問題一覧
1
刺激伝導系について誤った記載はどれか 1 つ選べ。
心電図の P-Q 時間は主に洞結節の伝導時間を表す
2
運動時に血流分配が最も増加する臓器はどこか 1 つ選べ。
皮膚・筋肉
3
健常成人の安静時の心拍出量はどの程度か 1 つ選べ。
約 5L/分
4
心拍出量の規定因子の中で、増加した際に心拍出量を増加させない因子はどれか 1 つ選べ。
後負荷
5
心臓神経の働きについて誤った記載はどれか 1 つ選べ。
心臓交感神経は陽性変力作用により、心拍数を高める
6
次の胸痛について誤っているものを 1 つ選べ。
狭心症の胸痛は 10 分以上持続する
7
以下の内容のうち誤っているものを 1 つ選べ。
幅の広い QRS 波で RR 間隔が規則的であれば心室細動の可能性が高い
8
以下の内容のうち正しいものを 1 つ選べ。
自発呼吸では呼吸仕事量が最小になるように呼吸回数が決められている
9
Hugh-Jones 分類の「同年齢の健康者と同じように歩行できるが、坂道、階段の昇降は健康者なみに出来ない」は何度か 1 つ選べ。
II
10
以下の内容のうち正しいものを 2 つ選べ。
チアノーゼの出現は還元ヘモグロビン量で決まる, 赤血球増加症ではチアノーゼは出現しやすい
11
敗血症によるショックは次のうちどれに分類されるか 1 つ選べ。
血液分布異常性
12
心タンポナーデによるショックは次のうちどれに分類されるか 1 つ選べ。
閉塞性
13
脱水について正しいものを 1 つ選べ。
等張性脱水は電解質と水分が体液と同じ割合で失われた状態である
14
左心不全の肺うっ血の症状を次のうち 2 つ選べ。
起座呼吸 , 発作性夜間呼吸困難
15
NYHA 分類の「平地歩行でも症状が生じ、通常の身体活動が高度に制限される」は何度か 1 つ選べ。
Ⅲ
16
次のうち正しいものを 2 つ選べ。
笛音、いびき音は連続性ラ音に含まれる , 肺内に由来する異常呼吸音をラ音という
17
中心静脈圧の正常値を次のうち 1 つ選べ。
5-10 cmH2O
18
心音について誤っているものを 1 つ選べ。
II 音は I 音よりも鈍く低い音である
19
Levine 分類で「スリル(振戦)を伴なわない高度の雑音」は何度か 1 つ選べ。
Ⅲ
20
浮腫の原因として正しいものを 1 つ選べ
血管透過性の亢進によりアルブミンが間質に流出する
21
Na140mEq/l・K4.5mEq/l・Cl100mEq/l・血糖 90mg/dl・BUN14mg/dl・Cre0.5mg/dl・Ca8.8mg/dl・P3.2mg/dlの時、血漿浸透圧の値について正しいものを 1 つ選べ。
290
22
一般的な成人において体内の水分組成について正しいものを 1 つ選べ。
細胞外液 20%(間質 15%・血管 5%)・細胞内液 40%
23
血漿浸透圧を対象とした高張液・等張液・低張液について正しいものを 1 つ選べ。
等張液は血管内に投与した際に、細胞内外の水移動は起きない
24
細胞内外の電解質・蛋白分布について正しいものを 1 つ選べ。
Na は細胞外に多く分布し、血管内外では濃度はほぼ等しい
25
輸液について間違っているものを 1 つ選べ。
5%ブドウ糖液は低張液である
26
浮腫を伴い、血圧が安定した慢性心不全にて薬剤投与目的に併用する輸液で最も適していない輸液製剤や薬剤を 1 つ選べ。
生理食塩水
27
高齢者への輸液について正しいものを 1 つ選べ。
高齢者では明らかな病態がなくても腎機能は徐々に低下する。血清 Cre 値が正常でも低栄養等で筋量低下にて実際の腎機能は低下している場合がある。また、尿細管での Na や自由水の再吸収・排泄力低下や口渇感の低下を来しており、容易に体液過剰・脱水・Na 異常になり易く、輸液には細心の注意が必要である。
28
浮腫を伴い、血圧が安定した慢性心不全にて薬剤投与目的に併用する輸液で最も適した輸液製剤を 1 つ選べ。
5%ブドウ糖液
29
炎天下で運動していた青年がめまい、頭痛及び嘔気を訴えた。他に出現しやすいものについて正しいものを 1 つ選べ。
頻脈
30
炎天下で運動していた青年がめまい、頭痛及び嘔気を訴えた。この状態時の初期輸液について正しいものを 1 つ選べ。
生理食塩水
31
心電図変化を来す電解質異常で誤っているものを 1 つ選べ。
高リン血症
32
身体所見の中で体液過剰を示唆する所見を 1 つ選べ。
頸静脈怒張
33
検査にて体液過剰を示唆しない所見を 1 つ選べ
胸部レントゲンで心胸郭比が 35%(通常 45%程度の症例)である
