問題一覧
1
半側空間無視の検査で適切でないのはどれか
動作模倣テスト
2
慢性に経過した頭蓋内圧亢進症で認められない症候はどれか
意識障害
3
脊髄小脳変性症について、誤っている記載はどれか
多系統萎縮症(MSA)では抗パーキンソン薬が有効である
4
二次性パーキンソンニズムについて以下の記載で誤っているにはどれか
中毒性パーキンソニズムの原因として、水銀、一酸化炭素、マンガン、エチルアルコールなどが知られている。中でも、二酸化炭素中毒は木炭コンロを使う寒冷地で例年冬に見られる
5
以下の末梢神経の障害について、誤っている組み合わせはどれか
正中神経麻痺ーフローマン徴候
6
脳血管の20%は心臓由来の塞栓である。心原性塞栓症を疑う根拠として不適切なものはどれか。
構音障害
7
ワレンベルグ症候群は、別名、延髄外側症候群とも呼ばれる。本症候群で認められない症状はどれか。
舌の偏位
8
ラクナ梗塞について誤っているのはどれか
中〜大動脈に生じるアテローム血栓症の脳梗塞に比べて、一般的に予防は悪い
9
頸椎損傷の損傷レベルを決定するうえで鍵となる筋肉の組み合わせで誤りはどれか
C7-僧帽筋
10
ブラウンセカール症候群について誤りはどれか
温痛覚脱失帯の上端に接した髄節に一致した全感覚脱失帯が認められる
11
外尿道筋を随意的収縮させる神経はどれか
陰部神経
12
デュシェンヌ型、ベッカー型筋ジスについて正しいのはどれか
保因者の母親と健常者の父親から生まれた男子には50%の確率で発症するが、女子は発症しない
13
筋強直性ジストロフィーについて誤っているのはどれか
ミオパシーの症状のほかに、外眼筋麻痺、難聴、小脳失調などの中枢神経症状を伴う
14
重症筋無力症について誤っているのはどれか
日内変動があり、朝方が強く夕方に向かうにつれて改善する
15
乳幼児の粗大運動が認められる時期で誤りはどれ
頸のすわりー6ヶ月
16
48歳男性が教急外来を受診し、脳卒中の疑いで神経内科に紹介された。患者は昨夜飲酒をしてどう自宅に帰宅したか覚えていない。目覚めると自分の部屋で寝でいたが左手が上手く動かせなかった。診断すると、左手の手指の伸展、手首の伸展の筋力低下を認めた。 上肢の屈曲と前腕の回外においでも軽度筋力低下を認めたが、上肢の伸展の筋力は保たれていた。知覚検査では手背から前腕の橈側に知覚低下を認めた。 上腕二頭筋反射、三頭筋反射は保たれていた 誤っているのはどれか
肘の屈曲が弱いのは橈骨神経に支配される上腕二頭筋の筋力低下による
17
2日前に左股関節の置換術を受けた男性が、術後より左足の違和感を訴えた。診察では下腿の外側と足首以外全体に知覚低下であり、足の背屈と足趾の背屈に3/5レベルの筋力低下を認めた。足の底屈、腱の屈曲も4/5レベルに低下していた。股関節は帯で固定されて検査できなかった。下肢の腱反射が消失しているほかは正常であった。 A)病変部位を考える上で誤っているのはどれか
足の底屈は脛骨神経、背屈は腓骨神経の支配筋の働きである
18
2日前に左股関節の置換術を受けた男性が、術後より左足の違和感を訴えた。診察では下腿の外側と足首以外全体に知覚低下であり、足の背屈と足趾の背屈に3/5レベルの筋力低下を認めた。足の底屈、腱の屈曲も4/5レベルに低下していた。股関節は帯で固定されて検査できなかった。下肢の腱反射が消失しているほかは正常であった。 B)末梢神経障害の評価について誤っているのはどれか
末梢神経を強く圧迫するとニューロトメーシスを来たすが、ハサミやメスなどの切断ではニューラプラキシアが起こる
19
