問題一覧
1
新井白石はキリスト教についてどう思ったか
拒絶した
2
山鹿素行が唱えた論
士道論 武士こそが農工商の民の道徳的指導者となり、聖人の道を実現するのが良いと主張
3
伊藤仁斎は何を最上至極宇宙第一の書としたか
論語
4
伊藤仁斎は仁を成り立たせるためにはどうある必要があると説いたか
誠であること
5
荻生徂徠が説いた古文辞学とは
中国の六経を中国語のまま学ぶべきという教え
6
賀茂真淵がますらおぶりによって表現されているとした簡素で力強い精神のこと
高く直き心
7
本居宣長が主張した、正しく事物のあり方を知る心で捉える「もののあはれ」を感じとる心のこと
真心
8
本居宣長が神々の振る舞いに発する習俗に私心を捨てて従うことが日本固有の道であるとしたもの
惟神の道
9
正直と倹約に基づいた商いによる利潤の追求は武士が俸禄をもらうのと同じと主張した学者
石田梅岩
10
武士とは異なる町人独自の生き方を肯定した、江戸時代の学者
西川如見
11
自ら耕すことなく農民に寄生する武士や僧侶らを批判した江戸時代の学者
安藤昌益
12
勤労と倹約によって合理的な生活をし(分度)、それらによって得られた余剰を将来の自分や社会に還元して(推譲)、天地や人々の恩に報いるべきと説いた、江戸時代の学者
二宮尊徳
13
儒教、仏教、神道を批判し、多くの仏典は上書きされており(加上説)、大乗仏教はブッダの教えではないとした懐徳堂出身の学者
富永仲基
14
霊魂不滅などを否定する経験主義的な無鬼論を主張する懐徳堂出身の学者
山片蟠桃
15
東洋の伝統的な精神を堅持しつつ、西洋の優れた科学技術を学ぶべきとした幕末の思想家
佐久間象山
16
列国と平和的な貿易関係を結んで西洋の技術や知識を受容し、民富を増進して東洋的な大義を広めるべきとした幕末の思想家
横井小楠
17
倒幕の理論を打ち出し、日本国有の国体を強調して尊王論を超えて一君万民論を唱え、人々が忠誠を尽くすべきは天皇であるとした幕末の思想家
吉田松陰
18
福沢諭吉の天賦人権論とは
人は生まれながらにして自由平等であるということ
19
西洋文明にあって東洋、日本に欠けているものは何と福沢諭吉は唱えたか
独立心
20
福沢諭吉の脱亜論とは
最初は封建制を批判していたが、後に官民調和、富国強兵論を支持してアジアの悪友 (中国、朝鮮)とは手を切って西洋文明を受け入れて西洋列国に対抗すべきと説いた論
21
福沢諭吉は独立心の獲得のためには何が必要だとしたか
実学(読み、書き、そろばんなど)
22
列強による植民地政策を批判し、民権の普遍性を唱えた、明六社の思想家
中江兆民
23
中江兆民が分けた二つの民権
恩賜的民権、恢(回)復的民権
24
最初は天賦人権論者であったが、後年はドイツ流の国家主義と進化論を信奉し、天賦人権論やキリスト教を攻撃した明六社の思想家
加藤弘之
25
百科全書派的な学風を持ち、「哲学」や「理性」などの多くの翻訳語を考案し、西洋哲学や啓蒙思想の普及に尽力した明六社の思想家
西周
26
廃刀令や男女同権の一夫一婦制や婚姻契約による結婚を説いた明六社の思想家
森有礼
27
国粋主義とは
日本独自の伝統を再評価して国家意識、民族意識を高揚しようとする考え
28
西洋哲学の長所を取り入れつつ、儒教を基盤とする国民道徳の必要性を主張した明六社の思想家
西村茂樹
29
日本固有の風土や文化に即して西洋文明を取捨選択すべきであると主張した思想家
三宅雪嶺
30
民衆の立場に立った西洋文化の受容が必要だと主張した明治時代のジャーナリスト
徳富蘇峰
31
内村鑑三のふたつのJとは
イエスと日本
32
日本の進歩には西洋文化の根底にあるキリスト教と、伝統的精神を基盤とする西洋文化の受容が必要であると説いた明治時代の思想家
内村鑑三
33
キリスト教に基づく教育を実践した、同志社英学校を設立した人物
新島襄
34
キリスト教徒の立場から、日本固有の精神としての武士道を世界に紹介した日本の明治時代の思想家
新渡戸稲造
35
日本の文化には過去の多様なアジアの文化を保存する「博物館」としての意義があり 「アジアは一つ」であると説いてその文化共通性を強調した明治時代の思想家
岡倉天心
36
国家主義に妥協したプロテスタントの指導者たちに満足せず、キリスト教の愛の精神から貧しい労働階級に同情を寄せ、社会主義を学び、社会問題に取り組んだ思想家3人
安倍磯雄、片山潜、木下尚江
