問題一覧
1
○希釈法:多量の水で希釈して処理する。
過酸化水素水, 過酸化尿素
2
中和法:水を加えて希薄な水溶液とし、酸(希塩酸、希硫酸など) で中和させた後、多量の水で希釈して処理する。
水酸化ナトリウム, 水酸化カリウム, アンモニア水, 過酸化ナトリウム
3
○中和法:徐々に石灰乳などの撹拌溶液に加え中和させた後、多量 の水で希釈して処理する。
硝酸, 塩酸, 硫酸, 発煙硫酸
4
徐々にソーダ灰または消石灰の撹拌溶液に加えて中和さ せた後、多量の水で希釈して処理する。消石灰の場合は 上澄液のみを流す。
硝酸
5
水酸化ナトリウムまたは消石灰の水溶液で中和した後、 多量の水で希釈して処理する。
ブロム水素酸, 沃化水素酸
6
●1燃焼法:硅藻土等に吸収させて開放型の焼却炉で少量ずつ焼却 する。 2燃焼法:焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。
トルエン, キシレン, メタノール, 酢酸エチル, メチルエチルケトン
7
●燃焼法:アフターバーナー及びスクラバー(洗浄液にアルカリ液) を具備した焼却炉の火室へ噴霧し焼却する
クロルメチル
8
●燃焼法:スクラバーを具備した焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。
クロルエチル
9
●1燃焼法:スクラバーを具備した焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。 2燃焼法:建物や可燃性構築物から離れた安全な場所で、冷えて 乾いた砂または土の中で少量ずつ場所を変えて燃焼す る。 3酸化法:次亜塩素酸ナトリウム水溶液と水酸化ナトリウム水溶 液の混合撹拌溶液中に滴下し、酸化分解させた後、多 量の水で希釈して処理する。
二硫化炭素
10
●燃焼法:廃ガス水洗設備及び必要があればアフターバーナーを具 備した焼却設備で焼却する。
黄燐
11
●1燃焼法:スクラバーを具備した焼却炉の火室へ噴霧し、焼却す る。 2酸化法:多量の次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの混 合水溶液に吹き込んで吸収させ、酸化分解した後、多 量の水で希釈して処理する。
燐化水素, ジボラン
12
○燃焼法:おが屑と混ぜて焼却するか、または可燃性溶剤(アセトン、 ベンゼン等)に溶かし、焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。
ニトロベンゼン
13
○1燃焼法:木粉(おが屑)等に吸収させて焼却炉で焼却する。 2燃焼法:可燃性溶剤と共に焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。
フェノール, クレゾール, アクリル酸, メタクリル酸
14
○1燃焼法:焼却炉でそのまま焼却する。 2燃焼法:可燃性溶剤と共に焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。
ベタナフトール
15
○燃焼法:可燃性溶剤と共に焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。
トルイジン
16
○1燃焼法:可燃性溶剤と共に、焼却炉の火室に噴霧し、焼却する。 2活性汚泥法
アニリン
17
○燃焼法:可燃性溶剤と共にアフターバーナー及びスクラバーを具 備した焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。
モノクロル酢酸, ジクロル酢酸, トリクロル酢酸
18
○燃焼法:可燃性溶剤と共にスクラバーを具備した焼却炉の火室へ 噴霧し焼却する。
ブロムメチル, ブロムエチル
19
○燃焼法:過剰の可燃性溶剤または重油等の燃料と共にアフター バーナー及びスクラバーを具備した焼却炉の火室へ噴霧 してできるだけ高温で焼却する。
クロロホルム, 四塩化炭素
20
○1燃焼法:炭酸水素ナトリウムと混合したものを少量ずつ紙など で包み、他の木材、紙等と一緒に危害を生ずるおそれ がない場所で、開放状態で焼却する。 2燃焼法:大過剰の可燃性溶剤と共に、アフターバーナー及びス クラバーを具備した焼却炉の火室へ噴霧して焼却する。
ピクリン酸
21
○1燃焼法:木粉(おが屑)、布切れ等の可燃物に吸収させ、アフター バーナー及びスクラバーを具備した焼却炉を用いて少 量ずつ焼却する。 2燃焼法:アフターバーナー及びスクラバーを具備した焼却炉の 火室へ噴霧し、焼却する。
キノリン
22
