2つあげて説明せよ。

    対処機制 調節器 神経的・化学的・内分泌的プロセスを通して自動的に反応する対処機制(先天的) 認知器 知覚と情報処理、学習、判断、情動の複雑なプロセスを通して反応する対処機制(後天的)

  • 26

    効果器とは?

    生理的機能様式 自己概念様式 役割機能様式 相互依存様式 (効果器は適応しているかを判断するための視点)

  • 27

    生理的機能様式の5つの基本的ニーズとその説明をせよ。

    酸素化 酸素と心臓血管系を含む循環・呼吸に関連する機能 栄養 昨日維持、成長促進、損傷組織の再生に必要な食物摂取に関連する機能 排泄 老廃物を含む生理的過程の機能 運動と休息 生理的機能を保つために必要な活動と休息 防衛 免疫と同様のメカニズムを含む防衛機能や皮膚、粘膜などの保護機能。

  • 28

    生理的機能様式の4つの生理機能を答えよ。

    感覚 感覚器(五感)の機能、疼痛の感覚の機能 体液電解質、酸、塩基平衡 生命維持に必要な水と電解質のバランスの機能 神経機能 身体の器官の活動や過程の調整、身体の働きや知的活動の制御や調和のための機能 内分泌機能 ホルモンの分泌により、身体を調和するための機能

  • 29

    自己概念様式とは。

    個人の人格的側面に関わる行動。その人がある時点で抱いている自分自身についての考えや感じ方が合成されたもの。他者の反応を知覚することによって形成される。

  • 30

    自己概念様式の2つの例とその説明

    身体的自己 身体的特性、機能性、性別、健康ー疾病状態及び外見など、自分の身体的なことに関するその人自身の評価。身体感覚、ボディーイメージが含まれる。(声変わりなど) 個人的自己 自分の特性や可能性、価値、真価などに対する各自の評価。自己一貫性、事故理想、道徳的・倫理的・霊的自己など。

  • 31

    役割機能様式とは何か。

    人が社会の中で占める役割に焦点を当て、他者との関わりの中で、自分がどのような存在であるかを知り、行動するためのニーズ。その人が社会でどのような役割を持ち、それによってその人の生活や行動がどのように影響されているかに関連する。

  • 32

    相互依存様式とはなにか。

    愛情や尊敬、価値を対人関係の中で与えたり、与えられたりする相互関係に焦点を当てたもの。

  • 33

    相互依存様式の主要な関係性を2つあげ、説明せよ。

    重要他者とサポートシステム 重要他者 その人にとって最も意味のある家族、配偶者、友人など サポートシステム その人の相互依存ニーズの充足を促進する人々やグループ

  • 34

    キングの看護理論に用いられるシステムを説明せよ。

    力動的相互作用システム 目標達成理論の枠組みであり、一般システム理論の解放システムがあることを前提として唱えている。 看護の領域には個人システム、個人間システム、社会システムが存在している。 個人システムは環境の中に存在し、各個人は相互行為を通して二者関係や三者関係、その他の集団を形成し、個人間システムを形成する。固有の価値や意図を持つ集団は目標を持った組織体を形成し、共同体や社会などの社会システムを作り出す。 社会システムは個人・個人間システムに影響し、個人間システムは個人システムに影響を及ぼしている。

  • 35

    目標達成理論とは何か。

    看護師と患者の相互行為 それぞれの役割を機能させて、健康を維持するためにヘルスケアシステムの中で一緒に助け合っていこうとする2人の人間の間に形成される、個人間システムに基づいて考えられている。 看護とは看護師とクライエントの人間的な相互行為のプロセスである。

  • 36

    目標達成理論において、2者間の相互行為に必要な要素は何か?

    ①行為 ②障害 ③対応 ④共同目標の設定 ⑤手段の探求 ⑥手段への同意 この6つの要素が必要であり、これらが相互行為の中に含まれると相互漫透行為、すなわち目標達成ができる

  • 37

    目標達成理論の看護師の役割とは?

    患者が自身の持つ健康問題を正確に近くできるように支援し、そのことを通して共同目標を設定・確認し、強化していく。看護師は常に患者の意向を尊重しながら目標達成の手段を探求する。患者と看護師は目標達成の手段に同意し、実施する。そして目標達成成果を共に評価する。 →常に豊かな相互コミュニケーションが展開される。

  • 38

    キングは、環境とやりとりする開かれたシステムとして個人をみるとき、何を手がかりにして理解すればよいと言っているか?

    ①知覚 ②自己概念 ③身体像 ④成長·発達 ⑤時間 ⑥空間

  • 39

    知覚については、その人がもっている何によって情報は解釈され判断されて、意味のある世界としてとらえられるとしているか?

    経験や自己概念、生物学的特徴、環境、文化背景など

  • 40

    知覚の結果によって起こることはなにか

    個人の行動の根拠や影響を把握することができる。

  • 41

    相互行為、知覚、コミュニケーション、相互浸透行為、自己、役割、ストレス、成長と発達、時間、空間について簡単に説明しなさい。

    相互行為 人間と環境、人間と人向の間の知覚とコミュニケーションのプロセス。 知覚 個人が実在をその心の中に組み立てること。 コミュニケーション 情報が人間から人間へと伝達されていく過程。 相互浸透行為 人間と環境の間で相互に展開される観察可能な行動。 自己 自分の個人的な存在についての自覚。思考と感情の複合体。 役割 社会システムにおいて、ある立場を占める人間に期待される行動。 ストレス 人間が外界と相互に作用し合う力動的な状態。 成長と発達 人間活動の継続的な変化。 時間 将来に向かって進んでいく出来事の連鎖。