2日前に左股関節の置換術を受けた男性が、術後より左足の違和感を訴えた。診察では下腿の外側と足首以外全体に知覚低下であり、足の背屈と足趾の背屈に3/5レベルの筋力低下を認めた。足の底屈、腱の屈曲も4/5レベルに低下していた。股関節は帯で固定されて検査できなかった。下肢の腱反射が消失しているほかは正常であった。2週間後に神経生理学的検査を行うと腓骨神経、脛骨神経の運動神経線維伝達速度はともに正常範囲で、伝導ブロックの所見も認められなかった。両神経の支配筋で行った針筋電図では弱い不随意収縮があったが安静時に陽性鋭波は認めなかった C)誤っているのはどれか
手術直後に検査すれば線維束攣縮や陽性棘波が活発に認められた可能性が高い
20
69歳男性が妻に付き添われて来院した。妻によると夫は1年前から物忘れが目立つという。昔のことはよく覚えているが新しいことが覚えられない。診察では患者は礼儀正しく協力的であるがどこも悪いとこはないと言う。時計描写課題は図の通り。また櫛を手渡してそれを使って髪を梳かしてと指示してもどう使うか分からず妻に助けを求めていた。 A)誤っているのはどれか
時計描写課題での数字や針の配置は病的であり前頭葉の障害が示唆される
21
69歳男性が妻に付き添われて来院した。妻によると夫は1年前から物忘れが目立つという。昔のことはよく覚えているが新しいことが覚えられない。診察では患者は礼儀正しく協力的であるがどこも悪いとこはないと言う。時計描写課題は図の通り。また櫛を手渡してそれを使って髪を梳かしてと指示してもどう使うか分からず妻に助けを求めていた。 B)疾患の原因として誤りはどれか
脳内神経伝達物質であるノルアドレナリンが減少
22
62歳右利きの女性。1年前から右肩から右腕にかけてこわばり感を自覚。3ヶ月前から右手を使う細やかな動作が下手になり、年賀状を自分で書くのを今年からやめた。最近歩き方が以前と違って来たと家人に指摘された。パーキンソン病が疑われる。 A)パーキンソン病であれば家人から聴取される症状はどれか
前屈みの姿勢で小刻みのゆっくりとした歩きになった
23
62歳右利きの女性。1年前から右肩から右腕にかけてこわばり感を自覚。3ヶ月前から右手を使う細やかな動作が下手になり、年賀状を自分で書くのを今年からやめた。最近歩き方が以前と違って来たと家人に指摘された。パーキンソン病が疑われる。 B)パーキンソン病に伴うことのない症状はどれか
けいれん
24
62歳右利きの女性。1年前から右肩から右腕にかけてこわばり感を自覚。3ヶ月前から右手を使う細やかな動作が下手になり、年賀状を自分で書くのを今年からやめた。最近歩き方が以前と違って来たと家人に指摘された。パーキンソン病が疑われる。 c)パーキンソン病の薬物療法について誤っているのはどれか
L-dopaの長期投与の副作用として、服薬時間に関係なく急に症状が悪くなるwearing -off減少がある
25
32歳銀行員男性。3日前から腰痛と共に両足に力が入りにくくなって来たと訴える。来院12日前に下痢で4日間寝込んでいた。診察では脳神経系、協調運動いずれも正常。MMTでは大体四頭筋、ハムストが3〜4/5に低下しているが他は正常。反射はアキレス腱反射の減弱を認めた。錐体路徴候無し。膀胱直腸障害無し。髄液検査で蛋白87mg/dl(正常は45mg以下) A)最も疑われる疾患は何か
ギランバレー症候群
26
32歳銀行員男性。3日前から腰痛と共に両足に力が入りにくくなって来たと訴える。来院12日前に下痢で4日間寝込んでいた。診察では脳神経系、協調運動いずれも正常。MMTでは大体四頭筋、ハムストが3〜4/5に低下しているが他は正常。反射はアキレス腱反射の減弱を認めた。錐体路徴候無し。膀胱直腸障害無し。髄液検査で蛋白87mg/dl(正常は45mg以下) B)本疾患の治療で誤っているのはどれか
ステロイドが著効する
27