37
平民社に参画した後に幸徳秋水の影響によってアナーキストとなった社会主義者
大杉栄
38
マルクス主義的な主張に傾倒し貧乏物語を描いた社会主義思想家
河上肇
39
政治の目的は一般民衆の利福と意向に沿うことにあると論じ、民意の尊重を主張した大正時代の思想家
吉野作造
40
女性の経済的自立こそが女性解放の第一歩であり、経済的に自立できないうちは結婚や出産は控えるべきと主張した思想家
与謝野晶子
41
女性は母になることによって社会的な存在になるとして、国家は母性を保護して妊娠、出産、育児期の女性は国によって保護されるべきだという主張をした思想家
平塚らいてう
42
社会主義の立場から帝国主義を20世紀の怪物と呼び批判した思想家
幸徳秋水
43
自己の自由な精神活動(内部生命)の要求を政治などの現実の場(実世界)において実現しようとするのではなく、キリスト教信仰と愛を通じて内面的、精神的世界(想世界)において実現すべきであると説いた思想家
北村透谷
44
近代化による自我意識の目覚めと、それに伴う人間性の解放という問題を敏感に感じ取って開放的な自由を求めた思想
ロマン主義
45
事実をありのままに直視して、日常における自己の自然な生を描こうとする思想
自然主義
46
功利主義的な思考が広がった日本の将来についての不安を、社会に順応しつつも社会に埋没しない心持ち(諦念、レジグナチオン)によって免れていると論じた思想家
森鴎外
47
日本の近代化は内発的開化ではなく外発的開化であると批判した思想家
夏目漱石
48
夏目漱石は内発的開化のために必要なのは何と主張したか
自己本位の精神
49
夏目漱石が晩年に求めたこと
自我に対する執着を捨て、自然の道理に従う則天去私の境地
50
美を人生の最高の価値とし、美の享受と創造を目指した耽美派の思想家
永井荷風
51
ロシアのトルストイに影響を受け、理想主義的、人道主義的、個人主義的な作品を発表し、それらに描かれる世界を現実化しようとして農村共同体「新しい村」を建設した白樺派の思想家
武者小路実篤
52
近代西洋哲学を独我論的であると批判し、禅の経験を持った、日本最初の哲学者と呼ばれる思想家
西田幾多郎
53
西田幾多郎は純粋経験において現れる実在をなんと呼んだか
絶対無
54
西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一性とは
絶対無の限定である現実の世界においては、さまざまな事物や事象が絶対的な矛盾と対立を残したまま統一されているという考え
55
人間を個的な存在ではなく、生まれた時から他人と切っても切れない関係の中で対立や矛盾を抱えながらも生きる間柄的存在であると主張した思想家
和辻哲郎
56
和辻哲郎は倫理学をどんなものと考えたか
個や社会が利己主義や全体主義に陥らないために、個と社会の正しい筋道、理法とは何かを問うものと考えた
57
近代化の中で薄れていく日本人の姿を日本の伝統的な共同生活の中に見出そうとした思想
民俗学
58
柳田國男は何を研究対象としたか
文字資料に残らないごく普通の人々(常民)が何を信じ、恐れ、愛し、願っていたかを生活様式、信仰、歌謡、伝説といった習俗を通じて明らかにしようとした
59
柳田國男の祖霊信仰とは
死者の霊が先祖の霊と一体となって、人々を見守り、生者は正月や盆などに先祖の霊と交流するという主張
60
日本の神の原型を海の向こうの他界である常世の国から来訪する客人と捉えた民俗学者
折口信夫
61
日本の朝鮮半島政策やエスノセントリズム的傾向を批判した民俗学者
柳宗悦
62
西田幾多郎の主客未分とは
何かに没頭して、主観と客観が一体になった状態のこと
63
和辻哲郎の「風土」におけるモンスーン型、砂漠型、牧場型の違い
モンスーン型は自然が暑熱と湿潤で民族性が受容的で忍従的であるとした 砂漠型は自然が厳しく、民族性が対抗的で戦闘的であるとした 牧場型は自然が穏やかで民族性が自発的で合理的であるとした
64
無謀な戦争へと突き進んだ大日本帝国の構造は個が政治的な責任を取らない無責任の体系であると批判した戦後の思想家
丸山真男
65
丸山真男は戦後日本の思想的課題は何としたか
主体的な個と民主主義の確立
66
明治以降の日本において、思想や理論がその時々の意匠(趣味)として捉えられてきたことを批判した評論家
小林秀雄
67
