問題一覧
1
55歳女性。時折便失禁をしてしまうと訴えている。どの構造物が萎縮、麻痺、あるいは機能障害に陥っていると便失禁につながりやすいか。
恥骨直腸筋
2
45歳男性。膀胱尿道造影中、泌尿器科医がカテーテルを強く挿入しすぎ、会陰深部の尿生殖隔膜を通過させるときに、尿道膜様部の壁を突き破ってしまった。そのような状況では、次のうちどの構造物が最も損傷を受けやすいか。
外尿道括約筋
3
42歳女性が骨盤部の違和感で救急外来に来院。婦人科医が診察したところ、完全子宮脱を認めた。子宮を支える最も重要な構造物は次のうちどれか。
基靱帯(子宮頚横靭帯)
4
15歳男性が、自転車衝突事故で会陰部を強打した。徐々に陰部が腫脹してきたという事で2日後に救急外来を受診。MRI検査で、陰嚢と腹壁下部に著明な腫脹を認めた。尿検査では肉眼的血尿を認めた。どの構造物が破綻するとこのような状況を呈すると考えられるか。
尿道海綿体
5
放射線科医が、22才の妊婦の骨盤MRIを読影し、仙骨岬角と恥骨結合上縁中央を測定しました。放射線科医が測定した距離は、何と呼ばれているでしょうか。
解剖学的真結合線
6
32歳女性が強姦にあい救急搬送された。DNAとフルクトース(果糖)試験のため膣内の液体を採取した。フルクトースを産生する男性臓器はいずれか。
精嚢
7
68歳男性。排尿時痛と夜間頻尿を主訴に来院。MRIにて膀胱垂の肥大と不整を認めた。排尿障害を認め、また膀胱を十分に空にできない。前立腺のどの部分が肥大していると最も考えられるか。
中央
8
45歳男性が車の衝突事故後に救急搬送された。会陰部までのSaddle injury(騎乗型損傷)を受傷していた。MRI検査で、浅会陰隙に尿道球部からの尿と血液の漏出を認めた。この液体が溜まった空間は、どの膜とどの膜の間にできた空間となるか。
Colles筋膜とGallaudet筋膜
9
55歳男性が肛門部の痛みを訴えている。身体診察で外痔核を認めた。この患者の肛門からの痛覚に関わる神経は次のうちどれか。
陰部神経
10
68歳男性が根治的前立腺摘出術を受けた。術後、患者はある神経損傷のために勃起しなくなったと主治医を訴えた。術中に損傷した可能性のある神経はいずれか。
骨盤内臓神経
11
34歳女性。下腹部の激痛を訴え病院に搬送。レントゲン検査にて卵巣腫瘍を認めた。どのリンパ節が癌に最も侵されやすいか。
腰/傍大動脈リンパ節
12
閉経後の58歳女性。消化管遠位の癌と診断された。仙骨、内腸骨、鼠径リンパ節が切除され、病院に搬送、病理検査に提出された。病理結果では、鼠径リンパ節にのみ癌細胞がみられた。消化管のどの部位の癌であったと最も考えられるか。
肛門管の皮膚部
13
54才男性が、ひどい背部痛で病院に入院する。レントゲン検査にて、睾丸からの静脈潅流を妨害する左の腎臓癌が疑われた。次のどの状況がこの徴候と関係していると思われるか。
精索静脈瘤
14
この2ヵ月の間で徐々に悪化してきた左側骨盤の痛みで、49才の女性は苦しんでいる。彼女は、痛みは毎日存在し、月経周期とは関係が無さそうだと報告した。さらに彼女は、食欲不振になってきたにも関わらず、腹部のサイズが増加してきた事に気がついた。一連の画像診断を終えたところ、左卵巣腫瘍が発見され、卵巣腫瘍摘出術が予定された。この術式を行う際に尿管のすぐ内側にあるため気をつけなければならない構造物はどれか。
卵巣動静脈
15
34歳女性。バイクで街灯に衝突して病院に搬送されてから数日後、膀胱麻痺の所見がみられる。CTで、骨盤の多発骨折と大きな血腫を認め、そのいずれかが臓器への神経を邪魔、あるいは損傷している。どの神経が巻き込まれていると最も考えられるか。
骨盤内臓神経
16
35歳の女性が膣口部に悪性腫瘍があるとのことで受診した。画像(図4-5)において、この悪性腫瘍のある部分から最初にドレナージを受ける可能性の高いリンパ節は次のうちどれでしょうか?