●1燃焼法:スクラバーを具備した焼却炉の中で、乾燥した鉄製容 器を用い、油または油を浸した布等を加えて点火し、 鉄棒で時々撹拌して完全に燃焼させる。残留物は放冷 後、水に溶かし、希硫酸等で中和する。 2溶解中和法:不活性ガスを通じて酸素濃度を3%以下にしたグ ローブボックス内で、乾燥した鉄製容器を用い、 エタノールを徐々に加えて溶かす。溶解後、水を 徐々に加えて加水分解し、希硫酸等で中和する。
ナトリウム, カリウム
23
○1燃焼法:焼却炉で焼却する。 2活性汚泥法:ナトリウム塩とした後、活性汚泥で処理する
蓚酸
24
1アルカリ法:多量の水または希アルカリ水溶液を加え、放置ま たは撹拌して分解させた後、酸またはアルカリで 中和して廃棄する。 2燃焼法:焼却炉で焼却する。
ジメチル硫酸
25
○アルカリ法:多量の水酸化ナトリウム水溶液(10%程度)に撹拌し ながら少量ずつガスを吹き込み分解した後、希硫酸 を加えて中和する。
ホスゲン
26
●1アルカリ法:水酸化ナトリウム水溶液でpH13 以上に調整後、 加温加圧下で加水分解する。 2活性汚泥法 3燃焼法:焼却炉の火室へ噴霧して焼却する。
アクリルニトリル
27
●1アルカリ法:水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とし、高温 加圧下で加水分解する。 2酸化法:水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性(pH11 以 上)とし、酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム、晒粉等)の 水溶液を加えて酸化分解する。分解後は硫酸を加えて 中和し、多量の水で希釈して処理する。
シアン化カリウム, シアン化ナトリウム
28
●1酸化法:多量の水酸化ナトリウム水溶液(20%(w/v)以上)に吹き 込んだ後、酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム、晒粉等)の 水溶液を加えて酸化分解する。分解後は硫酸を加えて 中和し、多量の水で希釈して処理する。 2酸化法:多量の水酸化ナトリウム水溶液(20%(w/v)以上)に吹き 込んだ後、高温高圧下で加水分解する。 3燃焼法:スクラバーを具備した焼却炉の火室に噴霧して、でき るだけ高温で焼却する。 4活性汚泥法:多量の水酸化ナトリウム水溶液(20%(w/v)以上)に 吹き込んだ後、多量の水で希釈して活性汚泥槽で 処理する。
シアン化水素
29
○1酸化法:過剰の酸性亜硫酸ナトリウム水溶液に混合した後、次 亜塩素酸水溶液で分解し多量の水で希釈して流す。 2燃焼法:硅藻土等に吸収させ開放型の焼却炉で焼却する。 3燃焼法:可燃性溶剤(アセトン、ベンゼン等)に溶かし焼却炉の 火室へ噴霧し焼却する。
アクロレイン
30
○1酸化法:多量の水を加え希薄な水溶液とした後、次亜塩素酸塩 水溶液を加え分解させ、廃棄する。 2酸化法:水酸化ナトリウム水溶液等でアルカリ性とし、過酸化 水素水を加えて分解させ、多量の水で希釈して処理す る。 3燃焼法:アフターバーナーを具備した焼却炉の火室へ噴霧し、 焼却する。
ホルマリン
31
○酸化法:水酸化ナトリウム水溶液中へ徐々に吹き込んで処理した 後、酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム、晒粉等)の水溶液を 加えて酸化分解する。これに硫酸を加えて中和した後、 多量の水を用いて希釈し、処理する。
メチルメルカプタン
32
●1還元法:多量の水で希釈し、還元剤(チオ硫酸ナトリウム水溶 液など)の溶液を加えた後、中和する。その後、多量 の水で希釈して処理する。 2アルカリ法:アルカリ水溶液(石灰乳または水酸化ナトリウム 水溶液)中に少量ずつ滴下し、多量の水で希釈し て処理する。
臭素
33
●還元法:還元剤(例えばチオ硫酸ナトリウム等)の水溶液に希硫酸 を加えて酸性にし、この中に少量ずつ投入する。反応終 了後、反応液を中和し、多量の水で希釈して処理する。
塩素酸塩類, 亜塩素酸ナトリウム
34
○回収法:そのまま再生利用するため蒸留する。
水銀
35
○1回収法:多量の場合には加熱し、蒸発させて金属として捕集回 収する。 2固化隔離法:セメントを用いて固化し、埋立処分する。
セレン
36
○1回収法:そのまま再生利用するために蒸留する。 2固化隔離法:セメントを用いて固化し、溶出試験を行い、溶出 量が判定基準以下であることを確認して埋立処分 する。
砒素
37
1固化隔離法:セメントを用いて固化し、溶出試験を行い、溶出 量が判定基準以下であることを確認して埋立処分 する。 2殿隔離法:水に溶かし、消石灰、ソーダ灰等の水溶液を加え て処理し、さらにセメントを用いて固化する。溶 出試験を行い、溶出量が判定基準以下であること を確認して埋立処分する。 シアン化水素 3焙焼法:多量の場合には還元焙焼法により、金属として回収する。