日本文化を伝統的日本と西洋化された日本という二つの要素が絡んだ雑種文化と特徴づけた戦後の評論家
加藤周一
68
人間の生の関係構造を自己幻想、対幻想、共同幻想などに概念化した、軍国主義や社会主義運動を批判した戦後の思想家
吉本隆明
69
丸山真男は日本文化を何型の文化として批判したか
タコ壷型文化
70
ベネディクトの「菊と刀」で日本の文化、欧米の文化それぞれをなんと呼んだか
日本を恥の文化、欧米を罪の文化と呼び、日本は内面的な恥の自覚に基づき行動する傾向が強いと分析した
71
神々への賛歌集である聖典「リグ=ヴェーダ」はいつ編纂されたか
バラモン教のとき
72
ウパニシャッド哲学では輪廻を解脱するために苦行を必要としたか
必要とした
73
ジャイナ教の開祖
ヴァルダマーナ
74
ジャイナ教ではどうすれば解脱できるとしたか
断食などの苦行と不殺生(アヒンサー)などの慈悲を実践すれば誰でも解脱できるとした
75
ブラフマン、ヴィシュヌ、シヴァを三位一体の最高神として崇拝する宗教
ヒンドゥー教
76
ブッダは解脱するためには何が必要としたか
無明(無知)を脱すること 快楽にも苦行にも偏らない中道に徹すること
77
ブッダは実体を存在するとしたか
していない
78
ブッダの三毒とは
貪(好むものを貪ること) 瞋(嫌いなものを憎み嫌悪すること) 癡(的確な判断が下せないこと)という3つの煩悩
79
ブッダの四苦、八苦とは
生、老、病、死が四苦で、そこに愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦を加えたものが八苦
80
ブッダの四諦とは
人生は苦に満ちているが(苦諦)、その根本原因は煩悩にある(集諦)ため、煩悩を断ち切れば苦は消える(滅諦)。そのための正しい修行は存在する(道諦)。という四つの真理
81
ブッダが唱えた、煩悩を断ち切るための正しい修行
八正道
82
ブッダは生きとし生けるもの全てを思いやる心(慈悲)による行いをどう評価したか
大切であると評価した
83
ブッダの思想の根本である四法印とは
諸行無常、諸法無我、一切皆苦、涅槃寂静
84
仏教における五戒とは
不殺生、不偸盗、不邪婬、不妄語、不飲酒
85
上座部仏教が広まった場所、理想像 大乗仏教が広まった場所、理想像
東南アジアなど(南伝仏教)、阿羅漢 中央アジア、東アジア(北伝仏教)、菩薩
86
ナーガールジュナ(竜樹)の思想
空の思想 何も単独では存在しておらず(無自性)、全ては因縁、縁起によって成立したものであり、関係性の中にあると主張
87
アサンガとヴァズバンドゥの思想
唯識の思想 一切は心の奥底に潜む阿頼耶識(人類の深層無意識領域)の生み出す幻想に過ぎないので、それらに執着すべきで無いと主張した
88
プラトンが理想とした政治
哲人政治
89
アリストテレスが唱えた形相が個物に内在している状態、形相が発見された状態
可能態(デュナミス)、現実態(エネルゲイア)
90
アリストテレスが唱えた、知性的徳の身につけ方
観想的生活を続けること
91
アリストテレスが唱えた、倫理的徳の身につけ方
過不足を避けて中庸に従い、正しい行為を積み重ねること
92
アリストテレスは倫理的徳の中で特に重要視したもの2つ
ポリスと成立に深く関わる友愛と正義
93
アリストテレスの正義の分け方
全体的正義と部分的正義に分けられ、 部分的正義は配分的正義と調整的正義に分けられるとした
94
エピクロスの主張内容
公共生活から離れて(隠れて生きよ)、気心の知れた人々と永続的かつ精神的な快楽を追求し(快楽主義)、こうした快楽による魂の平安(アタラクシア)を実現するのが哲学の目的であり理想とした
95
ゼノンの思想内容
情念(パトス)に動かされず(禁欲主義)、ロゴス(自然)に従って生きれば、賢者の理想の不動心(アパティア)の境地に達することができるという思想
96
イエスの教えの隣人愛は敵にも注がれるか
注がれる
97
アウグスティヌスの教え3つ
神の恩寵による救いが必要であること キリスト教の三元徳をプラトンの四元徳の上に位置付けたこと 神、イエス、聖霊が三位一体であること
98
トマスアクィナスの教え
哲学と神学は対立も矛盾もせず、哲学は神学を補完するものであるということ
99
イスラム教の六信五行とは
六信はアッラー、天使、聖典、預言者、来世、天命を信じること 五行は、信仰告白、礼拝、断食、喜捨、巡礼のこと