症例は 30 歳女性。 数日前から腹部に帯状に締め付けるような違和感を自覚するようになり、排尿排便時にカが入らないことに気づいた。 昨日になって下肢の感覚が分かりにくくなりー人では床から立ち上がれなくなった。診察すると両下肢の筋力低下があり、 紅門括約筋の随意収縮は減弱していた。さらに臍より3横指上に感覚レベルを認め、 それ以下では会陰部を含め全ての感覚が高度に低下していた。鍵反射は下肢で亢進し、バビンスキーは陽性であった。頭頸部、 上肢には異常所見を認めなかった。 A)誤っているのはどれか
脊髄ショックの状態である
28
症例は 30 歳女性。 数日前から腹部に帯状に締め付けるような違和感を自覚するようになり、排尿排便時にカが入らないことに気づいた。 昨日になって下肢の感覚が分かりにくくなりー人では床から立ち上がれなくなった。診察すると両下肢の筋力低下があり、 紅門括約筋の随意収縮は減弱していた。さらに臍より3横指上に感覚レベルを認め、 それ以下では会陰部を含め全ての感覚が高度に低下していた。鍵反射は下肢で亢進し、バビンスキーは陽性であった。頭頸部、 上肢には異常所見を認めなかった B)脊髄障害のレベルは以下のどれか
T9
29
55 歳の高血圧の男性が6時間前から性に進行する左半身麻薄のために救急搬送されてきた。患者は覚醒しているが軽度の見当識障害がある。中枢性の左顔面麻痺あり、口頭指示に従って右上肢は動かすが、左上肢は動かさない。 しかし問いかけに対しては「どこも体の動き の悪いところはない」という。痛覚刺激に対して上下肢を反射的に引っ込めるが左側の動きが遅い。痛覚は左半身で減弱。鍵反射は左上下肢でやや亢進。バビンスキーは左で陽性。血圧は 200/100 である。 A)この患者の訴えている神経障害について該当しないのはどれか
JCSは二桁である
30
55 歳の高血圧の男性が6時間前から性に進行する左半身麻薄のために救急搬送されてきた。患者は覚醒しているが軽度の見当識障害がある。中枢性の左顔面麻痺あり、口頭指示に従って右上肢は動かすが、左上肢は動かさない。 しかし問いかけに対しては「どこも体の動き の悪いところはない」という。痛覚刺激に対して上下肢を反射的に引っ込めるが左側の動きが遅い。痛覚は左半身で減弱。鍵反射は左上下肢でやや亢進。バビンスキーは左で陽性。血圧は 200/100 である。 B)CTは次のようだった 誤っているのはどれか
脳出血の神経学的な予後は、同じ大きさの脳梗塞よりも一般的に良くない
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患者は55歳女性。8週間前から筋肉の痛みを自覚。 2週間前から四肢の筋力低下を自覚するようになった。喫煙するが飲酒はない。診察すると四肢の近位筋に軽度の筋力低下があるが、遠位筋は正常である。筋萎縮はなく筋トーヌスも正常。筋の把握痛を上腕で認める。感覚障害はなく臓反射は保たれている。採血検査で肝酵素とCPK 値の上昇を認めた。針筋電図検査は筋原性の所見であった A)針筋電図の所見について適切でないのはどれか
電位は高振幅である
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患者は55歳女性。8週間前から筋肉の痛みを自覚。 2週間前から四肢の筋力低下を自覚するようになった。喫煙するが飲酒はない。診察すると四肢の近位筋に軽度の筋力低下があるが、遠位筋は正常である。筋萎縮はなく筋トーヌスも正常。筋の把握痛を上腕で認める。感覚障害はなく臓反射は保たれている。採血検査で肝酵素とCPK 値の上昇を認めた。針筋電図検査は筋原性の所見であった B)大腿四頭筋のMRIで異常信号を認めた部位で筋生体検査を施行したところ、次の図のような組織像があった。本症について誤っているのはどれか。
嚥下筋障害はない