カドミウム化合物
38
①沈殿隔離法 水に溶かし、(希硫酸を加えて酸性にし、酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉)の水溶液を加えて酸化分解する。酸化分解した後、)硫化ナトリウムを加えて沈殿させ、セメントを加えて固化し、溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋没処分する。 ②焙焼法 還元焙焼法により金属で回収する
水銀化合物
39
●1酸化隔離法:多量の次亜塩素酸塩水溶液を加えて分解させた後、 消石灰、ソーダ灰等を加えて処理し、殿濾過し、 さらにセメントを加えて固化し、溶出試験を行い、 溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立 処分する。 2燃焼隔離法:アフターバーナー及びスクラバー(洗浄液にアルカ リ液)を具備した焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。 洗浄液に消石灰、ソーダ灰等の水溶液を加えて処 理し、殿濾過し、さらに焼却炉と共にセメント を用いて固化する。溶出試験を行い、溶出量が判 定基準以下であることを確認して埋立処分する。
四アルキル鉛
40
○1酸化沈殿法:多量の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いて、酸 化分解する。その後、過剰の塩素を亜硫酸ナトリ ウム水溶液等で分解させ、その後、硫酸を加えて 中和し、沈殿濾過し埋立処分する。 2燃焼法:多量のベンゼンに溶解し、スクラバーを具備した焼却炉の火室へ噴霧し、焼却する。
ニッケルカルボニル
41
1還元殿法:希硫酸に溶かし、還元剤(硫酸第一鉄等)の水溶液 を過剰に用いて還元した後、消石灰、ソーダ灰等 の水溶液で処理し、殿濾過する。溶出試験を行 い、溶出量が判定基準以下であることを確認して 埋立処分する。 2焙焼法:還元焙焼法により、金属として回収する。(鉛、亜鉛の 化合物の場合)
クロム酸化合物
42
○還元殿法:希硫酸に溶かし、還元剤(硫酸第一鉄等)の水溶液を 過剰に用いて還元した後、消石灰、ソーダ灰等の水 溶液で処理し、殿濾過する。溶出試験を行い、溶 出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分 する。
重クロム酸カリウム, 重クロム酸ナトリウム, 無水クロム酸
43
○1還元沈殿法:水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、希硫酸を加え て酸性とした後、還元剤(硫酸第一鉄、亜硫酸ナト リウム等)を過剰に加えて還元し、過剰の鉄化合物 を加える。水酸化ナトリウム等のアルカリ溶液を 加えて、水酸化鉄と共沈させ、沈殿濾過し、埋立 処分する。 2回収法:多量の場合は、炭酸ナトリウムを加え焙焼し、水又は アルカリ水溶液で抽出した後、化合物として回収する。
五酸化バナジウム
44
○分解殿法:多量の消石灰水溶液に撹拌しながら少量ずつ加えて 中和し、殿濾過して埋立処分する
硅弗化水素酸
45
○分解殿法:多量の塩化カルシウム水溶液に撹拌しながら少量ず つ加え、数時間加熱撹拌する。時々消石灰水溶液を 加えて中和し、もはや溶液が酸性を示さなくなるま で加熱し、殿濾過して埋立処分する
硼弗化水素酸
46
沈殿法 水に溶かし、食塩水を加えて沈殿濾過する 焙焼法 還元焙焼法により金属として回収する
硝酸銀
47
水に溶かし、硫酸ナトリウム水溶液を加えて沈殿させ、濾過して埋没処分する
塩化バリウム, 三塩化アンチモン
48
沈殿法 多量の水に溶かし、消石灰、(ソーダ灰等)の水溶液を加えて処理し、沈殿濾過して埋没処分する。 焙焼法 多量の場合には還元焙焼法により、金属として回収する
無機錫塩類, 硫酸第二銅, 塩化第二銅
49
多量の消石灰水溶液中に吹き込んで吸収させ、中和し、沈殿濾過して埋立処分する
弗化水素
50
多量の消石灰水溶液中に撹拌しながら少量ずつ加えて中和し、沈殿濾過して埋立処分する
弗化水素酸
51
分解法:少量の界面活性剤を加えた亜硫酸ナトリウムと炭酸ナト リウムの混合溶液中で、撹拌し分解させた後、多量の水 で希釈して処理する。
クロルピクリン
52
●活性汚泥法:多量の水に少量ずつガスを吹き込み溶解し希釈した 後、少量の硫酸を加えエチレングリコールに変え、 アルカリ水で中和し、活性汚泥で処理する。
エチレンオキシド