E:浅鼠径リンパ節
17
75歳男性。右股関節の激痛のため救急外来を受診。MRI検査により大腿骨頭の壊死を疑う所見を認めた。この壊死の原因として、問題となっている可能性が最も高いのはどの血管か。
内側大腿回旋動脈の上行枝
18
30歳男性。バイク事故で右下肢をひかれ上殿神経を損傷した。救急外来を受診し治療を受けた。後日の外来再診にてTrendelenburg 徴候陽性を認めた。理学所見でみられる可能性が最も高いのは次のどの所見か。
右足で立とうとすると、左の骨盤が下がる
19
33歳の糖尿病女性の膝蓋腱反射が著明に低下していたが、これは下肢の神経への血流障害に起因する。膝蓋腱反射ではどの筋の腱が機能するか。
大腿四頭筋
20
34歳の男子重量挙げの選手が、歩行困難のためクリニックを受診した。理学所見では、膝関節屈曲初期の膝関節ロック解除ができなかった。ダメージを受けている可能性が最も高い筋はどれか。
膝窩筋
21
49歳男性。足部の冷感・色調不良のため救急外来を受診。診察の結果、患者には末梢循環障害があり、膝窩動脈が閉塞しているため脈を触れることができなかった。大腿動脈を触れるための目安となるのはどれか。
大腿三角
22
24歳の女性が股関節の屈曲時と膝関節の伸展時における筋力低下を訴えている。この症状に最も関与しているのはどの筋か?
大腿直筋
23
67歳の患者が消化器手術の後、臀部への抗生剤の筋肉内注射が必要となった。担当医は坐骨神経の損傷を防ぐため、注射針を次のどの領域に挿入する必要があるか?
臀部の上外側1/4
24
ギャングの抗争に巻き込まれた17歳の少年がナイフで刺され、閉鎖神経を損傷した。 次の筋のうち、完全に麻痺しているのはどれか?
長内転筋
25
50歳男性。自動車事故の後、救急外来受診。MRIにて前十字靱帯損傷を認めた。理学所見にて引出し徴候陽性だった。見られる身体所見としてどれが最も適切か?
大腿骨に対し脛骨が前方へ移動する
26
19歳男性のアメフト選手。片足が地面に着いた瞬間に、同側の膝の外側を強打した。介助なしで歩行ができず、病院へ運ばれた。MRI検査にて内側側副靱帯の断裂を認めた。解剖学的に考えて、この患者で合併損傷のリスクが最も高いのはどれか。
内側半月板
27
58歳の農家の男性。鎌で麦を刈っていたところ、仲間の鎌で誤って下腿を切られてしまった。激しい出血があり病院へ搬送された。理学所見では、下垂足を認めたが、足背と下腿後面の感覚は正常であった。損傷したのはどの神経か。
深腓骨神経
28
23歳男性バスケットボール選手がトレーニング中に足を負傷し、救急外来を受診。MRI検査にて内果の周辺に大きな血腫が認められた。診察にて足の外がえしで痛みと動揺性を認めた。断裂しているのはどの靱帯か。
三角靱帯
29
サッカーの試合でけがをした32歳女性が、整形外科クリニックで座位で診察を受けた。医師は右の脛骨を両手で把持し、この脛骨を大腿骨の後方へ押し込むことができた。左脛骨はこのようにずれることはなかった。右膝の構造で、損傷している可能性が最も高いのはどれか。
後十字靱帯
30
27歳の男性が足底の内側の感覚の喪失と筋肉の麻痺を呈している。 次のどの神経が最も損傷を受けている可能性があるか?
脛骨神経
31
27歳の女性プロテニスプレーヤー。準々決勝で足関節を痛めた。理学所見では激しく内返しした状態で受傷した捻挫を認めた。最も損傷しているのはどれか。
前距腓靱帯
32
建設作業員が高い屋根より足から転落し、踵骨の載距突起に骨折を認めた。次の筋の腱のうち、最も損傷を受けているのはどれか?