34
下肢浮腫について誤っているものを 1 つ選べ。
非圧痕性浮腫の原因は心不全が挙げられる
35
脱水で低下するものを 1 つ選べ。
中心静脈圧
36
輸液を行う際のモニタリングにて誤っているものを 1 つ選べ。
初期輸液を開始し、数日間異常がなければ、その後は維持輸液にて問題は発生しないので、モニタリングは必要ない
37
維持輸液製剤の特徴について誤っているものを 1 つ選べ。
3 号液は維持液として、どのような病態でも初期輸液として適している
38
輸液製剤の副作用にて誤っているものを 1 つ選べ。
細胞外液補充液の過剰投与にて高 K 血症が生じる可能性がある
39
欠乏量輸液を行う際に誤っているものを 1 つ選べ。
欠乏量を維持輸液に追加する際は欠乏量を補正するために計算した欠乏量を全て維持輸液に追加する
40
維持輸液療法について誤っているものを 1 つ選べ。
腎機能低下例では K40~60mEq/日程を投与していく
41
アドレナリン受容体について正しいものを 1 つ選べ。
β2受容体は、血管や気管支を拡張する働きがある
42
自律神経について正しいものを 1 つ選べ。
自律神経には、交感神経と副交感神経がある
43
カテコラミンについて正しいものを 1 つ選べ。
ドブタミンはおもに β1受容体に作用し、心筋収縮力を増加する
44
交感神経について正しいものを 1 つ選べ。
交感神経の緊張によって、心拍数が増加する
45
ドパミンについて正しいものを 1 つ選べ。
低用量では腎血流を増加し、尿量を増加する
46
循環動態の評価について正しいものを 1 つ選べ。
循環血液量の評価として、エコーによる下大静脈径の計測は有用である
47
カテコラミン投与を必要とする病態について正しいものを 1 つ選べ。
敗血症性ショックでは、ノルアドレナリンが有効である
48
循環動態の評価について正しいものを 1 つ選べ。
体液分布の評価として、肺うっ血や胸水、腹水、浮腫などの評価が重要である
49
カテコラミンについて正しいものを 1 つ選べ。
ドパミン(DOA)は、末梢血管収縮によって昇圧効果を発揮する
50
「うっ血」と「低灌流」の評価について正しいものを 1 つ選べ。
頸静脈怒張は「うっ血」を示唆する所見である
51
ドパミンについて正しいものを 1 つ選べ。
麻痺性イレウスの副作用に注意する
52
ドブタミンについて正しいものを 1 つ選べ。
肥大型閉塞性心筋症の患者には禁忌である
53
カテコラミンについて正しいものを 1 つ選べ。
ドブタミンは心筋収縮力を増強する
54
アドレナリンについて正しいものを 1 つ選べ。
甲状腺機能亢進症の患者には、原則禁忌である
55
ノルアドレナリンについて正しいものを 1 つ選べ。
主として α-受容体に作用し、血管収縮によって昇圧効果を発揮する
56
Na の主な排泄経路を 1 つ選べ。
尿
57
次の文章で正しいものを 1 つ選べ。
カテコラミンは尿中 Na 排泄を増加させる
58
意識障害を伴う急性低 Na 血症の治療を 1 つ選べ。
高張生理食塩水
59
次のうち高 Na 血症でみられる症状を 1 つ選べ。
脳出血
60
低 Na 血症の原因となるものを 1 つ選べ。
肝硬変
61
低 K 血症の治療行うことがあるものを 1 つ選べ。
Mg 製剤補充
62
血液検体を遠心分離せずに長時間放置した場合、本来の値より高値を示す項目を 1 つ選べ。
K
63
次の高 K 血症での治療で K を低下する目的でないものを 1 つ選べ。
グルコン酸 Ca 製剤
64
次のうち低 K 血症で認める症候を 1 つ選べ。
脱力感
65
次のうち高 K 血症を引き起こすことがある薬剤を 2 つ選べ。
スピノロラクトン, ジゴキシン
66
低Cl 血症の原因となる疾患を 1 つ選べ。
高度K欠乏
67
正しい組み合わせを 1 つ選べ。
嘔吐-代謝性アルカローシス
68
Cl が低下することでなりやすい病態を 1 つ選べ。
代謝性アルカローシス
69
高 Cl 血症を認めた場合あまり重要でない検査項目を 1 つ選べ。
血清K濃度
70
検査所見:血液生化学所見:Na 144mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 108mEq/L。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.22、PaCO2 26Torr、PaO2 60Torr、HCO3- 10mEq/L、この患者の酸塩基平衡状態の診断として正しいものを 1 つ選べ。
