結合組織、軟骨組織、骨組織

全ての組織に支持と結合を提供する, 細胞の密度が低く、細胞外基質に富む, 細胞外基質は多くの線維成分を含む, 多様な細胞と細胞外基質により、さまざまな機能をもつ

卵円形の細長い核を持った扁平ないし紡錘形の細胞, 両端や側面に細胞質突起がたくさんある, 細胞質に発達した粗面小胞体がある, 細胞間基質の線維成分(膠原繊維、細胞線維、弾性線維)の形成に関与する, プロコラーゲンやトロポエラスチンを作り出す

人体のコラーゲンの90％, 膠原繊維の主成分, 線維芽細胞、骨芽細胞、象牙芽細胞なとが産生する, 結合組織、骨基質、象牙質

硝子軟骨、弾性軟骨の間質に多い, 眼球の硝子体などにみられる, 軟骨芽細胞(軟骨)が産生する

細網線維の主成分, 肝臓、腺組織、脾臓、リンパ管を含むリンパ組織に多い, 平滑筋、脂肪組織などの枠組みにもなる, 線維芽細胞、細網細胞、平滑筋細胞が産生する

ラミニンなどと共に基底膜を形成する, 上皮細胞、内皮細胞、中皮細胞が産生する

Ⅰ型コラーゲンが主成分, 太い束を作る, 全身に分布し、最も多く存在する, 分枝構造はほとんどない

膠原繊維

弾性線維

細網線維

エラスチンとマイクロフィブリルが主成分, 細く枝分かれし、弾力性に富む, 皮膚、気管支、動脈壁など, フクシン染色で暗赤色に染まる

Ⅲ型コラーゲンが主成分, 細く、枝分かれして網状に分布, リンパ性器官、肝臓などに多い, 他の組織の骨格も形成する, 銀染色で黒に染まる

卵円形の細胞、球状の核が少し偏って分布している, Bリンパ球から分化し免疫グロブリンを産生する, 車軸核(クロマチンの凝集が核の辺縁と中央にみられる, ゴルジ装置と粗面小胞体が発達している, 塩基好性

クッパー細胞(肝臓)、小膠細胞(中枢神経系)、破骨細胞(骨)などがこの系統, リソソームが発達している, 核は明調で大きい, 円形〜不定形

粗大な分泌顆粒が発達している, 核は中央に位置する, 青色アニリン色素で赤紫色に染まる黒染性(メタクロマジー)を示す

ヒト結合組織(粗)に広く分布, 大型の脂肪滴が細胞の多くを占める, 円板状の核が周縁部に分布

ヒトの胎児や冬眠動物に分布, 多数の大小の脂肪滴がある, 球状の核が中央に分布, ミトコンドリアが多く、エオジン好性を示す

上皮を裏打ちし、結合組織との境界、物質交流のフィルターを形成, 上皮の再生や上皮細胞の分化を誘導, 細胞移動の通路

胎児性の結合組織, 臍帯や発生過程の歯髄に分布, 未分化間葉細胞も多く含む

塩基好性, 小群, 軟骨膜あり, 長骨の骨端、鼻、喉頭、気管、気管支、助軟骨、軟骨内骨化の部位に多くある, Ⅱ型コラーゲンからなる

Ⅱ型コラーゲンからなる, 弾性線維からなる, 軟骨膜あり, 耳介、外耳道、耳管 喉頭軟骨の一部に多くある

Ⅰ型コラーゲンからなる, 酸好性, 膠原繊維束, 1列に並ぶ軟骨細胞群, 椎間板、関節円板、恥骨結合、腱の停止部、膝間接半月に多くある

硝子軟骨

弾性軟骨

線維軟骨