長母趾屈筋
33
56才女性が、完全甲状腺摘出術を受けた。全身麻酔から回復後、彼女のかすれ声は3週間続いた。続いて行われた検査にて、一過性に右声帯ヒダが閉じていることが分かった。以下のどの筋への支配神経への外科的外傷が、この右声帯ヒダの状態に関係しているか。
後輪状披裂筋
34
34才女性が、前頚部の下方にある大きな腫瘤で病院に入院した。超音波検査にて甲状腺の良性腫瘍であることが明らかとなった。部分甲状腺切除術の24時間後、患者がしばしば肺に誤嚥していることが明らかとなった。検査によって、声帯ヒダの直ぐ上の梨状陥凹部で、麻痺があることが判明した。以下のどの神経が、もっとも医原性損傷(医療行為が原因となる予期せぬ損傷)を起こした可能性が高いか。
上喉頭神経の内枝
35
20才男性が呼吸困難で救急搬送された。診察してみると、激しい喉の痛みと吸気時喘鳴(stridor)が聴取され、喉頭蓋炎の診断となった。急速に状態が悪化しており、何らかの緊急処置が必要と判断された。以下のどの処置が最も確実と考えられるか。
輪状甲状膜穿刺による気管切開
36
29歳の女性が、交通事故で搬送された。全身管理の為、頚部で中心静脈カテーテルを留置することになった。以下の選択肢で、正しいものはどれか。
カテーテルを挿入するのは、内頚静脈である。
37
34才女性が甲状腺に出来た大きな腫瘍で入院した。超音波検査の結果、良性腫瘍が疑われ、生検で確認された。下甲状腺動脈が結紮されて行われた部分甲状腺切除術の24時間後、患者はしゃがれ声になり、努力呼吸が難しくなった。以下のどの神経が、手術中に損傷したと考えられるか。
反回神経
38
35才女性が、酷い自動車事故の後、救急外来に運ばれた。患者の上気道は血液と粘液でふさがれており、甲状腺峡部の下部で正中気管切開が施された。以下のどの脈管が、切開部に存在し、凝固止血する必要があるか。
下甲状腺静脈と最下甲状腺動脈
39
32歳の男性がひどい自動車事故後に意識障害で救急部に入院となった。緊急で輪状甲状靭帯切開を行った際に、うっかり近くの動脈損傷を起こしたが、止血が不完全であった。2日後に誤嚥性肺炎の兆候を患者は示した。漏れ続けた出血が、気管内に流れ込んだものと思われる。最も損傷されたと考えられるものはどれか。
上甲状腺動脈輪状甲状枝
40
55才の男性。舌癌の手術のあと長期間の絶飲食が予定された。手術が終わった時点で、栄養管理のための中心静脈カテーテルが研修医により内頚静脈から挿入された。途中で真っ赤な鮮血が引けることがあったが、何とか留置に成功した。しかし、患者はその夜気道閉塞で急変し死亡した。最も考えられる理由はどれか。
総頚動脈からの出血による血腫で気管が圧迫されて閉塞した。
41
45歳の女性が重篤な耳痛で入院した。検査の結果、乳突蜂巣の慢性的な感染(乳様突起炎)を呈していた。この感染は乳突蜂巣と後頭蓋窩の間の薄い層を蝕み、以下のどの静脈構造に波及すると考えられるか。
S状静脈洞
42
40歳の男性が野球中に頭部を強く打ち、意識不明で救急外来に搬送された。 CT検査ではプテリオンの骨折および硬膜外血腫を認めた。この外傷により損傷される可能性が最も高い動脈は以下のどれか?
中硬膜動脈
43
Willis動脈輪を構成する動脈のうちアテローム性動脈硬化により主要な動脈が1本閉塞した場合には脳動脈循環に大きな影響が出る。この動脈輪に関与しない動脈は次のうちのどれか。
椎骨動脈
44
48才男性。頭痛、嘔吐および片側の軽い麻痺やしびれを訴え受診。問診により頭部への傷害などを確認した結果、約3週間前に会社内の飲み会帰りに転倒し、頭部に軽い受傷とのこと。このようなケースの場合、以下の疾患のいずれを疑うか?