アニオンギャップ開大性の代謝性アシドーシス
71
利尿薬について正しいものを 1 つ選べ。
食塩感受性が亢進した高血圧では、利尿薬の降圧効果が期待できる
72
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、ACE 阻害薬について正しいものを 1 つ選べ。
妊婦や授乳婦への投与は禁忌である
73
カリウム保持性利尿薬について正しいものを 1 つ選べ。
心血管系を障害するアルドステロンに拮抗する働きがある
74
カルシウム拮抗薬について正しいものを 1 つ選べ。
カルシウム拮抗薬は糖代謝、脂質代謝、尿酸代謝、電解質への影響が少ない
75
β遮断薬について正しいものを 1 つ選べ
労作性狭心症や心筋梗塞を合併する高血圧には、良い適応である
76
ジルチアゼムについて正しいものを 1 つ選べ。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には禁忌である
77
ベラパミルについて正しいものを 1 つ選べ。
ベラパミルが有効な心室頻拍があり、ベラパミル感受性心室頻拍という
78
ニトログリセリンについて正しいものを 1 つ選べ。 Q
閉塞隅角緑内障の患者には禁忌である
79
降圧注射薬について正しいものを 1 つ選べ。
ベラパミルは陰性変力作用を有し、心機能を悪化させることがある
80
ニカルジピンについて正しいものを 1 つ選べ。
静脈炎を生じることがあり、注意が必要である
81
硝酸イソソルビドについて正しいものを 1 つ選べ。 Q
脱水の患者には、禁忌である
82
ランジオロールについて正しいものを 1 つ選べ。
心機能が低下している頻脈性心房細動の心拍数調節にも有効である
83
カルペリチド(ハンプ®)について正しいものを 1 つ選べ。
血管拡張作用と利尿作用があり、急性心不全に対する治療薬として有効である
84
プロプラノロールについて正しいものを 1 つ選べ。
褐色細胞腫の患者では単独で投与せず、必ず α遮断薬を併用する
85
ニトロプルシドについて正しいものを 1 つ選べ。
シアン中毒が現れることがある
86
細胞内脱水の治療として適切なものを 1 つ選べ。
5%ブドウ糖液
87
発熱や下痢がなく、水分の喪失が正常な患者において禁食で輸液を組み立てていく場合、輸液量は予測尿量+何 ml か 1 つ選 べ。
700ml
88
低 Na 血症の病態において正しいものを 1 つ選べ。
低 Na 血症は水分の過多か Na の不足によるものである
89
高 Na 血症に関して正しいものを 1 つ選べ。
治療の主体は 5%ブドウ糖液で行うことが多い
90
特に自覚症状がない低 Na 血症(116mEq/L)の補正で正しいものを 1 つ選べ。
1 日の補正は 8~12mEq /L までとし、急速に上昇しないように気をつける
91
カリウム補正において正しいものを 1 つ選べ。
カリウム濃度は 40mEq/L まで、投与速度は 20mEq/h まで投与可能である
92
ショックの際の輸液において正しいものを 1 つ選べ。
ショック離脱後、バイタルサインが安定したら(Na の含まれる)低張電解質輸液も行なっていく。
93
ショックの際の輸液において誤っているものを 1 つ選べ。
血圧が安定しても尿量が得られるまでは腎保護のためにも輸液をし続けた方が良い
94
高 Na 血症の原因として Na 負荷に該当するものを 1 つ選べ。
炭酸水素 Na の負荷
95
術後の患者など、ストレス環境下の状態に 3 号液を漫然と投与することによって起こりやすい電解質異常を 1 つ選べ。
医原性低 Na 血症
96
腎不全患者に対する輸液で正しいものを 1 つ選べ。
腎不全患者における 1 日水分量は尿量+10ml/kg を目安にする
97
うっ血性心不全の患者において薬剤投与を行う際のルートとしては、どのような輸液を選択するのが正しいか 1 つ選べ。
5%ブドウ糖液 20ml/h
98
ビタミン製剤の投与と静脈炎について正しいものを 1 つ選べ。
静脈炎予防として、なるべく太い血管を選択し、必要以上にカニューラ径を太くしないことが重要である
99
フォレスター分類における肺動脈楔入圧と心係数はそれぞれ何を評価するものか 1 つ選べ。
肺動脈楔入圧は肺うっ血を心係数は末梢循環不全を評価する指標
100
アルブミンが 2g/dl の患者で血清総カルシウム濃度が 6.5mg/dl の患者における補正 Ca 濃度を 1 つ選べ。
8.5mg/dl