慢性硬膜下血腫
45
55歳の男性が工場での作業中に受傷し入院した。重度の頭皮裂傷を認め、縫合処置を受けたが、 3日後、創部の炎症、腫脹、疼痛を認めた。これは以下のどの組織の層に感染が及んだ可能性が最も高いと考えられるか?
腱膜と骨膜
46
54歳の女性が5日前から突然発症した視野狭窄を主訴に救急外来を受診した。検査の結果、脳の基部にある動脈の動脈瘤が視神経を圧迫していた。この動脈瘤が存在する可能性が最も高いのは次の動脈のうちどれか。
前交通動脈
47
14歳の少年が、スケートボードでバランスを崩し、アスファルトの道路で頭を打ってしまった。 救急車で搬送され行われた画像検査でトルコ鞍の損傷が明らかとなった。これは次の骨のどれが骨折したために生じたものか?
蝶形骨
48
25歳の男性が自動車事故に巻き込まれ、橋げたに頭を強打した。搬送先で行われたCT検査では中硬膜動脈は破裂していたが、硬膜には異常が認められなかった。この動脈からの出血は、次のどの空間に溜まるか?
硬膜外腔
49
56歳の女性。階段を降りている際の複視(物が二重に見える、ダブって見える)を訴えた。この患者の訴えに最も関与する可能性の高い病変部は以下の神経のうちどれか?
滑車神経
50
21歳男性が鼻中隔からの鼻出血で緊急外来を受診した。この領域はキーゼルバッハ部位として知られている。以下のどの動脈と動脈の吻合部位か?
蝶口蓋動脈と上唇動脈の鼻中隔枝
51
11歳男児が耳鼻科の医師より口蓋扁桃の腫脹を指摘された。口蓋扁桃は前口蓋弓及び後口蓋弓との間に存在している。これらの口蓋弓に由来する筋肉は以下のどれか。
口蓋舌筋と口蓋咽頭筋
52
35歳の男性が重度の頭痛で入院した。 CT検査において、側頭下窩に腫瘍を認めた。診察上、舌の前方3分の2の感覚脱失を認めたが、味覚と流涎(よだれを流すこと)は保たれていた。この腫瘍の影響を最もうけている可能性があるのは以下の神経のうちどれか?
舌神経の鼓索神経合流部より近位
53
32歳男性が視野障害で緊急入院した。画像上、下垂体前葉に腫瘍を認め、診察上、両耳側半盲を認めた。次のどの部位が障害されているか。
視神経交差 (視交叉)
54
54歳男性が鼻腔の激痛で入院した。画像上、鼻腔内に癌病変が認められた。次のどの部位に癌病変が認められると鼻腔と上顎洞の交通が障害されるか。
中鼻甲介
55
57歳男性が木から転落し救急搬送された。CTにて篩板骨折が認められた。この患者にみられる症状はどれか。
嗅覚脱失
56
45歳の男性がレストランでつまづいて頭を打った後外来にやってきた。神経学的検査の後、患者の目の写真を撮影した。(写真参照)左目の神経でどの神経を損傷したと最も考えられるか。
外転神経
57
53歳の男性が鼻呼吸が困難だと訴えている。 医師は、彼の上鼻道の粘膜に腫れがあるのを見つけた。副鼻腔のどの開口部が詰まっている可能性が最も高いか?
後篩骨洞
58
36歳の女性が自動車事故後の重度の頭部外傷で入院した。身体所見において、口を大きく開けてあ〜と発声させると、口蓋垂が右上方へ偏位していた。以下の筋肉のうちどれが麻痺しているか?
左口蓋帆挙筋
59
34歳の男性が重度の頭痛、めまい、嘔吐で入院した。画像診断において、舌下神経周囲に腫瘍を認めた。この腫瘍の影響を全く受けない筋は次のうちどれか。
口蓋舌筋
60
7歳の男児が重篤な中耳炎を発症し、感染は乳突蜂巣に及び、乳様突起炎を併発していた。手術を要したが右口角が下垂し、 右目を閉眼できず、右の口腔機能の障害を認めた。以下のどの神経が障害されているか。
顔面神経
61
55歳の男性が左側上顎の歯痛を訴え受診した。検査上、歯の異常は認めなかったが、左頬骨周囲に強い叩打痛を認め、顔面左側に放散する。明らかなアレルギー認めない。最も可能性の高い診断は以下のうちどれか?
上顎洞炎
62
左耳の聴力が低下した63歳の男性が、さらに左側の口角下垂と味覚障害を訴えた。CT上、神経が頭蓋骨へ入る位置で圧迫する腫瘍病変を認めた。この神経は以下のいずれの部位で圧迫されているか。
内耳孔
63
34歳の男性が、聴覚過敏(大きな音に過敏反応)を訴える。この症状は次の脳神経のどれに障害がある場合に生じる可能性があるか?
顔面神経
64
若い女の子が鼻と口蓋の乾燥を訴えている。 この症状は次のどの神経節が最も関与しているか?
翼口蓋神経節
65
一歳男児。陰嚢円に睾丸を触知できない。鼠径管に精巣を触知した。この状況を的確に表す言葉は?
停留精巣
66
37 歳女性。骨盤の痛みを訴えている。左の卵巣の上部に良性の腫瘍があった。卵巣を摘出する際、卵巣動脈を切断しなければいけないが、その時切断しないように気を付けなければいけない構造物は何か。
尿管
67
5回出産。41 歳。慢性失禁があるため受診。腹圧の上昇による尿漏れで、MRI検査により骨盤内部の損傷により膀胱頚部と子宮の位置が変わっていた。複数回の出産により損傷を受けたのは以下のどれか。
骨盤筋膜腱弓
68
34 歳女性が会陰部痛で入院。白血球上昇がみられた。 坐骨直腸窩の前方陥凹部に膿瘍(のうよう)。膿瘍を洗 浄するため外科的措置を取る際、手術部のみを麻痺さ せるためには以下のうちどの神経を麻痺させればよい か。
会陰神経
69
40 歳女性。右下肢痛と下腹部痛を訴え受診。10 年前 から自然軽快する右下肢痛と下腹部痛があった。今回 はなかなか治らないため受診した。腸雑音はやや亢進 しているが、それ以外の腹部刺激症状は見られない。 上記の図を参考にして、以下のうちどの疾患だと考え られるか。
坐骨孔ヘルニア
70
画像で診断できるのは以下のうちのどれか。
子宮腺筋症
71
注射薬物を乱用する 25 歳男性。血管確保の多くの部位が損傷し ている。拮抗薬の静脈注射による治療が必要となったが大腿静 脈が唯一血管確保可能な場所である。静注をする際有用なメル クマールとなるのはどれか。
大腿静脈は大腿動脈の内側
72
37 歳男性。自転車で転倒し左膝の腫脹と痛みを訴えている。医 師は関節内穿刺を試みて、関節液は画像の如くだった。穿刺の 際針が貫くものは何か。
外側広筋
73
関節内穿刺後、レントゲン撮影をしたところ矢印の骨折を認め た。骨折部が転移しているのは以下のどれか。
大腿四頭筋と膝蓋腱
74
22 歳女性。オープンカーの助手席に載っていたとこ ろ、別の車両が助手席側に追突し、大腿骨大転子部の 裂離骨折(れつりこっせつ)が見られた。以下の筋肉 のうち、影響を受けずに機能するものを選べ。
大殿筋
75
20 歳男性。酒に酔って二階のベランダから飛び降り、全体 重が体重にかかる状態で着地。踵骨骨折を認めた。どの筋 を収縮させようとしたときに一番痛みが強くなるか。
腓腹筋
76
自転車レース中の事故で自転車から転落した選手が深い傷 を負い浅腓骨神経を切断した。麻痺する筋を以下のうちか ら選べ。
長腓骨筋
77
医学部の女子学生が夕飯の準備中に鋭く細いキッチンナイ フを落とし足背に刺さってしまった。これにより第一趾、 第二趾が互いに向かい合った面での痺れが出現した。この ことから、障害が起きている神経は以下のうちどれだと推 測されるか。
深腓骨神経
78
75 歳女性。夜中トイレで転倒。レントゲンで大腿骨頭 の頚部を骨折した。以下のうち損傷のリスクが最も高 い動脈は?
内側大腿回旋動脈
79
7 歳女児。ビーチで遊んでいたら転んで足底に傷がつ いた。母指の屈曲運動に左右差が見られた。どの神経 が損傷しているか。
内側足底神経
80
45 歳男性。本がたくさん入った箱を持ち上げたときに 鋭い痛みを感じ、救急外来を受診した。患者は「臀 部、大腿と下腿の後面、足部側面」に痛みを感じた。 アキレス腱反射が減弱していた。この男性の病態とし てどれが一番考えられるか。
L5/S1 の椎間板ヘルニア
81
34 歳女性。 ・息が苦しく、酸素飽和度が 80%まで低下してい た。 ・口腔の挿管ができず、彼女の舌が腫れていて、口 腔内から突出していた。バッグマスク換気が行われ たもののほとんど空気が入らなかった。 輪状甲状膜切開による気管挿管が決断された。適切 な目印を特定するための首の触診の後、切開はどの 場所でなされるのが適切か。
甲状軟骨と輪状軟骨の間に存在する輪状甲状膜
82
23 歳の右投げのメジャーリーガーが症状の評価のた めクリニックを受診。CT をとったところ右側の斜 角筋の肥大が見つかり胸郭出口症候群と診断され た。以下のうち観測される症状として適切なのはど れか。
上肢のしびれ
83
55 歳女性。悪性耳下腺腫瘍の切除のための手術を 受けた。一週間後、患者の下唇の筋力低下がみら れた。損傷した可能性の高い神経を選べ。
顔面神経の下顎枝
84
以下は顔面神経麻痺を起こしている患者の写真で ある。どの筋肉が麻痺しているか。
左口輪筋と左前頭筋
85
50 歳女性があごと下唇に痛みを訴えた。数日後に 小さな発疹が同じ領域に出現し拡大した。拡大し た。彼女は帯状疱疹と診断された。次の神経のう ちどれが最もこのウイルスの伝播に関わるか。
オトガイ神経
86
70 歳男性。下唇の腫瘤で来院。扁平上皮がんであ ることが診察の結果判明した。どのリンパ節に最 初に転移するか。70 歳男性。下唇の腫瘤で来院。扁平上皮がんであ ることが診察の結果判明した。どのリンパ節に最 初に転移するか。
オトガイ下リンパ節
87
24 歳男性。第三大臼歯(親知らず)を抜歯。そうし たら舌の前 3 分の2の味覚が失われた。どこの神経 に問題があるか。
舌神経の鼓索神経より遠位の部分
88
33 歳女性。頭部を打撲。意識不明の状態で搬送。 救急外来の意思が瞳孔対光反射を試した。この際評 価される神経の組み合わせは以下のうちどれか。
視神経と動眼神経
89
左目にライトを当てたときには両目で縮瞳が起き ず、右目にライトを当てたときは両目で正常な反射 を示した。どの神経がダメになっているか。
左視神経
90
24 歳男性がけんかをして殴られ入院した。放射線検査によると眼窩底骨折(ブローアウト骨折)が明らかになった。障害が起きる神経は以下のうちどれか。
眼窩下神経
91
48 歳の男性患者が複視を訴えた。神経学的検査で は左目の内転障害と左側の角膜反射が消失してい た。障害されている神経はどこを通過するか。
上眼窩裂
92
53 歳男性。自動車の正面衝突事故により C1/2 レベル で脊髄が圧迫され、四肢麻痺となった。以下の靱帯の うちおそらく断裂したと思われるのは以下のうちどれ か。
環椎の横靱帯
93
30 歳女性自動車に衝突されたのち病院に搬送され、 CT 検査では右の頚静脈孔下に大きな血腫を認めた。 身体検査は顔の右側の瞳孔収縮と無汗症。どの神経節が阻害されているか。
上頸神経節
94
35 歳女性。薬物の過剰摂取により、救急科に搬送され た。経鼻胃管(マーゲンチューブ)の挿入が必要。食 堂への挿入の際、他の臓器の圧迫により抵抗を受ける 部位はどれか。
輪状咽頭部狭窄、大動脈弓、横隔膜狭窄